男の娘注意報 男の娘、メス男子、メス堕ち 読み切り短編集。 作:楽々ラクーン
八月の終わり。都会の大学での一年目の夏休みを利用して、岩手康二は三年ぶりに故郷へ帰ってきた。
山に囲まれた小さな町は、三年前と何も変わっていないように見えた。
駅前の古びた商店街。夕方になると聞こえてくるヒグラシの声。遠くに見える青々とした山並み。
高校ではバスケットボール部に所属し、大学でもサークルでプレーを続けている康二にとって、この町は始まりの場所だった。
そして――大切な幼なじみがいた場所でもある。
「工藤歩夢……元気にしてるかな」
小学校の頃は毎日のように遊んでいた。
一緒に虫を捕まえ、川で魚を追いかけ、秘密基地を作った。
背が低くて運動が苦手で、泣き虫だった歩夢を、康二はよく守っていた。
だが中学二年の頃、歩夢の父親の転勤で一家は遠くへ引っ越してしまった。
連絡は最初のうちは取っていたものの、進学や部活で忙しくなり、次第に疎遠になっていた。
「今頃どんなやつになってるんだろうな」
康二は苦笑した。
きっと背も伸びているだろう。
昔は女の子みたいな顔立ちだったが、今頃は男らしくなっているかもしれない。
そんなことを考えていると、後ろから声が聞こえた。
「……康二?」
聞き覚えのある声だった。
振り返った康二は、思わず固まった。
「え……?」
そこに立っていたのは、小柄な少女だった。
肩まで伸びた柔らかな黒髪。
大きな瞳。
白いブラウスに淡い青色のスカート。
風に揺れる髪を耳にかけながら、その少女は少し困ったように笑った。
「久しぶり。」
「……えっと、誰?」
「ひどいなあ。」
少女は頬を膨らませた。
「歩夢だよ。」
「……は?」
「工藤歩夢。」
康二の思考が停止した。
「いやいやいやいや!」
思わず大声が出た。
「歩夢!? お前が!?」
「うん。」
「嘘だろ!?」
「本当。」
少女――いや、歩夢はくすりと笑う。
「久しぶり、康二。」
康二は頭を抱えた。
確かに面影はある。
優しそうな目元も、少し困ったように笑う癖も昔のままだ。
だが、どう見ても可愛い女の子だった。
「え、ちょっと待て。どういうことだ?」
「そのままの意味だけど?」
「いや、説明が足りない!」
歩夢は少し照れたように視線を逸らした。
「昔から女の子っぽいって言われてたでしょ?」
「それはまあ……。」
「引っ越してから色々あって、こういう格好をするようになったんだ。」
「こういう格好って……。」
「今は男の娘って言うらしいよ。」
「らしいよ、じゃないんだよ!」
康二は頭を抱えたまま天を仰いだ。
混乱していた。
だがそれ以上に。
可愛い。
とんでもなく可愛い。
その事実が問題だった。
「……康二?」
「な、なんでもない!」
「顔赤いけど。」
「赤くない!」
歩夢は声を上げて笑った。
「康二、昔から分かりやすいよね。」
「うるさい!」
その笑顔は昔と変わっていなかった。
変わっていないはずなのに、なぜだろう。
胸が妙に騒ぐ。
数日後。
歩夢は毎日のように康二を誘ってきた。
「商店街行こうよ。」
「祭りあるんだって。」
「アイス食べたい。」
昔と変わらない。
歩夢は相変わらず甘えん坊だった。
そして康二も相変わらず断れなかった。
「康二って背高くなったよね。」
祭りの帰り道。
歩夢が隣を歩きながら言った。
「百八十五センチあるからな。」
「すごい。」
「歩夢は変わらないな。」
「百六十センチあるよ?」
「昔と比べれば伸びたな。」
「失礼だなあ。」
歩夢はむっとした顔をする。
その表情が妙に可愛くて、康二は慌てて視線を逸らした。
「ねえ康二。」
「ん?」
「困ってる?」
「何がだよ。」
「僕のこと。」
康二は答えに詰まった。
歩夢は少し寂しそうに笑った。
「やっぱり変だよね。」
「……。」
「男なのに女の子みたいな格好して。」
