※この作品はR-18です。

オリシューとISヒロイン(ry   作:user

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生真面目ガール3

 優しいキスだった。

 キスの優しさは、唇を合わせるだけ、を意味しない。

 リーシュはゆっくりと、丁寧に唇を合わせていく。

 虚の下唇を柔らかく食み、舌でなぞり、唇の間へ舌を差し込んでいく。

 舌先が歯に触れ、一旦離れて虚を見詰めると、虚は緩く口を開いた。

 もう一度唇を重ね、今度は口内まで侵入する。

 

 虚はされるがままでいた。

 抱きしめられて体が溶け、唇が重ねられて瞬時に固まり、見詰められるとまたも溶けていく。

 リーシュの舌が、自分の舌に触れた。

 何が起こっているのかわからなかったし、何をされているのかもわからなかった。

 遅れて、これがキス、と気が付いた。

 舌が舌に絡んでくる。

 自然と、唇と舌に、キスへと集中していく。

 リーシュとのキスに夢中になっていく。

 だから、すぐには気付かなかった。

 

 腰に回されていたリーシュの手が、虚の胸元へ伸びていることに。

 

 触られる。

 まだ早い。

 

 言えなかったし、動けなかった。

 口は塞がれていて、虚の手はリーシュの背に回っている。

 拒否をして、固い女、面倒な女、と思われるのが怖かったのもあるし、触られるくらいなら、とも思ってしまった。

 目を閉じて、リーシュに体を任せてしまった。

 

 

 

 虚はもう少し、本音からリーシュの事を聞いておくべきであった。

 

 

 

 リーシュの手は、制服の上から虚の胸に触れるのではなく、制服のボタンを外し始めた。

 片手で、密着状態にもかかわらず、器用に外す。

 

 虚はいまだ気付かない。

 

 ブラウスの首元を留めるタイを外し、制服の中へと入り込んでいく。

 ブラウスのボタンすら器用に外していき、虚の柔らかな腹部へ指を這わせた。

 

 虚はようやく気が付いた。

 

「まっ…………!」

 

 リーシュが唇を離した瞬間に叫ぼうとするも、すぐに塞がれてしまう。

 後ろに下がろうにも、下がれない。壁際に追い詰められたまま。

 会ったばかりで直接触られるなんて早すぎるし、下着を見られるのが恥ずかし過ぎる。

 誰かに見せるなんて考えもしない、無地で飾り気のないブラジャー。今は、特にそういう期間なのだ。

 虚も女の子だ。

 人並みに可愛いものが好きだし、可愛いものを身に着けたいと思っている。

 それがよりにもよって。

 

 虚の祈りが通じたわけではないだろうが、リーシュは虚の背に手を回し、あっさりとブラジャーのホックを外した。

 制服の前を開き、ブラウスも肌蹴させ、ブラジャーの肩紐を外して捲りあげる。

 虚の胸には、一度も目をやっていない。

 虚と優しいキスを交わしながら、逃がさないよう壁に押し付けて。

 

 そうして虚を優しく抱きしめた。

 虚は縋るように、リーシュへ抱きついている。展開が早すぎて、リーシュに縋ることしか出来なかった。

 

 

 

「……恥ずかしい、です………………」

 

 上半身は、全て脱がされてしまった。

 脱がされて、今は生徒会長の執務机に押し倒されている。

 重厚なデスクだ。上に人が乗ってダンスをしようと、びくともしない。

 隠すように胸を抱き、目には涙を溜めて横を向いている。

 リーシュは何も言わず、ただ優しくキスをした。

 急がずに、胸には触れずに、頬を撫で、頭を撫でる。

 虚の手が緩み、リーシュの手へと重ねられ、捉えられた。

 

「え?」

 

 手の平を合わされ、指が絡み、離さないとばかりにしっかりと握られる。

 右手も、左手も。

 リーシュの体が離れていった。

 胸を隠す腕は、とらわれたまま。

 虚は、何も隠さない自身の乳房を、リーシュへ晒してしまった。

 

