力およばず敗北してしまいます。
豊満な肉体を持つ彼女は、恰好の獲物です。
たっぷりと嬲られ、その果てに……?
Skebにてご依頼を受け、執筆した作品です。
お楽しみいただければ幸いです!
ちはや、鬼に敗北し淫虐を受ける
その日、犬童ちはやは稲黍神社を訪れた。境内の清掃をしていた鏑木紫が、彼女を迎えいれる。
「ゆかりーん、ただいま!」
「あっ、ちはちゃん……おかえりなさい」
桃色の長い髪をサイドテールに結いあげ、青みを帯びるひとみはきらきらと輝く。
ちはやは稀な花貌を持っているだけではない。体型が目立ちづらい和装にあっても、豊胸が白衣を突きあげていることがわかる。
グラマラスな肉付きをした美少女であるが……。彼女は人を守る使命を帯びた、退魔巫女だ。
「これから依頼に行くの?」
「うん。道すがらだから、ここにも顔を出しておこうと思って」
ちはやは槍を武器に、フリーの退魔巫女として活動している。その折に稲黍神社を訪れることもしばしばだった。
紫は自室にあげようとするが、ちはやはすぐ行くからと遠慮した。ふたりはそのまま境内で会話をする。
「どんな妖怪の討伐なの?」
「鬼だよ」
「鬼……」
紫はぽつりと呟いた。単語ひとつであるが、彼女の心情がありありと読みとれる。
牛角を頭頂に生やし、虎柄の腰蓑を纏う。その象形は丑寅……すなわち、陰の来る方位そのものを表している。
間違いなく強敵だ。しかしちはやに気負いはなかった。
「大丈夫だよ。ほら、わたし、鍛えてるから!」
槍の石突で、地面をどんと叩く。紫では持ちあげることもできないほどの重量をした大刃だ。
親友がこれを使いこなすまで、どれほどの訓練をしていたか。それを思いだした紫は眉を開く。
「でも……気をつけてね。ちはちゃん」
「うん! ありがとう、ゆかりん!」
ちはやは大きく手を振って別れを告げると、妖物の調伏へ向かう。彼女の瞳には退魔巫女としての決意がしかと宿っていた。
◇
稲黍神社を出て数日後。ちはやは鬼の元に辿りついた。彼奴は沼地に囲まれた廃寺をねぐらとしていた。石畳の上で退魔巫女と亜人が向かいあう。
「グフフフッ……!」
口元を緩ませ唾液を垂らす妖物を、ちはやは冷静に観察する。
鬼は知性を備えることが多い。だが、討伐対象はそうではないようだ。下卑た笑みと視線から、本能を頼りにしているタイプだとわかる。
しかしその分、体躯が非常に大きい。優にちはやのふた回りはある。赤銅の荒肌は筋骨隆々に盛りあがり、まるで溶岩の塊のようだ。
組みあうことなどとてもできまい。ちはやは愛槍を握りなおした。
「はぁっ!」
「!!」
先んじたのは退魔巫女だった。ちはやの刺突は目にも留まらぬ速さで繰りだされ、鬼からも笑みが消える。
穂先は妖物に届いたが……。
(浅いっ……!)
皮は確かに裂いた。しかしあと一歩でも踏みこめば捕まってしまっただろう。追撃は諦めざるを得なかった。
両者は再び間合いを開ける。鬼は構えを変えた。
赤銅の亜人は両手を大きく掲げると、左右に広げた。絶対に捕らえるという意思をひしひしと感じる。
同時にもうひとつの目的もわかった。彼奴はちはやの攻撃を誘っているのだ。
「…………」
こうなればちはやの狙いはひとつ。心臓だ。体格の差は歴然だが、槍のリーチがあれば充分に狙うことができる。
両者の間に時が止まったような静寂が流れる。それを破ったのはやはり、人を護る者だった。
「はぁぁっ!」
ちはやは裂帛の気合とともに踏みこむ。全身全霊を込めた突撃に、さしもの鬼も反応しきれない。槍刃がしかと鬼の肉を貫いた。しかし。
ダンッ!
「!? あ゛ッ……!」
伏したのはちはやの方だった。
鬼に両肩を掴まれたと思ったら、地面に叩きつけられていた。愛槍は手を離れ、背中を強打した衝撃で呼吸が止まる。身体中に痛みと痺れが走る。ちはやは全く動けなくなった。
脳震盪も起こしたのか、世界の全てがぐらぐらと揺れている。土煙が上がる中で巫女は、己の敗因を悟る。
(まさか、そんな……)
ちはやに突かせるため、鬼は心臓を差しだした。その理由は囮としてだけではなかった。
玉鋼が胸を貫いた瞬間。彼奴は筋繊維を締めあげて穂先を捕獲した。そして身体を捻ると槍を握るちはやの体勢を崩し、その剛腕で地面に投げおとしたのだ。
自身の肉体に自信がなければ……いや。例えどれほどの自信があろうとも、実行する者は絶無だろう。人間ならぬ妖物らしい、我が身を省みぬ策だった。
そして生命を懸けた賭けに勝った報酬は言うまでもない。退魔巫女そのものだ。
「グフフ……」
「うっ……、あぁっ!」
鬼も胸に深手を負ったはずだがそれを感じさせない。ちはやの右手首は意気揚々と掴むと、無理やり起きあがらせる。体重が一点にかかり、肩が抜けそうになった。
己の痛苦にも無頓着なのだ。ちはやのそれに構うことはもちろんない。すぐさま次の加虐に移った。
びりぃっ! びりっ!
