※この作品はR-18です。

【Rewrite】命のカタチのその先は【瑚太朗×小鳥】   作:千月華音

5 / 41
階の声

 

 

 

 精液と潮まみれになった制服を洗うためにドラム式洗濯機の前で立っていた。

 小鳥に怒られた。……まあ、そりゃそうだが。服も脱がせずに4回も出したからな。ずっと玄関で。

 ゴウンゴウン――と唸る洗濯機を見ながら、あのときの小鳥の様子を妄想していた。

 いま小鳥はシャワー中だが、一緒に入ることは許可されなかった。なんであいつはいつも風呂に一緒に入らせてくれないんだ。結局裸で抱き合うのだから同じことのはずなのに。

 それにしても……。

 可愛かったな。

 組み敷く小鳥の悶える様子といったら。

 それにすればするほどセックスが上手くなっていく。というか感度が上がっている。この分だと今夜あたり、連続絶頂できるんじゃないか。

 そう。

 今夜も小鳥を抱くつもりだ。

 病みつきになってしまった。いつだったか親父が言っていた。母さんと二人目を作ろうとしたが、だんだん子作りよりもセックスのほうに夢中になってしまい、病みつきになっていったと。

 今ならその気持ちもよくわかる。ただのスケベ親父だと思っていたが、俺もやはり親父の子だったわけか。

「服、乾いた?」

 小鳥がバスタオル一枚の姿で頭を拭きながら現れた。

 なんていうか……。

 見惚れた。

 前に部室でバスタオル姿の会長を見たとき以上の女神に見える。あのときの会長のほうが胸があったが。

 そういえばおっぱい揉む機会を逃してしまったんだよな。

 だが今の俺には小鳥がいる。

「いま乾燥中だ」

「それないと帰れないんだからね! ちゃんと乾かして!」

「はいはい。なんなら俺の服を着てもいいぞ」

「誰が着るか!」

「俺としてはその姿のままでもいいんだが」

 バフッ――、と小鳥が拭いていたタオルが飛んできた。

 少し濡れてしまったが、小鳥の匂いがする。……くんくん。

「嗅ぐな!」

「いい匂いしかしないぞ」

「ひょっとしてあたしの下着も匂いを嗅いだわけじゃないでしょうね?!」

「洗う前にきっちり嗅がせていただきましたが」

「この……っ!」

 腕を振り下ろす小鳥のその手首を掴み、自分の胸に抱き寄せた。

 洗いたてのシャンプーの匂いと石鹸の香り。……クラクラする。ああ、俺、もうダメかも。小鳥に触ってるだけで頭おかしくなりそうだ。

「離してっ!」

「小鳥。前に俺の部屋で一緒にゲームやっただろ」

「は? ……って、あの、パソコンゲーム?」

「そう。あれな、実はエロゲだったんだ。おまえにはそういうシーンまで見せなかったけど」

「エロゲ? なにそれ?」

「つまりだな」

 ごしょごしょ。

 耳元に囁くと、小鳥は顔を真っ赤にして殴りかかってこようとした。――が、その手を掴んで抱きしめる。

「は、はなせぇっ! このヘンタイ!」

「そのゲームにはこういうルートがある。幼馴染のヒロインを落とすために服を濡らせて洗濯させ、彼女にはシャワーを浴びさせてバスタオルだけにするんだ。それで、そのあと……どうすると思う?」

「知るかっ!」

「そのCGを見るためにいろんな攻略サイトを調べてみたが、どうしても隠しスチルが一枚見れなくてな。結局自力で探しだした。洗濯する前にその服の匂いを嗅ぐ、という選択肢が必要だったわけだ。つまりこのエロシーンは、匂いフェチの主人公じゃないと見れないってわけだな」

