※この作品はR-18です。

【Rewrite】命のカタチのその先は【瑚太朗×小鳥】   作:千月華音

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婚礼の詩(うた)⑬

 

 

 

 ――1年7ヵ月前

 

 フキフキ……

 こそばゆい感触。だがもう慣れた。

 小鳥が精巣を拭いていた。

 下半身はすべて曝け出している。いやもう股を広げて尻穴まで見せていた。なのに恥ずかしがりもせず優しくタオルで拭いてくれていた。

 決して。

 それ以上のことはしてくれないが。

「瑚太朗くん、タオル熱くない?」

「ちょうどいいよ」

「よかった。もうちょっと待っててね」

 ……いや、むしろ。

 ずっとしていて欲しい。

 小鳥の清拭が気持ち良すぎて、毎日昇天しそうだった。

 最初の頃は、勃起する俺のを見るたびに顔を染めていた小鳥が。

 今ではもう、ここまでビクビクと脈動するモノを見ても、ただ――優しく拭いてくれていた。

「……あ」

 小鳥が。

 さすがに手を止めた。

 先端から出てくる先走り……そこから白いものが出かかっている。自分でもわかっていた。わかっていて身を任せていた。

 ……吸ってくれないかな。

 邪な想いがとめどなくこみあげてきた。

「せっかく拭いたのに……」

 また温かいタオルで拭った。

 だが拭っても拭っても、白いものが出てくる。困った小鳥が俺にようやく視線を向けた。

「瑚太朗くん……」

「ん?」

「落ち着こう、ね? 気持ちいいのはわかるけど」

「……止める方法があるけど」

「どんな?」

 一度だけ。

 して欲しい。

 フェラして欲しいとは言わないから。

「根元を抑えるんだ」

「根元って……ここ?」

「そう、そこ。そこをギュッと」

 ――ギュウッ……

 小鳥の手が握った。俺の根元を。……うお。これだけでもたまらない。

 堰き止められる感触にさらに下半身がビクついた。だが、……この感触がまたいい。

「あ、ちょっと止まった……かも」

「…………」

「そっか、ここを抑えればいいんだね。でもこれだと、拭けなくなっちゃう」

「…………」

「片手じゃダメ?」

「両手がいいんだ」

「うーん……。ダメだ、難しい。瑚太朗くん、素数だ。因数分解の問題でも解いてみよう。えっとね」

「小鳥、愛してる」

「ふえっ?!」

「俺とセックスして」

「…………」

「ダメ?」

「あのね、瑚太朗くん」

「うん」

「いくらなんでも、それは直球すぎるよ。もうちょっとこう……ムードというか、タイミングというか」

「俺の肉棒を握りしめてる今が絶好のタイミングだと思うが」

「これは瑚太朗くんが出しちゃうからでしょうが!」

「なにを?」

「な、なにって……」

「小鳥だって出るだろ」

「なにが?」

「愛液」

「……っっ」

「やっぱりな。俺にここまでしておいて照れないの、おかしいと思ってた。あえて考えないようにしていたな、おまえ」

「あのねえ! セクハラが強烈すぎるよ! もういい、わかった! 今日はここまで!」

「帰るのか?」

「あとは自分でやって!!」

 小鳥がタオルを俺に放り投げて、そのまま病室から出て行った。

 すぐに。

 彼女が座っていた見舞い用のパイプ椅子に顔を近づける。

 ……やっぱり。

 わずかだが匂う。小鳥の愛液の匂いだ、これ。濡れてこそいないが、俺の言葉で少しでも感じてくれた。

 小鳥……。

 おまえの愛液を啜りたい。

 いや、もう、おまえをめちゃくちゃにしたい。

 なんで俺、こんなふうに小鳥を思うんだ。

 好きな女にこんな欲情抱いていいわけないだろ。

 ……だって仕方ない。

 あいつのしたことは、俺の性欲を煽りやがった。

 あの手……。優しく拭く動き。少しずつ膨らんでいく胸の形。細い足に細い腰。もう見るものすべてが劣情を誘う。

 ぶっちゃけると。

 犯したい。

 どうすりゃいいんだ。

 小鳥に嫌われたくなんかないのに。

 心と欲望がせめぎ合う。いまのところ欲望のほうが勝っている。いつこの天秤が壊れてもおかしくない。

 見下ろすと。

 自分の息子は、涎を垂らして物足りなさそうに震えていた。

 

 

 

 

 

 ここから先は――。

 小鳥には見せたくはない。

 だけどこいつは俺と篝の行為を見たがっている。……どうする。

「…瑚太朗くん?」

 隣のベッドに腰を下ろして考えていると、小鳥が覗きこんできた。

 篝はいまシャワーを浴びている。子宮の中の精液をすべて分解するらしい。――チャンスは今しかない。

 グイっと小鳥の腕を引っ張った。

「え…?」

 そのまま深く口づけた。

 今までのような甘く優しい、情感を引き出すようなキスじゃない。乱暴な、息すらできないほど激しいキス。酸欠で喘ぐまでし続ける。本気を出せば小鳥なんて1分足らずですぐに酩酊させられる。ほら……もう足が攣って目頭が潤んできた。

