「ピュアっとヒーラー」異世界からの孕ませ侵略者と戦ってエロで治療!? 作:白拍子
【3F~5F案内:各個室/ゲストルーム】
「こちらが、三階から五階にかけての個室フロアです」
「各階には五つの個室が配置されており、二階の個室と同様の仕様となっています。ピュアおよびヒーラーの皆さまが生活できるよう、必要な設備が整っています」
「三階には、アキラ様・アヤ様・リサ様・アスカ様が入居予定」
「四階は、ユウヤ様・ケイ様・ヒナタ様・マリア様の入居予定となっています」
「五階につきましては、現在すべて空室ですので、今後の入寮者に対応できるよう余裕を持たせてあります」
「各個室はプライバシー保護のため、入室にはアプリの電子キーが必須となっています。個室の利用方法は二階と同一ですので」
「全員個室というのは贅沢だけどありがたい、贅沢すぎるよな?」
「共同生活の中に、プライベートを重視してくれる。それも勧誘しやすさの条件ですよね」
「既に部屋割りまでされてる……」
「なんつ~か、どんだけ自信あんだよ、確かにそれだけ金突っ込んでるみたいだけどさ」
「同じフロアに空き室はまだわかるけど……五階………全部空けているんだ……すごい……」
「まあさ~ウチら以外にもピュアやヒーラーがいないってわけでもないだろうし。メンバー追加って事ありうるんじゃって」
「余裕のある用意って凄い……」
まだ入居されていない部屋を遠慮なく内覧しながら、改めて寮の一室としては贅沢な作りに驚嘆する。
多少の差異はあってもみんなの脳裏に掠めてしまったのは。
『一人で寝起きするには十分だけど、二人……以上にはちょっと手狭……』
『いやいやいや、なに考えてる』
破廉恥なとだが肉体的には健全な欲求や状況が、素直に生活中の思考に浮かんでしまったのは、ひーりんぐの弊害であろう。
「………………こちらが、三階から五階に、各々設置されているゲストルームです」
「本来は来客用のお部屋とですが……はい建前です。すっぱりはっきりぶっちゃけて、ピュアおよびヒーラーの皆さまが、ひーりんぐを行う際に使用できるよう、ゆったりとした間取りになっています」
「室内には、複数名が同時に休息できる大型ベッドが設置されています。照明は落ち着いた明るさに調整されており、空調も……その……衣服なしで利用しやすい設定が可能です」
「ひーりんぐの補助に必要な備品も、ひと通り揃っていまして。広めのシャワールームも併設されています、衛生面の確保にも問題ありません」
「ひーりんぐ以外の用途で利用されても構いませんとの事ですので、ご利用にはアプリから申請をお願いいたします。利用状況や使用中の部屋は、同じアプリで確認でき……はい、基本的に施錠はされていません、必要に応じて適切にご利用ください」
「………………………………………………」
「──────────────────」
一行は絶句するしかなかった。
確かにセーフハウスのベッドルームは。戦闘後ひーりんぐを人目を気にしない配慮に感謝し利用し。ラブホ替わりに私用した事もある。
しかし寮内にあからさまにどうぞとばかりに、しかも各階に用意されているのは、理解はできても恥ずかしさが上回る。
さながら、カップルで旅行し宿に寛ぎ、いよいよ就寝と部屋に戻ったら。頼んでもいないのに、お布団はひとつだけで枕が二つ並べられていた以上に破壊力がある。
部屋が用途に特化し理解ある作りになっているのも、頭痛がするくらいの無駄に凄すぎる。
無謀な勇気を発揮し備品を確認すると。水分補給飲料、栄養補給飲料、洗浄用ボディシート、ローション、電動マッサージ機、ローター、バイブ。さらにアイマスク、ボールギャグ、ハンドカフス、初心者用ムチ、アナルプラグ等、ビギナー用SMグッズまでそろえられているのを見てそっと引き出しを閉じ、なんとも言えない表情で振り返るのを、皆は敬礼で見送るしかなかった。
なにか突っ込む事を口に出すこともできない、重圧が一行を押し潰していた。
「それでは、次のご案内いたします」
コベニの移動を促す言葉は救いとなって一行は部屋を辞する。
【屋上】
「こちらが、サクラ寮の屋上となります」
「広く開放されたスペースで、洗濯物を干すための設備が整っています。日光浴や天体観測にも適した構造になっており、必要に応じて照明の調整も可能です」
「また、バーベキューを行えるよう、専用の器具と耐熱仕様の区画が設けられています。ご利用の際は、事前に受付へ申請をお願いいたします」
「安全柵設置されていますので、通常の利用で危険はありません。強風時や悪天候時は閉鎖いたします。以上が、屋上設備の概要となります」
「開放感ある~~」
「気分転換や休憩に、いい感じっしょ」
「日光浴用のサマーベッドがあってもいいかも……」
「望遠鏡等もあってもいいし……場合によっては警戒監視用の機器も設置できそうだね」