「だから、それがなにっ?!」

「まだわからないか? そのエロシーンを、おまえに実地で体験させてやろうというわけだ」

「やめい! ゲームなんか再現しなくていい!」

「もちろんゲームなんかよりも、もっと激しくしてやる。……よいしょっと」

 足を持ち上げてお姫様抱っこにし、小鳥に思いきり深く唇を重ねた。腕を突っ張って抵抗するが、舌の動きに次第に力をなくしていく。

 もうキスだけで感じるようになったか。

 見えないが、股の間も濡れているに違いない。さっきから足をもじもじと動かしている。それに微笑みながら階段を上がった。

 部屋に着くと同時に。

 小鳥が首筋に嚙みついてきた。

「いてぇっ!」

「セックス禁止!」

「なんで?」

「こんなのずるい! あたしバスタオル一枚なのに、瑚太朗くんは服のままじゃない!」

「俺も服を脱げばいいだろ?」

「そーゆー問題じゃないっ!」

「どういう問題だよ。制服汚したのは悪かったよ。でも俺のも汚れたわけだし、お互い様だろ」

「そもそも瑚太朗くんが、服も脱がせずにしたのがっ!」

「なあ、小鳥」

 ベッドに下ろして、バスタオルを剥がすまいと持っている小鳥の手の上にそっと手を乗せた。

「俺とのセックスは嫌か?」

「……っ」

「俺は小鳥が嫌がることはしたくない。するなと言うなら、我慢だってする。そりゃずっとは嫌だが。でもおまえのためなら我慢したっていい。小鳥が大事だからだ」

「……あたしが?」

「おまえに嫌われるくらいならなんだって耐えてみせる。だけどさ……少なくとも、昨日からのおまえは、ちっとも嫌がってないんだよな。むしろだんだん好きになってってないか?」

「……ぅ」

「セックスが好きになっただろ?」

「…そっ、……それとは、別っ!」

「別ってなに?」

「瑚太朗くんのやり方が、……セックスが、上手すぎるの! なんで?! なんでこんなに感じさせるのが上手いの?!」

「……なんでと言われても」

「経験あったとしか思えないよ!」

 ――ドキン……

 それは、……どうだろう。記憶にないだけで、女の抱き方はなんとなくわかっている。どうすればイかせるのかも。

 入院してたはずだ。そんな経験、あるわけがない。……だけど知っている。

 自分でもよくわからない。だけど小鳥にだけは知られたくない。

「俺が抱きたいのはおまえだけだ」

「……ほんと?」

「そりゃ二次元の彼女は別だが。あれはあれでいいものだ。だけどそれと小鳥とは比べものにならない」

「二次元とあたしを比べるな!!」

「小鳥。……そのバスタオル、取ってくれないか」

 それを合図にする。

 そう目配せすると、小鳥は。

 やっと、はにかんだ笑みを浮かべてパラリ――と取ってくれた。

 

 

 

 

 

 ――10年前

 

「へえ……。初めて入ったけど、ラブホテルって言っても普通のホテルみたいね」

「始めるぞ」

 上着を脱いでネクタイを外そうと指をかけると、女の手がしだれかかってきた。

「…おい」

「なんでそんなに落ちついてるのよ」

「落ちついてちゃダメか?」

「初めてのくせに可愛げなーい」

「悪かったな、どうせ童貞だよ。それが目当てなんだろ」

「誰が童貞なんかつまみ食いしますか。……あんただからよ。あたしの能力、知ってるでしょ」

「セックスで相手の能力を探る、ってやつか」

「どうも汚染系だけじゃないみたいだし。興味あるわあ。あんたの能力」

「そりゃどうも。こっちもタダでやらせてくれるわけだから、お相子ってことで」

「…ね、脱がせてあげよっか」

 ネクタイを外しながらキスをしてくる。

 それに応えながら女の服を後ろから脱がせていった。互いに服を脱ぎ合いながら、縺れ合うようにベッドに倒れこむ。セックスまでに至る手順など知らない。だがこういう高め合いもあるのか、と瑚太朗は童貞なりに感心した。

 女の手が、――自分の象徴を撫でている。

 すでに硬くはちきれそうになっているそれを、カリ首を引っ掻きながら面白そうに弄っている様子に、明らかにバカにされている感じがした。……だが。

 女を逆に押し倒し、覆いかぶさって嵐のように口づけると、息苦しさから呻き声のような喘ぎが聞こえた。

「…ぷはっ、ふあ、な、なに……?」

「簡単に男を挑発するな。おまえが三国と寝ているのは知ってる。奴を虜にしてるってのもな」

「……だから何? 嫉妬でもしてくれるってわけ?」

「嫉妬? ――まさか。三国をどう落としたのか、あの真面目唐変木を色ボケにした手腕を、俺も味わってみたくなっただけさ。俺の能力を探るんだろ。探ってみろよ、……いま使った」