「そんなことない。」
反射的に言葉が出た。
歩夢が驚いたように目を見開く。
「俺は別に変だと思わない。」
「康二。」
「驚いたのは本当だけどな。」
康二は頭をかいた。
「でも歩夢は歩夢だろ。」
昔、一緒に遊んだ幼なじみ。
泣き虫で優しくて、人懐っこかった歩夢。
目の前にいるのは間違いなくその歩夢だった。
「……ありがとう。」
歩夢は小さく笑った。
そして。
「実はさ。」
「ん?」
「会うの怖かったんだ。」
「怖かった?」
「嫌われたらどうしようって思ってた。」
夜風が吹く。
祭りの音が遠くから聞こえる。
「康二には特に。」
「なんで俺に?」
歩夢は少しだけ黙った。
「……好きだったから。」
「え?」
「昔から。」
時間が止まった。
「小学生の頃からずっと。」
歩夢は真っ赤になりながら言う。
「康二が守ってくれて嬉しかった。」
「歩夢……。」
「だから会うの怖かったんだ。」
康二は何も言えなかった。
胸がうるさい。
バスケットボールの試合の前よりもずっと。
「返事は急がなくていいから。」
歩夢は笑った。
「ただ伝えたかっただけ。」
そう言って歩き出す。
その背中を見て、康二は気づいた。
自分が歩夢を目で追っていることに。
歩夢が笑うと嬉しいことに。
他の誰かと仲良くしている姿を想像すると、少しだけ胸が痛むことに。
「……歩夢。」
「ん?」
「俺もよく分からない。」
「うん。」
「でも。」
康二は真っ直ぐ歩夢を見た。
「お前といると楽しい。」
歩夢の目が大きくなる。
「また離れるのは嫌だ。」
「康二……。」
「だから。」
康二は少し照れながら言った。
「もう少し一緒にいてくれ。」
歩夢はしばらく黙っていた。
やがて。
「うん。」
満面の笑みを浮かべた。
「もちろん。」
ヒグラシの声が響く夏の夜。
幼なじみだった二人の関係は、少しだけ形を変えて動き始めた。
背の高いバスケットボール青年と、可愛らしい男の娘の幼なじみ。
普通とは少し違うかもしれない。
けれど二人にとっては、そんなことはきっと些細なことだった。
大切なのは、一緒にいると笑えること。
隣にいてほしいと思えること。
故郷の星空の下。二人は並んで歩いていく。
「もう少し一緒にいてくれ」と言った康二の言葉に、歩夢は嬉しそうに頷いた。
再び歩き出した二人の間には、穏やかな空気が流れていた。
けれど、先ほどの告白が嘘ではない以上、ただ並んで歩くだけでは収まらない何かが、二人の間に渦巻いていた。ふと、歩いている最中に手が触れた。
康二の大きな手の甲に、歩夢の小さな手先が当たる。
ビクッとした歩夢が慌てて手を引っ込めようとした瞬間、康二は無意識にその手を追いかけていた。
ごつりとした康二の手が、歩夢の華奢な手を包み込むように握る。
「あ……」歩夢の唇から小さな声が漏れた。
柔らかかった。男の子の手とはとても思えない、滑らかで温かい感触。
康二はドキドキする鼓動を抑えられないまま、強く握りすぎないように注意しながら、歩夢の手を自分の手の中に収めた。
「……いいの?」
歩夢が上目遣いで尋ねる。
「俺は、いいけど。歩夢は?」「ぼくも……いいよ」
歩夢はそう言って、康二の親指をぎゅっと握り返してきた。
手を繋いだまま、二人は街灯の少ない夜道を歩く。
繋がれた手から伝わってくる体温が、お互いの心臓の音まで運んでいるかのように感じられた。
いつしか、康二の家の近くにある小さな公園に辿り着いた。
もうすぐお別れだ。
そう思った瞬間、名残惜しさが康二の胸を締め付けた。
公園のブランコの前で、二人は自然に足を止めた。
街灯の淡い光が、歩夢の黒髪を優しく照らしている。
見上げた歩夢の顔は、夜の闇の中でも分かるほど赤く染まっていた。
潤んだ瞳が、康二を真っ直ぐに見つめている。
その視線に引き寄せられるように、康二は繋いでいない方の手で歩夢の頬に触れた。
