※この作品はR-18です。

男の娘注意報  男の娘、メス男子、メス堕ち 読み切り短編集。   作:楽々ラクーン 

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シュタインズゲート 漆原 ルカ

シュタインズゲート 漆原るか

 

 

夕暮れの秋葉原は、いつもより少しだけ静かだった。

 

ラボの窓から差し込む橙色の光が、古びたソファと散らかったテーブルを照らしている。

 

漆原るかは、誰もいないラボで一人、湯気の立つ湯飲みを両手で包んでいた。

 

「……岡部さん」

 

誰もいない部屋で、その名前を口にする。

 

それだけで胸の奥が、きゅっと締めつけられた。

 

岡部倫太郎。

 

未来ガジェット研究所のラボメンNo.001。

 

自称・狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真。

 

いつも大げさな言葉を口にして、無茶をして、周囲を振り回して。

 

なのに――本当は、誰よりも優しい人。

 

るかは、そのことを知っている。

 

だからこそ、好きになってしまった。

 

けれど、その想いを口にすることはできなかった。

 

いや。

 

一度だけ、伝えたことはある。

 

あの世界線で。

 

自分が女だった世界。

 

岡部さんと過ごした、ほんのわずかな時間。

 

胸が震えるほど嬉しかった。

 

けれど同時に、残酷なほど分かってしまった。

 

岡部さんの心の中には、自分ではない誰かがいる。

 

それは、紅莉栖さんだった。

 

もちろん、るかは彼女を嫌いになれなかった。

 

むしろ尊敬している。

 

岡部さんが命を懸けて救おうとした人。

 

何度も何度も絶望しながら、それでも手を伸ばし続けた人。

 

そんな彼女に向けられた岡部さんの想いを、るかは知っている。

 

だから、自分の気持ちを押しつけることなどできなかった。

 

「……僕は、ずるいですね」

 

誰もいない部屋で、るかは小さく笑った。

 

「岡部さんが幸せなら、それでいいなんて……本当は、思っていないのに」

 

湯飲みの中で、静かに波紋が揺れた。

 

本当は。

 

岡部さんに振り向いてほしい。

 

名前を呼んでほしい。

 

自分だけを見てほしい。

 

いつか、隣にいるのが当たり前の存在になりたい。

 

そんな願いが、消えてくれない。

 

けれど。

 

それでも、岡部が笑っているなら。

 

それでも、岡部が大切な人たちに囲まれているなら。

 

るかは、その幸せを守りたいと思ってしまう。

 

「……僕は、岡部さんが好きです」

 

声にした瞬間、目頭が熱くなった。

 

「女の子になれなくても……」

 

一度だけ与えられた、奇跡のような世界線。

 

そこでは確かに、少女として岡部の隣に立つことができた。

 

だが今の自分は違う。

 

男として生きている。

 

岡部倫太郎に恋する、漆原るかという人間として。

 

だからこそ。

 

この気持ちは、誰かに否定されるものではない。

 

叶わなくてもいい。

 

届かなくてもいい。

 

好きだったことだけは、嘘にしたくない。

 

そのとき、階段から足音が聞こえた。

 

「おーい、るか子! いるかー?」

 

「……!」

 

慌てて涙を拭う。

 

扉が開いた。

 

「なんだ、こんなところにいたのか」

 

「岡部さん……」

 

そこに立っていたのは、いつもの岡部だった。

 

白衣を羽織り、腕を組み、いかにも不敵な顔をしている。

 

「どうした? 顔が赤いぞ」

 

「い、いえ! なんでもありません!」

 

「そうか? まあいい。ちょうどよかった。これからラボメンで飲みに行くところだ」

 

「……僕も、ですか?」

 

「当然だろう」

 

岡部は当たり前のように言った。

 

「お前もラボメンなんだからな」

 

その言葉だけで、るかの胸が温かくなる。

「……はい」

 

るかは笑った。

 