「や……!」
白衣と緋袴があっという間にバラバラになる。鬼の剛腕の前に巫女装束は、紙切れも同然だった。
負けた女をどうして裸に剥くのか。その理由はわかりきっている。喰らうためだ。もちろん、字義どおりの意味ではない。
「く……っ」
妖怪に屈した末路はひとつのみ。ヒトならぬ存在に犯され、弄ばれるのだ。それもまた、退魔巫女の宿命に他ならなかった。
衣服を暴かれたちはやは、舐めるような鬼の視線に晒される。
(み、見られてる……っ)
ちはやの肢体は見事だった。胸も尻も豊かな肉付きに恵まれている。円みを帯びたラインは実に女性的だ。
しかし鍛錬の証もしっかりと表れていた。薄っすらと筋肉が浮く腹にはひとひらの贅肉もない。ウェストはきゅぅっと、蜂腰のごとくにくびれている。
胸、腰、そして尻。それらが描く柔らかなカーブを覆う白肌と桃飾も美しい。くすみも黒ずみも無縁だった。オスにとって垂涎の肉体といえよう。
(まずは、息を落ち着かせないと……!)
全裸に剥かれ、野卑な視線を受けたというのに。退魔巫女はまだ、抗うことを考えていた。ダメージが残る身体では反撃できない。まずは回復に務めようとした。深く、ゆっくりとした呼吸を心掛ける。
丹田を使った呼吸は胸も大きく動かしていた。薄桃色の乳首とたわわな双房が上下する様は、鬼の目を引きつけてしまった。もう片方の手も差しのばされる。
むにっ!
「いっ……いたいっ……!」
粗野な指が大きな膨らみを掴んだ。剛力が容赦なく込められ、ちはやの乳房が形を大きく歪ませる。
豊肉は言うまもなく柔らかく、白肌はどこまでもなめらかだ。そんな極上の触り心地に、鬼は飽くことなく掌を開閉する。
「うっ! やぁっ……! あっ!」
五指の隙間からは白肉がむにゅ、むにゅとはみ出る。餅を捏ねるように揉みしだかれていく。
力尽くでの愛撫など痛いだけだ。涙を浮かべながらも、ちはやは鬼を睨みつけた。
しかし。
ぐにっ!
「あぁっ?!」
不意に刺しこまれた性感に、少女は思わず声をあげた。慌てて唇を引きむすぶ。しかし鬼は意を得たとばかりに、何度も揉みこみを続けた。
どの妖物も、女を貪食することにかけては一流だ。ツボを掴まれては成す術もなかった。白肌を擦られ、柔肉をほぐされる度、耐えがたい邪悦が走る。背筋が跳ねると、無理に持ちあげられた肩が途方もなく痛む。それでもちはやはひくつきを止められない。
白い肌に赤い痕がくっきりとつく頃。彼女の巨乳はようやく解放された。
「あ……あぁ……」
剛力で玩弄された柔肉はじんじんと痺れだす。忌まわしいことに……そこにはもう痛みはない。快さのみが肌とその奥を駆けめぐっていた。豊房の先を飾る薄桃色の突起も尖りきっている。
(今は耐えないと……)
女のシンボルに辱めを課されてもなお、退魔巫女は屈しない。そして牡の欲望に任せた辱めを与えてもなお、妖怪は満足していなかった。
鬼は両手をちはやの胴に回し、密着を強めた。赤銅の皮フは見た目どおり、燃えるがごとくに熱い。白肌を焦がされそうな感覚にちはやは眉根を寄せるが……大きな瞳がかっと見開かれた。
(! これなら……!)
左腕は身体ごと抱えられたが、右腕は自由になっている。
両者の体躯は大人と子供ほども違う。だが、急所である首筋をなにかで突ければ……。この窮地を脱せられるかもしれない。
巡ってきたチャンスをちはやは物にしようとする。しかし鬼の行動の方が早かった。
ぢゅうっ!
「ひっ!」
鬼はちはやの胸に顔を埋めると、その先端に唇を吸いつかせた。鋭い痛みと……確かな快さが、少女の動きを止める。
剛力の亜人は肺活量も凄まじい。乳端にさらに血を集められ、切なくじんじんと疼きだす。
(こ、こんなの……!)
まるで母乳を求めるようだ。己がした連想ではある。しかしそのあまりのおぞましさに、ちはやは平常心を失ってしまった
「この……っ! は、はなしてっ!」
唯一自由な右手で、鬼の背中を打つ。しかし少女の拳が鬼の鋼肉に通用するはずもない。それどころか健気な抵抗はかえって、妖物の嗜虐心を煽ったようだった。
ぎりっ……!
「ひっ! い、いたいッ!」
前歯で乳首を食まれる。薄桃色の尖りは硬さを増しているが、もちろん敵うはずもない。鬼はますます顎に力を込める。乳首を食いちぎられてしまう。そんな危惧さえちはやは抱く。
「い、いやっ……! やめてぇ!」
不可逆の損傷に激しい恐怖を覚えた。少女らしい絶叫がついに搾りだされる。
しかしそれでもなお、身体は勝手に快楽を感じてしまう。ちはや知らず、内腿をもじもじと擦りあわせていた。
やがて少女はそのことに気がついた。そしてその花貌には痛苦と快楽だけでなく、羞恥の朱も浮きあがりだす。
「はぁっ、はぁ……?」
乳首の食感と巫女の悲鳴を堪能した鬼は、趣向を変えるつもりらしい。互いの首が互いの肩に置かれるような形で、しっかりと抱えなおした。
ぎりりっ……!
