オリシューとISヒロイン(ry 作:user
「ど、どうすれば…………」
困惑し、涙ぐむセシリアの呟きを、リーシュは聞かない振りをした。
そのままの眼差しで見詰めてくるセシリアを、内心とは真逆の優しい笑みで迎える。
リーシュが待っている。
期待に応えようと、セシリアはもう一度試すが、何度繰り返しても上手くいかなかった。
二人は、セシリアがリーシュを押し倒した形のまま。
セシリアは、リーシュのバスローブの前を開き、リーシュの腰の上に跨っている。
セシリアの姿は、全裸よりも卑猥で、下着の意味をまるでなさないベビードール。股間を覆うものは、見えそうで見えない、男の劣情を誘うためだけの薄い前垂れのみ。
性器を露出しているも同然の姿で、やはり性器を露出しているリーシュの上に跨っている。
リーシュの性器を握り、自身の性器に擦り付けている。なんとか受け入れようと、迎え入れようと、何度も何度も腰を滑らせ、下ろしている。
セシリアの姿は卑猥だ。リーシュが興奮しないわけがなく、抱き合い、唇を重ねた時には、固くそそり立っていた。
セシリアはそれ以前に、リーシュに耳を甘噛みされ、深く感じ入っていた。
性的な興奮よりも、歓喜が濡らした。
好きな男に触れられている。その事実が、どうしようもなくセシリアを濡らしていた。一度も触れていないのに、リーシュを受け入れられるほどに。
『わたくしが…………』
セシリアはそう言って、リーシュの腰に跨った。
自分が上になり、リーシュを迎え入れようとして、失敗している。
いくらイメージトレーニングを重ねたと言っても、実物を触れたことはおろか、見たことさえない処女が、いきなりの騎乗位で上手くいくわけがなかった。
リーシュは、サディスティックな悦びを優しい笑みで隠し、セシリアの痴態を楽しんでいる。
羞恥と快感に頬を染め、上手く出来ない焦りと困惑で涙を溜め、腰を滑らせるセシリアの姿を楽しんでいる。
セシリアは、ベビードールの肩紐が外れていることに気付いていない。形のよい乳房をリーシュに晒し、腰を下ろすたびに揺らしている。
見上げるセシリアの乳房は、壮観だった。
目だけでなく、体でも楽しんでいる。
セシリアの滑らかな繊手が、男根に絡み付いているだけでも気持ちいい。なんとか挿入させようと、セシリアが秘唇に擦りつけ、滑らせる感触も裏筋を刺激される。
耐えているようだが、セシリアも快感を得ているのは一目でわかる。
リーシュの男根が滑る度に、亀頭にクリトリスを撫で上げられ、深く短く息を吐き、体を震わせる。
数瞬、動きが止まり、もう一度腰を持ち上げ、再度下ろしていく。
何度繰り返したか。
セシリアがリーシュの男根を使い、自慰をしているようにも見えた。
「あの………………」
セシリアの訴えに、リーシュは応えない。
無言で続きを促した。
「…………リーシュ様が………………」
そこで言葉を止め、リーシュが察してくれるのを待った。
リーシュはやはり応えない。
リーシュが、セシリアの訴えをわからないわけがない。
セシリアの口から、恥ずかしい言葉を言わせようと、辱めてやろうと、愛しい少女の痴態を楽しんでいる。
「いれて…………ください……………………」
セシリアは淑女にあるまじき、はしたない言葉を口にした。
はしたない、と言う自覚はあった。
目尻には涙が溜まり、羞恥で全身が熱を持ってきた。
けども欲が、羞恥に勝った。
リーシュと一つになる。
何物よりも、強く求めてきたのだ。
リーシュは今度こそ、唇の端を釣り上げ、笑った。
「ダメだな」
リーシュの胸に手を突く、セシリアの腕をとり、強く引っ張った。
「え?」
セシリアには、何をされたかわからなかった。
ただ、目が回るような、気付いたときにはリーシュが上にいた。
リーシュが、セシリアを組み敷いていた。
セシリアの太ももの間には、リーシュの足が入り込み、閉じさせないと言っている。
リーシュの手が、優しく頬を撫でている。もう一方の手は、互いに手の平を合わせ、指を絡め、セシリアから強く握った。
間近にリーシュの顔がある。
自然、唇を重ねた。
最初のキスは、セシリアから貪った。覚えたはずのキスの作法など、綺麗に忘れた稚拙なキスだった。ただ、相手を求めるだけのキスだった。
