オリシューとISヒロイン(ry 作:user
そんなのしてたらエロが入る余裕がなく、エロがない0点(意訳)てのが来た
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「もう最低! 変態! 鬼畜! 強姦魔! 色情狂!!!」
「あぁ。刀奈の言うとおりだ。君の魅力に負けてしまった……」
「調子の良いこと言って…………。バカ! スケベ! 女誑し!」
楯無の言葉には心からの怒りが込められている。リーシュは全てを受け止め、それでいて尚楯無を包み込んでくる。
とても頭にきた。
たった一つしか違わないくせに、大人の余裕を見せられているようで非常に気に食わない。
リーシュの態度が益々楯無の怒りを引き出し、引き出したものを受け入れてしまう。それがまた気に入らなくて罵倒の言葉を投げつける。まさに負のスパイラル。
「そんなに怒らないでくれよ。刀奈からそんな風に言われたらどうすればいいかわからなくなってしまう」
「困りきればいいのよ。は……初めてだったのにあんなにして…………、もうバカ!」
「次は出来るだけ優しくするよ。刀奈の体に溺れてしまうかも知れないけれど」
「わたしはそんな安い女じゃないわ! 一度くらいでいいように出来ると思ったら大間違いなんだからね!」
「そんなこと一目見たときからわかってるよ。だから強引に奪うしかなかった」
「うぅ~~っ…………。バカ!」
楯無は心の底から怒っていて、リーシュは困り顔で謝っている。
客観的に見れば恋人同士のじゃれ合いにしか見えないのにリーシュはもちろん、楯無も薄々とは気付いていた。
二人は行為を終えたままの姿で、ベッドサイドに腰掛ける楯無をリーシュが後ろから抱きすくめている。
それもまた楯無の怒りを誘う。嫌なら動けばいいのに、そうはしない自分を棚に上げて。
きっと誰にでも言っているような調子の良い言葉が気に入らない。それを聞いて、少し気分がよくなる自分が気に入らない。
今の楯無は怒りの権化となっていた。
「バカ! 顔だけ男! お金持ちだからっていい気にならないで! 女誑し!」
感情が赴くままに叩きつけ、言葉がどんどん幼稚になっていく。
「甲斐性なし!」
最早知ってる罵り言葉を投げるだけになっていた。それはどこか何かが開放されて、やはり気に食わないのだけど少しだけ気持ちよかった。
「待った。それは違う。刀奈を一生養うくらいの甲斐性はある」
「っ…………」
怒りがたった一言で押しとめられ、内部に溜まっていく。溜まった怒りは熱となって顔を火照らせる。
これは怒りであって、嬉しいとか恥ずかしいとかじゃない。
完璧な自己弁護を整え、反撃する。
「………………どーせいっぱい恋人がいるんでしょ」
「なってくれるのかい?」
ずるい男だ。本当にずるい男だ。
答えをはぐらかしたくせに、こちらを揺さぶってくる。
「あなたって本当にスイス人? イタリアの間違いじゃないの?」
「もし俺が彼らみたいに情熱的だったら刀奈が来るのを待ってたりしないさ。こっちからアプローチしてるところだよ」
「………………あ~~もう!!!」
更識楯無ではなく、刀奈として負けを認めた瞬間だった。
あくまで口では勝てないと認めただけだ。この男は口から生まれたに違いない。
「少し黙ってて。頭を冷やすから」
「………………」
「き、キスもだめ!」
リーシュは楯無が可愛く思えて仕方なかった。
対暗部用暗部更識家の楯無。
同年代の少女達と比べて、高度なセルフコントロールをものにしている。困惑の最中にあったにもかかわらず、数度の呼吸で急速に安定を取り戻していく。
鋭い空気。
適度な弛緩と緊張。
楯無が非常に優秀な人間だと教えてくれる。
ただ、リーシュは慣れている。
生業である投資の大半はマーケットを通さずに行っている。額が大きいので吸収しきれないのだ。もしも全てをマーケットに流したら大混乱に陥ることが目に見えている。よって交渉をしてからの投資が主になる。出資を求められることは日常茶飯事だ。まして生意気な子供が経営に口を出すのにどれほどの苦労があったことか。
金とは誰かの時間であり、労働であり、知恵であり、血であり、命そのものと言っていい。共同幻想などと嘯くことはけして出来ない。
誰もが笑顔の下で鉄火を飲み、刃を呑んでいる。急成長を妬まれテロルの対象になったこともあった。
だから冷徹な空気に晒されても、脅威に恐怖を感じない。
