【Rewrite】命のカタチのその先は【瑚太朗×小鳥】 作:千月華音
小鳥が篝を拭いていた。
用意した冷たいタオルはすぐにぬるくなり、氷を入れたピッチャーを洗面器に汲んでその都度冷やしていた。
……熱があるのか。
額を触ろうと手を伸ばすと、小鳥がその手を振り払った。
「……小鳥」
「瑚太朗くんは触らないで」
「おまえ、まだ怒ってんのか?」
「…………」
「言っとくけどな、あれをしたのは、普通に抱いても篝は」
「篝がなかなかイってくれないからでしょ!」
「わかってるんじゃないか」
「篝のリボンはまだあるんだよ。人間になればこれは消える。瑚太朗くんの変態度が増したのも、篝を人間にするために必要だってことくらいわかってる!」
「……小鳥」
「わかってるから怒ってるの! 瑚太朗くんのバカ! 変態!!」
ギュッと背後から小鳥を抱きしめた。
嫌がって身を捩るが、構わず髪に顔を埋めた。
小鳥への邪な想い……。それをこいつも気づいている。小鳥をめちゃくちゃにしたいと、ずっと前から思っていた。
無茶なセックスをしたのもそのせいだ。……途中でやめたが。おそらく能力を失ったのもあのときかもしれない。
それなのに嬉しかったんだろう。俺がそんなふうに思ってるのが、小鳥にとっては何にも代えがたいものだった。
小鳥は今までずっと一人で何もかも背負ってきたもんな。
普通に愛されたくらいじゃもう満足できないほど、精神的に歪んでいる。
その歪んだ想いを自分だけのものにしたいのに、――篝にそれを向けられたら。
おまえの気持ちはよくわかるよ、と抱きしめながら小声で囁くと、小鳥は小さく肩を震わせた。
「……瑚太朗くん」
「うん?」
「篝を人間にするには、あとどれくらいの変態行為をしないといけないの?」
「…………」
「3Pでも十分変態だと思うのに……」
「こんなんじゃ足りないな」
「…………。いっぺん死んでください」
「一回は死んだから、もう無理」
「生まれ変わっても、瑚太朗くんは瑚太朗くんなんだね……。で、足りないってなにが?」
「篝を辱めたい」
「死ね!」
「だから無理だっての。つまりだな、さっきおまえがオナニーしてただろ。あれを篝にもさせてやりたい」
「オナニーって……あたしが?」
「覚えてないのか?」
「…………。瑚太朗くんの見間違いじゃ?」
「いや、確かにしてたぞ。自分で股を弄っていた。だから……」
ごにょごにょ。
具体的に言うと、小鳥は真っ赤になって手を振り上げた。
「この色情魔!!」
「ごもっとも。その通りだが、俺はそれを見たい。協力してくれるよな?」
「~~~っっ!!」
振り上げた手を押さえて小鳥の背後に羽交い絞めにし、協力させるために口づけた。
小鳥の喉元にまで侵入する深いキス……。
やがて目頭に涙を滲ませた小鳥が、キッ――と俺を睨みつけた。
「ホントにどうしようもない変態なんだから!」
「やってくれるよな?」
「バカ! スケベ! もういい! 好きにしたら!」
――よし。
言質とった。
小鳥の許可は取った。あとは、……篝がどう出るか。
篝はなぜか小鳥の言うことはきいてくれる。この際それを利用しよう。
まだ目が覚めない篝を見ると、膣内の精液はほとんど小鳥が拭い取ってくれた。
ただ子宮の中にまで入ってしまったものは、突いて出すのを促すしかない。
篝の腹を押すと、――ボコッ、……とまだ子宮内に詰まった精液が押し出される感触がした。
「どんだけ出したの……」
「さあ。たぶんペットボトル1本分くらいは」
「あたしにはそんなに出さなかったくせに!」
「トータルで出した量はおまえのほうが多いが」
「そうじゃなくて! 一度のセックスでそんなにいっぱい出してくんなかった!」
「やっぱりおまえ、さっき篝にしたあれ、やってみたいんだろ」
「ぐっ、……だってあんなおっきな瑚太朗くんのおチンチンでされるなんてずるい!」
「あれワンセットだからな。あのくらいのデカさじゃないとあんなに出せない。どっちかなんて器用な真似はできないからな」
「ぐぬぅっ……!」
葛藤する小鳥を見て微笑ましく思えた。
素直に欲しいと言えばいくらでもしてやるのに。
まだ羞恥が捨てきれていない。そういう小鳥も可愛いけど。
「ん……ぅ……」
「篝? 気がついた?」
小鳥が顔を近づけると、目が覚めた篝が、背後にいる俺を見て顔を顰めた。