「照明の明るさによっては雰囲気よさげって感じの空間になりそう」
「バーベーキュー………はっ……交流のイベントとか設備の機能が万全か調べるとか実際に使用しての問題点とか。とにかく一度使用してみるべき…………と思うの……」
「そう! 肉! 野菜! そして肉!!」
「もしもの時のために、屋上から飛び降りる訓練とか、必要かしら?」
「どういう、もしもだよ!?」
ゲストルームの重圧を振り払うかのように、屋上の開放感を高いテンションで爆発させる。
屋上という視界の広がる清涼感ある空間、その日常からかけ離れた世界は心を洗えるというものであろう。
【B1F:トレーニングルーム/ランドリー/浴場/駐車場】
「……こちらが、地下一階のトレーニングルームです」
「規模は大きくありませんが、基礎的な身体トレーニングを行うための主要なジム機器が一通り揃っています。ランニングマシン、エアロバイク、筋力トレーニング用の器具など、日常的な鍛錬には十分な設備です。ピュアおよびヒーラーの皆さまの体力維持を目的としており、黒服やメイドも交代で利用しています。使用後は、備え付けの消毒用品で器具の清掃をお願いいたします」
「お~~設備整ってる」
「雨でも外でランニングする必要ないですね」
「筋トレで基礎を築くのは大事……」
「でも……でも……持ち上げられなさそう……」
「最初は最低の加重で挑戦ってね」
「脂肪を燃やす……おっぱいも筋肉になっちまうのか?」
「体脂肪燃焼だから減るのが通説みたいだけど……」
「大事なのは鍛える基礎よっ!」
日々の日課に入ると、鍛えるのも日常になる事の覚悟を、この部屋から感じる。
施設設備は確かに常人からずれた感覚もある、だが真剣に取り組みたい熱意は伝わってきている。この案内はけっして無駄ではない。
「こちらが、ランドリーです」
「大型の洗濯機と乾燥機をそれぞれ複数設置しています。入寮者の皆さまは、自由にご利用いただけます」
「使用方法は一般的な家庭用と同様ですが、容量が大きいためまとめて洗濯する際に便利です。洗剤や柔軟剤は備え付けのものをご利用ください。持ち込みも可能ですが、香りの強いものは共有スペースへの影響を考慮し、控えめにお願いいたします」
「メンテナンスはメイドが行いますが、不具合等は受付に連絡をお願いいたします」
「忘れ物はあちらの室内干しスペースに晒し……こほん、掲示いたしますので回収を願います」
「利用時間もアプリで確認できるのって、便利すぎ」
「これだけ大型だと多少溜め込んでも大丈夫ね」
「いやいやこまめにって大事だろ? 下着とか足りなくなったら地獄だぜ」
「忘れ物………しない……絶対………」
「俺にも扱えるかな、これ?」
「そんなに難しいものではないですし、電子レンジが使えれば大丈夫でしょう」
「でも最近の電子レンジ……機能が複雑ね……くくく」
自分で洗濯するという寮では当然の家事。そのあたりは設備のメンテナンスとは別に甘えさせない部分を見せている。
寮生活を便利にだが特別な計らいはしない、そういう部分はしっかりしていると思いつつ。カオリさんも自分で洗濯するのか? そんな疑問が過る。
「こちらは、地下に設営された駐車場です」
「ピュアとヒーラーの皆さまが、迅速に出撃される際に使用する改造バンなどの車両が駐車されています」
「簡易な整備が行えるスペースや、黒服・メイドのドライバーが待機する部屋も併設されています。また、消耗品や機材の納入にも利用されており、搬入ルートとしての機能も兼ねています。非常時には、ラウンジのソファーがリフトとして稼働し、地下一階まで直接移動できるようになっています。……はい、緊急対応用の仕組みです」
「改造されたマイクロバスについては、寮の外側に専用の駐車スペースが設けられています」
「出撃は大事だよな」
「搬入のセキュリティは気になりますね」
「さすがに免許ないし~」
「後々を考えると……取得は目指すべきでしょうか」
「車、ピカピカだ」
「あの………黒服の運転手さんの声…………どこかで聞いたような……」
「『けっけっけっ』とかよう、笑い声まで似てるぜ」
「きっと中の人が同じなんだろ」
「中の人?」
武骨な駐車スペースに待機する車両。日々の物資搬入や整備を担当する黒服たち。こんどは駐車場側からラウンジにリフトを試してみる一幕。
車両関係のリーダーとされる黒服が作業着姿で指示をだしている声が。触手城で消滅させたハラマセー、ハイエースの声に酷似して聞こえるのは、メタなネタであろう。
「あと……浴場も地下一階にございますが、そちらは後ほどに。地下二階を先に案内いたします」
「それでは、次の区画へご案内いたします。」
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