※この作品はR-18です。

オリシューとISヒロイン(ry   作:user

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ぱんどらガール3

「なんか……、あたしが知ってるマッサージと違うんだけど?」

「俺はエステティシャンじゃないんだ。一般的に行われるマッサージを出来るわけがないだろう?」

「そう、だけど…………」

「初めに言ったように、鈴音さんの体へ自分は女性だと教え込むのが目的だ。……それとも止めておくかい?」

「止めないわよ!」

 

 逃げ道を自分で塞ぐ鈴音であった。

 

 一般的に行われるマッサージとは、被施術者が寝台に寝そべり、マッサージを行うのが主だ。

 今の二人は、そこからかけ離れている。

 ベンチに座るリーシュと、リーシュの足の間に座る鈴音。

 リーシュが後ろから手を伸ばし、鈴音を抱きしめる形になっている。

 距離が近過ぎる。

 始め、鈴音は激しく抵抗した。

 

 汗が! シャワーを浴びてから! 明日にする? 今すぐやるわよ!

 

 

 

 場所は、室内競技場に備えられた男子更衣室。

 リーシュと、一夏しか訪れない場所。もう一人の男子である一夏は、アリーナでISの訓練をしている。

 誰も訪れない二人だけの空間。

 出入り口の扉は、鈴音がロックした。

 誰も来ないはずだが、万が一にも誰かに見られたら色々とまずい。

 リーシュとの関係を誤解されるのは嫌だし、何よりも、豊胸マッサージを受けていると知られたら、もう生きていけない。

 悩みを赤裸々に打ち明けてしまったリーシュ以外には、けして知られるわけにいかないのだ。

 

「…………まだ……、しないの?」

「せっかちだね、鈴音さんは。スイッチを押すような簡単なことじゃないって、わかってるだろ?」

「そうなんだけど…………」

 

 一々尤もで、強く言えない。

 鈴音は、鏡に映る自分と目を合わせた。

 

 何故か、正面に姿見が置かれている。

 リーシュが言うには、客観的に自分を見れるように、なのだそうだが、どうにも気恥ずかしい。

 早く始めて欲しい。

 マッサージらしきものを始めてから、リーシュは鈴音に触れてはいるものの、触れているだけで手も指も動かしていない。

 右手は下腹の上に、左手はお腹の上に。もちろん肌に直接触れているわけではなく、ブルマと、体操着の上からだ。

 鈴音の中で、大きくなるかも、との期待より、何をされるのか、と言う不安の方が大きくなってきた。

 女性には無駄に優しいリーシュ、と評判を聞いていても、未知への不安が湧いてくる。

 早く始めて欲しかった。

 こんなものか、と安心したかった。

 リーシュは、焦らすように触れているだけ。

 

 二人とも体を動かした後だから、体温が高くなっている。

 手の平越しに、リーシュの体温が伝わってきた。

 不快ではなかった。

 温かい。

 気持ちいい、ではなくて、心地良い。

 汗の匂いに酔ってしまいそう。

 包まれている実感があり、身を任せたくなる誘惑に駆られる。

 リーシュに触れるのが気まずくもあり、手の置き所に困るが、後ろから抱きしめられているのだ。どうしても触れてしまう。

 結局、軽く握って太ももの上に置いた。

 

 

 

「きゃっ!?」

 

 不意の感触に、可愛らしい叫びが漏れた。

 体を跳ねさせる鈴音を、リーシュは後ろから抱きしめて逃がさない。

 鈴音は、鏡越しではなく、振り返ってリーシュを睨みつけた。

 リーシュは、唇の片端を僅かに上げ、悪戯小僧のように笑っている。

 

「変なことするなって言ったでしょ!?」

「綺麗だったので……、つい」

「つい、じゃない!」

 

 リーシュの両手は、鈴音の体の前に回されている。

 鈴音に触れたのは手ではない。

 温かく、柔らかく、ぬめった感触。

 

 鈴音の髪型は、長い髪を両サイドで結んだツインテールだ。リーシュの目の前に、鈴音のうなじが見えていた。

 

