【Rewrite】命のカタチのその先は【瑚太朗×小鳥】 作:千月華音
――20時間前
森の匂い。
……変だな、窓は閉めてあるはずだが。
リビングから何か湿った森の匂いが漂ってきていた。たまたま階下に降りて小鳥の着替えでも置いて行こうとしたときだった。
一旦着替えを脱衣所に置いてリビングの扉を開けると。
黒い服の少女が、――そこにいた。
「あれ? あんた、病院にいた……」
フワフワと漂う赤いリボン。
思い出す、――キスされたこと。
一瞬顔を赤くして、すぐさまブンブンと首を振った。
「勝手に庭から入ってきたのかよ、……っ?!」
リボンが。
身体を――締め付けた。
動けない。なんだこのリボンは。締め付けの強さが尋常じゃない。いや、これ……このままだと。
「……っ!」
身の危険を感じ、振りほどこうともがく。――が、無駄だ。
締め付ける力は徐々に強くなっていく。ダメだ。このまま殺される。恐怖で身動きが取れなかった。
――…………ッッッ!!!!
え……?
いま、なにか……フラッシュバックが……。
頭の中で、…………。
そのまま。
気絶した。
――……。
……。
…。
目の前に。……碧玉の瞳。
キスをされていた。
しかも普通のキスじゃなくて、これ、舌を絡ませるやつ。
小鳥としかしたことがないのに。
浮気か、これ?
……浮気……。
したな。
前に、もっと強烈なのを。
まだ小鳥がガキの頃だ。……あの女の鼻を明かしてやりたくて。凌辱の限りを尽くした。
女に懲りた。
嫌気がさして、海外に高飛びしたんだった。
向こうで外人部隊に入って……俺、上書き繰り返して生き延びた……けっこうズルしてた。
帰国してからも散々で。
たった二ヵ月しか経ってないのに鍵捜索の任務を命じられて。
今宮のバカが勝手に命令無視して隊列を離れたもんだから、巻き込まれた。
そして……。
この鍵を見つけて。
……そうか。
記憶、……ちゃんととっといてくれたんだな。
あれから、もう――こんなに時間が経ったのか。
小鳥……。
おまえ、苦労、したんだな……。
俺なんかさっさと放っておけばよかったのに。
俺が上書きして命を書き換えたのに、死んだと思ったわけか。
魔物防腐処理。
なんでこんなことしたんだよ。
おかげで俺、年、取らなくなったんだぞ。
まあ、おかげで……腕は治ったけど。
感謝するよ。
だけどな。
おまえがやったことは、俺の劣情を煽ったんだ。
せっかく後悔して心の奥に封印してたってのに。
もう――おまえをめちゃめちゃにするしか、なくなったじゃないか。
「いて」
鍵が。
俺の鼻を摘まんだ。
見上げると、いつのまにか唇は離れていて、いつか見たのと同じ膝枕をされていた。
俺ん家のリビング。
てっきりまだ森の中にいると思っていた。それほど鍵からは濃い緑の匂いがしていた。
「小鳥をいじめたら許しません」
拗ねたような顔。
……はい、すみません。
だけど、……最初の言葉がそれ?
ずっと無言だった鍵が、ずいぶんとまあ、丁寧な言葉使いになったこと。
「いろいろ、聞きたいことが、あるんだけど……」
「なんですか」
「まず……」
グイっと鍵の首筋を引き寄せる。
「いまの、……もう一回」
口づける。
やっぱり鍵からは、――森の匂いがしていた。
――フワ……
リボンが舞った。
舞ったが、……漂うだけ。篝の手に巻き付いている長いリボン。常にその動きを警戒しているが、なんとなく篝の感情がその動きから読み取れた。
この戸惑うような動きは、期待か不安か……。
尻を割り開き、背後から押し込めるように挿れた。とにかく、こいつを気持ちよくさせるには……。
「瑚太朗くん、これ…」
氷が入ったピッチャーとグラス、それと冷えたタオルをサイドテーブルに置いた小鳥の手を掴んだ。
「おまえも見てろ」
「え……?」
「このあと篝と同じことをするからな。ここで見てるんだ」
小鳥は躊躇うように唇をキュッと結ぶと。
俺の首筋をそっと吸い上げてきた。
「…篝をいじめないでね」
「愛するだけだ」
「それは浮気なのではないですか」
「どっちも本気だ。……いいから黙ってろ」
篝の腰を引き寄せる。
細い腰だ――小鳥以上に細い。胸もこうして触ってみるとほんの僅かの膨らみしかない。折れてしまいそうなほど華奢な身体だ。なのに。
いま俺は、これ以上なくこの小さな身体に興奮していた。
その興奮が伝わったのだろう、篝の内部がビクッ――と反応した。ペニスの脈動が伝わっている。……いける。
――ズッ……
引く。……緩やかに。
だが。
――グチュゥッ……!