「!!?」
そして胴締めを繰りだす。鬼の剛力は凄まじい。一人と一体は一塊となるかのように密着していく。
ふいごのごとき鼻息がちはやの耳元で鳴る。しかしあまりの痛みと息苦しさに、そんなこともすぐに気にならなくなっていく。
ぎりっ、ぎしっ……ぎりり……!
「はっ、あ……ぁっ……」
鬼の硬い胸板の上で、豊かな乳房が潰されていった。その先だけはなおもピンと硬く尖り、ふたつの感触を妖物に味わわせる。
愉悦を貪食するように、鬼はさらに両腕に力を込める。
ぼぐっ!
「あっ……ぁ……」
鈍い音がちはやの体内に響いた。胴とともに抱えこまれた、左肩の関節が外れたのだ。激痛が走り冷や汗が流れるが、ちはやは悲鳴をあげることができない。
胸部を剛力で圧迫され、その内に収められた肺腑が膨らまなくなっているからだ。彼女の呼吸は止められていた。
(し……しんじゃう……)
酸欠により涙が滲む。眼球も上を向きはじめた。ちはやの意識は闇に沈められそうになる。
完全にブラックアウトする一歩手前で、拘束がふと緩んだ。
「はっ……! はぁっ、はぁっ! ……がはっ! はっ、はっ……!」
締めつけから逃れられた身体はとにかく呼吸を優先する。咳きこみながらも、ちはやは酸素を取りこむ。
肺が大きく膨らむと、アバラが異常に痛んだ。しかし貪るような息をする彼女は、骨折の可能性すら思いいたれない。
ちはやの危機は続いている。何故なら彼女の肢体はまだ鬼に征されているからだ。
ぎりりりッ!
「あぁっ!? あっ……!」
巨躯の亜人は再び胴締めを繰りだした。息を吐ききったところを狙われた。ちはやはまた、窒息の苦しみと剛圧の痛みに襲われる。
視界は涙で滲みきっている。しかし鬼の表情ははっきりとわかった。彼奴は嗤っていた。
悪辣な妖怪に自分は弄ばれている。しかしちはやには成す術がなく、鬼に加虐を止める気配はない。
ぎりり……っ!」
「あ……ぁ……っ」
ちはやは鍛錬が好きだ。しかし柔らかい媚脂は身体にたっぷりとまぶっている。彼女自身はこれを疎ましく思っていたが……今日ほどそれを強く感じたことはない。
大きく柔らかく、潰し甲斐がある。鬼は明らかに、ちはやのそんな肉体を愉しんでいた。憎い妖怪の娯楽となってしまうのが、なんとも無念で口惜しい。
「ご……ごほ……あ゛……」
しかし間もなく、酸欠の脳はそんなことすら考えられなくなる。
ちはやの大きな瞳から光が消えかける頃。鬼はようやく満足したようだった。遊びあきた玩具を放りなげるようにして、少女は鬼の手から解放される。
「あ゛……、ぎゃっ!」
退魔巫女は咄嗟に受け身を取ろうとした。しかし苛まれつづけた身体は言うことをきかない。無様に石畳へぶつかった。
落下の衝撃でちはやはまた脂汗を流す。左肩は外れ、おそらく肋骨も負傷している。その上、落ちた体勢も悪かった。右肘と両膝を地面に強打してしまった。
「あ゛っ……! うぅぅう……っ!」
激痛だけが少女の身体を支配していた。闘争や逃走どころか、体位を変えることも満足にできない。尻を突きだした格好のまま、ちはやは呻き声をあげるだけだった。
ゆえに鬼は悠々と、更なる陵辱を退魔巫女に課す。彼奴はいつの間にか、ちはやの背後に回っていた。
ずむっ!
「ぎっ?!」
穴縁を巻きこみながら、菊孔に指が突っ込まれる。反射的にアヌスがきゅぅっと窄まった。無理やり侵入してきた太指の形状を、いやでもはっきり知覚させられる。
ふっくらした白い恥肉と、桃翅がわずかに覗く淫裂。雄鬼は雌孔には目もくれず、排泄の穴を辱めだした。
ずぼっ! ずぶっ! ずぶっ!
「あ……っ! や、やぁっ……! あぁっ!」
アヌスを玩弄したことなど、ちはやは一度もない。ゆえに指を抜き挿しされてもそこから感じるのは、更なる痛みと過大な違和感だった。快楽を覚えることなどない。
硬く筋張って、肌はざらりとしていて……。それでもそんな武骨な指は、敏感な菊花を擦りたて続ける。
「や、やめてっ……! あぁぁあ……!」
内腑が発する圧迫感と違和感も凄まじかった。シワを伸ばしきられた肛門はぎしぎしと悲鳴をあげる。鬼の荒れきった指から身を守るため、腸液が盛んに分泌されていく。
それがすべりとぬめりを増し、ちはやの菊花はますます性虐を受けることになる。そして異変は間もなく訪れた。
ずずず……っ!