「なに……を?」

「上書きだよ。……さて、始めようか。果たして女がどれだけイくのか、楽しませてもらうぞ」

 

 

 

 

 

「んあ…っっ!」

 小鳥がまたイった。これで2回目。始まったばかりだがやはり感度は上がっている。

 よいしょ、と膝を後ろから抱え上げた。座位で両脚をがに股に広げた状態で小鳥を背後から貫いている。後ろ姿がだいぶ色っぽくなってきた。腰回りが引き締まったのかな。運動が激しいからか。

 首筋を吸い上げつつグリグリと感じるところを突き上げる。……ジュワ、と染み広がる愛液の量。それだけ俺のを感じている証だと思うと嬉しくなり、連続で叩きつけるように動かした。

「は、あぅ…っ! ちょ、……っ、ま、まだ……なのっ?!」

 ……まだってなんのことだ。

 つい今さっき出したばかりだが。

 まだ続ける気かという意味か?

 なに言ってんだ。あたりまえだろ。これからがイイところなのに。

「疲れたのか、小鳥?」

「あ、……あのぉ! 昨日から不思議に思ってたんですけどねぇっ?!」

「はい?」

「瑚太朗くんの、精力、どうなってんのさっ?! ふつーこんなにイくか?!」

「……どうなんだ?」

「あたしに聞くな! この絶倫男!」

 …………。

 普通の基準がわからない。

 とりあえず少し休むか、と膝を下ろして小鳥を背後から抱きしめた。

「はぅ…ん」

「悪い。俺、おまえをイかせるのに夢中で、自分のことあんま覚えてない」

「覚えてないの?!」

「何回イった?」

「…………。5回」

「それって多いほう?」

「多いわ!!」

 そうか。……多いか。

 普段、オナニーする回数は……。

 …………。

 いや、5回じゃまだまだ全然足りないな。

「あと何回くらいできるの?」

「できるっていうか、足りないくらいだな。おまえをこうして抱いてるだけで、ほら」

 グリュッ――と内部で回転させるように動かした。

「ひゃうんっ」

「いくらだって出せる。すでに射精寸前なの、わかるだろ?」

「ちょ……また、おっきく……」

「おまえの中がイヤらしく吸い上げてるからだ」

「誰がだ! ……はあ。ね、ちょっと落ち着いて。深呼吸して。これ、もうちょっと小さくなって」

「無茶言うな」

「あのね……あたしが言うのもなんだけど、瑚太朗くん、欲求不満とかじゃないよね?」

「むしろ欲求が満たされてる」

「それだ。それがこの暴れん棒の正体だ。瑚太朗くんね、出すたびに、おっきくなってるよ」

「……そうなのか?」

「ずっと出さずに動いてたときもあるけど……そのときはそんなにおっきくならなかった。わざとイってなかったとか言ってたよね」

「おまえをイかせるつもりだったからな」

「それ、また出来ない?」

「…………。初めてだな」

「はい?」

「おまえからセックスのおねだりをされたのは」

「誰がおねだりしてる!!」

「わかった、初めて小鳥からのリクエストだしな。やってみるよ」

 おねだりちがーう! という小鳥の声を無視し、再び両脚を持ち上げた。

 子宮口が降りてくる……その口をこじ開け、何度も出入りしたそこに侵入した。

「あぅ……ん……」

 中から溢れてくる愛液と精液が、棹にまで纏わりついてくる。ぬめる感触の心地良さに陶酔しかけたが、目を瞑ってやり過ごし、さらに深く突き立てた。

「はうっっ!!」

 ……正直なところ、この中にいるだけでイきそうだ。

 だけどコツがある。こうやって何度も出入りしていくうちに、次第に口が絞られてくる。そう、俺のを貪欲に絞り取ろうとする動きだ。それがあったから耐えることができた。

 矛盾しているかもしれないが、小鳥の膣口の動きも加速度的に収縮してくる。それが根元を戒めてくれる。そう――何度も何度も、俺はそうやって小鳥の子宮の中を蹂躙した。