楯無がぬるいわけではなく、リーシュが読みきっているだけだ。
万が一にもないと思われるが、直接的な暴力が出てきたら儚く散るだけである。
色男、金はあっても力は人並みなのだ。
「IS学園に入学したのはどうして?」
「ISを起動できてしまったし、IS委員会から求められたからだよ」
「わたしがそんな一通りの答えを欲しがってるわけじゃないってわかってるでしょ?」
リーシュは楯無の頬にキスをした。今度は動じなかった。
「怖い更識の一番怖い楯無に訊かれたなら黙っているところだけど、男と女の関係ならそれくらいは話さない方がおかしいかな」
「よ、余計なことは言わないの! …………それで、どうしてなの?」
「まぁ隠すほどのことじゃないね。スイスから日本が遠いように、日本からスイスも遠すぎる。俺の名前と社名を知ってはいても、何をしているのか知らない人が大半だ。何をしている会社なのか理解してもらうのが最大の目的だ。嬉しいことにIS学園は世界中から優秀な人間が集まっている。そして優秀な人間はいつだってどこだって不足しているんだ」
「つまりは、……なに。もしかして就職説明ってこと?」
「ありていに言えばそうなる。日本からスイスへ就職なんて、10代だと選択肢に入らないだろ」
「しゃ、社長自らが一年間も使って就職説明って…………」
「早速、今日のホームルームで自己紹介の際に自社紹介させてもらったよ」
「ホームルーム……。わたしの苦労がほーむるーむ………………」
「刀奈の迅速な行動のおかげで、二人とも素晴らしい時間を過ごせたんだ。悔いるより前を見ようよ」
「ふ、ふん! あなたはよかったのかも知れないけど、わたしは全然良くなかったんだから!」
強がりと照れ隠しなのは楯無自身が自覚していた。
きっとまた気障な台詞でかわされる。
確信に近い思いがあった。
が。
裏の世界に通じていても、男の生理には未だ疎かった。
女を悦ばせられないと言うことは、男としての機能が不十分と言うことである。
それは女を養う甲斐性以上に、本能に直結している。
そのあたりの図式をリーシュは理解していて、楯無の経験不足も承知している。
だけども少しカチンときた。
刀奈のために次はもっと頑張るよ、と濁す道はあったのだが、何事も最初が肝心である。少し締めておいた方が良いと判断した。
リーシュは楯無の腹に回していた腕を解き、床に転がっていたバングルを拾い上げた。
銀色をしていて、細い黒色が有機的なラインを描いて絡まっている。
ISの待機形態、ではなく、高機能な情報端末である。
バングルをノックして乱れたシーツの上に置くと、簡易なキーボードが投射された。
ピポパと入力し、反対側のベッドに放り投げる。
『ぁっぁっぁっ、あぁっ! あーーーーーーっ!!』
空間投影のディスプレイが展開され、先の情事を映し始めた。響く嬌声は叫び声にも聞こえ、どれだけ深く感じ入っているのか、冷静に客観的な目で見れば怖くなるほどだ。
「ななななな、な………………っ!」
映像の角度を見ると、二人が座るベッドの反対側。リーシュの旅行鞄の上辺りから写されていたようだ。視線を走らせれば、何時からあったのか小さなレンズが光っていた。
リーシュが入室後、楯無に背を向けて鞄を広げていたのはこのためだった。
「あんなに背が反ってる。顎が上がってるし、何よりお尻を突き出してるように見えるね」
「ちょ……、いや、な、何してるのよ!」
映像は二人の絡み合いなのは当然として、楯無がベッドに寝そべりリーシュが上になる後背位を流している。やや変則的で楯無は膝を立てずに完全なうつ伏せ状態で始まった、はずだった。
「ベッドから刀奈の腰があんなに浮いてる。そんなに深く繋がりたかった?」
「や、や、止めてったら!」
ピポパと鳴って別のシーン。
楯無が大きく足を上げて広げる正常位である。
「刀奈の足が、見てごらん。爪先まで力が入ってる。すごい締め付けで出しちゃうかと思ったね。ここ半月は忙しくてそんな暇なかったし。あれは俺へのサービス?」
「もういやぁ…………」
リーシュによるプレイ解説は楯無が、
『本当はすごく気持ちよかったです。一人でするのとは全然違いました』
と、告白するまで続いた。
「もうお嫁にいけない…………」
楯無は萎れていた。
初めての経験以外にも、色々と奪われてしまったような気がしてならなかった。
「だったらうちに来ればいい。うん、それがいい。そうしよう」
「…………この年で愛人生活なんて願い下げよ」
