※この作品はR-18です。

【Rewrite】命のカタチのその先は【瑚太朗×小鳥】   作:千月華音

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婚礼の詩(うた)⑦

 

 

 

 ――1年8ヵ月前(瑚太朗退院まであと3ヵ月)

 

 リンゴの皮を剥いている小鳥の顔をジッと眺めていた。

 手元には小鳥が持ってきてくれた携帯ゲーム機があるが、ゲームをするフリをしてるだけだ。小鳥がショリショリと剥く音――それを聞きながら彼女を隈なく眺めていた。

 何度見ても。

 見惚れてしまう。

 この女を俺のものにしたい――日々の見舞いが、もうそれしか考えられなくなっていた。

 一度だけ求婚したが、話をすり替えられてしまった。

 わりと本気で言ったのだが。

 それはそうか。まだ中学生でそんなこと言われても冗談にしか聞こえないだろう。だけど、……さすがに精液を拭かれてしまっては、もう恋人にするしかないと思う。母親だってそんなことしなかった。……あれ? そういや、見舞いに一度も来てないな。

 まあいい。小鳥さえ来てくれれば。

 リンゴを剥き終わった小鳥が、器に盛ってそれを手渡してきた。

「はい、瑚太朗くん」

「…………」

「……どしたの?」

「いつもの、あれ、してくんないの?」

「あれ?」

「ほら、あーんって」

 そう言うと。

 小鳥は目を剥いて、驚いたような顔になり、――すぐに柔らかな笑みを浮かべた。

「いいよ。はい、あーん」

 小鳥がフォークで刺したリンゴを口元に近づけた。

 その瞬間。

「――っ?!」

 小鳥の手を引っ張り、ベッドの上へと引きずりこむ。

 フォークに刺したリンゴが床に落ちる音と、小鳥を枕の上に押し倒したのはほぼ同時だった。

 一瞬のことで対処しきれなかった小鳥が俺を見る前に、――口づけた。

「……っっ?!」

 無理やり唇をこじ開ける。

 小鳥の舌を確かめ、引きずりあげるように絡め、さらに深く口づけた。戸惑う舌をもっと戸惑わせるかのように痺れるほど強く早く動かしていく。……自分でもなぜこんな手慣れたキスができるのかわからない。わからないがどうでもいい。

