「ピュアっとヒーラー」異世界からの孕ませ侵略者と戦ってエロで治療!? 作:白拍子
であれば過激な出番を、用意するべきですよね
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【令嬢出撃】
時間は少し巻き戻る。
ピュアとヒーラー達がセーフハウスから病院へ移動し。検査に診察を受けているころ──
サクラ寮に、緊急の報告が入った。
サクラ寮ラウンジ。
カオリは優雅に紅茶を楽しみながら、ソファに深く腰を沈めている。
ピュアとヒーラー達が診察と講義を終え、サクラ寮の案内を受けに来るのを、心から楽しみにしていたのだ。
「そうですもの、寮の案内を行うのは、このわたくしでなければなりませんわ。豪奢で華麗な生活を保証し、心身ともに豊かで安心できる環境を整えることこそが、戦いに向かうための最重要事項ですもの。士気とやる気を高めるのは、よき生活に他なりませんわ。お~ほっほっほっほっ!」
高飛車な令嬢の傲慢さが満ち溢れ、過剰な自信が経験の浅さを表していることに、本人はまったく気づいていない。
茶を注ぐミナミも、それを指摘する勇気など持ち合わせていない。
そのとき、ラウンジのメインモニターに、防災センターからの緊急通報が映し出され。ハラマセーの出現と、場所・規模の報告が入る。
「なお、報告した黒服28号との通信は途絶しました」
「状況は十分に危険ですわ。放置すれば、付近の住民にも被害が及ぶ可能性が高いですわね」
「姉様……出撃されるのですか?」
ミナミの確認の問いに、カオリは優雅にカップを置く。
「ええ、いま動けるピュアはわたくしのみ。報告された規模でしたら、わたくし一人で十分対応できますわ。それに、黒服28号も救出しなければなりませんもの」
「………わ、わかりました、バックアップも含め早急に手配を……近隣の黒服に様子を見てもらい、えっと、状況によっては病院での診察を切り上げて………」
「拙速ですが、わたくしたちは先行しますわ。ミナミ──いえ、スタリオン。ついてきなさい。防災センターはバックアップチームの編成を、車両チームは緊急出動よろしくて」
「け~けっけっけっ、既に一台暖めていますぜ、お嬢」
「出撃ですわ!」
サブモニターに映る地下駐車場から、急ながら一台準備できている旨を。車両チーフである、声がかつて倒したハラマセー・ハイエースに酷似した黒服5号が返答する。
カオリはラウンジのソファーに座りながら促し、ミナミも慌てて隣に並ぶ。
次の瞬間、ソファーごと地下駐車場へと直接降下してゆく。
「ひ、ひとりで戦うのは無謀です。せめて、その、援護できる戦力を集めて、その」
「あら、ミナミ? あなたは戦力にならないのかしら?」
「うっ──じゅ、順次戦力が集まるよう、では、お願いします」
「防災センター了解。近隣の、巡回者、待機者に連絡を取ります」
「おう! 乗りな! 飛ばすぜ、お嬢様! け~けっけっけっ!!」
改造バンに乗り込みながら、カオリはピュアダイヤモンドに変身し、漆黒のセクシーなドレスが、豊満な肢体を妖しく包み込む。
一息遅れ、ミナミもヒーラースタリオンの白地にピンクの可愛らしいドレスが、華奢な体を優しく纏う。
バンは一気にスロープを駆け上がり、現場へと疾駆してゆく。
「初の出撃ですけど、やはりこうではなくてはなりませんわね。ふふふ、お~ほっほっほっほっ!」
高揚したカオリの高笑いに。ミナミは怯えて小さくなっていた。
【令嬢突入】
「バ、バケモノがっあの廃ビルの中に……変な、おおきな蚯蚓みたいなのが……いっぱいっ……わたしの他に女のひと、たちがっ! 追いかけられて、助けられ、て」
「彼女の証言と、28号の通信内容が一致しています。廃ビル内部にハラマセーの拠点がある可能性が高いと判断します」
不穏な空気の中、カオリとミナミは現場へ駆けつけると。先行で到着していた黒服が路地裏で震える女性を保護していた。女性は半裸に泥だらけで、息も絶え絶えにゾンビーに襲われた恐怖を語る。
「もう大丈夫ですわ。あなたは私達が保護いたします、安全な場所へ避難できますわ──」
カオリは女性の肩にそっと手を置き、余裕のある声で落ち着かせようとし。黒服に視線を送り、女性を車両にに案内させる。
一方、ミナミは集まってきた黒服達に指示を出していた。
「廃ビル周辺には、誰一人近づけないように。その、無駄な被害がでないようにお願いします、ゾンビーが這い出てくる可能性もありますし。えっと警戒を強め、制圧したら救助とその──消毒の準備も……です」
「了解しました、ヒーラースタリオン」
黒服たちが散開していく。
カオリがミナミの隣に立つ。黒いドレスのピュアダイヤモンドと、白いドレスのヒーラースタリオンが並ぶ。
「姉様………ピュアダイヤモンド、行くんです……ね」
「ええ。黒服28号が消息を絶った以上、中で何が起きているのか、わたくし達が確かめなければなりませんわ」
ミナミは深呼吸する、膝が震えている。戦いは恐い恐ろしい。でも……姉様が戦いに赴くのだ。
「……ボクも行きます。誰かが傷ついているなら、放っておけません」
「頼りにしていますわ、スタリオン──では、突入!」
ミナミの決意にカオリは微笑む。そして──カオリは駆け出す!