「歩夢……」
呼びかけると、歩夢は堪えきれないといった様子で目を伏せ、そして自ら康二に体重を預けてきた。
康二の胸に歩夢の顔が埋まる。シャンプーの香りがふわりと鼻をくすぐった。
康二は步夢の肩を抱き寄せ、その小さな体を腕の中に閉じ込めた。
細くて、折れてしまいそうな体。
けれど、そこに宿る確かな温もりは、間違いなく康二が求めていたものだった。
康二はゆっくりと、歩夢の顔を覗き込むように自分の方へ向けた。
歩夢は抵抗しない。
ただ、不安と期待が入り混じった瞳で、康二を見つめ返している。
唇が、触れた。
最初は触れるだけの、羽毛のようなキス。
歩夢の唇は驚くほど柔らかく、少し冷たくて、それが康二の理性を一瞬で溶かした。
二度目は、もう少し深く。歩夢の唇を自分のそれで包み込むように、確かめるように重ねる。その瞬間、歩夢の小さな体がビクビクと震えた。
康二の胸に押し付けられた歩夢の手が、彼の服の生地を強く握りしめる。
拒絶の震えではないことは、すぐに分かった。
それは、長年抱えていた想いがようやく報われた安堵と、初めて感じる熱に戸惑うための震えだった。
夢は、震える体を康二に預けたまま、すべてを受け入れるように目を閉じ、自らも唇を微かに動かして康二に応えた。男であるはずの幼なじみ。
けれど今、腕の中で震えながら康二のキスを受け入れているのは、紛れもなく康二が愛おしくてたまらない存在だった。
唇が離れると、銀色の糸が引いて夜風に消えた。
歩夢は真っ赤な顔をしたまま、康二の服を掴んだままの手を離せずにいた。
その瞳には、うっすらと涙が浮かんでいる。
「……康二、ぼく……」「歩夢」
康二は歩夢の頭を優しく撫でた。「もう離さないから」
その言葉を聞いて、歩夢はようやく安心したように微笑んだ。
そして、康二の腰に細い腕を回して、再び体を寄せた。
ヒグラシの声はもう聞こえない。
夏の夜の静寂の中、二人の心臓の音だけが、一つに重なるように響いていた。
⭐️歩夢の家
翌日、康二は歩夢の住むアパートを訪ねていた。
駅から少し離れた、古びた木造の二階建て。
「ここが僕の城」
歩夢はそう言って苦笑しながら、康二を部屋に招き入れた。
ワンルームの狭い部屋は、生活感が薄く、どこか寂寞とした空気が漂っていた。
窓から差し込む午後の日差しが、冷えたフローリングを照らしている。
「……意外と片付いてるな」
「荷物がないだけだよ」
歩夢は冷蔵庫から麦茶を出しながら、少し寂しげに笑った。
「お父さんやお母さんとは? 今は離れてるんだろ?」
その問いに、歩夢の動作が一瞬止まる。
麦茶の入ったコップを康二に差し出し、向かいのパイプ椅子に座ると、歩夢は膝の上で自分の手を組んだ。
「……うん。高校生の時に、一度家を出たんだ」
「なんで?」
「……この格好がバレちゃって」
歩夢は自分のスカートの裾を少しだけ摘んだ。
「男なのに、女の子みたいな服ばかり着てるって。最初は叱られるだけだったけど、だんだん父さんとも母さんとも口きかなくなって……。弟たちにまで変な目で見られるのが嫌で」
「歩夢……」
「別に恨んでないよ。僕が変なんだから仕方ないって、自分でも思ってたし」
歩夢は笑った。
けれど、その笑顔は昨夜の満面の笑みとは違っていた。
目が笑っていない。
光を失った鏡のような、乾いた笑顔だった。
「大学に進学するのを機に、家を出た。仕送りはしてくれてるけど、もう実家には帰ってないなあ」
そう言って、歩夢はまた寂しそうに笑った。
その瞬間、康二の胸に鋭い痛みが走った。
守るはずだった。
昔みたいに、泣き虫な歩夢を守るはずだったのに。
三年の空白が、歩夢をこんなにも孤独な場所に追いやっていたなんて。
康二は思考するよりも先に、体を動かしていた。
パイプ椅子を蹴倒す勢いで立ち上がり、歩夢の肩を掴んで引き寄せる。