「おお…………!」

「見ないで、ください……。恥ずかしい…………」

「とても綺麗だ……」

「あぁ………………」

 

 リーシュを感動させた本音の、姉の乳房だ。

 妹は姉に似たのか、姉が妹に似たのか、どちらでもいい。

 虚の乳房も、大きかった。

 大きく、それでいて形がいい。仰向けになっているため、ゆるく潰れて柔らかさを想像させる。

 羞恥が体を火照らせて、男を誘う色香を漂わせていた。

 鷲掴みにして、思うさま形を変えたくなる。

 羞恥が興奮させたのか、本音と似て小さめな乳首が自己主張をしていた。

 抓み、鳴かせたくなる。

 だが、両手は塞がっている。

 空いているのは口しかなかった。

 

「ダメです…………!」

 

 乳房の谷間に顔を埋め、舌を這わせた。

 甘い体臭と、微かに浮いた汗を舐めていく。

 虚の乳房に、リーシュの唾液が跡をつけていく。光る跡は、乳房の下部から弧を描いて先端に向かっている。

 リーシュは、虚の乳首を口に含んだ。

 

「――!!」

 

 感じた刺激に虚は背を反らせ、余韻に浸る間もなく次の刺激が送られてくる。

 自分の体を見下ろすと、リーシュの頭が見えた。

 自分の胸が、乳房が、乳首が、リーシュの口で隠れている。

 口の中で、何をされているかはわからない。感じる刺激は、知らないものばかり。

 甘く、鋭く。

 リーシュは虚の胸に顔を埋め、虚の顔を見ていない。

 だからだろうか、羞恥が薄れ、甘い刺激に、体の疼きに、性的な快楽に、リーシュに体を任せてしまった。

 

 いつの間にか両手の拘束は外れ、リーシュは両手も使って虚の乳房を弄っている。

 鷲掴みにして形を変え、両の乳房を寄せて乳首を合わさせ、唇で食み、同時に舐め上げ甘噛みした。

 

 虚は、リーシュの頭を強く抱き、背を反らせて鳴き続けた。

 

 

 

 虚が一際高い声を何度か上げると、リーシュの舌が降りていく。

 虚の柔らかな腹を舐め、へそには軽くキスをして、制服のベルトに辿りつこうとした時、虚は我に返った。

 

「ダメです!!」

 

 快感に溶けていた心と体に、理性と力が戻ってきた。

 上体を起こして、リーシュの頭を必死で押さえた。

 そんなのはまだ早い、とか、嫌われるかも知れない、とか、そんな些細な問題ではなかった。

 それ以上はダメなのだ。何が何でも絶対にダメなのだ。

 見られたら、触られたら、恥ずかしすぎて死ぬ。

 羞恥で死ななくても、身を投げる。

 荒い息を吐きながら泣きそうな顔でリーシュを見詰めると、リーシュが顔を上げた。

 

「意地悪が過ぎちゃったね。わかってるよ、虚」

 

 唇の片端を軽く釣り上げて、笑っていた。

 

 リーシュは、虚が拒否した理由をわかっていた。

 わかった上で、辱めていた。

 楯無が何度も言っていたように、意地が悪い男なのだと、虚はようやく理解した。

 

「うぅ…………」

 

 泣きたかった。

 恥ずかしいにもほどがある。

 リーシュは、人が慌てふためいているのを楽しんで見ていたのだ。

 悪い男だ。

 酷い男だ。

 

「とても可愛らしくて、素敵だったよ」

 

 そうして柔らかく、虚の頭を自分の胸に抱いてくる。

 見られたくない顔は見ようとしないし、優しい言葉を掛けてくるし、力強く包んでくる。

 手のつけようがない、悪い男だった。

 

 

 

 虚が落ち着いてくるのを見計らい、顔を上げさせて、またキスをしてくる。

 今日は、もうこれ以上を出来ない。

 虚の準備が整っていない。

 

「だから代わりに…………」

 