「今度変なことしたらぶっとばすわよ!」

「師父の拳はたっぷり受けてきましたからね。訓練以外では遠慮したいものです」

「……………………………………、悪かったわよ…………」

 

 鈴音は俯き、リーシュは微笑む。

 言葉がなくても、二人ともわかっていた。

 鈴音は、リーシュのしてきた事がわかっていたし、リーシュは、自分の行動に効果があったと確認できた。

 わざわざ口で言うことではなかった。

 

 リーシュと鈴音の格闘訓練は、転入して間もないラウラが知っていたくらいだ。広く知られている。

 だけども、二人の仲を疑う者は一人もいなかった。

 鈴音が全力で殴り、全力で蹴っていたからだ。憎しみすら混じる一方的な攻撃を見て、二人を男女の仲と誤解する者は何処にもいなかった。

 最近になってこそ鈴音の攻撃を受け流すリーシュだが、始めの内は面白いように殴られ、蹴られていた。

 リーシュの体が丈夫だったのか、鈴音が無意識に手加減をしたのか。

 リーシュは倒れることなく、今日を過ごしている。

 

 リーシュなりの贖罪だった。

 少女の恋を、嘘で散らせたのだ。

 殴られようと蹴られようと、それで気が済むのなら。

 それに、リーシュが指導を得たいと思っていたのも本当なのだ。

 

 無残な訓練を見て、鈴音にクレームをつけようとする生徒達がいた。

 が、されているリーシュがけろりとしているし、倒れたら君が看病してくれないか、と。

 言われた生徒達が、鈴音もっとやれ、と思ったかどうかはわからない。

 

 鈴音が、リーシュを感情の捌け口にしていたのは事実だ。

 そうと誘導したのはリーシュだし、鈴音が苦に病むことではない。

 何も言わずにそうと伝えるリーシュが、鈴音には何故か気に喰わなかった。

 何が不満なのか、内心でもやもやとしたものを抱え、顔を上げると、鏡に映る自分が目に入った。

 そこでようやく気が付いた。

 リーシュと、鏡越しに目が合う。

 さっきよりも、唇の上がり方が鋭い。悪い笑い方をしている。

 

「う~~~~~…………」

 

 ようやく始まった、とも言える。

 鈴音に全く気付かせず触れるのは、経験が全くない鈴音からしても、手馴れすぎたやり方だった。

 リーシュの左手が、鈴音の胸に触れている。

 体操着と、ブラジャー越しに、鈴音の胸に触れている。触れているだけではなく、乳房の形が少し変わる程度には力を込めて。

 始めろ、と何度も言っていたものがようやく始まったのだ。鈴音からは、何の文句も言えない。

 揉むとも、撫でるとも違う。

 先と同じように触れているだけ。ゆっくりとゆっくりと、指を乳房に沈めていく。

 触られているのはわかる。けれど、優しすぎる。違和感がなさ過ぎる。とても自然すぎて、当たり前に思ってしまう。

 リーシュが触れているのは胸だ。

 高まる動悸伝わっているのかいないのか、鈴音にはそれだけが気に掛かった。

 

 左の乳房の次は、右の乳房。

 同じようにゆっくりと。

 ただ、心地良い。

 そして、恥ずかしい。

 目を開けていられない。

 頭の上で、すん、と鳴り、鈴音は羞恥に目を見開いた。

 

「に、においをかぐな!」

「どうして?」

「どうして……って、その……、汗臭いし…………」

「いい匂いがする」

「うぅ……」

 

 恥ずかしくて涙が出てくる。

 羞恥に悶える鈴音に、リーシュは容赦なく追撃を掛けた。

 

「!」

 

 左手が胸から離れ、体操着の裾から潜りこむ。

 

「直に触れるよ?」

「っ~~~~~!」

 

 いい、とも、ダメ、とも言えなかった。

 どうにも出来ない鈴音を後目に、リーシュの指が、鈴音の柔らかい肌に触れていく。

 舐めるように中を上がって行き、ブラジャーに触れた。

 鈴音は、スポーツブラを着けていた。ワイヤーやホックは使われておらず、伸縮性の高い生地で乳房を支えるブラジャー。

 リーシュは、アンダー部から親指だけを差し込むと、そのまま一息に捲り上げた。

 

