「ピュアっとヒーラー」異世界からの孕ませ侵略者と戦ってエロで治療!? 作:白拍子
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【B1F:脱衣所/浴場】
「ではみなさま、脱衣所の利用を願います」
コベニはメイド服をするりと脱ぎ備え付けの籠に入れ。あっさり全裸になると、タオル等で肌を隠すことなく案内を続ける。
「壁側には貴重品を入れていただくための鍵付きロッカーが並んでおり、中央には籐の脱衣かごやカウチを配置しています。入浴前後にゆったりと身支度ができるよう、空間を確保しております」
「洗面台には、ドライヤー・整髪料・スキンケア用品など、身だしなみを整えられる備品を揃えておりまして。混雑時でも使いやすいよう、鏡は大きいものを採用されています」
「牛乳、コーヒー牛乳、フルーツ牛乳、ラムネ、リンゴ水、ミルクセーキ等が『瓶入り』で購入できる、レトロ風デザインの自動販売機を設置。湯上りにどうぞです」
「浴場へは、こちらの引き戸から直接お入りいただけます。脱衣所内での備え付け以外の飲食や、長時間の滞在はご遠慮願います。……以上が脱衣所のご説明となります」
「うわ~銭湯みたい……って! 脱衣所男女共用!!?」
「入り口の暖簾に『男』『女』は無かったな、そして番台も無い」
「そういう問題じゃないっしょって、鏡おっきい~~」
「飲み物のラインナップが昭和している。これは腰に手を当てて、一気飲みするのが作法だな」
「空間スペースの問題じゃないな、仕切りとかすれば解決できるはずだ」
「思い切りよすぎじゃね?」
「あ………………ということは……お風呂も………………」
風呂場への出入口は一か所しかない、脱衣所そのものが男女共用であれば、浴場が区分けされているはずがない。
「どうなされました? カオリ様がお待ちです?」
コベニは躊躇する一行に疑問だけを投げかける。
「よし! 混浴だ! いいじゃないか!」
「はぁ~~~嫌な予感はしてたのよね!」
「みんなでお風呂……ふふふ、まさにファミリー……」
「えっ、てかさぁ巨大な家族風呂ってやつぅ? スケール飛びすぎっしょ」
「脱衣籠もよく見ると安物じゃないよねこれ、籐を編んでる」
「椅子も籐家具だし」
意を決したように諦めたように、アキラ、アヤ、リサ、アスカは脱衣しはじめ、籠に脱いだ衣服を収める。
「意図があるんだろうなこれは……」
「うん……温泉にみんなで入ると思えば………いいと思う……」
「まっ最後に話し合う場所にご指定だしな」
「ああ、食堂やラウンジでは『途中で席を立つ事もできる』しかし……」
「風呂で真っ裸じゃ、それやんにくいってね。けっ!」
「───────────────────」
カオリか話し合いに指定した場所が浴場に対し、話の途中で離脱しにくい空間を作られている事を、ユウヤとヒナタは毒づきつつも脱衣し。
ケイが諦めたかのように脱衣していると。黙々と脱いでいるマリアの姿に、なにか違和感を感じつつ、それがなにを示しているのか判らないまま浴場へと進む。
「こうなったら隠す方が恥ずかしいぜ!」
「確かに無作法ですね」
浴場用タオルは設置されていないので。アキラとユウヤは、周りにいる全裸の女の子達に反応し勃起しているおちんちんを、もはや隠す方が不自然と堂々としたものである。
「開き直るんじゃないわよっ! もおっ! 見せるなっ! 立たせるなっ! それが無理っていうのわかってるけど………せめてこっち向けんなっ!!」
アヤの瞬間湯沸かし発言に、他のピュア達も言いたい事はほぼ全部言ってくれた感で頷く。
「てかさ、条件はウチらも同じっしょ、お~立派じゃん」
「そうそう、あたしたちだって見られてんだしなあ。へっでけえな」
「真っ裸かーにばる……肉棒の競演……」
アスカ、ヒナタ、リサの三人は、挑発するかのように全裸ポーズを取りつつ、アキラとユウヤの勃起ペニスを鑑賞する。
「み、みんな………なにやってるの?」
「「「「「美術鑑賞」」」」」
ケイは、たぷんたぷんの巨乳巨尻、ふっとい太腿が手で隠せず恥ずかしがりつつ、みんなの即席裸体鑑賞会に疑問符を飛ばす。
「は~~も、行きましょ、お風呂入んなきゃ体冷えちゃうわよ」