当然の事ながら、ミナミは出遅れた。
【令嬢交戦】
廃ビルに足を踏み入れた瞬間、無数の触手が歓迎するように飛びかかる。足元から巻き付き這い上がろうと蠢き。ピュアダイヤモンドを歓迎する。
「おどきなさい!」
手刀が閃き一閃する。蹴りが文字通り蹴散らす。
触手が両断し爆砕する。
「えっえいっ!」
煌めく光輝が迸る。ヒーラースタリオンの放つ光り輝くレーザーが、触手を貫通してゆき──照射に時間がかかり威力も弱い、触手は悶えながらも、なかなか絶命しない。
はっきり言って、威力が弱い。
「今後の課題ですわね」
「はい………………」
確かにヒーラーの攻撃力は、ピュアと比べると劣る。
だが、ミナミ──ヒーラースタリオンが放つレーザーは。アキラであるヒーラーフレイムの炎やユウヤであるヒーラーフロストの氷と比べると格段に貧弱だった。
身体能力や格闘技術に関しても、ミナミは………弱すぎた。課題である。
それを補うほどに強い、ひーりんぐによる高い治癒能力はあるが。戦闘力が無さすぎるのは、この局面では問題である。
廃墟ビルの内部は、湿ったコンクリートの臭いと、どこからともなく漂う濃密な精液の生臭さが混ざり合っていた。
二人は慎重に足を進め。薄暗い廊下の奥から、散発的に触手が襲ってくるのを、うっとおしげ排除しながら進む。
やがて──女性の呻き声の漏れる部屋。
ドアは開け放たれ、室内には複数の全裸の女性が、半ば触手の肉塊に埋もれるように拘束されており。
意識のある者は少なく、そうでなければ無意味な快楽の嬌声を上げ続け、子宮を孕ませられ、腹部が不自然に膨らんでいる者もいる。
そして待ち構えるかのように、室内のゾンビーたちが襲い掛かって来る!
「あらあら、わたくしとダンスを踊るには、ドレスコードがなっていなくてよ──ふんっ!」
ピュアダイヤモンドは、勃起したペニスを剥き出しに襲い掛かって来る先頭のゾンビーを、勢いを綺麗にアームホイップで巻き投げ。すぐさま立ち上がってのストンピングで踏みつぶす。
ヒーラースタリオンのレーザーが煌めき、牽制された他のゾンビーが一瞬動きを止める。
その怯みに走り飛び込み、腕を首に引っかけ後頭部を床に叩きつけ砕くランニング・ネックブリーカー・ドロップ。
立ち上がりを襲うゾンビーは、人間の時に格闘技の覚えがあったのか、鋭く振り下ろす爪が襲い肌を浅く裂く。
そのまま伸びきった腕を捕まえ担ぎ上げる──ファイヤーマンズキャリーとは逆の体勢。バックブリーカーで背骨をへし折る。ゾンビーは折られてもまだ手足を振り回し、ピュアダイヤモンドの傷を増やすも最後のあがきで。
バギゴキッッッッッッ!!