「!」

 

 体操着の下だ。二人の目には見えていない。鏡にも映っているわけがない。

 けれど確実に、鈴音はリーシュへ乳房を晒していた。

 リーシュの指が、直に触れている。

 控えめであっても、確かに膨らんでいる鈴音の乳房へ、リーシュが触れている。

 声にならない声が出た。

 さっきまでとは違う触り方。

 鈴音が、リーシュの指をしっかりと感じ取れる触り方。

 リーシュの手は、鈴音の胸を揉んでいた。

 

 体が熱くなる。

 誰かに触られるなんて、初めてだ。

 でも胸だけで、どうしてこんなに体が熱くなるのか。

 温かく心地良かったものが、熱を持ち始めている。

 どうしてこんなに熱さを感じるのか。

 

 片側の乳房にしか触れられていないのを感じ、鈴音は、リーシュの右手がどうなっているのか、今更になって気づいてしまった。

 目の前の鏡に、ずっと映っていた。

 リーシュは、右の手の平を、鈴音の下腹に乗せていた。横向きにして乗せていた。

 鏡に映るリーシュの手は、縦になっていた。位置も少し下がっていた。

 ブルマと、その下に穿くパンツ越しに、リーシュの指先が触れているところは。

 リーシュの指は、ずっとそこにあった。

 鈴音は気付かず、されるがままになっていた。

 

 変なことを、と。

 羞恥なのか、怒りなのか、何かに突き動かされて、鈴音が叫ぼうとした時。

 

「――!!」

 

 リーシュの指が動いた。

 右も左も同時に動いた。

 右手の指は、中指が伸びて鈴音の柔らかいところに沈もうとし、左手の指は、焦らしに焦らされ、鈴音の意思に反して尖ってしまった乳首を摘んでいた。

 

 甘い声が漏れた。

 咄嗟に、口を手で塞いだ。

 

 止めろとは言えなかったし、自由になっている手で止めることも出来なかった。

 力なく、リーシュの手に重ねているだけ。

 マッサージなのか愛撫なのか。

 鈴音の体は、自分が女なのだと感じていた。

 

 

 

 リーシュは悪い男だ。

 女を言い包めて、体を好き勝手にするような悪い男だ。

 止めろと言いたくても、口にさせない悪い男だ。

 リーシュは悪い男だ。悪い男だ。ずるい男だ。

 

 鈴音は、繰り返し繰り返し、何度も自分に言い聞かせていた。

 意思とは裏腹に、体は勝手に反応している。

 口からは、聞いた事のない喘ぎ声が上がっている。

 鏡に映る自分が、同じ自分とは信じられなかった。

 蕩けた顔をしている少女が映っていた。男に体を任せる少女が映っていた。心のどこかで、あれは自分ではないと思っていた。

 

 鈴音の心は。

 リーシュはそんなに悪い男ではないと知っていた。

 自分でも、激しい性格だと思っている。

 激しい性格の中で一番激しいものを、リーシュは全て受け止めてしまった。笑いながら受け止めてくれた。

 失恋して、ショックで、とてもショックで、内に篭って、独りになってしまいそうな自分を、掬い上げてくれた。

 とても汚いマッチポンプだ。

 でも、悪い男じゃないと知っている。

 悪いのか悪くないのか。

 二人きりの訓練は、決して嫌いじゃなかったのだ。

 

 

 

 リーシュの両の手が離れ、ブルマの両サイドに触れた。

 鈴音は、脱がすんだ、とだけ思った。

 軽く腰を浮かせ、リーシュに任せた。

 ブルマとパンツが一緒になって、膝のところまで下ろされた。

 パンツが肌から離れる間際、肌とクロッチとの間で、短い糸が引いたのを、鈴音には見えなかった。

 

「これから鈴音さんに触るよ?」

 

