コハルが喜ぶやつシリーズ 作:ブルアカ二次創作@本拠地はpixiv
「気持ちは嬉しいよ」
先生はいつものやさしい笑顔でした。
その表情には、少しの動揺もありません。
夕陽の射し込むシャーレのオフィスの空気が、酷く生温くて重たく感じられます。
「……そうですよね。……だめ、ですよね」
そうだ。
この人は、たぶんキヴォトスで一番の人気者。
知らない人は知らないのだけれど、だれよりもかっこよくて、頼りになって、大人で……。
「そうじゃないよ、レイサ」
「えっ」
「私が嫌とかじゃないんだ。きっと君の方が嫌になっちゃうから」
「…………ど、どういうことですか!?」
先生は笑います。
……ちょっと悲しそうに。
「レイサは、私のどういうところを好きになってくれたのかな?」
「……う、うう」
「恥ずかしいなら無理に言わなくてもいいけど」
すーっ、と息を吸って、吐きました。
勇気を出すために。
「わっ、私が好きなところは、今みたいに……、いつも余裕があって、かっこよくて、大人なところです!私は毎回先生に迷惑をかけてしまっているのに、先生はその度絶対、優しく助けてくれますから……!」
「私がレイサを助けるより、私がレイサに助けてもらうことの方が多いと思うけどな。任務とか」
「…………そんなことはありません」
「そう?……そっか。私は、大人かぁ。……レイサ、知ってる?人間の脳は、数年しか恋をできないんだってさ」
「……」
私は、どう返事をしたらいいかわかりませんでした。
「はは、そんな悲しそうにしないで。……まあ、つまりね?付き合うと、その人の思いもよらなかった面が見えてくるわけさ。相性が良ければ、そういうところも受け入れられるだろうけど、もしも悪かったら……ね?」
「でも……」
「……逆にさ、レイサ。君は私がどんな人でも、受け入れてくれるのかい?」
「もちろんです!先生に悪いところなんてあるわけありません!」
「即答だね……ふうん。そう。そうか。……へーえ」
先生は、ふっと、窓の外の遠くを見ました。
「……じゃ、お試ししてみようか?レイサ」
「お試し……?」
「私が恋人に対してどういう風に振る舞うか、一回、君が恋人だと仮定してやってみるの。どう?」
「……やります!あ、じゃなくて……お願いします」
先生はくすくすと優しく笑い、頭を撫でてくれました。
「……先生?そこに、いますよね……?」
「いるよ」
少し離れたところで、何か、かちゃかちゃという音がします。
……私はシャーレの地下室にいました。
先生に案内されて、言われるがままベッドに座り、後ろ手に手錠を、そして目には目隠しを着けさせられました。
先生は何度も何度も「もし嫌になったり怖くなったりしたら、私のことを名前で呼んでね」と伝えてくれました。そうすればすぐにやめるから、と。
「……レイサ、緊張してる?」
「え、いや、その……はい」
「ふふっ……、素直な子は好きだよ」
「……は、はい」
な、なんだか先生、いつもと違うような……。
……すると。
「レイサ、ぎゅってしていい?」
「えっ!」
「まあ、するけどね」
「ええっ!!」
ほんとうに、されました。
しかも、ただのぎゅーではありません。
私のことをそっと持ち上げて、空中でくるんとさせ、そして先生のお膝に乗せられました。
先生の、男性の身体は大きくて、なんだか、密着してると、変な気分です。
「ぎゅーっ。……どう?レイサ。落ち着く?」
「……おおおおお、落ち着きますっ!」
「素直じゃない子は嫌いだよー?」
「えっえ、あ、その、落ち着きませんっ……」
「ちゅっ」
ぞくっ。
「ひゃあっ!?」
うそ!?
耳、耳に……柔らかいものが当たりました!
これって、これって……キス!?
