犬猿の仲の剣士と魔術士、うっかり一線を越えたら体の相性抜群だった【書籍化決定】 作:猫屋敷てん
レミエッタ・マグノリアはいけ好かない女だ。
顔を合わせるたびに見下し、罵ってくる女をどうすれば好きになれると言うのだろう。
奴に好意を抱いた瞬間なんて、俺には片時もありゃしない。
しかし今の俺の目には、レミエッタがとても魅力的な女に見えていた。
「ん♡ 何か、手がいやらしいです……」
綺麗な髪を触りながら、そっと顔を覗き込む。
普段はおすまし小娘としか思っていなかったが、真っ直ぐ見れば間違いなく美少女だ。
いつもの見透かしてくるような深紅の瞳は蕩けており、赤く染まった肌はどこまでもきめ細かい。
幼い顔つきだがミステリアスな一面もあって、ついつい引き込まれてしまう魅力があった。
そんなレミエッタが荒い息を吐き、発情した雌顔を晒していた。
あまりに雄の興奮を煽る顔だ。
「か、顔を近づけないで、ください! いやらしい。変態です」
「変態じゃねえよ」
その言葉に慌てて俺は顔を引く。危なかった。今キスをしようとしていた。
なぜ俺がこんな女とキスをせねばならないのか。頭がどうかしている。
落ち着くために顔から視線を逸らせば、彼女の小柄な体が視界に入った。
身長は140後半ぐらいだろう。戦闘用の制服はきっちり着こなしていて、黒のストッキングで脚も隠す徹底ぶり。
小柄な体に見合った薄い胸が、興奮からか大きく上下している。
まるで蝶が花に導かれるように、俺の手もレミエッタの胸に導かれた。
「……変態♡」
制服の上からそっと揉めば、甘い声で罵倒してきた。
いつもであれば奴が触らせることも、俺が触ることもありえなかった。
「さすがは棒振りが得意なお猿さんです。興奮して女の子の体に無遠慮に触るなんて……」
「じゃあ嫌がれよ。そしたら止めてやる」
「……ふんっ。慈悲深い私に感謝してください」
多分レミエッタは、自分が何を言っているかわかっていない。
そして俺も、自分が何をしているかわかっていない。
互いに内に眠る獣欲が渦巻き、雄と雌の本能によってのみ動く肉塊と化していた。
「離して、ください……ばか♡」
「言葉だけだなレミエッタ」
ぎゅうっとレミエッタの体を抱きしめた。とても小さな体だ。このまま力をいれたら折れてしまいそうなほど華奢で、儚い。
なぜか愛おしく感じてしまい、性欲と同時に慈しむ愛が確かに芽生える。
あれほどカリスマに満ち、魔術士を率いるレミエッタでも、ちゃんと女の子だった。
「無駄に、でかい♡」
「お前が小さいんだ」
182センチの俺が抱きしめれば、レミエッタはすっぽりと胸に納まってしまう。
だというのに一切抵抗することなく、逆に媚びを売るように甘えてきた。
こうなればもう止まらない。俺はレミエッタを抱き上げて、背後から抱きつく雄の恰好になる。
そしてレミエッタも、それを受け入れる雌の体勢になった。
「っ触らないでください」
「だから言葉だけだな」
右手で制服の上から胸を揉み、左手でレミエッタの股間部へ手を伸ばす。スカートの中に手を入れて、そっとレミエッタのおまんこを確認した。
「凄い濡れてるぞ」
「っ――♡♡」
指でそっとなぞれば、ショーツもストッキングすら濡れるほどの愛液が分泌しているのが確認できる。
背後から抱きしめているため顔は見えないが、レミエッタが羞恥に染まったのだけは理解できた。
「はぁ♡ はぁ♡ うる、さい♡ もう、良いです。好きに、して、ください。終わったら、通報します。レイプです。強姦です。許しませんっ!!」
「一切抵抗せずレイプとかよく言えたな」
「! こ、この」
俺の言葉にレミエッタは形ばかりの抵抗を見せた。ジタバタと暴れて――俺の股間にお尻をこすりつける。
もはや雄に媚びを売ることしかできなくなっていた。
暗くて狭い洞窟の中には胞子が充満していて、俺達はさらに正気をなくしていく。
「挿れるぞ」
「はぁ、はぁっ……好きにしてください」
俺はズボンのジッパーを下ろし、痛い程に勃起したちんぽを取り出す。