「……不覚でした」
「なにが?」
「楽しませるつもりは、なかったのですが……」
「……瑚太朗くん?」
「いや、あの、そりゃ楽しかったといえばそうですけど、篝をその、……泣かせたくなりました」
「この……っ!!」
振り上げた小鳥の拳をひょいと交わし、横になっている篝に口づけた。
口の中が熱い。まだ熱があるのか。さっきのあれ……かなり身体に負担をかけている。
隣にいる小鳥の歯軋りが聞こえ、すぐに首元を引き寄せて今度は小鳥にキスをした。舌を伸ばしただけで簡単に絡まってくる。もういい。二人とも一緒にまたやってやる。
「あ、……ふぁ」
「小鳥、いいよな?」
ぐっ、と息を堪えると、覚悟を決めたのか篝を引っ張ってベッドの頭の方へと移動した。背後から両腕を掴む格好で背もたれをし、二人の尻の下に枕を何個か重ねて腰が浮き上がるようにした。
「小鳥……?」
「あのね、篝。この人がね、篝の感じてる顔が見たいんだって」
「…………」
「辱めたいと言ったんだが」
「黙っとれ! それでね……その、あたしが篝を後ろから抱きしめてるから、瑚太朗くんの言う通りにして」
「……小鳥、あなたも苦労しますね」
「もうそういう人なんだって、諦めた」
「篝、腹の具合は大丈夫か?」
「あなたの出した精液ですが、……いま分解中です。かなり凝縮されているようなのでもう少し時間がかかりますが」
「しなくていい。俺が突いて出してやるから」
「これを小鳥にもするつもりですか」
うぐっ。
バレている。
「……おい」
「小鳥、おまえもしたがってたろ」
「違う! 篝、苦しそうだった! お腹がすごい波打ってたもん!」
「小鳥にはあの精子は毒です。まして今は妊娠中です。するのは許しません」
「……じゃあ産んでからは?」
「それなら構いません」
「ちょっと篝!」
「というわけだ。篝の許可を貰ったから、小鳥、おまえにもあれをしてやるからな」
だがまずは。
篝を人間にしないと……。
俺の上書きか。……思い当たることがないわけじゃない。草薙にもしたことだ。
思い出すんだ。俺はあのとき草薙をどうやって喘がせた?
…………。
やったことが多すぎてわからない。
手当たり次第試しまくったからな。ほとんどエロゲ知識だったが。そして何よりも草薙の感度が良すぎた。
篝は不感症ではないが、――俺の快楽に合わせている。人間になるつもりで抱かれているわけだから、当然といえば当然だけど。
これではダメだ。
俺はこんな女じゃ満足できない。そう、……快楽に喘ぐ篝が見たいんだ。
そのためには。
「小鳥、後ろからしっかり篝を支えてろ」
「う、…うん」
篝のリボンを纏った腕を背後から掴ませてから。
二人の股を大きく開かせた。
「…………」
すごい。
小鳥と篝、二人の女陰が俺の前に曝け出されている。しかも篝の膣口はさっきの俺の太さでほどよく拡張され、中が見えるほど奥行が広がっていた。
小鳥は恥ずかしがって股を閉じようとしている。それを許さず、グイっと足首を掴んで広げた。…………。小鳥。おまえ自慰したの本当は覚えてるんじゃないのか。ビクビクと内部の襞が蠢いて誘ってるようにしか見えないが。
まずは……。
「はぅ……んっっ!」
篝の膣内に舌を挿し込んだ。穿るように回していく。小鳥が冷たいタオルで拭き取ったが、まだ中は熱い。しかもこの匂い……これ篝のフェロモンか何かだろうか。頭がクラクラする。あえて言うなら、最初にリビングで嗅いだ森の匂いだ。
「あ、うう……っ!」
「か、篝……すごい感じてる」
「感じさせてるんだ」
「瑚太朗くん、……あたしにもっ」
「いいぞ、ほら……」
対抗心を燃やしてさっきより股を広げた小鳥の膣内を舌先で穿る。すると……ほんの少しの動きだけでビクビクと面白いほど腰が跳ねた。
そうしながらも篝の中を指の動きで刺激を与え続けた。
はあ、……ふう。
こ、この女ども……。
貪欲だ。
かなり激しくクンニと指で感じさせてるにも関わらず、一向にイく気配がない。いや、イきたそうにはしている。だがもっと欲しいという気持ちが強すぎて、イく寸前で押しとどめていた。
くそ……。これじゃ篝に自慰させるなんて。
と、思っていた矢先。
「ん、ぁ……あぁぁ……」
涙を浮かべながら。
篝がリボンを使って自分の膣口を広げ、内部へと侵入させた。
……リボン自慰?