「……可愛いよ、レイサ」
「!!??」
低い囁き声で、先生は何度も呟きます。
「可愛い。可愛い。可愛い。……えーい、ちゅっ」
「んっ、んーっ!?」
先生は何度も何度も何度も、低い、脳みその揺れるような声で囁いては、口づけを落としてきます。
優しい、触れるか触れないかぐらいのキス。……なのにどこか、くすぐられるみたいな、変な感じが……。
例えるなら、弱い電気を流されてるような。
「……可愛い。……レイサ。名前呼ぶの、覚えててね?嫌なら、言うんだよ?」
「…………だ、大丈夫、です」
「そう。じゃあレイサ。次はキスしよう」
「キス!?」
「私ばっかりしてたら不公平でしょー?君もしてよ」
「ふ、不公平とかそういう話じゃないのでは!?」
「キスって、好きな人同士がするものじゃないか。これじゃ今のところ、私が君を好いてるだけじゃん。君も、私のこと好きでしょ?」
「…………は、い」
「顔真っ赤で可愛いー」
「……うぅ」
こんな……こんな、嬉しそうに、からかうみたいな喋りをする人だったなんて。
でももっと信じられないのは、からかわれたり、囁かれたりする度に、なぜか……きゅんきゅんしてしまう、自分でした。
「じゃあレイサ、キスするね?」
がしっ。
……後頭部を掴まれました。それも両手で。
「えっ」「いくよー」
先生の唇の感触。
そして……。
「ん゛っ!?ん、ん、ん、んんんー♡♡!!?」
ぐちゅぐちゅ。ぐちゅ。ぐちゅ。
先生の舌が私の口の中をかき回す音が、骨伝導で鮮明に脳に響いてきます。
歯の周りも、頬の裏側も、舌も、全部、刺激されます。
「んんん、ん゛、ん゛っ!!?」
それだけではありませんでした。
先生は片方の手を離して、 私の腰を抱き、膝も使ってお尻を持ち上げて、そして降ろさせました。
私の、下の、ところが……硬い、なにかに擦れます。これって、先生の……。
「ん゛っっ!♡」
たんっ、と降ろされたとたん、快感の波が腰から頭まで貫くように登り。
「ん、ん゛っ、ん゛っあ、ん゛っ……♡」
たん、たん、たんっ。
ぞわぞわぞわと絶え間なく熱くて変な感覚を口からも腰からも与えられ、思考が混濁します。酸欠気味かもしれません。でも先生はぜんぜん平気みたいです。
気持ちいい。気持ちいいけどやめてくれない。
気持ちよさが、溜まって、ずっとずっと頭に送られ続けて、どんどん……バカになっていっている気がします。
「……っぷふう。ふー、久々だと舌が疲れる……」
口は開放されました。
でも、こすりつけるのはやめてくれません。
「あ゛っ♡ん゛っ、ん゛っ……」
「……レイサ?気づいてる?君今、自分で腰を振ってるんだけど」
……えっ?
「途中からやめてたんだけどな、私は。エッチな子は好きだよ」
「え、え゛ぞんなぁあっっっっ♡♡」
今度は胸をさすられます。抗議の声は掻き消されました。
服の上からなのに、そうとは思えないぐらい強い刺激が流し込まれます。
「レイサ、言い訳しないの」
「ち、ちがふぁぁっ♡♡」
「君はエッチだよ。大丈夫、すっごく可愛いからね」
「え、えええぇ……♡♡」
わかりません、もう何もわかりません。
私はエッチなんかじゃないはずなのに、エッチで、可愛いって……?
「レイサはどんなところも可愛いよ。お手々がちっちゃいのも、強いのも、顔も耳も目も可愛いよ」
「ぎ、ぐ、んっ、あ、あ……♡♡」
「あー、本当に……可愛い。もっと可愛くなろうね。はい。これあげる」
「えっ」
「レイサが私のものだってこと、ちゃんと覚えようね?」
先生は手際よく、私の首に、首輪をつけました。
……柔らかくて、ふかふかしています。負担にはならなそうです。
「今日からこれ、ずーっと着けてね?」
「そ、それ、はっ……♡♡」
「大丈夫ー、キヴォトスじゃチョーカーは割と普通だから。こんなのちょっと大きいアクセサリーってだけさ。レイサ、考えてみて?私のものになるの、嫌?」
「い、嫌、と、いうか、……ぉぉおっ!?♡♡」
先生は急に私の腰を抱いて、ぎゅーっと、硬くなったそこを押し付けてきました。
本当に、その、入れられたみたいに身体が勘違いして、腰回りが痙攣しています。
「わあ、そんなに喜んでくれるなんて嬉しいなあ。じゃあレイサは今日から私のものね」
「ちょっと、ちょっと、待っ、ん、ん、ん……♡♡」
またキスをされました。
「ん、ん、ん」
「……」
キスをしている間でさえずっと、先生は私を見つめていました。
可愛い、可愛いと、目線だけでずっと言ってきます。
そのせいでまた、お腹の辺りが、きゅんきゅんして……。
「……ふう。レーイサ。レイサ。ふふ。もうドロドロだね」
「はーっ♡は、ぜえ、ぜえ……はうっ!!?」
ぐいっと顔が持ち上げられます。首輪にはリードがつけられていたらしいです。
酸欠の頭では、もう何もわかりません。