挿れる力は激しく、強く――!
弾みで篝の身体が浮き上がった。俺の男根が腹を押している……。浮き上がった身体の腹部が、ちょうど陰茎の形に盛り上がっていた。
自分の象徴があれほど嵩張っているなんて。
今までになく膨張している。それほど自分が興奮していることに、いまようやく実感した。
篝が枕を抱えてしがみついた。
なのにリボンは動かない。……おまえ意地っぱりだな。感じてるの知ってるぞ。
突く力を段階的に早めた。ゆっくりと引くのに入ってくる衝撃は腹部を押し上げるほど強い。その動きに次第に痺れてきたかのような震えが、膣内から伝わってきた。
毛羽立ちが凄い……。そうか、これ、全部篝の性感だ。女の膣は襞の一枚一枚が性感帯になっているが、その感触は女によって様々だ。俺も数えるほどの女しか抱いてないけど、人によってまったく違う。
篝のこれは、襞じゃない……羽毛みたいな感触だ。
柔らかくて溶けてしまいそうなほど心地よい感触。なのに感じるごとにその感触が変わっていく。これは……Gスポットどころじゃないな。こいつ、性感帯を自分で変えている。
これは普通のセックスじゃ無理だ。
もう子宮口は懲りた。なんとか膣内でイかせてやりたいが。
「小鳥」
隣で見ている小鳥に小声で言うと、顔を真っ赤にしてブンブンと振った。まあ、そうだろうな。わかる。だけどな。
「おまえフェラうまいだろ?」
「そっ、それとこれとはっ」
「これは3Pなんだ。おまえも参加してくれ」
篝を正面にひっくり返した。
顔を近づけて口づける。舌を掬い、咥内を優しくかき混ぜ、髪を指で梳きながら息もできないキスで酔わせていく。そうしながらも腰は動かし続けていた。
口づけから顔を離して小鳥を見上げる。クイッと顎を促すと、覚悟を決めたかのようにベッドに乗り上げてきた。
篝の足を引っ張り……。
キングサイズのベッドで助かった。
ベッドの中央まで下がると、戸惑う篝の視線を無視し、腰を持ち上げた。
小鳥が――篝に覆いかぶさった。
「……んっ?!」
反対側から逆向きで篝にキスしていた。小鳥の髪でほとんど覆い隠されているが、二人がいま激しいキスを交わしているのが目の前で繰り広げられている。……その状況でさらに興奮した。
――ズッ……プゥッ……!
膣内で、二段階強化。
篝の腰が勢いよく跳ねるが、跳ね上がったまま膨張した男根をねじ込んだ。
そう、勃起時の大きさを変えた。篝の小さな身体が巨根で下腹部が膨れあがる。その視覚的効果にキスしていた小鳥が思わず口を離して見入った。
髪を引っ張って続きを促すが、小鳥は篝の下腹部に手を当ててその大きさにため息をついていた。
「次はおまえだからな」
「こんなの……初めて見た」
「は、ぁ……う……」
「篝、苦しいか?」
「た、たいしたこと……ありませ……んんんぅっっ!」
「大したことありそうな顔してるぞ」
「か、篝……これ……どんな感じ?」
「こら、感想をきくな。……こっちこい、小鳥」
「ん、ぅ……」
まだ篝の腹の上を撫でている小鳥の手を引っ張り、口づけながら内部を圧迫する苦しさに慣れるまで動かずにいた。
苦しませたいわけじゃない。ただ大きくしただけじゃないからな。
これ二段階のまだ一段階目だから。
口づけから離れた小鳥が、もっとよく見ようと篝の頭の方へと回った。
「そこから篝の腕を抑えておけ」
「こう…?」
「篝……リボンだが、大丈夫だよな?」
「は、う……こ、小鳥に……腕を抑えて貰えれば……」
「小鳥がブレーキなのか?」
「彼女は絶対に傷つけ……ません」
「……俺は違うわけね。まあいい。小鳥、篝の腕を離すなよ」
両腕を頭の方へと伸ばし、それを小鳥がしっかり掴むのを見てから。
ゆっくりと――動いた。
――ズ、……チュ……
大丈夫、動ける。思った以上に篝の膣内は広い。最初に貫いたときもそう思ったが、包み込むようでいて自由に動ける余裕のようなものがある。たぶん、赤ん坊が子宮から出るときも、こうやって拡がるのだろう。
……そうか。
破瓜の感触がなかった理由。処女だということは最初にタクシーの中で聞いていた。なのに膜がないことに驚いたが。
最初から迎え入れるために処女膜を消したのか。
鍵だからそういうこともやれるのだろう。……俺、こいつに振り回されてばかりだ。
……お。
ぬめりが出てきた。しかも熱い。少しずつこの大きさに感じてきている。
篝の表情を見ると、淡い桜色の艶のようなものがうっすらと見えていた。……可愛い。こういう感じ方もするのか。
はう……、と小鳥が羨ましそうに出入りする男根を見ていた。篝の腹の動きだけでその大きさがわかる。何度も動くそのいやらしい膨らみに、たまらず右手で自慰をしているようだった。
……小鳥が自慰だと?