「わっ……」
歩夢が短く声を上げる間もなく、康二はその華奢な体を力強く抱きしめた。
「……康二?」
「もう言うな」
耳元で康二が低く呻く。
「お前は変じゃない。絶対に変じゃない」
抱きしめる腕に力を込める。
もっと強く、この温もりを確かめるように。
「俺がいる。俺だけは、お前の味方だ」
歩夢の体が、小さく震えた。
「……うん」
歩夢の声が少し湿っている。
康二の胸に顔を埋め、歩夢は小さく頷いた。
その仕草がいじらしくて、康二はたまらなくなった。
歩夢の顎に手を添え、上を向かせる。
潤んだ瞳と目が合った瞬間、唇を重ねた。
昨夜のキスよりも激しく、深く。
歩夢の唇を割り開き、舌を絡める。
「んっ……ふぅ……」
歩夢の喉から甘い吐息が漏れる。
口腔内を犯すように吸い付き、味わう。
抱きしめた体が熱い。
腕の中の歩夢も、同じ熱を感じているはずだった。
そして、康二の下半身にも、抗えない熱が集中していく。
ズボンの生地を押し上げるほどに膨張した欲望が、歩夢の腹部に押し付けられた。
「っ……!」
唇を離すと、歩夢が息を荒げながら康二の股間に視線を落とした。
その瞳が、驚きと少しの憧れのような色を揺らす。
康二は恥ずかしさで顔を赤くしたが、隠すことなどできなかった。
「……康二のおちんちん、たくましいね」
歩夢の頬も朱に染まっている。
けれど、その瞳は真っ直ぐに康二を見つめていた。
「僕が、気持ちよくさせてあげる」
その言葉に、康二の心臓が跳ねた。
歩夢は康二の胸をそっと押し、ベッドの端に座らせた。
そして、康二の足の間に跪くようにして身を沈める。
スカートの裾が床に広がり、その姿は奉仕する乙女のように美しかった。
震える指先で、康二のベルトに手をかける。
カチャリと金属音が響き、ジッパーを下ろすと、下着の上からでも分かるほど反り返った男根が露わになる。
歩夢はごくりと喉を鳴らし、下着ごとそれを引き下ろした。
弾け出た巨大なモノを見て、歩夢は少し怖ず怖ずといった様子で目を伏せたが、すぐに決意したように顔を近づけた。
「……触るよ」
小さな手で康二の男根を握りしめる。
熱く脈打つそれを、両手で包み込むように愛おしそうに撫でる。
そして、ちろりと先端に舌を這わせた。
「くっ……」
康二の腰がビクリと跳ねる。
歩夢は康二の反応を確かめるように上目遣いで見上げながら、亀頭を口に含んだ。
「んちゅ……れろ……」
照れながらも、一心に奉仕する歩夢。
頬を染め、眉を下げて、一生懸命に康二のモノを味わう。
舌を絡め、吸い上げ、喉の奥まで尽くすように頭を上下させる。
「歩夢……すごいよ……」
「んぐっ……じゅぶっ……」
水音が部屋に響く。
幼なじみの男の子が、女の子のような格好をして、自分のモノをしゃぶっている。
その背徳的な光景と、口内を犯す極上の快感に、康二はすぐに限界を迎えそうになった。
「歩夢、もう……出る……!」
康二が警告するが、歩夢は離れようとしない。
むしろ、さらに深く喉奥まで飲み込み、激しく吸い上げた。
「くそっ……!?」
ドクッ、ドクッと熱い奔流が歩夢の口内に放たれる。
歩夢は苦しげに喉を鳴らしながらも、そのすべてを飲み込もうと必死だった。
果てると、康二は荒い息を吐きながら天井を仰いだ。
歩夢がゆっくりと唇を離す。
白濁とした液体と唾液が混じり合い、銀色の糸を引いていた。
「……飲んだのか?」
「うん」
歩夢は口元を手の甲で拭いながら、照れくさそうに笑った。
「康二の味がした」
その愛おしい姿に、康二は再び心臓を鷲掴みにされた。
引き寄せて、もう一度強く抱きしめる。
「歩夢……」
「康二……」
狭いワンルームに、二人の吐息が溶け合った。
