※この作品はR-18です。

「ピュアっとヒーラー」異世界からの孕ませ侵略者と戦ってエロで治療!?   作:白拍子

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寮内案内開始、一階と二階です


091「りょうあんない:そのいち」

【1F案内:エントランス/ラウンジ/食堂/医務室、及び移動手段】

 

「ようこそ、サクラ寮へ。こちらがエントランスとなります」

「入退館には、皆さまに配布されている専用電子キーとなるアプリが必須です。紛失された場合は、即時にメイド長アカネ様へご報告願います。再発行には、身元確認と行動履歴の照合が必要となりますのでご用意を」

「受付には、黒服およびメイドが常駐しております。不審者の侵入防止、入寮者の所在確認、緊急時の誘導などを担当しています。……はい、24時間体制です」

「なお、寮周辺は監視区域となっておりますので、撮影・録音・無断での機器接続はご遠慮願います。ピュアおよびヒーラー関連の機密保持のためです。以上が、1階エントランスの概要となります」

 

「な、なんだか、コンパクトだけどホテルのロビー?」

「コンシェルジュが常駐するのは……ホテルよりも、アパルトメントの管理人的に正しい……」

「監視カメラの死角が少ないな……」

「ん~~動線とか、よく考えられてるわこれ」

 

受付の黒服やメイドを見て緊張し、大きな観葉植物や間接照明に圧倒され、目が泳ぐ。

施設の構造を無意識に分析し、黒服やメイドの立ち位置を観察するなど、さまざまな反応が現れる。

 

 

「サクラ寮一階のラウンジです」

「入寮者の皆さまが休憩や雑談に利用される、共用スペースとなっています……はい、自由にお使いいただけます」

「中央には作戦会議にも使用される大型テーブル、周囲には長時間の滞在にも適したソファーを配置しています。対ハラマセー戦に関する情報閲覧や、分析作業もここで行われます。正面の大型モニターは通常時はテレビとして稼働していますが、必要に応じて作戦資料や監視映像の投影に切り替え可能です。サブモニターと情報端末も、同様に連動しています」

「奥には、カオリ様のご要望で設置されたカウンターバーがあります。提供される飲料はすべてノンアルコールですので……その……ご安心ください。他に飲料品、食品菓子、嗜好品等。コンビニほどではありませんが自動販売機も完備しています」

「以上が、ラウンジの主な設備となります。入寮者の皆さまがくつろぎつつ、迅速に司令部機能へ移行できるよう設計されています。緊急出動時にはソファーが直接リフトとして機能。地下駐車場へと移動いたします……なんなんですかこの無駄な機能」

 

「わぁ……広い………ソファ、ふかふかそう……」

「……随分と豪華だ、それだけ金をかける所ですね、指令室という中枢」

「テレビ大きいよなあ! まるで映画館だぜ!」

「ソファーが直接地下に? 一度動かしてみてくれ!」

「カウンターバー、なんて大人な雰囲気……瓶の棚も雰囲気出してくれてる……」

「そして並ぶ無人コンビニのような自動販売機……ちょっとしたものなら、買い物に出なくてもいいけど……」

 

ラウンジ兼指令室、くつろぎ交流し、時には会議や作戦の検討。明らかに普通の寮ではない予算の使い方に、突っ込みようが追いつかず。

地下駐車場へとソファーのリフトが何往復かして、ようやく次の案内に入れると、コベニは嘆息する。

 

 

「食堂とキッチンです」

「調度品は……その……落ち着いた雰囲気を重視した結果、高級レストランと同等の仕様となっております。カオリ様のご判断によるものですので、ご了承ください。現在の入寮者全員が同時に着席できる広さが確保されています」

「食事は専属の調理師が担当し、栄養バランスを最優先に調整されています。アレルギーや苦手食材がある場合は、事前に提出いただいた資料を基に対応いたします。また、作り置きにはなりますが……スイーツ類も常備されています。甘味の摂取は、訓練後のエネルギー補給としても有効との判断です」

「外食をご希望の場合は、指定された時間までに寮へご連絡ください。安全管理と行動把握のため、必須となっておりますのと、シェフの怒りを買わないためにも、ご配慮願います」

 

「わぁ……レストランみたい……! というよりも完全にレストランじゃないのこれっ!」

「スイーツ常備……!? ふぅ……………」

「いやちょっとこれ、逆に落ち着かないんじゃね?」

「設備が整いすぎてる……」

「調度品だけじゃなく、食器やカトラリーも高級になってるなこれは」

 

そろそろ寮内の作りに突っ込みを入れるのも馬鹿馬鹿しくなってきて、豪華さにあまり多く語らなくなっても、つい突っ込みが入ってしまう。

スイーツ常備に目を光らせる面々が、既に食べすぎ注意の警報が発動している。

厨房をのぞき込むと、絶対にシェフのこだわりが詰まってるコンパクトで機能的な配置と、外食の連絡必須なところにプライドを感じてしまう。

 

 

「医療室です」

「規模は小さいものの、簡易な検査・処置・投薬に対応できる設備を備えています。レントゲン装置と超音波診断機器も設置済みですので、骨折の確認や内臓の簡易チェック程度であれば、ここで対応可能です」

「なお、CTスキャナーやMRIが必要な場合は、提携している専門病院をご利用いただく形になります……はい、搬送手続きは黒服が担当します」

「当直には、黒服・メイドの中でも医療技能を持つ者が配置されています。ピュアやヒーラーの皆さまだけでなく、黒服やメイドの体調不良や負傷にも対応しています。ピュアやヒーラーの治癒能力に依存しすぎないよう、風邪、腹痛、軽度の外傷など、一般的な症状にも対応できる体制です」