 虚はリーシュにキスをされ、甘く囁かれた。

 間近にリーシュの顔がある。

 赤い瞳と青い瞳。

 至近で見詰めると、どちらの瞳を覗いているのかわからなくなる。眩暈がしてくる。

 考える事を放棄して見詰めると、どこまでも飲み込まれてしまうような錯覚に陥ってしまう。

 だから虚は、リーシュの提案に頷いてしまった。

 蕩けた理性は、リーシュのことしか考えなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 音もなく、生徒会室の扉が開く。

 少女の小指ほどの隙間を空けて、中を覗き込む目が一つ。

 リーシュが、生徒会長の執務机に座っていた。

 左肘を立て、頬杖を突いている。

 ぼんやりと、書類の山を眺めているように見えた。

 あれから随分と時間が経っている。書類の処理は終わったのだろうか、どことなく疲れているように見えた。

 虚の姿はない。

 僅かな隙間から、生徒会室の隅から隅まで窺うことは出来ないが、虚はどうやらいないようだった。

 安心して、中に足を踏み入れた。

 

「ありがとう。……ごめんね」

「…………それは順序が逆だよ」

 

 楯無は、あはは、と苦く笑った。

 

「虚は?」

「見ての通り席を外してる。ただ、仕事が全部終わったわけじゃないからね。直に戻ってくるよ」

「……じゃあちょっとだけ…………。これ、終わった?」

「判子押しも全て完了。あとは各部へ手配すればお仕舞い。…………今度からは自分でするように」

「だって……つまんないんだもん」

「詰まる詰まらないじゃない。仕事ってそういうものだろ」

「ちぇっ…………、は~い」

「…………………………」

「…………ん………………、虚の、紅茶の味がする…………」

「とても美味しかったよ」

「でしょ?」

 

 声は無く、時計の音だけがしばらく鳴っていた。

 

「そろそろ行くわ」

「もう虚さんを怒らせるんじゃないぞ」

「だって……、リーシュが悪いんだもん…………」

 

 今度は、リーシュが苦く笑った。

 

「虚を泣かせたら承知しないわよ?」

「わかってるよ」

 

 最後にまたキスをして、楯無は生徒会室を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

「刀奈は行ったよ」

 

 リーシュは、虚の頭を撫でた。

 虚は、執務机の下にいた。

 座り、足を開いているリーシュの元に、跪いていた。

 リーシュのスラックスはベルトが外れ、ジッパーも下りている。

 虚の体に興奮し、固く勃起した男根を、虚は口に含んでいた。

 言われるがままに手で扱き、熱い男根を舐め上げる。

 たっぷりと唾を塗し、ぬらぬらと光る男根を握り、しゃぶっていた。

 服は肌蹴させたまま。

 時折、リーシュの右手が伸びて、虚の乳房を弄ぶ。

 楯無の声を聞いた瞬間、心臓が止まりそうになり、反射的に離れようとした。

 出来なかった。

 リーシュの手が後頭部を押さえつけ、深く咥えろと言ってきた。

 

 楯無のすぐ傍でこんな行為をしている背徳感と、楯無に見つかるかも知れない恐怖感を、忘れるためには夢中になるしかなかった。

 夢中で激しく舌を動かし、頭を振った。

 リーシュが楯無とキスをした時、口の中の男根がピクリと震え、少しだけ胸を刺した。

 

 背徳感か、恐怖がもたらすスリルか、行為への興奮か。

 虚は、経血が薄れるほど愛液が溢れているのに、気付かないでいた。

 

 リーシュに宣言され、手指の動きを速める。そのまま口内に射精された。

 口の中の精液を、吐き出すわけにいかない。

 飲み込むしかないが、粘つく精液は飲みにくい。湧いた唾液と絡めて薄め、飲み込んだ。

 言われるがままに再度口に含み、丁寧に舐めて強く吸った。

 

 精液が美味しいわけが無い。

 色々な意味で虚は涙目になり、デスクの上に冷めた紅茶を見つけ、口内を洗って飲み干した。

 

 一息ついて落ち着くと、自分が何をしてしまったのか、倒れたくなる。

 

「気持ちよかったよ、虚」

 