 鈴音は、ただ頷いた。

 

「だから」

 

 鈴音の目の前に、右手を持ち上げた。中指だけを折り曲げて、鈴音へと向けている。

 

「舐めて綺麗にして欲しい」

「…………………………うん」

 

 口を開いて、舌を伸ばした。

 リーシュの指が、鈴音の舌に触れ、少しずつ口中に入っていく。

 汗の塩気が舌を刺した。

 指を根元まで口に含み、口内で唾を溜めて絡めていく。

 薬指も唇を割って中に入り、鈴音は指で舌を弄ばされて尚、唾を溜めて絡ませ続けた。

 

 指が離れると、唇とで銀色の糸を引き、すぐに千切れた。

 リーシュは、鈴音の目の前で、中指だけを折り曲げて、下ろしていく。

 

 鈴音は鏡に映る二人を見詰め、リーシュは鈴音の体を覗き込んでいる。

 鈴音の陰毛は、体相応と言うべきか、薄い。

 薄く開いた太ももに、リーシュの指が滑り込み、鈴音に触れた。

 

「ぅあっ…………」

 

 指の腹で滑るように撫で、膣口を探し当てる。

 そのままゆっくりと入り込んでいった。

 第一関節。第二間接と。

 手の平は鈴音の下腹に、クリトリスに押し当てて、小さな刺激を与えていく。

 

「痛い?」

 

 鈴音は答えず、首を左右に振った。

 入り込み、戻り、また奥まで入っていく。手の平の動きと合わせるように、中で折り曲げられ、鈴音は口を塞ぐことも忘れ、喘ぎ続けた。

 気が付けば、薬指も一緒に、二本の指が鈴音の中をかき混ぜていた。

 

 鏡に映るのが自分なのか、と。

 自分なのだ、と。

 男に、嫌いじゃない男に体を弄られて。

 股間の上に、リーシュの手が張り付いているのが見える。

 体操着の下で、リーシュの手が動き回っているのが見える。

 

 

 

 鏡に映る凰鈴音は、鈴音の目から見て、とても、淫らだった。

 

 

 

 

 

 鈴音は、しばらく前から気が付いていた。

 リーシュは何も言ってこない。

 だから、自分から言ってしまおうか、言ってはいけないのか。

 流されているだけではないのか。

 気持ちいいから、もっと、と思っているだけではないのか。

 耳元で、何度も囁かれている。

 可愛い、と。綺麗だ、と。愛らしい、と。素敵だ、と。

 きっと、全部がリーシュの罠なんだ、と。

 悪い男で、頭が良くて、顔が良くて、口も上手くて、ずるい男で、嫌いじゃなくて。

 だから、きっと仕方がないこと。

 だから、鈴音は言ってしまった。

 

「…………………………いい、よ」

 

 鈴音は、リーシュの体に背を預け、後ろから抱きしめられている。

 背中に、尻に、何かが触れればわかってしまう。

 リーシュのが触れているのがわかってしまう。

 何が触れているかわかっていて、どうしてそうなったかもわかっていて。

 鈴音は、だから、いいと、言ってしまった。

 

 指が止まった。

 

 

 

 リーシュは、鈴音を慰めたいとも思っていた。けども、押し通そうとは思っていない。

 

 鈴音は一途な少女だ。

 何事にも一途で、だからこそ、たった一年で代表候補生にまで至れたのだろう。鈴音の一途が方向を定めた時、生み出す結果には計り知れないものがある。

 そしてとても可愛らしい。

 同時に、冷徹な計算も頭をよぎる。

 鈴音は、中国の代表候補生だ。

 リーシュは中国の経済にも手を伸ばしているが、中国は広く、深い。単純な国土面積で言えばロシアの方が上だが、ロシアは中国と違って人間の居住可能地域が狭い。一概に比べることは出来ない。

 多様すぎる国家であり、一律な支配を受け付けない。リーシュにしても、少しずつ手を出すしかない国なのだ。

 が、そんな計算は瞬時に頭から振り払う。

 代表候補生と結ぶことが、即、国家との繋がりとなるわけではないし、なによりも、腕の中で悶えている少女を放置出来るほど非情な男ではないのだ。

 だから、リーシュは鈴音に問いかけた。

 鈴音の髪に顔を埋め、悪い顔を見られないようにして。

 