 小鳥は涙を浮かべて翻弄されていた。

 その表情をキスの合間に見ると、ますます興奮が昂り、両手を抑えつけてひたすら深いディープキスを続けた。

 小鳥が。

 せめてもの抵抗とばかりに舌を噛んできた。

「…っ」

 一瞬、戸惑う。――が、やめない。

 血の滲んだ舌が逆に新たな興奮剤となり、お返しとばかりに喉奥にまで舌を伸ばした。そこまでされるとは思わなかったのか、小鳥の焦燥が口の中から伝わってきた。

 このまま……。

 最後まで。

 そう思ったそのときだった。小鳥が蹴った。手は封じられていたが、足は自由だったのを忘れていた。まさか急所を思いきり蹴られるとは思っていなかった。

「……ぐっ、……くぅっ」

 痛みで戸惑った隙に小鳥がベッドから離れようと動く。逃がすか、とばかりにその手を掴んだ。

「離してっ!」

「い、てぇよ…」

「瑚太朗くんなんて嫌い! あ、あたしの、ファーストキス……! それもこんな、突然!」

 ファーストキスだったのか。

 むしろそれを聞いてホッとした。

 俺以外の男に手をつけられていたわけではない。小鳥の初めてのキスは俺が頂いた。

「離してよっ!」

「小鳥、好きだ」

「……は?」

「俺と付き合って」

「…………」

「抱きたいって言ってんの」

「…………」

「本気で言ってんだけど」

 小鳥の表情が固まった。

 そんなに難しいことを言っただろうか。理解不能な顔をしている。そういう顔も可愛いけど。

 手を引っ張ると、小鳥はもう嫌だとばかりにその手を振り払った。

「小鳥」

「……落ち着こう。瑚太朗くん。あたしはまだ学生で、瑚太朗くんは入院中なんだよ。そういうことできると思う?」

「何か問題でもあるのか」

「問題だらけでしょーが! だいたいあたしのこと好きって……なにか勘違いでもしてるんじゃないの?」

「…………」

 小鳥は真剣に受け取っていない。

 これ以上なく本気の本気で言った。精一杯の気持ちをこめて言った。なのに通じていない。

 …………。

 女を口説くときって、どうすればいいんだ。

 無理やりキスしてもこれだ。大概キスで落ちると思うのに。抵抗されたけど思うさま貪った。

 ……足りない。

 あんなんじゃ全然満たされない。俺は小鳥が欲しいんだ。

「ね? 瑚太朗くん。あたしがお見舞いに来てるからだよね? だからそんなふうに考えちゃうんだよ」

「…………」

「あ、……そろそろ面会時間終わるね。じゃあ、あたしはこれで」

「小鳥、まだ聞いてないぞ」

「え?」

「おまえは俺のこと、どう思ってんだ」

 立ち上がりかけた小鳥がピタッと動きをとめた。

 その一挙手一投足を見逃さなかったが、どう見てもそれは……答えを探しているようにしか見えなかった。

「……今日の瑚太朗くん、おかしいよ」

「俺はいつもと同じだ」

「おかしいよ! そんなこと言う瑚太朗くんなんて、今まで一度もなかった! なのになんで?!」

「いつも俺は小鳥を見て、今みたいなキスをしたいと思っていた。キスばかりじゃない。もっとその先だって考えている。俺は小鳥が好きなんだ」

「……っ」

「さっき俺のこと嫌いって言ったよな。……おまえに嫌われるのだけはごめんだ。だから聞いておきたい。俺のこと少しでも好きだと思ってもいいんだよな? じゃないとここまで尽くしてくれたりしないよな」

「…………」

「その無言は肯定と思ってもいいか?」

「……っ! あたしがここに来るのは……っ!」

「来るのは?」

「瑚太朗くんのことが、心配、だから……!」

「心配ってなにが?」

「死んじゃうかと思った! だけど生きててくれたから……! だから!」

「…………。それさ、俺、覚えてないんだよ。なんの事故なんだよ。誰も言ってくれないし、おまえだって言わないし」

「お願い、きかないで……。あたし、もう、瑚太朗くんが生きててくれただけで……」

「小鳥」

 手を引っ張って抱きしめると、最初は僅かに抵抗したが、ギュッと強く抱きしめて頭を抱きかかえると、大人しくなってくれた。

「わかった、聞かないよ」

「……ほんと?」

「小鳥も苦しんだってことはわかった。今はそれで充分だ」

「瑚太朗くん……」

「ところで小鳥が蹴った金玉がまだ痛いんだけど、どうにかして」

「……っ」

「逃げんな」

「離せっ!」

「おまえ本気になると言葉使いが悪くなるよな」

「このスケベ、変態!」

「わかった、この痛みはいつか小鳥に揉んでもらうことにする」

「離せぇっ!!」

 暴れる小鳥を腕の中で抱きしめる。

 今は、これでいい……。

 小鳥の匂いに頭がクラクラしそうだけど。

 少なくとも。

 俺を心配してくれるほどには、心を砕いてくれていることがわかったから。

 

 

 

 

 

 手渡された小鳥は、羞恥と諦観と絶望が入り混じった複雑な顔をした。

 だが意を決して履いたその姿に、ため息が出るほど見惚れてしまった。

「う……」

「後ろ、向いて」

 一回転させ、全身を舐めまわすように見渡す。――なんというか、感無量だ。

 まさか小鳥に着せられる日がくるとは思っていなかった。

「あ、あのね、瑚太朗くん……」

「ん?」

「そんなにジロジロ見られると恥ずかしいんだけど……」

「なに言ってんだ。これ視姦だ。つまり見ることで犯す。そういう興奮もあるんだよ」

「……そうなの?」

「いろいろ教えてやりたいけど、時間もあまりないしな」

「あんまり時間がなくて、助かった……」

「…………。小鳥。その分、濃厚な時間にしてやるぞ。さあ、まずは騎乗位だ。ベッドで横になるから俺のを自分で挿れて跨るんだ」

 んしょ、……と言いながら小鳥が俺の膝の上に乗り上げた。

 こうして下から眺めるとイヤらしさを更に引き立てる。小鳥にエロ衣装がこれほど似合うとは思わなかった。普段から地味な恰好をしてるだけにそのギャップが著しい。……そういえば。

「おまえさ、なんであまりお洒落しなかったの?」

「え?」

「俺とデートしたときだけだった。買い物行くときも、普段俺ん家に来るときも、洗いざらしの服ばかりで、なんというか、もう少し身だしなみを気にしてもいい年頃だと思うんだが……」