ゾンビーは大木が落雷を受けて砕けるかのように、真っ二つに砕け裂ける。
凄まじいオーバーキルだ。
「もう大丈夫ですわ、みなさま」
「やりすぎです、姉様……」
惨劇を目の当たりにした囚われの女性たちは、次々と意識を失った。
【令嬢探索】
「触手肉の癒着はほとんどありません……早く処置すれば大丈夫です。ただその……孕んでいる方もいて、その、えっと」
ミナミが素早く診察し、苗床化しかけている女性が、まだ容易に剥がせる初期の段階である事を黒服に説明し『消毒』の必要がない事に安堵する。だが、孕んでいる女性にはひーりんぐによる処置が必須だった。
「女性達は早急に病院へ。スタリオンも同行し、妊婦にひーりんぐを」
「で、ですが、この先にまだ、その、男性のみなさんが、その、捕まっているとのお話で、あの、28号さんも運ばれて、だから、ボクも同行をしなければでして」
「わたくし一人で大丈夫ですわ、無理なら………引きますもの。それに重ねて命じます、スタリオンは女性達を救うのが優先です」
「……………………」
まずは目の前の救える命が最優先。さらにひーりんぐによる堕胎が必用な女性達もいる、ヒーラーはスタリオン、ミナミだけだ。
苗床化を阻止するため病院へ運び込むにも、黒服達の人数は必用。
救出した女性から、スラムの男たちと黒服28号が奥で捕らわれていることを聞き出し、カオリはペットボトルの水を浴びゾンビーの体液を洗い流しながら奥へ進む決意を固める。
ミナミは同行を主張するが。優先順位を説かれると反論できなくなってしまう。
「送り届けたら、すぐ戻ってくるぜ。け~けっけっ」
黒服5号がミナミと治療の必要な女性達をバンに乗せ、病院へと疾駆する。
残った黒服たちは、封鎖と規制を行い一般人が近づかないようにし。カオリからの要請があれば、危険を承知でビル内に突入する覚悟だ。
触手の徘徊もなくなった廃ビルの通路を、ピュアダイヤモンドは進み──周囲に異常が無いのを確認し、意識を集中──ハラマセーを感知しようとする。
「────────────!? 微弱?」
広げた感触に淡く弱い反応の広がりを感じるが。ゾンビーどころか触手にしても薄い。疑問を抱きながら、反応の元になった部屋に足を踏み入れると──────
「────うっ!?? なに? 何なのですか? これはっ!?」
部屋に転がる全裸の男達。
スラム住人だとわかる小汚い体。
身体をびくんびくと痙攣させ、呻き声を上げ続け、皮膚下にぬぶぬぶと同化しかっている触手が埋まり込み蠕動する。
「ひっ─────」
思わず後ずさる。
向かってくるゾンビーであれば戦える。
だが、まだゾンビーにもなっていない被害者達が、悶え苦しむ地獄絵をまざまざと見せつけられたのだ。
「お゛──お゛んなぁあぁぁぁぁぁぁ!!」
「オンナオンナだ」
「ヤ、ヤラセロ」
「犯すっっっっオガスぅぅぅぅぅ!」
「げっべっぎひゃっぶごっおっっっ!!」
ピュアダイヤモンドの姿を見た瞬間、触手に浸食されつつある男たちが、どこにそんな力があったのかという勢いで立ち上がり、既に生殖する本能に支配されているのか、ユラリユラッっとゾンビーのごとくピュアダイヤモンドに迫り寄る。
カオリは衝撃で棒立ちとなり動けなくなった。
そこへ、衣服はボロボロで、下半身を露出した黒服が割って入る。
黒服28号だ。
「おじょう゛ざまっ!! ぐぶっ!! おにげに゛なっでぐだざいっ!! げはっ! ごこはわ゛だじが ぶべっ! ざざえ゛まずっっ!!」
「おらっどげよっ!」「でめえじゃまずんな」「おでがおでがざぎだぁぁ」
ピュアダイヤモンドに襲い掛かろうとする男達に割り込み壁となり、殴られ続ける黒服28号。その姿にカオリは踏みとどまる。大きな瑕を負ったアヤの姿、そして──過去の記憶、体中に無数の傷痕を刻んだ女性の身体を思い出す。
苦しんでいるのは、今まさにゾンビーというバケモノとなりそうな男達。そして、同じ浸食されながら、身を挺して自分を守ろうとしている黒服28号。
ピュアダイヤモンドは、ドレスの裾をつまみたくし上げ、裸の下半身を晒しながら叫んだ。
「あ、あなた方を救います! わたくしを──犯しなさい!!」
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