※この作品はR-18です。

「ピュアっとヒーラー」異世界からの孕ませ侵略者と戦ってエロで治療!?   作:白拍子

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地下二階以降をご案内します。



093「りょうあんない:そのさん」

【B2F:警備防災センター/黒服・メイド詰所/道場/第二トレーニングルーム】

 

「こちらが、地下二階下に設置されている警備防災センターです」

「寮内の防災設備を一括で監視・管理しており、各階のセンサーや警報装置の状態表示。防犯カメラにて、こちらのモニター群で総合的に確認できます」

「また、セーフルームとの連絡拠点。偵察任務に出ている黒服・メイドとの通信センターとしても機能しています。状況報告の受信、緊急時の指示出しなどもこの部屋で行われます」

「黒服およびメイドが常時待機しており、安全管理と通信管制を24時間体制で担当しています。……はい、入寮者の皆さまの安全確保が最優先です」

 

「モニターがいっぱい………目がくるくるする……」

「24時間体制って、黒服さんたちってここに住んでるの!?」

「これってしっかり記録されているみたいね~」

「見られているのって緊張だけど、これも安全のためにだよね」

「ボタンがいっぱい……ふふふ、押しちゃダメな場所だと思うと、押してみたくなる……」

「迷惑かけないために、阻止するからね」

 

火災や煙などの感知、侵入に対するドアや窓のセンサー、それらの状態を一括で管理し。

寮周辺や各共用部に通路の監視カメラ。異常や侵入者の発見に心強いが、視線を感じる気持ちは慣れるしかない。

調査やパトロールに出ている黒服やメイドと通信連絡を行い。

寮内ならリビングをはじめ、入手した情報を各所に届ける事で素早く伝える事が出来る。

大型の施設には設置されているものとはいえ、寮であれば普通は管理人室で賄える設備規模であるから、過剰である事は確かである。

 

 

「こちらは、黒服・メイド詰所です」

「寮に勤務している黒服およびメイドが待機するための部屋で、休憩室としての機能も兼ねています」

「24時間体制での勤務となるため、リラックスできる環境を整えることが重視されています」

「室内には、簡易な仮眠スペースや飲み物の備蓄、情報端末、連絡用の端末などが配置されています。緊急時にはすぐに対応できるよう、待機中も最低限の準備を整えている状態です」

「また、警備防災センターとの連携も密に行われており、必要に応じて迅速に人員を配置できるようになっています」

 

「結構おしゃれに纏まってるし、仕事の合間にのんびりする時間を過ごせそうですね」

「ウォーターサーバーに、湯沸かしの電気ケトル。珈琲や紅茶やお茶も取り揃えてまさに一服できそう」

「あ……………禁煙、なんですね………」

「待機っていうか、休憩してても。なんかあればすぐ対応できようにって、動きやすいって感じだよな」

「小型だけど冷蔵庫まであるわね、本棚にいろんなジャンルの本もあるし」

 

長時間の勤務で神経を張り詰める職場だからこそ、リラックスできる時間は大事。

生活めいた勤務の裏側を覗き込んだような感じを、一行は待機室を見まわしている。

 

 

「こちらが、地下二階、道場となります」

「床一面に畳が敷かれており、壁面には衝撃を吸収する緩衝材が設置されていますので、激しい組手や投げ技の練習にも対応できます」

「サンドバッグや打撃用ダミーも複数配置されており、打撃系の鍛錬にも利用可能です。格闘技の基礎から応用まで、幅広い訓練に適した設備となっています」

「格闘術のインストラクターとして、師範級の技能を持つ黒服やメイドの指導を受ける事もできますので、ぜひ予約状況を確認しご利用を」

 

「マジ道場だな」

「実践を想定した組手とかだと、やっぱり広さが無いとあぶないし」

「広い……畳がいっぱい………」

「師範の黒服さんいかつい、柔道とかかな?」

「お~サンドバッグ、本格的で重くて……硬てえ」

「投げるというよりさ~投げられるって大事だよね」

 

畳をさわさわして感触を確かめるというより楽しんで。サンドバッグやダミーの殴り具合に触れるが、その硬さと重さに驚き。

格闘技指導者の黒服に今後学ぶことに挨拶を行う。

 

 

「……こ、こちらが……………第二トレーニングルームです」

「床には実技のため、マットが敷かれていて………」

「えっと……その……性行為に関する…………技術に対し座学と実技の……受講や訓練を行うための資料が収納されています」

「も、もともとは黒服やメイドが潜入任務に就く際に必要な………コミュニケーション技術や、対人誘惑の技能を学ぶための……教育が原型となっています」

「…………はい、そういう実務的な訓練が目的です。ピュアやヒーラーの皆さまにも、知らないよりは……その……知識として理解しておいた方が良いという判断で……設置されています」

「部屋の奥には浴場へ上がれる階段があり、訓練後に汗を流す際に便利です」

 