いや、……すごい。ここまで興奮させるとは思わなかった。こいつを発情させたいと、そればかりを思っていたのに、まさかこういう形で叶うなんて。
こいつをもっと限界まで興奮させてやりたい。
……いくか。
そろそろ篝も感じ始めた頃合いだ。内部のぬめりがちょうどよくあったまってきている。じゃあ、……いくぞ。
本来の強化が、これだ。
「あっ、……ひ、ああっっ……!!」
ボコッ、と臍の上あたりまで醜く歪んだ。突き出た亀頭の形すらわかる盛り上がり。それが大きく震えていた。
叩きつける……!
いま篝の膣壁に熱い射精を浴びせた。草薙にやったアレだ。ちょっと改良したけど。
あいつには熱量を徐々にあげていく精液を浴びせ続けた。だがこれはただ熱いだけじゃない。熱もあるがそれ以上に――粘度がある。
精子を凝縮させた。だからこれは膣内で消えずに残り続ける。ゼリーをずっと浴びせ続けられるようなものだ。それがこの太い陰茎で満たされるのだから……。
――ボコォッ……!
ついに膣口から溢れ出た。そりゃ篝の身体では受け止めきれるはずがない。それを連続して浴びせ続けた。
「あ……か、は……」
過呼吸を起こしかけている。ヤバイ、と思ったが小鳥がすぐに人工呼吸をした。ホッとした束の間、小鳥の平手が飛んできた。
「…………」
「今すぐやめろ!」
「……小鳥」
「篝をこれ以上苦しめないで!」
「ちが……こ、と……」
「篝っ?! 大丈夫?!」
篝が右手を伸ばして小鳥へとキスをした。うっすらと涙を滲ませているが、その表情は――微笑んでいた。
「……篝?」
「はあ、ふう……すごい、です……気持ちいい……お願いです、……やめないで」
「…………」
「あ、う……しゃ、射精……もっと……欲し…」
「……っ!」
もう無理だった。
篝を抱き起こして座位にして貫き、膝を上げた状態で今度は直上へ向けて噴出した。
腹の中で満たされていく、熱くて濃い精……それを篝が求めて両脚も絡めてきた。
口づけを交わしながら篝の表情を窺った。陶酔しきっている。苦しいはずだが、未知の快楽に喘いでいるようだった。
射精は――。
その後、10分近くに渡り、その間一度も途切れなかった。
「……瑚太朗くん」
「はい」
気絶した篝を横たわらせると、正座しろという小鳥の言葉に従った。
返す言葉もございません。
死刑判決を言い渡される罪人のような心境だった。
「なに、あれ」
「……見たまんまです」
「篝に、なにしたの」
「気持ちよくさせました」
「違うだろ!」
「小鳥だって聞いただろ、篝は」
「あそこまでするか、普通?!」
「……俺はおまえにもしたい」
「~~っっ!!」
「篝みたいにならなくてもいい。……おまえも気持ちよくさせたいんだ」
「なるかっ!!」
「やってみなきゃわからんだろう?」
「やだ!!」
「とりあえず、篝が起きたら聞いてみろ。どれだけ気持ちよかったか教えてくれるから」
「瑚太朗くんのド変態には、もう開いた口が塞がらんわ!!」
「小鳥……なあ、機嫌なおせよ」
「まずその変態をなおせ!!」
話し合いは平行線のままだった。
再開は、篝の意識が戻ってからになりそうだった。
書き直してこれです。
でもほとんどカット修正したので、これでもマシになりました。
小鳥がキレる寸前ですが、次の次あたりでそろそろ瑚太朗に殺意がわきます。
いつまでこれ続けるつもりか、作者もよくわかりませんが。
タイムリミットがあるので、それにあわせて決着つけたいです。