「行きましょう、岡部さん」

 

「ああ」

 

二人で階段を下りていく。

 

先を歩く岡部の背中を見つめながら、るかは胸の中でそっと呟いた。

 

――好きです。

 

言葉にはしない。

 

今は、言わない。

 

いつかこの気持ちが、淡い思い出に変わる日が来るのかもしれない。

 

それでも構わない。

 

あの人に出会えたこと。

 

あの人の隣で笑えたこと。

 

そして、あの人を好きになれたこと。

 

それだけは、どんな世界線に行っても消えない。

 

るかは小さく笑って、岡部の後を追った。

 

夕暮れの秋葉原に、二人の足音が重なって響いていた。

 

飲み会のあとの路地裏を、二人の影がゆらゆらと揺れていた。

 

「岡部さん、しっかり…」

 

るかは岡部の腕を自分の肩に回し、なんとか体を支えていた。アルコールの匂い。いつもならあんなに威勢のいい言葉を並べる男が、今はろれつの回らない声で何かを呟いている。

 

「るか子ぉ…? お前、足速いな…」

 

「歩いてませんよ、僕ら」

 

「そうだったか…」

 

ふらつく体。ラボメンたちに見送られ、るかが一番近かったから、という理由で送ることになった。鈴羽は「男同士だしね」と笑って、まゆりは「るかちゃん、お願いします」と小さく頭を下げた。

 

秋葉原の夜は、昼間の喧騒が嘘のように静かだった。

 

--

岡部のアパートに着いたのは、日付が変わる頃だった。

 

鍵は岡部のポケットからるかが探り当てた。指先が布地を隔てて太腿に触れ、心臓が跳ねた。そんなこと、気にしている場合ではない。

 

扉を開け、明かりをつける。

 

いつもの散らかった部屋。ラボとは違う、生活の匂い。

 

「さあ、こっちですよ」

 

るかは岡部を布団の上に何とか倒しこんだ。

岡部はくたくたになって、天井を向いたまま動かない。ただ、呼吸だけが深い。

 

「…岡部さん?」

 

返事がない。寝てしまったのか。

 

るかはため息をついて、岡部の靴を揃え、白衣をハンガーにかけてやった。こんなこと、自分がする人間だとは思っていなかった。でも、放っておけなかった。

 

「水、飲んでくださいね」

 

枕元にコップを置いて、るかは立ち上がろうとした。

 

そのとき---

 

腕が、るかの腰を引き寄せた。

 

「——っ」

 

世界が傾いだ。岡部の胸元に、るかの体が沈む。アルコールと、その奥にある岡部の体温が、布地越しに伝わってくる。

 

「お、岡部さ——」

 

「るか子…」

 

掠れた声。

 

「お前、ほんとに…可愛いなぁ…」

 

時が止まった。

 

るかは息を呑んだ。

 

心臓が、痛いほど鳴っている。

 

「…岡部さん、酔ってます」

 

「酔ってるけど…言っときたいんだよ…」

 

岡部の腕は緩まない。

 

「お前のこと、ずっと…見てた…」

 

その言葉が、るかの胸の底に沈んでいった。

 

ずっと、言いたかった。

 

ずっと、聞きたかった。

 

でも、それは——酒の言葉だろう。

 

明日になれば、忘れるだろう。

 

それでも。

 

——熱が、こみ上げた。

 

 

「岡部さん」

 

るかは岡部の腕の中で、静かに顔を上げた。

 

目の前に、閉じかけた瞼がある。薄く開いた目が、るかをぼんやりと映している。

 

るかは、自分の唇で、その目尻に触れた。

 

「——るか、子?」

 

驚いたように岡部が目を開ける。

 

るかは答えなかった。

 

かわりに、その唇を——岡部の唇に、重ねた。

 

柔らかい。温かい。アルコールの味がする。

 

るかの初めてのキスだった。

 

震えそうになる体を抑えて、ただ、その温もりを確かめた。

 