康二は再び歩夢を力強く抱きしめ、その唇に自分のそれを重ねた。今度は優しく、しかし深く、お互いの存在を確かめ合うような口づけだった。舌を絡ませながら、康二の手は歩夢のブラウスのボタンにかけられた。一つ、また一つと外していくたび、歩夢の白い肌が露わになっていく。
「んっ……康二……」
唇を離すと、歩夢は恥ずかしそうに自分の体を腕で隠そうとした。ブラウスが肩から滑り落ち、淡い青色のスカートのウェストに手がかかる。
「ねえ、康二……僕、男の子なのに……いいの?」
歩夢の声は震えていた。潤んだ瞳で康二を見上げ、不安と期待が入り混じった表情を浮かべている。女の子のような格好をしていても、その体には確かに男の子の証がある。それを拒絶されるのではないかという恐怖が、歩夢の胸を締め付けていた。
康二は步夢の頬に手を添え、真っ直ぐに見つめ返した。
「歩夢がいいんだ」
迷いのない声だった。
「男だろうと女だろうと、関係ない。俺は歩夢自身が好きなんだ」
その言葉に、歩夢の瞳からポロリと涙がこぼれた。
「康二……」
康二は歩夢の涙を親指で拭い、再び優しくキスを落とした。そして、スカートのファスナーを下ろし、足元へと引き下ろす。残った下着も優しく剥ぎ取っていくと、歩夢の何も纏っていない姿が、西日の中に晒された。
華奢な肩。薄い胸板。腰のくびれ。そして、女の子のような滑らかな股間に収まった、小さな男の子の証。
康二はごくりと喉を鳴らした。どこからどう見ても可愛らしい少女のような体つきだが、そこにあるのは間違いなく男の体だった。けれど康二の心に躊躇いはなかった。あるのは、愛おしさと、守りたいという強い衝動だけだった。
「きれいだよ、歩夢」
康二は歩夢の体をベッドに押し倒した。シーツの上に横たわる歩夢は、恥ずかしさに身を縮めようとするが、康二はそれを許さず、その胸に唇を寄せた。
「あっ……!」
小さく盛り上がった乳首に舌を這わせると、歩夢の背中がビクンと弓なりに反った。康二は乳首を口に含み、優しく吸い上げる。舌先で転がすように愛撫を続けると、歩夢の口から甘い吐息が漏れ始めた。
「んんっ……ふぁっ……康二、そこ……変になるよぉ……」
「可愛い声出してるな」
康二はもう片方の乳首を指先で摘み、転がしながら、さらに強く吸い上げた。歩夢の指がシーツをきつく握りしめる。
十分に胸を堪能した後、康二の視線はさらに下へと降りていった。歩夢の細い腰、無毛に近い滑らかな下腹、そしてその奥にある、小さく震える男の子の証。
康二の手が、その小さなモノをそっと包み込んだ。
「ひゃうっ!?」
歩夢が驚いたように声を上げる。
「すごく小さいな」
康二は手のひらで優しく包み込んだまま、愛おしむように指を動かした。自分の大きくたくましいモノとは対照的な、可愛らしいサイズ。それが康二の嗜虐心と保護欲を同時に刺激した。
「やだ……そんなこと言わないで……恥ずかしい……」
歩夢は顔を真っ赤にして目を逸らすが、康二は構わずにその小さなペニスを掌で優しく擦り上げた。
「恥ずかしがることないだろ。俺の可愛い歩夢のだもんな」
耳元で囁きながら、亀頭を親指で優しく撫でる。
「あっ、あぁん……康二、変……おしっこ出ちゃうみたいに変だよぉ……」
歩夢のモノは康二の手の中で少しだけ硬さを増し、先端からは透明な液が滲み出していた。康二はその液を指に絡め、さらに丁寧に、壊れ物を扱うように可愛がった。
「いいんだよ、歩夢。全部俺に見せてくれ」
康二は歩夢の耳を甘噛みしながら、手の動きを速める。
「んっ、くっ……康二っ……好きっ……大好きぃ……!」
歩夢は康二の広い胸に顔を埋め、小さな体を震わせながら、その快楽に身を委ねていた。男の娘である幼なじみの全てを、康二はこの上なく愛おしく思っていた。
「んっ……ふぅ……康二……もっと……」
歩夢の甘い懇願が、康二の理性をさらに削ぎ落としていく。康二は歩夢の顎をクイッと上向けさせ、再び唇を塞いだ。