『ようするに、そういうテクニックを学ぶってこと?』

『確かに……ひーりんぐには必要……なのかな?』

『いやいやいやいや、まってまって』

『こういう勉強も………学ばなければだめ……なのかな?』

『実技っていってもねえ~まっがんばるしかないっしょ』

『うわあ、壁に天狗とおかめの面が飾ってる』

『黒服さんと、メイドさんで訓練するとき。相手が誰と特定しないようにと名目上被るみたい』

『いやそんなの、バレバレだろ?』

 

ゲストルーム以上の沈黙と、ひそひそと会話を交わすしかない状態。

停滞した空気の澱みに、コベニも耐えられなくなったのか。

 

「そっ、それでは、地下三階に案内……します………拙者もまだ、とれーにんぐの経験がありませんので、手合わせの時は……よろしくです」

 

ぎくしゃくぺこりと一礼するコベニに、一行も硬く礼を返すしかなかった。

 

 

【B3F:機械室/燃料備蓄室/黒服・メイド仮眠室/シェルター兼倉庫】

 

「下層にて機械室、燃料備蓄室がございますが。不要の入出は危険ですので、説明のみを」

「寮全体の空調・給排水・電源設備など、基幹となる機械類が集中しており、専門技能を持つ黒服・メイドが定期的に点検を行っています」

「機械室内には高電圧設備や回転機器が多数設置されているため、入寮者の皆さまの立ち入りは原則禁止となっております。誤って触れた場合、重大な事故につながる恐れがありますので……説明のみとさせていただきます」

「燃料備蓄室には、非常用発電機に使用する燃料が保管されています。耐火構造および換気設備は整っておりますが、火気厳禁区域となっております。こちらも同様に、不要な入出は危険ですので、立ち入りはご遠慮ください」

 

「消火設備も泡と二酸化炭素。軽油はディーゼル用か……『ガソリンはまた別に厳重保管という所か』」

「入っちゃ駄目な所だからこそ、ちゃんとした説明受けるのって大事」

「電気技師とか工学とか技能持っている黒服さんやメイドさんって凄い」

「就職するの難しそう……」

 

いわば建築物の血管や肺に相当する機械設備。非常発電用の燃料の保管。

専門的な知識と技能がなければ、非常に危険という丁寧な説明に頷くしかない。

 

 

「こちらが、地下三階、黒服・メイド仮眠室となります」

「夜勤に入るスタッフが休息・仮眠を取るための施設で、男女別の着替え用ロッカールームとシャワールームが併設されています。勤務の合間に身だしなみを整えられるよう、洗面等の必要な設備も整ってます」

「仮眠ベッドルームは多段ベッドで窮屈ですが、遮光と静穏の高い部屋の作り。寝具も質の良いものを揃え、充分な乾燥やシーツのこまめな取り換えを行って快適な睡眠を確保しています」

「こちらは、地下二階の詰所とは別に、よりゆったりと利用できる休憩室としても機能し。長時間の勤務に備え、静かに休める環境が重視されています」

 

「数時間でも睡眠は大事ですものね」

「多段ベッドって……こちらのほうが寮っぽい……」

「へ~部屋に入ってドア閉めたら……ものすごく真っ暗で静か、怖えくらいだ」

「慌てて起き上がると、頭打ちそう」

「目覚ましとかどうしてるのかな? 他に寝ている人に迷惑かけちゃいけないだろうし」

「ちょっとした共同生活空間ねこれって」

 

そういえば寮の説明にしても、黒服・メイドの設備まで案内するのはどうなのだろうとも思うが。一緒に戦う仲間、裏方を担う人達がどのように勤務しているのか? それを知っておくのは連帯感の一つではないかとも納得できる。

 

 

「こちらは、シェルター兼倉庫です」

「通常時は、消耗品や物資を備蓄する倉庫として運用されています。医療用品、食料、工具類、生活必需品など、緊急時に必要となる物資が一定量確保されています」

「また、非常時にはシェルターとして機能するよう設計されており、耐震・耐火構造、独立した空調と電源、簡易的な生活設備も備えており。外部との通信も最低限確保できるようになっています」

「……はい、入寮者の皆さまがいざという時安全に避難できるよう、定期的に点検と補充が行われています」

 

「シェルター…………………ぐすっ……」

「やばっ、恐い考えになっちゃってるこの子」

「核攻撃を想定すると……最低24時間、理想は二週間とされているわ……本格的なら一か月ね」

「具体的にすると余計に恐いんですけど」

「災害だと数日から一週間。ライフライン破壊を考えると月単位年単位になってしまいますね」

「用途の振れ幅が大きすぎ、一時的な非難所って考えた方がいいんじゃないかな?」

「というより、シェルターは付随した感じで、本来倉庫だろ?」

 

シェルターの説明の方に関心がいってしまい、中には黒服さんが『避難してください!』と外側から扉を閉める情景を勝手に想像して、さらに恐い考えになっている。

消耗品の備蓄量も、寮というより籠城も視野に入れた拠点である。

 

 

「……これにて、施設のご案内は以上となります。カオリ様が浴場でお待ちとのことですので……恐れ入りますが、再度そちらへご移動をお願いいたします」




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