 挿入しかけた肉棒に触っていた手がとまり、一瞬悩んだ後に、一気に奥まで突っ込むと、そのまま突っ伏してきた。

 俺の唇に指をあてて悪戯っぽい目つきで囁いてくる。

「わざとだよ。……瑚太朗くんにあまり色目を使いたくなかったの」

「なんで?」

「瑚太朗くん、入院中に何度も、何度も、何度も何度も、あたしに告白してきたでしょ?」

「うん? ……したような気もするが、そんなにしたか?」

「そのたびにあたしが記憶操作して消してた」

「……おまえな」

「でもね、……しつっこく告白してくるの。ファーストキスも病室で奪われた。抱きしめたり、胸触ったり、スカートの中に手を突っ込んだり、あたしの指を舐めたり、髪を弄ったり、そりゃもう、あらゆるセクハラを」

「俺としてはセクハラってつもりじゃなく、本気の求愛だったんだが」

「それね、あたしも……嬉しかったんだ。瑚太朗くんのこと好きになっちゃったの。だからその、……試したの」

「なにを?」

「記憶消しても、それでもあたしのこと、また告白してくれるかなあって」

「…………」

「瑚太朗くんにとっては、初めての告白のつもりだったんだろうけど、あたしはね、その初めてを何回も貰ったの。……でもね、また不安になっちゃって。退院したら、瑚太朗くん、学校に行くでしょ。あたし以外の女の子に、もしセクハラしたらどうしよう……って」

「したな。ルチアにもした。もっともルチアの場合はセクハラになる直前で殴られていたけど」

「ほらあ! そういうとこ、スケベなとこ、あたしは我慢できなかったの! ……これでもずっと嫉妬してたんだよ」

「全然そんなふうには見えなかったけど」

「学校に行くようになってから、瑚太朗くん、あたしに何回告白してきたと思う?」

「ええと……求婚したのは13回だったような」

「もっとだよ。――248回。数えてた。というか日記つけてた」

「…………。おまえが忘れさせたのか」

「こりゃもう瑚太朗くん本気だ、って思った。それでお洒落しなくなったの。瑚太朗くんの前では、幼馴染の同級生くらいの友達でいたかった。……癖になっちゃったんだ。瑚太朗くんの気持ちを試すのが」

「…………」

「会長さんの胸を揉む、と聞いたとき、あたし、ブラのサイズを測りに行ったんだよ。くそ、サイズがあんまり変わってない、これじゃ瑚太朗くん会長さんに本気になっちゃう、どうしよう、胸をでっかくするにはどうすれば」

「小鳥」

 エロ下着の上から小鳥の乳首を引っ張った。

「ひゃうんっ」

「おまえ随分無駄なことをしてたんだな。もっとも俺がエロいことばかり考えてたから、おまえの気持ちを振り回してたのかもしれないが」

「あ、ちょ……ち、乳首、引っ張んないで」

「吸わせろ。これは俺のだ」

「あ、っ……やんっ」

「ちゅう……っ、ん……ほら、勃起した。胸だって張ってるぞ。妊娠したんだし、おまえどんどん身体がエロくなっていってる。俺好みの女になってるよ」

「……ほんと?」

「俺のチンポの感触はどうだ?」

「…………。どんどんおっきくなって、硬くなって、熱くなってる」

「おまえで興奮してるからだ。いま最高に興奮してる。こんなエロ下着をつけた小鳥を抱いてるんだからあたりまえだ」

「……瑚太朗くん、動いて」

「おまえから動くんだ」

「……いじわる」

「俺を試したりなんかするからだ。こんなに好きなのに何度も告白を繰り返させて、……小鳥」

「ん?」

 小鳥の首を引き寄せ、耳元に囁いた言葉に、みるみる顔を赤くした。

「~~~っっ!!」

「言うんだ」

「そんなエロいセリフ言えるかっ!!」

「言ってくれれば出してやる。おまえの好きなところに熱いのをたくさんぶちまけてやるぞ」

「……っっ」

「動きながら言うんだ。……いいな」

 小鳥の両手を胸の上に置かせ、動きやすいように股を広げさせた。

 がに股で咥えこんでいる姿を下から見上げると、動きたくなるのを堪えるほど淫らでいやらしい。

 小鳥は。

 諦めたのか、ぎこちなく腰を動かした。繋がった部分から溢れる蜜が小鳥も興奮しているのだとわかる。いや、内部はものすごく濡れていた。

 ドクドク――、と襞の一枚一枚が小刻みに動く。男根の形に膣内が悦んで蠢いていた。そう――いまペニスの形状を変えた。変えたというか、より強調したというか。

 筋――勃起状態の脈の浮き上がりを、よりグロテスクにした。ただの勃起じゃない。膣襞を擦るように撫でつけるその感触は、女にはたまらない刺激だろう。小鳥の快楽を引き出したくてちょっと無理して頑張った。なにせ自分でもその脈動の激しさに、手が震えたくらいだ。