「あっ……、あんっ!」
己が上げた声に対し、己が最も驚いた。
根元まで突きこまれた指が引きぬかれた時、背筋に甘い電流が走りぬけた。気のせいではない。胎の奥がきゅんと疼き、女陰から蜜が漏れだす感覚さえする。
「ま、まって……あッ!」
不浄の穴で感じてしまった。恥辱を煽る現実に向きあう暇もなく、鬼は指責めを繰りかえす。
今度は押しこまれる時にすら、快楽を覚えてしまった。ちはやは強く恥じらう。しかしそんな感情もすぐに散らされてしまう。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
脱臼と骨折の痛みも忘れ、ちはやは穢悦に酔わされていた。快楽の朱は花貌だけでなく、デコルテにも広がっていく。半開きになった桃唇からは涎さえ垂れだした。石畳に水たまりができていく。
ぐっ……!
「あ……あぁっ!?」
ゆえに陵辱のステージが進んだことに気がつけなかった。いつの間にか立ちあがった鬼は、指よりもさらに太いものを菊孔の中央に宛がっている。
その正体がなんであるか。少女はすぐさま勘づいた。赤らみはじめた花貌が急速に色を失う。
「ま、まってっ! それだけは……っ!」
ちはやは首を捻り、後方へ向かって叫ぶ。肛悦と性虐を加えられた身体は満足に動かない。鬼の貌を視界の端にちらと捉えられた程度だった。
しかしそれだけなのに……赤銅の亜人が笑みを深めたことがわかってしまった。
ぐぐぐっ!
「あ……あぁぁっ!」
菊花が高圧に晒される。アナルセックスの恐怖にちはやの身体に緊張が走った。肛門はきゅぅっと皺を寄せ、豊かな尻肉がぷるぷると揺れる。異肉の侵入を阻もうとする反応だった。
しかし健気な抵抗は得てして、陵辱者の昂奮を招くものだ。この時も例外ではなかった。
ぐぐぐぅっ……!
「あぁっ!? あ、あぁぁぁあ゛……!」
巨怪な亀頭がさらに強く、菊孔に押しつけられた。その結果、先端が徐々に潜りこみはじめる。
鬼の逸物は太い。繊細な窄穴を拡張しながら、粘膜腔を逆走していく。身体の仕組みに反した行いだ。取りかえしのつかない負傷を再び連想し、ちはやの花貌が青ざめる。
「あ゛ぁぁ……っ、あ、あ゛!?」
しかし恐ろしいことに……ちはやの身体は巨肉を受けいれつつあった。
といっても順調ではない。逆走に対し、括約筋は必死の抵抗を見せる。下腹が攣りそうなほど力が入っていた。
脂汗がとめどなく流れ、視界が赤く滲みだす。しかし。
ずんっ……!
(は……はい、ちゃった……!)
ついに亜人の硬い腹筋が少女の柔い尻肉に接触した。それは鬼棒の根元までが、ちはやの直腸内に収められたことを意味する。
「おっ……あっ……!」
内腑を駆けめぐる圧迫感は指の比ではない。スペースを侵害された臓器は悶えくるしみ、ちはやの身体は内側からのたうち回る。
淫血で膨らんだ逸物は熱く、穴縁と腸壁を焦がさんばかりだった。質量と熱量が少女を苛む。
(うぅ……こんなっ……!)
顔を地面に擦りつけ、尻と高々と掲げ、排泄の孔を塞がれた。「敗北」という言葉を形にすれば、今のちはやの姿になるのかもしれない。
しかしもちろん、まだ終わりではない。鬼は性器を挿入しただけに過ぎないからだ。
ず……っ、ずず、ずずっ……!
「ひぁっ……! あ、あぁぁッ!」
美少女の眉根を寄せさせる悪棒が、少しずつ引きぬかれていく。今のちはやの身に生じるのはまさしく悦楽だった。
体外になにかが出るという現象には快感が伴うものだ。排泄を思わせる性動はちはやに穢れた歓びを叩きこむ。
そんなものを決して認めたくはない。しかし少女の花貌も吐息も熱くなってしまう。
「グフッ……、ゥゥウ……!」
肛虐を課す鬼もまた、長い長い息を吐きだした。
武の稽古は丹田を意識することに始まる。ヘソから指三本下のそこに力を込めると、同時に肛門も締まる。修行を好むちはやは自然と、括約筋も鍛えあげてきたのだ。
強い締まりは陵辱者も唸らせ、激しい抽送を誘った。
ずずっ、ずぼっ! ずずずっ……ずぶぅっ!
「は、あぁぁぁ……っ! あッ! あ、は、あぁぁぁッ!」
解放感による肛悦と、圧迫感による苦痛。そのふたつが短いスパンで繰りかえされる。相反する知覚が目まぐるしい移りかわり、ちはやの脳を侵していく。
だんだんとその比重が偏ってきた。少女にとってより屈辱的な方……快楽に、だ。
「やだ……やだ……、あ゛ッ!」
尻穴強姦で感じてしまう。それはちはやにとって耐えがたい現実だった。首を振って必死に否定しようとする。桃色のサイドテールが力なく揺れた。
しかし菊門を意識しまいとする心理が、皮肉にも強い締まりを生んだ。それは鬼をも昇天させるほどの力となる。
どくんっ! どくんっ! どく、どくん……どくっ! どぷぅっ!
「あぁっ!? あ、あぁぁ……ぐぅっ……!」
太肉が力強く拍動した。鋭敏な肛孔が咥えこんでいるため、その悍作をはっきりと感じとれる。
大竿が奮い膨れ、菊花を揺らされると、直腸に熱汁が充填されていく。顔貌を地面に接したままのちはやは、そのおぞましさに耐えるしかない。
やがて注液が終わった。鬼は腰を勢いよく引くと、手荒に魔羅を抜く。
ごりごりごっ!