「鈴音さんは、もう少し素直になることを覚えたほうがいいね」

「え………………?」

「鈴音さんは、何をしたい?」

「!!!!」

 

 顔から火が出る思いだった。

 淫靡にたゆたっていた思考が、だけども現実に戻りきる前、リーシュの指が蕩けさせる。

 

「何をしたいのか、素直に言ってごらん?」

 

 したいのはあんたの方、と言ってやりたかった。

 卑怯すぎるこの男は、言わせてくれない。

 自分が望む言葉を口にさせようと、容赦なく手指で責め立ててくる。

 指が引き抜かれ、鈴音の目前に突き出されると、鈴音は声にならない叫びを上げて、固く目を閉じた。

 指は、滴るほどに濡れていた。

 当たり前だが、鈴音の唾ではない。鈴音が膣から溢れさせた愛液が、濡らしていた。

 

 答えられない鈴音を、リーシュはまたも指で責め始める。

 鈴音の性器と、もちろん乳房も同時に。

 何度か鳴かされて、鈴音は消え入るような声で答えた。

 

「……………………………………エッチ……したい…………」

「どうして?」

「!?」

 

 リーシュは容赦しなかった。

 

 どうしてか。

 そんなのとっくにわかっていた。

 答えなければいけないのか。

 きっと、リーシュもとっくにわかっているはずなのに。

 鏡越しに睨みつけると、憎たらしい男はいやらしく笑い、鈴音の頬にキスをしてきた。

 耳元でまたも囁かれ、鈴音は観念した。

 女を罠にかける手の早い悪い男なのだ。

 自分が敗れてしまっても、仕方がない事なのだ。

 

「……あんたが…………………………」

 

 リーシュは目を瞑り、鈴音の頬に顔を寄せ、言葉の続きを待っている。

 

「………………好き……だから…………………………」

 

 リーシュは鈴音の腰を支え、ベンチから立たせると、自分に向かせて正面から抱きしめた。

 鈴音も応え、目が合うと、自然と唇を重ねた。

 

 立った拍子にブルマとパンツが足首まで下り、鈴音は足を抜いた。

 リーシュも同じように脱いでいる。

 

「指と同じように、ね」

「うん………………」

 

 座りなおすリーシュは足を肩幅に開き、鈴音は跪いた。

 リーシュの男根が、痛々しいほどに固く、強く、立っている。

 愛しさすら感じてしまうそれを、鈴音は指のときと同じように、口を開き、舌を伸ばし、口に含んだ。

 指とは全然違った。

 熱くて、太い。

 舌を這わせると、脈打っているのを感じられた。

 鈴音の口では根元まで咥えられず、だから一旦口を離して、リーシュの亀頭目掛けて唾を垂らした。

 泡立つ唾が床に落ちる前に、手で握って、根元まで唾を塗していく。

 その間も亀頭を唇で挟み、口内に湧いてきた唾を送っていく。

 

 鈴音は夢中になって、時間を忘れて舐め続け、リーシュに肩を押されてようやく離れた。

 導かれるままに、正面からリーシュの上に跨って、リーシュが空けた太ももの間に腰を落として、互いに抱き合い、二度、深くキスをした。

 リーシュの両手が鈴音の膝下を通って、鈴音の尻を持ち上げる。

 鈴音は、リーシュの首に腕を回したまま。

 亀頭が膣口に触れ、リーシュは鈴音に、いれるよ、と囁いた。

 鈴音は短く、うん、とだけ応えた。

 

 先端が、鈴音の中にめり込んでいく。

 鈴音は、きゅうと強くリーシュを抱きしめた。

 リーシュの手から少しずつ力が抜けて、鈴音の腰が少しずつ下がっていく。

 鈴音の膣が、リーシュの男根を、少しずつ飲み込んでいく。

 破れ、鈴音の血がリーシュを汚した。

 