 それを内部から直接味わう小鳥はどれほど気持ちいいか――顔を見ればわかる。

 ほら。

 目が蕩けてきた。唇が震えている。そろそろ言うか。いや……、これはあれだ。まだ淫乱になりきれてない。身悶えてはいるが、快楽を享受するには至っていない。

 まあな。

 小鳥は娼婦じゃないもんな。まだ女子高生だ。草薙はもっと御しやすかったが、こいつはそんなタイプじゃない。

 これ以上いじめるのはかわいそうかと思ったそのとき。

「――あっ、……んあぁっ、お、……おチンポ……好きぃぃっっ」

「…………」

 言った。

 言いやがった。

 ついに小鳥が堕ちた。そうなればこっちのものだ。俺のをもっと味合わせてやる。

「いい子だ、小鳥……どこが好きか言ってみろ」

「あ、っ、そっ、そこの……すごく、ドクドクって……み、右の……そこ、あひゃあんっっ」

「そうかそうか、じゃあもっと血流を強くしてやるぞ」

「そ、そんな……っ?! こと、できる、の……っ?」

「わけない。言っただろ、上書きしたって。……ほら、右の筋をもっと膨らませたぞ。いま、そこを抉ってやるからな」

「あっ、しゅ、ごい……っっ! 瑚太朗くんの、……おチンチン、……好きぃぃっっ!」

「なんだよ、言えるじゃないか。じゃあもっと足を広げて、俺に感じてる姿を見せてくれ」

 小鳥が限界まで足を――というか股を広げた。

 すごい……。喉が鳴るほど美しい。感じてる小鳥がこうも美女になるとは思わなかった。いまこいつは、俺に抱かれて最高の美を演出している。

 下から突き上げると、もう小鳥はバレーボールのように尻を浮き上がらせて跳ねた。しかも膣口がいやらしく引き伸ばされている。咥えるというより吸い上げる感じだ。こんなエロい女、どんなヒロインでも見たことがない。

 タカが外れた小鳥を、より淫乱にするべく、もう一度陰茎を変化させた。

 亀頭の傘を突き出る構造にした。……これはあらかじめ仕込んでいた形状だ。小鳥の子宮口にひっかけるためにそうした。だが子宮口でなくてもここまで感じるなら、この傘の抉る感触だけで十分イくだろう。

 ビクンッ――! と一際大きく小鳥の腰が震え、内部の締め付けがより強まった。

 うお……。もう俺ももたないくらいだ。なんて貪欲な性器になったんだ。締め付けだけじゃない、絞りあげるほどの強さだ。さすがに耐えきれそうもない。

 そろそろいいか、と小鳥の顔を見ながら動かしながら射精した。――すると。

 ほぼ同時に結合部から噴出した潮の勢いが、小鳥の絶頂の激しさを物語った。

 はあ、はあ、はあ……、二人の荒い呼吸が耳元に聞こえる。まだビクビクと震える内部を擦ると、快楽の余韻に浸っているかのような柔らかな締りが気持ちよかった。

「あ、……ふあ……こ、たろ……くん……」

「うん……?」

「ま、まだ……かたい、……よ」

「こっからが本番だからな」

「ひえっ?!」

「さあ、小鳥。今度はどんな体位でして欲しいか言ってみろ」

「ちょ……ま……す、少し休ませ……」

「よしよし。大事な大事な小鳥のためだ。いま冷たい水を持ってきてやるから、そしたらまた再開しような」

「あ、相変わらず……タフだね……」

「さっきのおまえ見てたら、もうやめるなんて不可能だ。最後までやり続けるからな」

「あたし……どう、……だった?」

「最高に綺麗だったよ」

「……っ」

「俺だけの小鳥だ。これからもずっと。――ずっとだ」

 抱きしめると、小鳥は泣いて縋りついてきた。

 これは幸せの涙だろう。こんな幸せすら、小鳥は今までずっと避けていた。

 もっと早くこうすればよかった。

 不器用な女。――だけど、そんな小鳥が好きだった。

 

 

 




スケベ下着プレイですけど、筆者の稚拙なエロ妄想力ではこの程度にしか書けませんでした。
小鳥の胸が動くたびに張っていったり、エロ下着からはみでる陰毛とか、そういう事細かな描写を妄想してたのですが、ほぼ瑚太朗のエロ強化で終わってしまった。
こいつのスケベ度は天元超えてますからね。(筆者の書く瑚太朗がってことです)
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