「あひぃっ! あぁぁぁあ!」
人間ならば射精をすれば、男根は自然に収縮する。しかし鬼のモノは違う。穢液を吐きだしてもなお硬く大きく、張りだしたカリが腸壁と菊縁を擦りたてた。
亜人はまだまだ欲望を滾らせている。
ぐいいっ!
「あっ、あ゛ぁぁっ!」
鬼の剛力により、強引に身体を起こされる。外れた左肩が激痛を発した。ちはやは獣じみた叫びをあげる。
しかし少女がいかに痛苦を訴えても、妖物はもちろん一顧だにしない。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ!」
四つん這いから引きおこされたちはやは、赤銅の亜人に後ろから抱えられた体位となった。膝裏に手を回され、脚を大きく広げさせられる。幼子に小用を足させるような格好だ。
豊かな胸乳とひくつきだした淫裂を晒されただけでない。直腸に注がれたばかりの精液が、肛門から流れでてきたことがわかった。
目視できることはないが……それゆえにちはやの恥辱を強く煽る。
ずりっ、ずりっ。
「やっ……やめて……」
そして、鬼の次の狙いにも気がついてしまった。ぱんぱんに張りつめた肉棒は今、秘口を盛んに擦っている。亜人の体温も相まって火が着きそうなほど熱い。
切っ先はクリトリスまで容易に届いた。往路の頂点に達しては強く弾かれ、ちはやの乳と尻がぶるりと震える。
(はいる……はいちゃう……)
すでにアヌスを犯しつくした魔羅は粘液に塗れている。なめらかに縦割れの淫裂をなぞり、淫口に迫ってくる。
それだけではない。菊花を散らされたというのに……ちはやは少なくない官能を覚えていた。それが膣の潤いに通じ、蜜口を緩ませている。
ずぶぶぶっ……!
「あっ、あぁっ!」
ゆえにほとんど抵抗ができなかった。鬼の肉棒があっという間に膣腔を満たしてくる。大振りな亀頭が処女膜に食いこんだ。
弛まぬ鍛錬を積み、佑馬や紫といった仲間にも恵まれていた。幸運なことにちはやはこれまで、妖怪に膝をついたことがなかった。
しかし彼女にもとうとう、破瓜の時がやって来てしまった。
(ごめん……)
ちはやは硬く目を閉じる。瞼の裏に映るのは、ひとりの少年の顔だった。彼にはじめてをあげられなくなる。そのことを少女は強く悔やんだ。
巨躯の剛力にかかれば、処女膜など簡単に破られることだろう。間もなく追加される痛みに備え、ちはやは歯を食いしばる。
「……?」
衝撃はいつまで経ってもやってこなかった。ちはやは思わず辺りを窺う。もしかしたら助けが来たのかもしれない。そんな期待をわずかに抱く。
しかし。
「グフフッ」
背後の鬼は不気味に嗤った。ちはやが目を開けたこと確認すると、再び動きだす。
ぐぐぐっ……!
「あぅっ!? あ、あ゛!」
そしてことさら遅鈍な動きで性器を埋めていった。粘膜の輪はたわみ、ゆがみ、みしみしと軋みだす。
ひと息に処女膜を破られると思ったのに。少女はいやでも、亜人の考えを理解してしまう。
(こいつっ……!)
彼奴は破瓜の痛苦を長引かせようというのだ。乙女を弄ぶ、悪辣な企みだ。あまりの怒りと悔しさに視界が真っ赤に染まるようだった。
ぐっ、ぐぐっ、ぐぐ……!
「うぅ……っ! あぁっ、はぁっ!」
しかしちはやには抗う手段も言葉もない。力尽きた彼女は今、鬼の玩具にすぎないのだ。
剛腕の亜人は少しずつ少しずつ、その粗暴さからは想像もできぬ繊細さで、力を強めていく。
粘膜の輪はぎちぎちと悲鳴をあげた。弄ばれる時間はちはやにとって永遠にも感じられる。しかしやがて終わりが訪れた。
ぶぢンッ!
「あぁ……ッ、あ゛ッ!」
純潔の証がついに破られた。処女膜の阻みを失った膣腔はそのまま一気に、鬼の魔羅を奥まで受けいれる。亀頭は勢いよく子宮口を殴りつけられ、ちはやの瞳から火花が散った。
「はぁっ、はぁっ……、うぅぅ……!」
太物を咥えさせられた陰唇は、限界まで開かされている。結合部のわずかな隙間から破瓜の血が垂れた。愛液と混じりあった鮮赤はピンク色となり、異種姦の場を彩る。
相手が未通娘なら優しくせねばなるまい。しかし鬼にそのような気遣いなど存在するはずもない。背面座位での性動が、さっそく始まろうとしていた。
ずずずず……ずん!
「あっ、あ゛……あっ!!」
気味の悪い浮遊感と、内腑を掻きまわされる邪悦。その双方が全身を通りぬけたと思ったら、再び胎内を異肉で満たされる。
鬼の太腕をもってすれば少女を身体ごと上下させることも簡単だ。膣腔は何度も擦りたてられる。
ずっ、ずっ、ずぬっ! ずんっ!