アヤが諦めたように移動を促し……美術の鑑賞という小芝居についてコベニは妙に冷めた目で黙していた。
【浴場:美術鑑賞】
かぽ~~~~~~ん
「……………こちらが、地下一階の浴場です」
「まず、中央には大型の浴槽そして洗い場がございます。小型のサウナと水風呂も併設されており、入寮者の皆さまが疲労回復に、整いに利用できるようになっています」
大きく広がる浴槽。複数人が十分利用できるゆったりとした洗い場。
サウナと水風呂という発汗・血行促進・リラックスを招いていて。
シンプルであるが費用のかかっている剛健な造りが見て取れるが……
ピュアとヒーラー達が、唖然とさせているのは。
「浴場内の調度品については、カオリ様の独自の美的感覚が強く反映されております。前衛芸術的……と申しますか……かなり挑戦的な造形物が多く、一般的な感覚では……その……落ち着かないかもしれません」
浴場内には、裸体で性器も露わな彫像が多数並び飾られ。中には性行為を行っている状態を克明に彫られた彫像もある。
生殖器をモチーフにした現代芸術に、それらをピンクにライトアップされた照明のいかがわしさ。
そして壁画には、カーマスートラの性愛と交合が掘り込まれている。
「落ち着けるかぁ!」
「芸術だな……うむ」
アヤの突っ込みと、アキラの無理やり納得しようとする仕草以上に。この芸術に対し意見するにも思考と感情が追いつかなくなっていた。
脱衣所での美術鑑賞が、ものすごく遊びに感じてしまう。
「主様が言うには『生命・愛・宇宙の調和を象徴し。欲望を否定せず、肉体と精神を調和させる』性をタブー視せず、人生の、そしてピュアとヒーラーの活動の一部として肯定的な価値観を美術から学んでほしい……との事です」
「拙者には理解できませんけど……」
いや趣味だろ、しかもここまでくると悪趣味だろ。性的なモチーフのダイナミックな連続に、一行は目のやり場に戸惑う。
「あとさあ、あっちのあれってさあ~」
「…………マッサージ等に適した設備です」
「あれって……ソープラ………」
「そこまでにして、黙っておこう」
「マッサージ………の設備なのです……」
一角に設置された、エアーマットに各種ローション。小さな湯舟にシャワー、ベッドも併設されている。
古来よりある、性的風俗サービスの設備一式を指摘するも。マッサージ用であるとコベニは言い切る。言い切るしかない。
「これって利用してもいいのかな?」
「………肌全体の保湿……筋肉をほぐすマッサージ効果にリクラゼーション……アロマ効果のリラックスにもなるわ……」
「こういうのもさ、テクニックっていうか技術学べるのかなあ?」
「多分頼めば、教えてくれるんじゃない?」
ピュア達は興味はあっても、積極的に近寄るにはどうにもという雰囲気が注ぎ込まれ。
「これは、期待していいのかな?」
「それはその……試してみたいですよね」
男どもは素直である。このスケベめ。
「あと…………えっと……その……湯舟の奥ににある……湯を放出する彫像なのですが………」
「ああ、ライオンの口からとかで、お湯が出ているやつ」
「あれは……その……ええと………その………古代の噴水彫刻をモチーフにした……非常に……え、ええと…………ダイナミックな造形ですので……………」
「独特っていうより、もう駄目だろこれ」
「も~~~~なんていうか、エロくなきゃいけないの!?」
「慣れるしかないのね……入浴という事に……」
「色々な意味でアウトっしょ」
「芸術を飛び越えてる、過ぎてるよこれは……」
「恥ずかしいよう………」
「なんていうかこれ、秘宝館?」
もう驚いたり恥ずかしがってもと思っていても。
腰をぐいっと突き出した、筋骨隆々な成人男性の彫像にて。巨大ペニスの先端がぐぱぁと広がり、放尿射精かのように大量に湯を放出し。
それと対になるように、艶めかましい女性の彫像が大きく足を広げ、その股間から湯舟に湯を供給している。
小便小僧。小便娘。その成人版の彫刻が、湯を浴槽に放出している姿に直面し、一斉に頭を抱えるしかない。
「あら、遅かったわね。寮は十分に鑑賞出来て?」
その二体の像の間に、悠然と湯につかるカオリが。堂々と待ち構え一行を一瞥した。