「また、ドクター・クロオ様、ドクター・キリコ様が定期的に回診に訪れますので、必要な場合は診察を受けられます」

 

「保健室の本格的って感じじゃん」

「レントゲンも完備しているのね………ふふふ」

「風邪とか腹痛とか、気軽に診てもらえるのは心強い」

「薬屋さんとか行く手間がないのもいいな」

 

それでも一介の寮に普通医療室はないだろうとは、もはや口にしなくなってしまった。

日常生活の安全と快適を目指しているのであろうし、それは寮を管理する黒服やメイド達にも健康を配慮していると言える。

 

 

「こちらが、サクラ寮のエレベーターおよび階段設備です」

「まず、入寮者の皆さまが日常的に利用されるエレベーターは、エントランスに設置された大型のものが一基となります。乗降の際は、電子キーによる認証が必要です。地下施設へは、荷物搬入用の大型エレベーターが別途一基ございます。こちらは通常、スタッフ専用となっております」

「階段は、エレベーター横に通常移動用が設置されています。地下施設の階段は、用途に応じて複数箇所に配置されています。また、建物両端の外部には非常階段があり、避難非常時にはそちらをご利用いただく形になります」

「……はい、通常移動用階段の手すりや装飾についてですが、カオリ様のご意向により、やや高級感のある仕様となっています。機能面には問題ありませんので、そのままご利用ください」

 

「ここでも電子キーかよ~」

「セキュリティのためです」

「え、えっと……キーをかざすだけでいいんですよね……?」

「手摺で滑るってやったら不味いことになるなこれ」

「後で非常階段も確認を」

 

エレベーターってボタン押したら乗れるやつじゃないのと疑問を感じたり。キーが反応しなかったり、閉じ込められたらどうしよう……と心配になったり。

メインの階段の手摺がややでは済まないお金のかけ方だったり。セキュリティの厳重さに寮レベルではないと感じたり。

移動手段一つをとっても、カオリの堅実さと趣味が透けて見えるようである。

 

 

【2F案内:カオリの執務室兼私室/各個室】

 

「こちらが、二階の個室エリアとなります」

「二階には三つの個室があり、現在はミナミ様と……私、コベニの私室としてそれぞれ使用されています。残りの一室は空室となっており、今後入寮されるピュア、またはヒーラーの方に割り当てられる予定です」

「個室はすべて同一仕様のワンルームタイプで、ベッド、情報端末、テレビ、空調設備、机と椅子、収納、そして小規模なクローゼットが備え付けられています。シャワー、洗面、トイレは、水回り設計上、かなりコンパクトになっておりますのをご了承ください。生活に必要な機能は一通り揃っておりますので、特別な申請はご相談を」

「なお、個室は各入寮者の私的空間であるため、カオリ様の……趣味による装飾的介入は、メイド長アカネ様が阻止されました。落ち着いた環境でお過ごしいただけますので、ご安心ください」

「以上が、二階個室の概要となります。プライバシー保護のため、入室にはアプリによる電子キーが必須です」

 

「個室……すごく綺麗……」

「全部揃ってる……便利……」

「いや、阻止してもらわなかったら、どうなってしまってたんだよこれ?」

「無駄に絵画とか壺とか、そういう高級そうなのが飾られてしまいそうだ」

 

新しく綺麗に纏まっている部屋に、色々と阻止されたらしいが寮の一室にしてはあきらかに設備の過剰。

それと……通常、寮では一部屋で複数人。最低でも相部屋ではないの? という疑問が全員が一致した。

 

 

「……こちらが、カオリ様の執務室兼私室となります」

「まず、執務スペースには大型の執務机と高性能端末が設置されており、ピュアとしての活動に必要な情報整理や管理業務を行える環境が整っています。資料の閲覧、通信、分析など、実務面での機能性は十分です」

「……はい、室内の調度についてですが、カオリ様ご自身は抑えたつもりとおっしゃっています。しかし、一般的な基準では……その……かなり豪奢な仕様となっています。天井にはシャンデリア、奥には天蓋付きの大型ベッド、広い収納に加えてウォークインクローゼットも併設されています。小型ながらバスタブも設置。壁面には絵画や装飾品が多数配置されており、全体としては……財閥令嬢の私室と表現するのが最も近いかと思われます」

「なお、カオリ様はピュアとしての指揮に専念するためこちらで寝泊まりされる予定です。そのため、生活設備もすべて整えられています」

「入室は原則として許可制ですので、ご注意ください」

 

「し、シャンデリア!? えっ……すごい……」

「お姫様みたい………お姫様だったわ……」

「ベッドも机もおっきい……」

「執務も兼ねるとはいえ、個室とは大違いだ……」

「これが財力と権力か………」

「飾っている絵の裏とか、クローゼットの奥に秘密の金庫とかありそう」

「秘密の収納とか脱出用隠し扉とか仕掛けていそう」

 

抑えたつもりってどこだろう? みんな突っ込みを入れたいが、どこもかしこもでもはや口に出せない。

天蓋付きのベッドを寮で使用という所でもう絶句である。

クローゼットの広さにしても、個室一室分はあるのではないかであるし。

既にしてこの部屋そのものが世界観が違うとしか思えない。

 

 

案内は続く。

 




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