今度は違う。
リーシュがリードしていく。
意図を察し、目を閉じて薄く唇を開くセシリアを見て、リーシュは際限なく興奮していく自分を、感じつつあった。
艶やかな唇が、リーシュを待っている。
キスをして欲しいと、訴えている。
今すぐにでもセシリアを犯したい。犯し尽くしたい。
自制し、優しく唇を落とした。
舌で唇を割って入ると、セシリアが応えてくる。
唾を送れば、セシリアは躊躇せずに飲み込んだ。唇を離し、舌に伝わせて送り込めば、セシリアの唇が、リーシュの舌を甘く咥えてきた。音を立てて唾を啜る。セシリアが閉じた目を開けば、快楽に浸り、我を忘れた目でリーシュを見詰めてくる。
「――!!」
リーシュは、セシリアの期待に応えた。
セシリアが鳴く。
リーシュは意地の悪い笑みを浮かべ、一瞬の空白を与える。
セシリアは自分の声の大きさに驚いて、手で口を塞いだ。効果はなく、シーツを手繰り寄せて口に咥えた。リーシュの手を、きつく握った。空いている手も、シーツが皺になるほど強く握っている。
リーシュの手がセシリアの股間に伸び、弄っていた。
内股に指を這わせる。セシリアは内股まで濡らすほどに、愛液を滴らせていた。
クリトリスを撫で、弾き、抓む。セシリアのクリトリスは、興奮か快感かいずれもか、既に弾力を持ち、膨らんでいた。
中指と薬指で挟み、扱くように擦るのを、セシリアは気に入ったようだった。
口から漏れるのは、意味をなさない嬌声ばかり。
肉体が雄弁に語っている。
どこが気持ち良いか。どうされるのが気持ち良いか。
額に玉の汗を浮かべ、セシリアは子宮の奥なのか、胸の奥深くなのか、深いところから襲い来る快楽に、耐えようとして耐えられず、翻弄されていた。
自分の手指では、到底感じることのなかった深い絶頂が続き、体が押し流されていく。
荒い息を吐き、上気するセシリアを見て、リーシュは尚も責めた。
指先を膣口にたどり着かせると、中指を折り曲げ、入り込んでいく。
セシリアはリーシュの指を、柔らかく、強く締め上げた。
「あぁっ!!」
シーツを噛むとか、声を抑えるとか、そんな余裕はセシリアから失われていた。
リーシュの指に弾かれて嬌声を上げる、淫靡な音を奏でる楽器のようだった。
息も絶え絶えとなり、胸を上下させて呼吸を整えようとするセシリアの頭を、リーシュは優しく撫でている。
時折、セシリアの乳房に触れて悪戯をする。
形は美しく上を向き、大き過ぎず、けども、リーシュの手には収まらない大きさがある。
優しく持ち上げるように触れ、感触を楽しむ。
セシリアの股間に手を伸ばし、愛液を指先に掬うと、セシリアの乳首に塗りたくった。
とうに固く尖り、卑猥に光る乳首を指先で弄ぶ。
その度に、セシリアは呻くように声を漏らした。
セシリアが息を整え、我に返ると、自分の手が何に触れているのかに気付いた。
熱く、固く、太く、覚えがある感触。
セシリアの指は、リーシュの男根を包むように握っていた。
リーシュと目が合い、キスを交わす。
もう、自分がしていることに、羞恥を感じなかった。
こうするのが当たり前なのだから。
二人、深く唇を重ね、互いを貪りながら、セシリアはリーシュの男根を扱いていた。
リーシュも、セシリアの膣に指を入れ、ゆっくりと抽送をしている。愛液が指を、手を濡らし、セシリアへ溶けていく。
セシリアは、幸せだった。
もっと、と欲が出た。
両の肩紐はとっくに外れ、乳房をリーシュへ晒し、腰より下は捲れ上がり、太ももにリーシュの太ももが挟まっているのを感じる。
とうに意味を成さないベビードールが、我慢ならないほど邪魔だった。
脱ぎ捨て、リーシュに抱きついた。
肌と肌が合わさる。
それだけのことが、とてもとても、気持ちよかった。
セシリアがリーシュを見詰めると、リーシュは今度こそ、裏も表もなく、優しく微笑んだ。
リーシュは体を起こし、セシリアの上になる。
セシリアの太ももに触れると、セシリアはリーシュの望むままに足を開き、持ち上げた。
足を広げていると、セシリアの濡れようがよく見て取れた。セシリアが垂れ流した愛液は、股間から尻の割れ目に沿って流れ、一旦、尻の窄まりに溜まり、シーツへと吸い込まれていく。シーツが沁みになるほど、セシリアは濡らしていた。