「あっ、…ああっ、うぁぁっっ!!」

 苦しそうな喘ぎだが、今は構っていられない。この動きは一時でもやめるわけにはいかないからだ。

 小鳥とともに極めようとして、限界まで射精を我慢して、我慢し続けて、やっと。

 性の快楽を掴んだ。俺も痛みを伴う動きだが、そんなのどうでもよくなるほど気持ち悦い。

「…くっ、……っ」

 ダメだ、出すな……。まだだ。まだもう少しなんだ。何かを掴みかけている。

 小鳥をベッドに押し倒し、背後から獣のように繋がった。

 縋るように伸ばされた手を握りしめ、指の間に指を絡ませ、腰だけはドリルのように動かし続けた。

 子宮口の裏側、……そこを引っかけるように何度も擦りつける。内部で捲れる感覚が伝わる。その感触が敏感なところを刺激して空イきしそうだった。いや、実際していた。

 あまりにも射精衝動を堪えているからだろう。この膨張は出せばおさまるが、おさまればもうこの動きはできなくなる。この状態のままやるしかないんだ。

 

 

 ――神様が……

 

 

(え……?)

 いま、頭の中で。

 自分の声が聞こえたような――。

 なんだ? 俺の記憶か……?

 

 

 ――神様がもう一度与えてくれたとしか思えなかった。

 

 

 ――不思議だった。

 

 

 ――性欲はとうになくなっていたはずなのに。

 

 

 ――■と繋がっているだけで……かつて夢中になって貪り続けたあのときの悦楽が再び呼び覚まされていく。

 

 

(誰とだって……?)

 自分の声なんだが、まるで自分じゃないような。

 知らん。誰だ、こいつ。

 性欲がなくなるとか、病気かなんかか。

 誰だか知らないが。

 今は小鳥を抱いてるんだ。邪魔すんな。

「は、ぁ……っんっっ!! んぅぅ……っっ!!」

 ビクビクッ――と一際大きく痙攣し、小鳥が何度目かの潮を噴いた。

 俺も……と言いたいところだけど。

 あまりにも耐えすぎたせいでペニスに痛みが生じている。出せば激痛が走る。

 なので。

 小鳥の子宮を攪拌する動きを続けた。……あの声の男と同じことをしてるが、仕方ない。

 ひっくり返し、腰を持ち上げ、自分の象徴が出入りする膨らみを見ながら動かした。その視覚的効果だけでイってるのと同じくらいの快楽を感じる。喉を鳴らしてそれを眺めていると。

 小鳥が――。

 泣きそうな顔をしてこっちを見た。

「お、おい」

 縋りつくように腕を伸ばしてくる。なんだかいたたまれない姿に思わず抱きしめると、ぐすっ、と嗚咽混じりの声が聞こえた。

「瑚太朗、くん……」

「なんだ?」

「お願いだから、……もうイってください」

「わかってると思ったんだけどな」

「あたしの、お腹の奥で……」

「わかった。……ちょっと苦しいかもだけど、悪い」

 小鳥の腰を引き寄せ、吸い上げる動きを始めた子宮口をがっしりと捉えると。

 放尿のように――とめどなく、熱い、痛い、飛沫を、中にぶちまけた。

 

 

 




拙作「星の階を昇った先に」の番外編「欲求」から、あっちの瑚太朗を出してみました。
こっちの瑚太朗はそれを視覚的というか、肉体的、感覚的に共有している設定です。
もう一人の自分だとは思ってないみたいですけどね。

あと10年前の女は、やはり星階に名前だけ登場した草壁鏡香です。あれ、こんな漢字だったっけ。忘れた。まあいいや。
瑚太朗が上書きした内容は、連続して射精することができるように、精巣の機能を活性化させました。
今の瑚太朗はそのせいで常人より多く射精できます。
なんて上書きの無駄遣いを……! 命削ってまでやるもんではない。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。