手じゃないけど、これはこれで……。
(;゚д゚)ゴクリ…
すごいエロい。たまらん。
「そ、そんな使い方も、できるんだぁ……」
感心したような小鳥の言葉を封じるように、まずは小鳥の中に自身を穿った。
「はう、…んんっっ」
「小鳥、さっき言った通りに」
促すと、小鳥は一度だけ俺を睨みつけ、そのまま篝の顎に手を伸ばして口づけた。
二人の女の激しいディープキスを見ながら、小鳥の中を思うさま動かしていく。そうしながらも見下ろすと、そこには篝がリボンをフワフワと内部で襞を引きずるような動きをしている様子に、目を奪われていた。
「うんんっっ……んぅぅっ!!」
……見える。
篝が、奥の子宮をこじ開けた。リボンで。
凝縮された精液が零れてくる……。俺が自分で出したものなのに、こんなに白いなんて知らなかった。それが奥から次から次へと溢れて膣内を満たしていた。こんな絶景、きっと見られるの、これが最初で最後だ。しっかり目に焼き付けておきたい。
はあはあ、と過呼吸寸前の篝を、小鳥が息を吹きこむようにキスをしていた。そんな小鳥に篝も応えるかのようにリボンを使って小鳥の頭を抑えている。もう二人とも互いのキスしか目に映らなくなっていた。
…………。
俺、百合趣味はないけど。
こんなに興奮するってことは、そのケがあったってことか。
ズルッ……、と小鳥から引っ張るように内部から抜くと、リボンが入っている膣内にそのまま侵入した。
「はぁぁん……っ!」
いい……。
なんだこれ。
リボンが柔らかい。サテンか上等な絹のような感触だ。それが陰茎に纏わりついた。
しかも。
このリボン、俺のを……愛撫している。迎えいれるかのようにいま先端を優しく吸い上げてきた。は、う……。た、たまらない……。イくぞ、これ、すぐに。
これ俺だけじゃもったいない。
小鳥にも味合わせてやりたい。数度動かしたあと、リボンごとズルっと引きずりだすと、そのリボンを纏った陰茎をそのまま小鳥に突っ込んだ。
「ひゃああんっっ!!」
たまらず小鳥が潮を噴いた。そりゃイってもおかしくない。それほどこれ気持ちいい。痺れるような感触がある。優しい肌触りなのに性感のすべてを刺激されるというか……。
二人の女を腰ごと抱き寄せた。
身体がどちらも細いので二人とも一緒に抱きしめてもなんの支障もない。小鳥の背中を強く抱きながら、激しく小鳥の中を動かしていった。
間に挟まる篝に口づける。その篝が両手で俺の頬を撫でていた。
「気持ちいい……ですか?」
「ああ。……最高だよ」
「これ、星の、意思……ですよ」
「はい?」
「あなた方二人を、気持ちよくさせたくて……」
「そりゃ光栄だ」
「瑚太朗、小鳥が……もう」
「イき続けたからな、そろそろ限界か」
「篝にも……入れてください」
「やっと言ってくれたな」
「はやく、篝を……星から解放して……」
わかった。
もう待たせない。
小鳥をもう一度だけイかせた後、ベッドに横たらわせ、そのまま――篝を正面から貫いた。
「……で?」
目が覚めた小鳥が、篝を見て指を指した。
「なんで、まだ、リボン、消えてないの!」
「…………」
「なにが足りないわけ?!」
「……凌辱」
「死ねっ!!」
傍のランプシェードをぶつけようとした小鳥を、篝のリボンが止めた。
「殺すのはいつでもできます」
「俺、殺されるの前提なの?!」
「時間はまだ少しあります。あと24時間ですが」
「24時間は安全?」
「ともいえません。瑚太朗の行方を追っている組織の動きが慌ただしいようです。通信傍受できいてみた感じですが」
「……見つかる前にやるしかないのか」
「本当にどうすればいいの、この男!」
「小鳥、落ち着いてください。……凌辱したいのですよね。篝にどんなプレイをしたいと思っているのですか」
どんなって。
そりゃ……。
「言ってみろ、怒らないから」
「顔がすでに怒ってるぞ」
「いいから、言ってください。この際ですからなんでも協力します」
…………。
強化した身体は元には戻らない。
だが上書きは可能だ。
やろうと思えばやれなくはない。だが……。
「もしかして……ラブホでやろうとしていた、あれ?」
小鳥が気づいたようだった。
「なんですか?」
「瑚太朗くんが満足しなかったセックスがあるの。あたしの身体のために途中でやめたって」
「…………」
「草薙鏡花にしたという性行為ですか。それを篝にもしたいと?」
「だが、……それをしたらもう、普通のセックスじゃ満足できなくなるぞ」
「別にあなたが満足しようとしなくても、そんなのはどうでもいいことです。……やりましょう。今の篝でしかそれをすることはできませんから」
「篝、でも……!」
「小鳥、部屋の温度と湿度を下げてください。それと大量の氷と水、あとは替えのシーツ。とにかくやるしかないでしょう」
「……本気だな」
「篝の身体なら心配しなくても壊れたりしません。好きなだけ出すといいです。あなたの射精が続く限り」
これが――。
たぶん最後のセックスになる。
しかも、あの続きを篝ですることができる。
ゾクッ……!
背筋が震えるほどの興奮が走った。
「…瑚太朗くん」
「小鳥、言われた通りにするんだ。……始めるぞ」
俺は草薙を壊した。
泣いて嫌がるあの女を、思うさま組み敷いて、子宮の膜が壊れるほど射し続けた。
壊れなければもっとしていたかもしれない。それほど狂っていた。
その狂気を、――こいつは本当に受け止める気なのか。
だが、……もう。
時間はあまり残されていなかった。
⑭まで書き終わってますが、一旦ここまでにします。
まだ構想がまとまらなくて。
次回は連続投稿となります。もう少しお待ちください。