 悪い男が抱きしめてきた。

 違う女性のすぐ傍で、しかもキスをしながら、あんなことをさせて。

 楯無が言っていたように、外道で色情狂な男だった。

 睨み付けても、微笑み返される。

 挙句、虚の下腹を撫でて、囁いた。

 

「今度はここに、ね」

 

 胸中に感情が溢れていたが、嬉しかったのは確かだ。

 自分で感じてくれた。目に見える形で表してくれた。

 幸せ、なのかも知れない。

 楯無も、簪も、本音も、だから囚われてしまったのだろう。

 こんな悪い男に。

 だから、虚は応えてしまった。

 

「………………………………はい」

 

 抱き合い、自然と甘いキスを交わした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日の放課後、楯無はそろりと生徒会室の扉を開けた。

 虚の背中が見える。

 簪と本音は、まだ来ていない。

 リーシュはいない。生徒会所属ではなく、昨日は偶々だったのだから当然だ。

 はぁ、と溜息が聞こえ、虚の三つ編みが揺れる。

 

 嫌な予感がした。

 

 音を立てず、虚に気付かれないよう背後へ回りこむ。

 虚は手帳を開いていた。

 電子手帳ではなく、紙媒体の手帳。虚が言うには、この方が機能的なんだとか。

 開いてるページはカレンダー。

 ハートのシールが貼ってあったらどうしよう、と。

 幸いにも楯無の予感は外れ、学園の行事が書き込まれているだけだった。

 ただ、三種類のラインが引かれているのが気に掛かった。

 真っ赤な線。黒い線。薄いピンクの線。

 今日の日付は、赤いラインが始まってから三日目になっている。

 

 非常に、嫌な予感がした。

 

「虚」

 

 虚の反応は劇的だった。

 バタン! と、音を立てるほどに強く手帳を閉じ、ばね仕掛けの人形さながら、勢いよく楯無へと振り向いた。

 

「お嬢様!? …………人のプライベートを覗き込むのは感心出来ません」

「ここはIS学園よ。生徒会長と呼びなさい。それより今の、……何?」

「う……………………」

「………………」

「…………何のことでしょうか? ……学期末が近づいていますから、定期考査に向けてスケジュールを組んでいただけです」

「……………………………………もしかして、…………………………安全日?」

 

 虚の顔が、見る間に赤く染まっていく。

 言葉以上に雄弁な返答だった。

 

 カレンダーに引かれた赤は月経日。黒が危険日。ピンクが安全日。

 楯無も最近になって、意識し始めたものだった。

 

「もう! どうして会ったばかりなのにやられちゃうのよ!」

 

 自分のことは忘れている楯無である。

 リーシュと顔を合わせて三十分後には体を開き、更に三十分後には心も開いていた。

 

「まだやられていません!」

「まだ!? まだって言った!?」

「オリオール様に迫られて拒めるわけがありません!」

「開き直った!?」

 

 女の戦いなのか、幼馴染のじゃれ合いなのか、判断がつきかねた。

 

 

 

「本音もちゃんと計算してる?」

「んーー」

 

 二人がじゃれ合っている内に、簪と本音も生徒会室に訪れていた。

 

「オリシューはおっぱい触っただけでわかるんだって。すごいよね~」

 

 女性の生理周期は、メンタルはもちろんの事、肉体にも変化が現れる。

 色情狂らしい、いやらしい特技だった。

 

「ダメだよ、ちゃんと自分で計算しなくちゃ」

「でも、わたしが計算するより正確なんだよ?」

「男性にそんなことをさせてはいけません! きちんと自分で計算しなさい!」

「え~~~~!」

 

 

 

 混沌としていた。

 いつもならば窘める立場の虚が、あちら側へいってしまった。

 収拾のつけようが無かった。

 しかし、そこに何の問題があるだろう。

 彼女達は、自分たちの年齢も、立場も、ここが何処であるかさえも忘れ、昔に戻ったのだ。

 互いを隔てるものは何も無い、幼い子供時代へ。

 

 

 

『仲良きことは美しきかな』

 名言である。

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