「く、うぅっ……! あ! あぁっ!」
己を犯す妖怪を喜ばすことなどしたくない。ちはやは口を硬く引きむすぶ。
しかし健気な抵抗はいとも容易く破られる。巨根によりもたらされる快楽が、瑞々しい唇を強引に開かせた。少女は高い嬌声をもって、陵辱者の勇壮さを歌いあげることとなる。
「はぁっ、はぁっ! ……うぅぅっ……! あ、はぁっ!」
鬼は飽かず疲れず、ひたすら退魔巫女の豊身を揺すりたてる。その度にちはやの巨乳がばるんばるんと暴れた。柔肉は根元から千切られそうだ。
しかし熱さを伴う痛みが、だんだんと心地よさに転じていく。淫血が通ったデコルテには朱が浮き、先端の桃飾りがピンとそそり立つ。
一指も触れられていないのに、ちはやは乳悦すら与えられてしまう。
どむンッ!
「あぁっ……あ、あ!」
ひときわ強い突きこみがトドメとなった。鬼の下腹に叩かれた尻肉が揺れる。重い性感が子宮口に叩きこまれ、ちはやは絶頂に導かれた。
この鬼は自分の純潔と純情を踏みにじった相手だ。憎い対象に他ならない。しかしちはやの身体は違った。天上の世界へ導いてくれた報恩とばかりに、膣肉は魔羅に熱い抱擁を捧げる。
「グフ?! フ、フフフフ!」
一人と一体はしかとつながっているのだ。胎内の動作に鬼も気がつく。女の媚びを受けた妖物は、不気味な笑みを漏らした。
(い、いや……こんなのぉ……!)
ちはやは否定したい。しかし少女の意思など関係ない。強牡の種を拝領したいという、牝の本能が身体を動かす。
膣ヒダにたっぷりと愛蜜を乗せ、硬棒を強く強く包みこむ。種雨を期待する胎は広がり震えだした。そのひくつきさえも亀頭に伝えられる。
メスの健気さはオスの情けを引きだした。鬼はちはやのナカに種汁をぶち撒ける。
どくんっ! どくんっ! どぷっ! どくんっ……どくっ!
「あぁぁッ! あっ、あっ……あぁぁ……!」
熱いものが身体の奥深くを浸食していく。
直腸に精を吐きだされたが、膣内射精の感覚はその比ではなかった。その理由は子宮にある。オスの種を受けとり、蓄え、受精する。そのため、注がれた胤汁の重さと熱さをはっきりと感じとれてしまう。
鬼は二度も射精した。しかし剛妖の性欲がそれで満足することはあり得ない。
ごりりりっ!
「あ……っ、あぁぁあ゛っ!」
膣壁すべてを掻きむしられ、ちはやは目を剥いて叫んだ。
鬼はその巨根を挿入したまま、強引に体位を変えた。少女はくるりと転回し、己を犯すものと向かいあう。亜人の腹筋がちはやの巨乳を潰した。柔い豊房がぐにゃりと形を変える。
「グフフフッ……!」
「うぅっ……!」
両者の体格は歴然である。傲然と見下ろしてくる鬼を、それでもちはやは気丈に睨みかえした。
骨身を軋まされ、菊門を弄ばれ、純潔を奪われても。退魔巫女はまだ折れていない。
しかし鬼の欲望もまた果たされていなかった。巨躯の亜人はちはやを抱えこんだまま、悠々と立ちあがる。
ぐぐぐぐッ!
「あ゛っ!? あぁぁっ!」
少女の足は地面から離れ、重力に身体が引っ張られる。その結果より深くより強く、鬼の魔羅が胎内に食いこみだした。
頑強な亀頭にポルチオを押しこまれ、鋭悦が背骨を昇る。鳥肌が全身を覆いだした。ちはやが味わうものは快ばかりではない。太竿が内腑を下から圧迫し、吐き気が喉までせり上がる。
ぐちゅっ! ぐぢゅっ! どちゅ、どむっ! ぐぢゅんっ!
「あっ……、あ゛あ! あぁぁぁッ!」
少女は顔を青ざめ涙を流すが、鬼は一切関知しない。いわゆる駅弁の体位で、抽送を開始した。
腰をしっかりと入れ、全身を使った性動を叩きこまれる。膣奥から脳天まで衝撃が突きぬけ、瞳からばちばちと火花が散る。
「はぁっ、あっ! あぁぁ……っ!」
子宮を強く弾まされ、注ぎこまれた精液が逆流してくる。それが膣腔と魔羅との潤滑剤となり、鬼はますます速くピストンを繰りだしてきた。
激しい上下動は、別のところからもちはやに性虐を課す。
(胸が……感じちゃう……っ)
硬い腹筋に密着し、たわわな柔肉はむぎゅぅと形を歪ませている。しかしその先端だけは硬く尖っていた。勃起した乳首が荒皮に擦れ、それも快楽の一助となる。
女体全てが鬼を愉しませている。しかし退魔巫女の瞳にはまだ光が宿っていた。
「はぁっ、はぁ……、ッ、あ゛ぁぁ……!」
あくまで邪悦に耐えぬこうとするちはやに、新たな性虐が叩きこまれる。興奮を極めた鬼はその両腕にまた、剛力を込めはじめていた。
ぎりっ、ぎしっ、ぎぎぎぎ……!
「かっ……ぁ……」
鈍い軋みをあげながら、肉も骨も押しつぶされていく。肺を膨張させることができず、ちはやの吸気は完全に止められた。
しかしそんな中にあっても、抽送はなおも続いていた。宙空に固定したオナホに対し腰を振るように、鬼は突きいれと抜きだしを繰りかえす。
どちゅっ! どちゅっ! どむっ! どぢゅっ!