「馬鹿なこと言うな。刀奈ほど優秀な人間にそんなつまらないことをさせるものか」
「ヘッドハンティングもお断り。わたしにだって仕事があるわ」
「もちろん知ってるよ。更識家の楯無。当主がいないのじゃ話にならないから後継を用意しよう。確か妹がいたね。あぁ、でも妹だと心情的に難しいかな。俺にも兄がいるからなんとなくわかるよ。でも更識ほどの家なら分家もあるんだろう? そっちから誰か引っ張れないか?」
「あのねぇ……」
「免許の問題があるから日本でいきなり金融会社を作るのは無理だ。更識に関わる表の人間とうちから人を出してシンクタンクでも作ろうか。東京は重要なマーケットだ。むしろ作らないほうがおかしい」
「…………本気?」
「ロシアの国家代表ってのもいいね。これを機にロシアとのパイプが太くなればシベリアへの開発に手が出せる。それよりも物流網が先か。シベリア鉄道って時代でもないし」
「ちょ、ちょっと待って!」
話が瞬間的に拡大し、楯無の手ではどうにもならない所へ飛躍した。
「本気に決まってるだろ。刀奈を手に入れられれば、わざわざ日本まで来た甲斐があったというものさ」
振り向いた楯無の目には、目を輝かせるリーシュが映った。
体を重ね、気安い言葉を吐けるようになっても間近で見るリーシュの瞳は刺激が過ぎた。
冗談ではなく、女を喜ばせるだけのピロートークとも違う。
嘘偽りなく、本気で楯無を手に入れようとしている。
まずい。果てしなくまずい。
これ以上、一分でも一秒でもこの場にいてはいけない。
時計の針が進むごとに、傾いていく。
体だけでなく、心だけでもなく。更識楯無の、刀奈の、少女の全てを奪おうと、本気で手を伸ばしている。
抗いがたい。
抱きつく腕を払う力が湧いてこない。
このままだといけないのはわかっている。
卒業すら出来ないかも知れない。
自分のみならず、多数の人間を巻き込んでしまう。もちろん最愛の妹も。
でも、それの一体どこが悪い。
むしろ良いほうへ進む可能性が高い。
リーシュが後を濁すとは考えられず、双方にとって最良の手を打つだろう事は想像に難くない。
だったら。
完全に傾ききる直前、楯無の脳裏に一つの言葉が引っかかった。
時計。
時計?
時間を気にするような何かがあったろうか。
…………あった。
「あーーーーーーーーーっ!!! まずい! 時間は!?」
陶酔も興奮も一瞬で消えうせ、体中から音を立てて血が引いていく。
リーシュに抱かれていることすら忘れて立ち上がった。
「そろそろ9時を回るね。どうしたんだ急に?」
「ごめん! またあとで!」
楯無は床に投げ捨てられたエプロンを身につけ、ドアから慎重に廊下の様子を窺うと風のように去って行った。
「……………………あれ?」
リーシュが一人残された。
その格好で廊下を歩くのかとか、ルームメイトじゃなかったのかとか、そもそも本当に来日目的だけを訊きに来たのかとか。
諸々の疑問と突っ込みを残して取り残された。
一休みしたことだし、さて二回戦を、と思っていたところだったので、楯無の逃亡は非常に残念だった。
あと5分もあればスイス行き決定していたろうに。
ともあれ、逃げられてしまったのなら仕方がない。
会う機会はこれから幾らでもあるだろう。今日は一年間の初日なのだから。
とりあえずは楯無の水着を拾い上げ、微かに血が滲むしわくちゃシーツをベッドから引き剥がした。
水着は後日返すとして、シーツは丸めてクリーニング行き。
リーシュ自身もバスルームへ足を運ぶ。残念ながら、学園寮の大浴場は男子禁制なのだ。
楯無のミスである。
リーシュと接触し、事態が動きに動いてしまったため訪問した建前の理由を話すことを忘れていた。
一言添え、釘を刺しておけば違う展開がありえたかも知れない。
手が早く、ルールの隙間を縫う男であっても、男女で交わした約束をすぐさま反故にする男ではないのだ。
会ったばかりの男と、裸で抱き合ってる姿を見られたくないがために。
リーシュへ伝えるのを綺麗さっぱり忘れていた。
これからルームメイトが引っ越してくることを。
削除時のざっとした数字を覚えてる
UA2M弱、投票者数はその0.01%、感想数はその3割増し(曖昧だ。2割かも知れない)
感想の内訳が、一割強がお帰りコール(退会してから再投稿時のもの。今起こってるこれです)
2割強(これも曖昧だ)がお一人からのもの
短文だったが投稿直後に感想をくれた。いつしか見なくなった
残り6割強だが、均等ではなく当然ばらつきがあった