岡部の手が、るかの背中に回る。

 

拒まなかった。

 

るかは目を閉じたまま、心の中で何かが音を立てて崩れていくのを感じた。

 

——スイッチが、入った。

 

 

もう、どうでもよかった。

 

男とか女とか、世界線とか、運命とか。

 

今この瞬間だけは、全部どうでもいい。

 

るかの手が、岡部のシャツのボタンにかかった。

 

指が震えた。でも、止まらなかった。

 

一つ、一つ、外していく。

 

現れたのは、いつも白衣の下に隠されていた岡部の体だった。

 

細いけれど、男らしい骨格。胸板の起伏。鎖骨のライン。

 

るかはその肌に、そっと手のひらを置いた。

 

熱い。

 

「るか子…」

 

岡部が低い声で呼ぶ。

 

「…僕のこと、分かってていいのか」

 

「分かってます」

 

るかは答えた。声が掠れた。

 

「僕は——漆原るかです。男です。それでも——」

 

言葉が途切れた。

 

喉の奥が熱い。

 

「それでも、岡部さんが好きです」

 

言った。

 

もう、二度目だった。

 

でも今回は——誰もいない部屋に向けて言った言葉とは、まるで違っていた。

 

岡部の手が、るかの頬に触れた。

 

「…俺も」

 

その言葉は、最後まで聞こえなかった。

 

るかはもう一度、口づけた。

 

今度は深く。

 

---

 

るかの手が下へと伸びた。

 

ズボンの上から、岡部の熱を感じた。

 

——硬い。

 

勃起していた。

 

るかは顔が熱くなるのを感じた。でも、引かなかった。

 

ゆっくりとズボンを下ろす。

 

現れたのは、男の象徴だった。

 

るかはそれを見た瞬間、息が止まった。

 

——これが、岡部さん。

 

胸の奥が震えた。

 

恐怖ではなかった。

 

あふれるような愛しさだった。

 

この人の、すべてになりたい。

 

るかは震える手でそれを包んだ。

 

「…っ」

 

岡部が小さく息を漏らす。

 

るかはため息のような呼吸を吐いて、それから——ゆっくりと、唇を寄せた。

 

舌先で、ていねいに触れる。

 

塩味と、熱さと、岡部の匂いがした。

 

るかは心を込めて、それを口に含んだ。

 

熱い。

 

体が熱い。

 

心が熱い。

 

岡部さんの匂いが、世界のすべてだった。

 

るかは目を閉じて、ゆっくりと動いた。ていねいに、ていねいに。まるで祈りのように。

 

岡部の手がるかの髪に触れた。優しく、梳くように。

 

「るか子…」

 

その声だけで、目頭が熱くなった。

 

——もう、どうなってもいい。この人と、つながりたい。

岡部の腰が、小さく跳ねた。

るかの口内でそれがさらに硬さを増したのが分かった。脈打つように、熱が伝わってくる。岡部の呼吸が荒くなり髪を梳いていた指が、いつのまにかるかの後頭部に添えられていた。

「るか子……それ、やめ……」

声は止めてほしいと言いながら、手は離さなかった。

るかは答えのかわりに、少しだけ深く咥えた。

「——っ、あ……」岡部の喉が鳴る。

るかは目を閉じた。

口の中いっぱいに広がる岡部の形。舌の上で感じる、確かな質量。頬の内側が擦れるたび自分が今、この人とひとつになっているのだという感覚が、胸の奥まで染み渡っていく。ていねいに。ていねいに。まるで、この人が今まで背負ってきたものをひとつずつほどいていくように。