「あっ、ふぁあっ、は…っ、やっ」

 嫌がって顔を背けるが、構わず口づけながら――貫いた。

「――っ?!」

 ベッドに押し倒して一瞬で届いた子宮を貫く。

 妊娠しているんだ、乱暴にしたくはない。だが小鳥が感じるのはここだ。弱い部分を重点的に攻めていく。

 やるか。

 子宮の口に咥えこんだそのとき、膨張した。

「――はうっっ!」

 一気に膨らんだその衝撃で小鳥の身体が慄いた。それに構わず高速で出し入れを繰り返す。引きずりだす勢いに内部で空気音が聞こえるほどだった。それほど激しく動いていた。……そう、かつて。

 俺はこういう動きで、草薙を犯したんだ。

「や、やだ……っ、ど、どうし……んんんぅぅっっ!!」

 ……悪い。

 おまえをめちゃくちゃにしたいと、かねてから思っていたけど。

 こういうことなんだよ。これでもまだ足りない。それほど俺は狂気を抱えている。

 入院してた頃からだ。おまえをずっとこうしてやりたいと思っていた。それを抑えるのにどれほど自制していたか。

 小鳥の頭を鷲掴み、再び乱暴に口づけた。そのまま突き上げながらドリルのように回転させていく。キスしながら小鳥が目を見開いた。……こんな動きがあるの、とでもいった顔だ。そう、おまえにしなかっただけ。

 小鳥――イくんだ。

 連続絶頂させてやる。女の性感を最大限引き出すために、小鳥の早すぎる鼓動に同調させながら瞬時も動きを止めなかった。動かしながら腹の間に熱いものが広がっていくのがわかる。いまこいつはイき続けていた。

 声も出させない。

 俺の顔を見る間も与えない。

 激しすぎる動きに小鳥の焦点が合わなくなってきた。そろそろか……。

 叩きつける――!

 熱い精子を膣内と、子宮口にねじ込みながら連続して放出した。

「……っっっ、――……っっ!!!!」

 出しつつも、今度はひっくり返して背後からさらに深く捩じりこむ。これで終わりじゃない。おまえが気絶するまでこれをする。

 小鳥の手が伸びてきた。それを引っ張り背後で両手を括り付けるようにし、動きを封じてから。

 今までの比じゃない強く早い動きで突き上げていった。

「やぁぁぁ……っっ! あうううっっ!!」

 小鳥……。

 泣くな。

 あとで仲直りのセックスをしてやるから。

 今だけは耐えてくれ。これでもまだ抑えているんだ。おまえを壊したくないから。

 背後からがに股にさせて、男根で切り裂くほどの勢いで穿つ。射精しながらの動きに小鳥の膣内が許容範囲オーバーかのように収縮と拡張を繰り返した。ここまでくればあとは絶頂させたままキスをすれば。

 座位にして小鳥の足を抱え上げてキスしようと顔を向けさせたが。

 小鳥はようやく――気絶した。

「…………。ごめん」

 軽く咥内をかき混ぜ、目元の涙を吸い上げる。

 半分の本気を出しただけだが、やはり小鳥には強烈だった。

 このまま気絶していてくれ。

 念のためだ。隠し持っていた睡眠薬をコップの水に入れ、それを小鳥に口移しで飲ませた。

 ……あと24時間。

 もう、時間がない。

 たとえ理性を壊しても、狂気に身を委ねても――やるしかないんだ。

 ……篝が。

 部屋の入口に佇んでいた。

「……小鳥を隣の部屋に運んでおくぞ」

「優しいのですね、あなたは」

「俺が?」

「小鳥に手加減していたのでしょう?」

「……あんたにはすべてお見通しなんだな。だけど優しいやつがこんなことするか?」

「優しいですよ。小鳥を傷つけたくなかったのでしょう?」

「…………。あんたには容赦しないからな」

「そうしてください。時間もありませんから」

 俺が――優しい?

 ……ふっ。

 俺はな。

 ただ臆病なだけだ。

 小鳥は生きがいみたいなものだ。こいつを失うわけにはいかない。こいつのすべては俺のものだ。

 今だって。

 たとえ嫌われても殺されようとも、小鳥をめちゃくちゃにしたい欲望が渦巻いている。

 俺に愛されるってのはそういうことだ。

 いつか小鳥にそれをわからせてやる。――そのためにも。

「すぐに始めるぞ、……篝」

「はい」

 小鳥を抱き上げる。

 すでに上書きは終えていた。

 

 

 

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