セシリアは、ひっくり返したかえるの様に、はしたなく淫靡なポーズをとった。
「セシリア」
リーシュに促され、今度は羞恥を感じたけれど、言われるがままに手を伸ばす。
両側から股間へ指を這わせ、自分の秘唇を、膣口を、リーシュが入れやすいように、広げていく。
「リーシュ様…………」
リーシュの男根が、何度かセシリアの性器を撫で上げ、膣口で止まる。
それだけで、互いの性器が互いの淫液で、溶けていくようだった。
リーシュの亀頭が、少しずつセシリアの膣へ埋まっていく。
亀頭が半分ほど入ったところで、セシリアは続きを口にした。
「わたくしの初めてを……差し上げます…………」
「……あぁ!」
リーシュに、気取った言葉を吐く余裕はなかった。
一秒でも早く、セシリアの中へ入りたい。
荒々しく、一息で、セシリアの中へ、挿入した。
「――!!!!」
破瓜の痛みさえ、セシリアにはこの上ない喜びだった。
リーシュと一つになれた証が、刻まれている。
深く、奥まで、入っている。
欠けたものが埋められた圧倒的な充足感と幸福感に、涙がこぼれた。
リーシュの体を抱きしめる。
リーシュも、セシリアを強く抱きしめる。
互いに溶け合い、一つになってしまえとばかりに、強く強く抱きしめあう。
「動くよ?」
「…………はい!」
セシリアは鳴き、リーシュに強くしがみ付いた。
開いた足はリーシュの後ろへ回りこみ、自身の腰を押し付けるように。
肌がぶつかる音と、セシリアの嬌声だけが響いていた。
高まり、リーシュは動きを速めていく。
絡み付くセシリアの肢体が、甘い叫びが、きつく柔らかく締め付けるセシリアが。
外に出すつもりはなく、セシリアの一番深いところで射精した。
セシリアは、最初からそのつもりだったのだから。計算し、リーシュが気負うことなく求めてくれる日を選んで訪れていた。
膣内でリーシュの男根がぴくぴくと痙攣するのを感じ、セシリアはリーシュが射精したのだと知った。
体が満たされている。
目の前で荒い息を吐く男が愛しくて愛おしくて堪らなくなり、けども喜びをどう表現すれば良いかわからず、いまだ深く繋がったままで、どんな態度が良いのかもわからず、結局、思ったことを口にした。
「リーシュ様…………。わたくし……、幸せです…………」
「……………………」
愛らしい、愛おしい。
喜びを、悦びを、言葉で、顔で、全身で表すセシリアが、直後だと言うのに欲しくて堪らなくなる。
「あ………………また…………………………」
「……………………」
力を失いつつあったリーシュの男根が、セシリアの中で、再び固さを取り戻していく。
リーシュは誤魔化すように、セシリアへ激しいキスをする。
唇が離れ、空気を貪ると、セシリアはリーシュを見詰め、言った。
「……もう一度…………お願いします………………」
どこで覚えたものか、目を伏せ頬を染め、恥じらいながら口にする。
リーシュに否やはなかった。
「ごきげんよろしくて? 1年1組のみなさま♪」
翌朝、1年1組の空気は華やいでいた。
セシリアが優雅に笑っている。ただそれだけで空気が違った。
セシリアは美人だ。
その場にいるだけで周囲の空気を変える、華のある美人なのだ。
そのセシリアが、自身が口にしたようにまさにご機嫌で、恋の喜びを全身で表していれば、周囲を花園に変えてしまうほどの効果があった。
自然、生徒達の視線がリーシュへと向く。
セシリアは、今更言うまでもなく、プライドが高い。
秘めた恋を口にするようなことは、今まで一度もなかった。
それでも本音が知っていたように、わかる者にはわかる。セシリアがリーシュへ思いを寄せていたことを。
そして、女の子のネットワークとは、光より速いのだ。
1年1組の女生徒で、セシリアの想いを知らない者は一人もいなかった。
セシリアがご機嫌、即ち、リーシュとの関係が深まったと見るのは、極々当たり前のことだった。
男子生徒だけが知らないでいる。
「ごきげんよう、箒さん。今日も美しいおぐしでいらっしゃいますこと」
「あ、あぁ…………。ありが、とう…………」
箒の頬は引きつっている。