今度のキスは、さっきよりもずっと濃厚で、貪るようなものだった。舌をねっとりと絡め合わせ、歩夢の口腔内を余すところなく味わう。息継ぎする間も惜しいほどの深い口づけに、歩夢は「んぐっ……」と苦しげに鼻を鳴らしながらも、康二の首に細い腕を回して自ら応えた。
唇を塞がれ、声を上げることもできない歩夢の喉からは、湿った吐息が漏れ続けている。そして、康二の手は休むことなく、歩夢の小さなペニスを愛撫し続けていた。
掌の中で硬く立ち上がったそれを、優しく、しかし確かな力で擦り上げる。親指の腹でカリをなぞり、先端の小さな穴を人差し指でくすぐるように弄ぶ。
「んんーっ!?んくっ、ふぅぅっ!」
キスの隙間から歩夢の嬌声が漏れる。歩夢の体がビクビクッと大きく跳ねた。限界が近い。康二はそれを悟り、手の動きをさらに速めた。
「イクか? 歩夢、俺の手の中でイけ」
耳元で低く囁きながら、掌で亀頭全体を包み込んで激しくしごき上げる。
「!!んあぁぁぁっ!!」
歩夢の体が弓なりに反り返った。細い腰が浮き上がり、康二の広い胸に押し付けられる。小さなペニスが康二の手の中で激しく脈打ち、ビクビクッと痙攣したかと思うと、ポロポロと温かい精液が吐き出された。
男の子特有の鋭い射精ではなく、まるで少女が潮を吹くかのように、愛おしいほどに少量の白濁が康二の掌を濡らしていく。
康二は歩夢が吐き出すすべてを受け止めながら、収まるまで優しく扱き続けた。
果てた後の歩夢は、力が抜けた人形のように康二にもたれかかり、肩で息をしていた。真っ赤に染まった顔、潤んだ瞳、そして唇から垂れる唾液。その無防備で淫らな姿は、康二の脳髄を直接焼き尽くすほどに扇情的だった。
掌に残った歩夢の精液の温もりと粘り気。それが康二の支配欲を決定づけた。
(……歩夢を犯したい)
その想いが、ドクドクと血が巡るように全身を駆け巡った。
ただ抱きしめるだけじゃない。ただ愛撫するだけじゃない。この可愛い幼なじみの体を、自分のモノで犯し尽くしたい。男であるはずの歩夢の奥深くに辿り着き、その体を自分だけのものに染め上げたい。そんな野蛮な衝動が、康二の中で爆発していた。
康二は震える指で歩夢の顎を持ち上げ、潤んだ瞳と見つめ合った。
「歩夢……」
「か、こうじ……?」
「俺、もう我慢できねえよ」
康二の声は低く、喉の奥から絞り出すように響いた。歩夢の目が少し見開かれる。
「お前のこと、犯したい。メチャクチャにしたい」
歩夢は息を呑んだ。
恐怖よりも、康二の熱気に押されるように体が熱くなるのを感じていた。
「……うん」
歩夢は小さく頷き、康二の首に回した腕に力を込めた。
「ぼくのこと、全部康二にあげる……」
その言葉を聞いた瞬間、康二の理性は完全に焼き切れた。
康二は歩夢の体を乱暴に押し倒し、ベッドに縫い留めるように覆いかぶさった。
興奮が頂点に達し、獣じみた本能が康二の全身を支配していた。
「歩夢っ……!」
荒々しく息を吐きながら、康二は歩夢の脚を無理やり持ち上げる。
露わになった秘所は、緊張と期待でかすかに震えていた。
「あっ……康二……!」
康二は自らの膨れ上がったモノを握り締め、狙いを定める。
灼熱の鉄塊のような男根の先端が、歩夢の小さな入り口に押し当てられた。
「挿れるぞ……!」
歩夢の答えを聞くより早く、康二は一気に腰を突き入れた。
メリッ……ズプゥゥッ……!!
「ひっ……あぁああああんっ!!」
歩夢の悲鳴と共に、康二の巨大な肉棒が幼馴染みのナカへ深々と侵入していく。
狭く、熱く、蕩けるような感触。
「くっ……! 歩夢のナカ……あったけぇ……!」
歩夢は衝撃に耐えるようにシーツを握り締め、歯を食いしばっていた。
けれど、その目は康二だけを求めているかのように潤んでいる。
「康二……きて……ぜんぶちょうだい……」
その言葉に煽られ、康二は激しく腰を振り始めた。
パンッ!パンッ!パンッ!