強靭な下半身は蒸気機関を連想させる動きで、休むことなくピストン運動を送りこむ。往路は重く子宮口を壊さんばかりで、復路は膣ヒダ全てを奥から薙ぎたおしていく。
剛圧による痛苦と、性交による快楽。それらは相反するものだ。しかし大きすぎる両者はともに、ちはやを死へと向かわせていた。
少女の瞳からつぅーと涙が零れる。激しい痛みを知覚した。どこかの骨が折れたらしい。しかしそれが肋か、腕か、はたまた背か……。それはわからなかった。
ちはやの身体は今や、全てが砕かれつつあった。
(だめ……もう……)
呼吸を止められ、身体のあちこちを壊された。ちはやは生命の危機に瀕している。
そんな時に身体はどのような反応をするのか。それはひとつしかない。遺伝子のバトンをつなぐため、必死の努力を行うのだ。
「あ……あ゛……」
押しつぶされた胸にも外れた肩にもすでに痛みはない。酸素が行きわたらぬ指先は冷たく、ぶるぶると震えだす。
そんな中、はっきりとした知覚と熱量を感じる箇所がある。下腹の奥……子宮だった。
(だめ……それは……)
妖怪に胎を明けわたそうとしている。その現実をちはやの心は必死に拒もうとした。しかし原始の欲求には抗えない。理を超えて、少女の卵巣が排卵を行った。空の子宮に卵子が回遊しだす。
鬼の射精は、その直後だった。
どくんっ! どくんっ! どぷっ、どく、どくんっ!
「ッ、あ……ぁ……」
双の柔肉が潰されるほど、ちはやは強く抱擁されている。逃げることなどもちろんできない。鬼の種汁は余すところなく、少女の無垢な胎内を浸食していく。
どくっ、どくっ……どぴゅっ! どくんっ! どくっ!
「…………」
鬼の射精はしつこかった。ちはやはもはやぴくりとも動かず、注液を受けるのみとなっている。
少女の子宮には血液が多量に流入し、今なお体温を保っている。そこにそれ以上の熱さが染みこんできた。燃えんばかりのそれは、種が備える強さをそのまま表している。
瀕死にあって、少女の卵子と妖物の精子は目的を同じくしていた。すなわち繁殖である。
手を取りあうようにしてできた受精卵は、まっすぐに内壁を降りていった。そして栄養がたっぷりと蓄えられた土壌に、しかと根を下ろす。
(も、もう……)
退魔巫女として、ではない。犬童ちはやという存在そのものが、鬼の前に屈服した。理屈ではない。本能でわかってしまった。
そしてそれは鬼をも感じとったらしい。まるで所有物にするように、腕中のちはやをさらに強く抱きしめる。少女の最後の意識は、そこで刈りとられてしまった。
◇
ちはやが鬼に敗北し、一か月ほどが過ぎた。不浄の穴を犯され、純潔を奪われ、子宮に仔を宿され……少女はあらゆる性虐を受けた。今も退魔巫女の背後には、赤銅の亜人がぴたりと張りついている。
そして今日、ちはやは新たな陵辱を経験することになる。
「はぁっ、はぁッ!」
鍛えあげられた少女の身体は、すっかり円みを増していた。巨乳ははち切れんばかりに膨らみ、肉房を重たげに垂らしている。
メロンのように大きな双果実は、より大きなものに乗っていた。言うまでもない……それはちはやの腹だった。
「う、うぅ……、はぁっ、はぁっ」
退魔巫女は鬼の仔を孕んでいた。逃げることもできず、何度も犯されたのだ。この結果は当然といえる。
妖怪の仔は成長速度も人間とはまるで異なる。少女の月はすでに満ちていた。
「う、うまれる……! ぬいてぇ……!」
ちはやは脂汗を流しながら、背後の鬼に懇願する。分娩までもう間もないというのに、少女の直腸には鬼の大肉棒が突きこまれていた。
肛虐を好む彼奴は今なお、背面座位の体位で強締の菊孔を愉しんでいる。ちはやに出産の経験などもちろんないが……。こんなことをしている場合ではないとわかる。
ぐにっ……。
「あ……! あ、あぁぁッ!」
切羽詰まった嬌声が少女の喉から迸った。胎児の頭が子宮の中からポルチオを押しこんでいた。いよいよ出産が始まろうとしている。
鬼の赤仔はすでに大きい。子宮口を潜られただけで、ちはやは気をやりそうになった。
ず、ず……、ず……っ。
「はぁっ、はぁっ、あぁぁっ!」
胎児は早くも膣腔へ降りる。しかし分娩は遅々として進まなかった。理由は明白である。母の直腸には今、父の巨根がねじこまれている。裏道を封鎖されているがゆえ、産道も狭まっていた。
しかし産まれる前とはいえ、彼奴はれっきとした強妖だ。自らの力で道を押しひろげだす。
ぐりっ、ごりっ、ぐりりっ!