「シャルロットさん。あなたとは少しだけ、悲しいすれ違いがありましたわ。ですけど、わたくしたち、きっと仲良くなれると思いますの」
「う、うん…………そう、だね…………」
シャルロットは固い笑みを浮かべている。
「ラウラさんは、今日もとても可愛らしいのね。ラウラさんなら、きっと、リーシュ様との丈夫な赤ちゃんを授かることが出来ますわ」
「ふっ……、オルコットも偶には良い事を言うのだな」
「セシリアとお呼びくださいませ。わたくしたちの仲ですわ」
「そ、そうか?」
ラウラは得意げに笑っている。
「本音さん! 全ては貴女のおかげです。まことにありがとう存じます!」
「ううん。全部セッシーが頑張ったからだよ。良かったね、セッシー」
「本音さん!」
本音とセシリアは手を取り合い、互いに抱き合わんばかりに。
「山田先生。今日も可愛らしいベビーフェイスでいらっしゃいますこと。それなのにそんなに豊満な体でいらっしゃって。きっと殿方が放っておきませんわ」
「あは……ははは……………………………………」
山田先生は声だけで笑っている。
「織斑先生は、今日もとっても凛々しくいらっしゃいますわ。織斑先生に憧れない女生徒なんて、このIS学園に唯の一人もおりません」
「………………………………………………………………」
織斑先生は青筋を立て、セシリアの言葉に耐えている。
「わたくし、2組の鈴音さんと4組の簪さんにも挨拶をしてきますわ!」
セシリアは優雅な蝶の様に、教室を後にした。
同時に、箒とシャルロットがリーシュへ駆け寄った。
「オリオール! …………よく、やってくれた……………………」
箒はリーシュの手をとり、深く感謝した。
リーシュが他の女性と関係を持つのを、快く思っていない箒だが、セシリアは別だ。
一人歩いているとき、ふと背筋を冷気に撫でられ、振り向くとセシリアの姿を見つけたことは一度や二度ではなかった。
月のない夜は、一人で出歩けないほどだった。
前々から、リーシュへどうにかしろと訴えていたものが、ようやくどうにかなったのだ。
リーシュを非難するわけがなかった。
「リーシュ…………、ありがとう……………………!」
シャルロットは目に涙を浮かべ、リーシュの手をとった。
シャルロットは、セシリアがただただ怖かった。
先のツーマンセルトーナメントで受けた一撃には、隠れようのない殺気が込められていたのだから。
セシリアからの一撃はトラウマとなり、夢にうなされる事もあった。
でもこれで、ようやく心地よい眠りがやってくる。
嬉しくないわけがなかった。
ラウラは、自分の嫁とみなすリーシュの懐深さに感じ入り、一人頷いている。
本音も、満面の笑みで頷いている。
1年1組は、今日も平和だった。
だがしかし、少し待って欲しい。
教壇には、山田先生と織斑先生が立っている。
ホームルームの時間は、とっくに始まっているのだ。
セシリアは、若さと恋の喜びが合わさった最強である。ただの最強ではない。
数年来の想いが実り、リーシュに愛され、肉体の充実もこの上ない。
最強どころか、無敵だった。
青筋を立てている織斑先生へ微笑みかけるなど、リーシュや、実弟の一夏でも出来ることではないし、織斑先生の親友を自称する不思議ウサギでも出来ないことだった。
セシリアは、それこそ微笑みながらやってのけた。
無敵でないわけがない。
「…………………………山田先生」
「…………………………なんでしょう、織斑先生」
「…………今日の実習は、私が指導しようと思う」
「…………それはいい考えですね。きっと生徒達も喜びます」
今日のIS実習で、1組の生徒達が阿鼻叫喚の地獄に叩き落されることが決定した。
「…………………………織斑先生」
「…………………………どうした、山田先生」
「…………オリオール君にお任せしたのは一教科だけでしたけど、この際ですから全教科お任せしようと思います」
「…………それはいい考えだ。きっと、他の先生たちも喜ぶことだろう」
リーシュの完徹、掛ける事の数日が決定した。
生徒達は浮かれ騒ぎ、二人の女教師が暗い目で見詰めていることに、いまだ気付かないでいた。
気付いたところでどうにもならない。
リーシュであっても、二人に掛ける言葉は見つからないのだから。