肉と肉がぶつかる卑猥な音が部屋に響く。
「あっ!あっ!あぁんっ!康二っ!すごいっ……!」
「歩夢!歩夢っ……! 愛してるっ……!」
康二は歩夢の脚を抱え込み、さらに深く突き上げる。
可愛い幼なじみの最奥を犯し、彼を自分のものに染め上げる行為に、康二は夢中になった。
「ひぁっ!そこっ……すごいっ……ぶっ壊れちゃうっ……!」
「壊してやるよ! 俺のモノにしてやるっ……!」
康二の猛攻に、歩夢は為す術もなく翻弄される。
その小さな体は波のように揺さぶられ、口からは意味を成さない嬌声が溢れ出した。
康二は歩夢の耳元で荒い息を吐きながら、何度も何度も「愛してる」と繰り返した。
「歩夢……!一緒にイこう……!」
康二が最後の力を振り絞って、歩夢の最も深い部分を抉るように貫いたその時だった。
「あぁぁぁっ!イクぅっ!」
歩夢の体が絶頂に震え、康二も同時に歩夢の最奥で全てを解き放った。
ドクンッ……!ドクドクドクッ……!
熱い奔流が歩夢の体内を満たしていく。
歩夢は涙を流しながら、康二の体にしがみつき、その全てを受け止めた。
「康二……大好き……」
「俺もだ……歩夢……」
二人は長い時間をかけて繋がったまま、互いの体温を感じながら呼吸を整えていった。
男の娘という特殊な境遇を超えて結ばれた愛は、もはや誰にも邪魔することは出来なかった。
ヒグラシの声はとうに止み、窓の外には星空が広がっている。
幼なじみだった二人は今宵、身体を重ねることで永遠の誓いを交わしたのだった。
⭐️歩夢の告白
事後の静寂が、部屋を包んでいた。
窓の外は完全に暗くなり、星明かりだけが二人を照らしている。
汗ばんだ肌を重ね合わせたまま、康二は歩夢の細い体を抱きしめていた。
歩夢は康二の広い胸に頬を寄せ、規則正しい心音を聞いている。
その温もりが、長年抱えてきた孤独を溶かしていくようだった。
「康二……」
「ん?」
「大好きだよ。ずっと、ずっと好きだった」
歩夢の声は、涙が滲むほどに優しかった。
康二もまた、歩夢の髪を優しく撫でながら、深く頷く。
「俺もだ。もう絶対に離さない」
愛情を確かめ合う甘い時間。
けれど、歩夢の瞳には、まだ深い闇が残っていた。
康二だけが自分の味方だと分かっていても、口にするにはあまりにも重い秘密。
だが、康二にすべてを捧げた今、隠し通すことは步夢自身の裏切りになるように思えた。
「……ねえ、康二」
歩夢は少し体を起こし、シーツで胸元を隠しながら康二を見つめた。
その目は覚悟を決めているようだったが、どこか震えていた。
「ぼくね、康二に話しておきたいことがあるの」
「なんだ?」
康二は優しく問いかける。
歩夢は一度視線を落とし、唇を噛みしめた。そして、意を決したように語り始めた。
「……二年間、ぼくの体がどうして男の人を受け入れられるようになったのか、不思議に思わなかった?」
その問いに、康二はハッとした。
確かに、歩夢のあそこは初心者とは思えないほどスムーズに康二を受け入れていた。
最初はただの驚きだったが、今その疑問が、嫌な予感と共に胸の奥で膨らんでいく。
「……あれは、二年の夏だった」
歩夢の声が震え始める。
「体育教師の山田先生に……レイプされたんだ」
康二の表情が凍り付いた。
「な……に…?」
「山田先生はね、ぼくのことをずっと見てたみたい。女の子みたいな顔してるぼくを、狙ってたんだ」
歩夢の脳裏に、あの日の光景が鮮明に蘇る。
語り出した歩夢を、康二はただ呆然と聞くことしかできなかった。
「あの日、部活が終わった後、山田先生に呼び出されたんだ。職員室じゃなくて、器材室に。『お前の悩みを聞いてやる』って」
器材室の湿った空気。
薄暗い部屋の中で、山田の下卑た笑い声が響いていた。
「入った途端、鍵をかけられた。『お前みたいなオカマは、俺が直してやるよ』って言って、いきなり押し倒された」