「あぁぁあッ! あ! あ、ぐぅぅうッ!」
硬い頭が膣壁をごりごりと擦りたてる。ヒダの隙間からは堰を切ったかのように愛蜜が溢れはじめる。身体を保護し、痛苦を抑えるための反応である。
しかし快感を伴う現象は、ちはやの脳を錯覚させていく。
「はッ、はぁッ! はぁ……あぁぁぁあーーーッ!」
妖怪の仔を産むのは気持ちいい。それこそ、身も心も壊れるほど……。追いつめられた少女の頭に、そんな情報が刷りこまれていく。
他ならぬ我が仔がその認識を後押しした。胎児の体温は高い。膣腔を灼き焦がし、産悦を焼印しながら膣道を進んでいく。
ちはやにとって永遠とも思える時間が過ぎた頃。その瞬間はようやく訪れた。
ぶぢゅぅぅうッ!
「はひっ……は、あ、あぁぁぁああ゛!!」
ひくつく淫口から、真っ赤なものが転がりでた。嬰児の皮フは血で染めげたかのように赤かった。赤鬼の赤仔であることがはっきりとわかる。
妖怪を産みおとしたというのに。ちはやの目には嫌悪も忌避もなかった。
「あかちゃん……わたしの……」
この世ならぬ快楽は、ついに彼女から正気を失わせてしまった。ちはやは唇を半開きにし、蕩けた瞳を我が仔に向けるのだった。
◇
ちはやが稲黍神社を訪れ、依頼に向かってから二か月程が経った。あの日以来、彼女は紫の前に姿を現わしていない。
(ちはちゃんのことだから……修行とか、してるんだよね)
彼女はフリーの退魔巫女である。討伐を終えたからといって、また稲黍神社に戻るとは限らない。ちはやの性格を考えれば、そのまま次の任務に向かってもおかしくはなかった。
しかし紫の胸騒ぎは続いた。確信を得たのは、とある依頼が発行されてからだった。
(鬼の討伐……。すでに一人、退魔巫女が戻ってきていない……!)
本文にはもちろん場所も記されている。その方角はちはやが向かった先で間違いなかった。
紫は一も二もなくその依頼に名乗りをあげた。強敵であるとの理由により、退魔巫女たちによる討伐隊が結成された。
その沼地に漂う妖気は非常に濃い。ここの霊脈が汚染されきっていることがわかった。ゆえに討伐対象以外の妖怪も手強い。退魔巫女たちも苦戦しきりで、最奥の廃寺に到達できたのは紫ひとりだけだった。
「ちはちゃんっ……!」
紫はそこでついに親友と再会する。
「あ……あぁぁ……」
しかしちはやは紫のことを認識できたようには見えなかった。輝いていた瞳に光は完全に無く、桃唇からは呻きとも喘ぎとも取れない声をあげるばかりだ。
両肩に荒縄を巻きつかされた彼女は、鬼の上半身を覆うように縛りつけられていた。それだけではない。ちはやの肛門には鬼の魔羅が突きたてられている。
三点での固定により、鬼はちはやを前掛けのように扱っていた。
「ひ……ひどいっ……!」
あまりの扱いに紫は言葉を詰まらせる。今のちはやは鬼の装飾であり、戦闘においては肉鎧でもあった。
そしてそれ以上に実用的な役割も担わされていた。
「あ、あぁ……」
彼女の心は壊れているのかもしれない。しかし胎はまだ充分に機能していた。
ちはやの腹はぽっこりと膨らんでいる。鬼の仔を孕んでしまったことがいやでもわかった。
そう。敗れた退魔巫女は今や、妖怪を増やすことにさえ利用されている……。
「ち……、ちはちゃん……っ! しっかりして!」
紫は震える声で必死に呼びかけた。ちはやは弾かれたように顔をあげた。親友を思う心が奇跡を起こしたのだろうか。もちろん違う。
「あぁ……っ、あ、がぁぁあッ!!」
「ひッ!」
ちはやは首を反らすと獣じみた叫びを響かせた。桃色の髪が舞いあがり、紫は思わず後ずさる。
大きく張りつめた腹が蠢きだした。同時に淫裂から乳白色の液体が噴きだす。破水だった。彼女は親友の前で、妖怪の仔を産みおとそうとしていた。
「あ、そ……そんな……」
鬼がちはやの両脚を抱えあげる。牝孔が紫の前に晒しだされた。盛んにひくつくそこは彼女の苦しみを表しているようだ。
肉ビラは蝶の翅のように揺らめき、女陰からはとめどなく淫液が漏れる。なにかが内側から、胎内の入口を塞いだ。
ぶぢゅぅぅうッ!
「あ、あぁぁぁあ゛ッ!」
そう見えた次の瞬間、それはちはやの膣口からこぼれ落ちた。
地面に落下したというのに、真っ赤な肌をした鬼の嬰児は泣き声をあげることもない。いまだ母とつながるヘソの緒を食いちぎり、早々に自由の身となる。
辺りには生々しいにおいが濃く漂いだした。紫の鼻にも届く。その中には微かに甘い香りが混じっていた。
異種を産むことで、ちはやは快楽を覚えている。その事実が紫に突きつけられる。
「そんな……ちはちゃん……」
妖怪退治よりもさらに凄惨な場面である。親友を助けに来たはずなのに……紫は完全に萎縮してしまった。
そして妖物が、人間の心の隙を見逃すことなどあり得ない。
ずんっ!
「あ……あぁっ……!」
豊満な退魔巫女で身を飾った鬼は一歩、紫に向かって進みよった。その顔貌には醜悪な笑みが浮かんでいる。
小さな退魔巫女は弓をつがえることもできない。産悦に悶え、唾液と蕩笑を垂れながすちはやの姿を見つめるばかりだった。