 時間を掛けて指で解しても、小柄な鈴音にはリーシュは大きかった。

 痛みと、何だかよくわからない感情で一杯になり、鈴音は泣いた。

 

 甘いのか辛いのか、心も体も麻痺してくる。

 目が合うたびにキスを交わし、鈴音は少しずつ、ゆっくりとだが、リーシュの上で腰を振り始めた。

 

 

 

 

 

 鈴音が泣いて鳴いて、リーシュが果ててから、二人は一緒にシャワーを浴びた。

 精液で汚れた体操着を持ち込み、水洗いをした。

 鈴音はずっと俯き、無言でいる。

 かと言って、リーシュから離れるわけではなく、ずっとリーシュの指を摘んだままついて来る。

 

 リーシュを意識し始めてから、いつかこうなるかも、と思っていた鈴音だ。

 それが本当にこうなってしまった。

 ドライな関係の師父と弟子だったのに、こんな関係になってしまった。

 誰にも言えない。

 まだ入っている気がして、どうにも歩きづらい。

 リーシュはそんな鈴音に、歩調を合わせている。

 

 二人、制服に着替えて、いつものように別れる時間、リーシュは柔らかく鈴音へ笑いかけた。

 

「今日のことは、二人だけの秘密、だね」

「! ………………言い触らしたりしたら、ただじゃ置かないわよ?」

「わかってるよ」

 

 最後にキスをして別れ、鈴音の当面の問題は、違和感のある腰をどうやって誤魔化すか、だけとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1組と2組は隣り合うクラスだからか、ISを用いる授業を合同で行うことがある。

 学年別個人トーナメントを間近に控え、互いに奮起を促すためなのだろう。その日も1組と2組の合同授業があった。

 

 リーシュが死んだ目で、織斑先生から金色のリングを渡されている。

 リーシュの専用機のスペックを知っている者は、織斑先生を始めとしてリーシュへ憐れみの視線を送っている。

 データに変換されるのだから、体を裸にされるだけならば問題ない。むしろ、必要な情報となるだろう。

 それに心と、思考すら裸にされるとなれば、拒否しない者はまずいない。

 憐憫の視線が痛いリーシュである。

 

 リングを嫌々に薬指へ嵌める寸前、2組の生徒達の中に鈴音の姿を見つけた。

 あれから数日が立ち、鈴音は体の不調もないようで、いつも通りの姿でいる。

 この時はにこやかな顔に戻り、鈴音へと手を振る。

 鈴音は、小さく手を振り返した。

 

 

 

 初めは完全に無視をしていた鈴音だった。

 苛立ちの視線を向けることすらあった。

 それが段々と柔らかくなり、今では手を振り返すまでになった。

 その過程を見続けてきた1組と2組の生徒達である。

 二人が格闘訓練をしている事は知っていても、二人の間に何があったか、リーシュも鈴音も話そうとしない。何があったのかは誰も知らない。

 だけども、折れずに手を振り続けるリーシュを見て、継続は力なり、を実感する生徒達であった。

 

 

 

 突然、ぽん、と音がしそうなほど、鈴音の頬が紅潮した。

 生徒達はリーシュを見るも、先と変わらず手を振っているだけ。

 不思議に思っている内に授業が始まり、覚えた疑問は忘れ去られていった。

 

 

 

 数名の生徒が、リーシュのサインに気が付いていた。

 手を振っていたリーシュは、中指だけを何度か折り曲げていた。

 

 ある生徒は、わたしもオリシューの指すきー、と思った。

 ある生徒は、また別の女と……、と思った。

 ある生徒は、あの指に自分もやられてしまった、と、苦く笑うしかなかった。

 

 

 

 

 

 わからなくても、察せられるものがある。

 言葉にならずとも、感じ取れることがある。

 

 青い瞳を一層深い蒼に染め、頬を染める鈴音を、静かに見詰める少女の姿があった。

 

 ぎり、と。

 少女が奥歯を鳴らす音。

 聞いた者は、ここには一人もいなかった。

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