歩夢は自分の腕を強く抱きしめた。
「ぼくは必死に抵抗したよ。でも、山田先生は体が大きくて力も強くて……びくともしなかった」
康二の拳が、シーツの上で白くなるほど握りしめられていた。
怒り。そして自分が守れなかったことへの悔恨。
「服を脱がされた。ハサミで制服を切り裂かれて……下着も引きちぎられて……。ぼくの体をじろじろと舐めるように見て、『いい体だ』って笑ったんだ」
歩夢の目から、ポロポロと涙がこぼれ始める。
「それから……前戯と称して、ぼくの体を弄った。おっぱいを吸ったり、揉んだりして。足を開かせて、見えないところを指でいじくり回して……」
歩夢の言葉は、悲痛な叫びとなって部屋に響く。
「『男のくせに感じてんのか? 淫乱だな』って言いながら、ぼくのモノをしごいて。ぼくは嫌だったのに、体だけが反応してしまって……。自分が汚い存在みたいで、死にたくなったよ」
康二の目も赤くなっていた。
声も出ないほどの激しい感情が、胸の内で渦巻いている。
「そして……ついに挿入された」
歩夢は顔を覆って泣き崩れた。
「痛かった。裂けるみたいに痛くて。『声を出すな』って脅されて、声も出せなかった。ただ、冷たい床に押さえつけられて、山田先生の大きなものが……ぼくの一番奥まで入ってきたの」
克明すぎる告白に、康二はもう聞いているのも辛かった。
それでも歩夢が話し終えるまで、一言も遮らずに聞いていた。
「それから……ぼくは定期的に呼ばれるようになった。体育準備室とか、放課後の教室とかで。逆らったら退学させるって脅されて。抵抗しても殴られるだけで……どんどん弱くなっていった」
歩夢は嗚咽交じりに続ける。
「体を洗浄する方法とか、媚薬入りのクリームを使って感度を上げるとか……そういうことも全部教えられた。ぼくを完全に自分の所有物にするためにね。ぼくのプライドも、尊厳も全部踏みにじられた」
康二は歩夢の話を聞き終えると、何も言わずに起き上がった。
そして歩夢の肩を掴み、真正面から向き合った。
康二の目には、底知れぬ怒りと深い悲しみが宿っていた。
だがそれは歩夢に向けられたものではなく、彼を傷つけた愚かな大人への憎悪だった。
「……クソ野郎」
康二は絞り出すように呟いた。
「そいつ……俺が必ず見つけ出して殺してやる」
「ダメだよ康二! そんなことしたら……!」
「わかってる!」康二は怒鳴った。
「でも! お前がされたことを思うと! どうしても許せねぇんだよ!」
康二は再び歩夢を強く強く抱きしめた。
今度は慈愛だけでなく、狂おしいほどの保護欲と、奪われたものを取り戻したいという執念がこもっていた。
「ごめん……康二。こんなこと聞いて……気分悪くしたよね」
「違う」
康二は首を振った。
「謝るのは俺の方だ。もっと早くこの街に帰ってきていたら、お前に出会えていたら……お前の傍にいてやれたら……!」
「康二……」
康二は歩夢の唇にキスを落とした。
優しく、慰めるようなキス。
それから、額と額を合わせた。
「これからは俺がお前を守る」
康二の声は、力強い誓いだった。
「お前がどんな目に遭っても。誰が敵になっても。俺だけは絶対にお前の味方だ」
歩夢は康二の腕の中で、ただ泣き続けた。
長年にわたる屈辱の記憶が、康二の言葉によって塗り替えられていくようだった。
涙はもう悲しみのためだけではなくなっていた。
「康二……」
「ん?」
「本当に……ありがと……」
「ああ」
康二は歩夢の背中を優しくさすりながら、窓の外に輝く星を見つめた。
あの忌まわしい過去は決して消えないだろう。
それでも、歩夢がこの先幸せになれるなら。
そのためなら、自分のすべてを賭けてもいいと思った。
ヒグラシの声はもう聞こえない。
代わりに聞こえるのは、二人の繋がりを確かめ合う、温かい呼吸の音だけだった。