岡部は、いつも無茶をする。世界を何度もやり直して誰かを救おうとして、自分を削ってそれでも平気な顔をして笑って。

そんな人だから。せめて、この瞬間だけは。

この人のことを、ただ気持ちいいだけで満たしてあげたかった。

るかの舌が、裏側の筋をなぞった。「——ぁ、るか子、それ……」

岡部の声がいつもの尊大な調子を失っていた。ただの、一人の男の声だった。それだけでるかの胸は切なく締めつけられた。

もっと、この声を聞いていたい。もっと、この人を乱したい。

もっと——この人の中に、自分を刻みたい。

るかは少しだけ動きを速めた。唾液が口の端からこぼれ、顎を伝う。拭う余裕などなかった。両手で根本を支え、唇と舌とで懸命に愛した。

「……もう、限界、だ……」

岡部の手が、るかの頭を押さえた。

引き離そうとする力ではなかった。むしろ、もっと深く、と引き寄せる力だった。るかはそれに応えた。

喉の奥まで受け入れて、じっと、待った。

「——っ、るか子……!」

岡部の背中が、大きくしなった。

熱が、あふれた。

るかの口の中に、温かいものが広がっていく。とろりとした重さ。少し苦くて、少し塩辛くて——でもそれが岡部そのもののように思えた。

るかは、それを飲み込んだ。ごくり、と喉が鳴る。

一滴も、こぼしたくなかった。

これは、岡部さんがくれたもの。

この人が今この瞬間、確かに自分に向けてくれたもの。

飲み干してから、るかはゆっくりと顔を離した。

口元を袖で拭い、岡部を見上げる。

岡部は布団の上で、息を切らしていた。頬が赤く目はとろりと濡れている。

「ルカ子、俺、もう我慢できない。お前が煽ったんだからな。」

岡部の腕が、彼の細い腰を掴む、そして四つん這いの姿勢を取らせた。彼の小さな白い尻を見て岡部が生唾を飲む。そして再び勢いを盛り返した豪直が、彼の小さなツボミに押し当てられた。

「来てください。」ルカは恥じらいながらも、はっきりとした声で、彼に求めた。

これまでの思い全てをこの行為に託す。世界が終わってしまっても良い。どうかこのまま一緒に溶けてしまいたい。

その言葉を聞いた岡部の理性の糸はぷちりと音を立てて切れた。次の瞬間凶暴な剛直がルカの身体に突き刺された。

「ぅぐっ・・んあ゛あ゛!!」

ルカは声を噛み殺しながら背中を逸らせた。熱い杭が身体を貫通した瞬間全身に電撃が走った。

痛みと圧迫感と熱量が混ざり合い思考を真っ白に染め上げる。

それでも苦しさより遥かに勝る幸福感があった。

岡部倫太郎と繋がった証拠が自分の中に確かに存在しているという実感があるのだから。

「大丈夫か?」背後からの問い掛けには僅かな心配も含まれていた。

しかし同時に己の行動によって生じた反応に対する興奮も滲んでいるように感じられたのだ。だからこそ安心させる為にも精一杯微笑んで返すことに決めたのであった。

「へいき……です」必死になって言葉を作る。

岡部のものは硬さを回し激しくピストンしていた。自分の体に彼が夢中になっている。その事実が嬉しかった。

「ルカ子!あああ、、気持ちいい!」

岡部は叫びながらピストンを早めていく。

そして激しくなる衝撃とともにルカの体内へと侵入してきたモノが一段と大きくなった気がした次の瞬間熱い奔流が注ぎ込まれたのだった。

ドビュドビュ 愛するものの、DNAが体の中に流し込まれてくる

あまりの快楽に意識を失いかける!

「ああ、僕もイク!」

ルカは絶頂を迎えた。まるで潮を吹くように小さなペニスから精液を吹き出した。

彼の体は激しく痙攣しており呼吸は荒く乱れた。

「ルカ子?大丈夫か?」「んぁ……はぃ」

放心状態となったルカは岡部の胸に顔を埋めた。そして安心したように、小さく微笑むと、小鳥のように、彼の手の中で眠った。

岡部もそうすることが、当たり前のように、彼を抱きしめて眠った。

今、2人の世界線は新しいステージへと進もうとしていた

 

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