「……レイサ、ワンって鳴いて?」
「……ワン?」
「よくできました。ご褒美あげるね」
……先生の手が、私の……ぐちゅぐちゅになったそこに伸ばされました。
「きゅっ……?♡」
「外のね、ここ」
「…………あっ、あっ……」
「レイサ、ほら、怖くない。ぎゅーしてれば怖くないよ」
先生に、捕まえられて。
「じゃあいくよー」
「……ひゃぁぁぁぁっ♡♡」
ぞわっ、ぞわぞわ……。
先生がそこを指で撫でる度、心地よさと切なさが、声すらあげられないぐらいの勢いで、突きあがってきて、溜まっていって……。
「レイサ、ワンって鳴いて?」
「…………っ??」
「嫌なの?」
ぴたっ。
先生の手が、止まります。
「……え、えっ」
「ワンって鳴いて?」
「……ワン。ぴ、ん、あ、あっあっ♡♡♡」
「よくできました!レイサ犬は可愛いお利口さんだね!」
「ひゃっあっ!あっあっあ、あーーっ!♡」
「もっと鳴いて?自分が犬だって、覚えて?」
「……っ」
なぜだろう。
気持ちよさで茹で上げられた頭でも、なぜか……これ以上続けたら、戻れなくなってしまいそうということだけは、わかってて。
……でも、先生が、こんなにたくさん褒めてくれて、気持ちよくしてくれて、それに……。
……恋人に、なってくれる。
だから、だから……。
「……ワンッ♡ワン♡ワン!♡」
「……!可愛い……レイサ、可愛すぎるよ!」
ぎゅーっ!と強く抱き寄せられます。ちょうど先生の肩のあたりに顔を埋める格好になりました。
「ワン!♡わんわんわんっ♡……あ、あっ、なんか、来ちゃう、来ちゃいます……♡♡」
「いいよ、怖がらないで。迎えていいよ。私も、そろそろ、来そう……っ、レイサ、可愛い。大好きだよ」
「……♡♡ふわ、あ、あっあ!あ、あぁぁー!」
おっきい、波に包まれます。
頭の全部がぼわっと溶けて、何もかもが気持ちよくなって、全部流されていきます。
……のど渇いた。
最初の思考はそれでした。二つ目の思考は、よだれがすごい出てる、ということ。
三つ目は……先生にぎゅっとされていること。もう目隠しはされていませんでした。
「あ、おかえりレイサ」
「……は、はい」
「可愛かったよ」
「……」
恥ずかしいです。
恥ずかしすぎます。しゅうう、という音が聞こえそうなぐらいに、私は真っ赤っ赤のはずです。
「レイサ、約束は覚えてるよね?」
「え」
「今日から私の犬ね」
「…………ほ、ほんとうに、ですか?」
「首輪、失くしちゃだめだよ」
「…………」
「『みんなのスーパースター』じゃなくて、『先生のスーパースター』って名乗るんだよ」
「や、そ、それは……」
先生はくすくす笑い、頭をわしゃわしゃ撫でてきます。
「じょーだん。そこは今までどおりでいいからね」
「…………うぅ」
つ、辛い……。
恥ずかしいのも、すっかりペースを握られっぱなしなのも、気持ちよさに身を任せて犬になるなんて約束しちゃったのも。
……何より、先生が、その、すごい慣れてるのも……。
「よし、レイサ。お風呂に入ろう」
「……はい」
「一緒にね。私が洗ってあげる」
「…………えっ」
先生の視線は優しいけれど、まるで獲物を見るような熱っぽいものも含まれていました。
「おねだりの仕方とかも教えるからね。ほら行くよ」
抱かれたまま、私は宙に浮きます。先生が立ち上がったためです。
「わ、そっ、その、大丈夫です!一人で入れまぁっあっ♡♡……う、ううう……」
「可愛いねー」
……下、を触られました。
先生はすたすた歩き、もう廊下まで出ています。
「……レイサ、私と一緒にいようね。ずーっと」
「…………は、はい。いやダメですよ!私、学校に通わないと!」
「わかってる。……でもね。もたないんだよ、みんな。……私とお付き合いした人はね、みんないつか逃げちゃうんだ」
「……でしょうね……」
「うん。……レイサ。君はどう?」
「え」
「いつか、私から離れちゃうのかな?」
「……い、いえ、離れません!ぜ、絶対離れませんから!」
「そっか。そう言われると、もっと過激なことしてあげたくなっちゃうな」
「あっ、いや、そういう感じじゃなくて、そのおおぉっ!?♡♡」
「……よし、体力は申し分ないね。……いつまで持つかなー、ふふ、楽しみ……」
……助けて。誰か。
約束、しちゃったから、私から断るのは、だめ。
だから、スズミさん、杏山カズサ……。誰でもいいから……。
このままじゃいつかきっと、ほんとに、私は……。
「ああ、そういえばレイサ。名前で呼べば止まるってこと、忘れてたでしょ」
「……あっ」
またぎゅっとされて、先生は低い声で言います。
「……もっと、エッチになろうね?」
私のぐちゃぐちゃの下着が、また少し濡れました。
宇沢レイサが先生に告白したら絶対付き合っちゃいけないドSで支配欲全開なワンちゃん大好き大人だったとわかるけど手遅れなやつ 完