これをレミエッタの中にいれるのだ。俺は初めてだが、レミエッタはどうだろう。
だけど、それを気にする余裕なんてどこにもない。
スカートを捲り上げ、ストッキングを破り、ショーツのクロッチ部分を横にずらす。
ボタボタと蜜を垂らし、お出迎えの準備ができたおまんこに、俺は息を呑んだ。
「い、挿れるぞ」
「だから、好きに、してください!」
――ズプゥゥゥ♡
レミエッタの許可が出たところで、俺は一気に挿入した。
「っ、きつ」
「くぅ……♡♡」
初めての挿入では、半分も挿れることができなかった。それも全てはレミエッタの膣が狭いからだ。
おまんこはその小柄な体に見合い、狭くてキツキツだ。たっぷり濡れているとはいえ、そう簡単に入らない。
「はぁ、はぁ♡ なんで、あなた、何かにっ! 私はっ。初めて、何ですよ」
「俺もだ」
「どう、てい、ですか。あなたに、ピッタリですね」
チラリとこちらを見たレミエッタは、目を細めて馬鹿にしてくる。
大分支離滅裂な発言だが、そうでもしないと正気を保てないのだろう。保ってないが。
「ほら、動いてみたら、どうですか? 童貞なら、できっこない、ですか」
「馬鹿にしやがって」
べっと舌を出しながら煽るレミエッタに、この雌を懲らしめなければという思いが沸き立つ。
レミエッタを抱きしめて逃げられないようにし、俺はぐっと腰を前に突き出した。
「ん、ぐぅ♡♡ はぁ、はぁ。奥、きた♡ これは、ふどーい、性行です。許されません」
「だからいつまで、そんなこと言うんだよ!」
レミエッタの処女膜を食い破り、最奥にたどり着く。とはいえ小さな膣は、ポルチオまでたどり着いても全て入るわけではなかった。
だが、恐ろしいほど気持ちが良い。
「すげえ締め付け。レミエッタは、大丈夫か? 痛くはないか?」
「人の処女をっ、奪っといて、紳士、気取りですか? あなたに、心配される、ほどではありません」
そっぽを向いてそう言うレミエッタ。
強がっているのかと思ったが、本当にあまり痛みは感じていないようだ。
足の怪我も冷静に対処していたし、痛みに強いのだろう。
「動きたければ、動けば良いです。あるいは、童貞さんはそんなことも、できませんか?」
「余裕が出てきたか? ならやってやる」
レミエッタを気遣い最奥まで挿入したまま動かなかったが、ここまで煽ってくるなら応えるのが男だ。
足を怪我しているレミエッタを抱き上げて、少し浮かし負担が掛からぬようにする。
そしたら後は本能のままに腰を振るのだ。
「っ♡♡ はぁ、ぅぅ♡ ぜんっ、ぜんっぅぅ♡♡♡」
強がる言葉でも吐こうとしたレミエッタも、甘い声を上げて何も言えなくなった。
俺も初めての性行為に興奮は収まらず、ただただレミエッタに夢中だ。
暗くて狭い洞窟の中では、男女が肉をぶつけ合う淫らな音が響いている。
パン、パン♡ グチュ、バチュッ♡
そして俺達の荒い息づかいだ。
「すげえ。最高だっ」
「あんっ♡ うぅぅ♡ はぁ、ふぅぅ♡ イクッ♡」
もう憎まれ口を叩く余裕もなかった。レミエッタは快楽でトリップしたのか甘い声を上げるだけの存在に成り下がる。そして俺も、腰を振るだけの存在だ。
体温の上がったレミエッタを強く抱きしめて、制服の上から薄い胸を弄った。
そして興奮を煽る甘い匂いがレミエッタの全身からして、その匂いを堪能するため首筋に顔を埋める。
下半身は最奥まで密着し、背後から抱きしめながら胸を揉む。顔は首筋、そして髪に埋めて匂いを感じる。
全身でレミエッタを感じて、あれほど憎らしかった女が今ではとても愛おしかった。
「あっ♡ イクッ♡ はぁ、はぁ、はぁ♡ 何か、来る♡」
レミエッタは全身をビクビクと震わせて、絶頂を迎えようとする。
そして俺もそれに釣られるように、射精感がこみ上げてきた。
「なんか、あなたのものが、っ。ビクビク、してます♡」
「出すぞ。一番奥でっ!」
「ああ、もう! 良いですよ。好きに、してくださいっ♡♡」
理性なんてとうに溶けている。だから獣欲に従うように、レミエッタを力強く抱きしめて、ポルチオに亀頭を思いっきり押しつけた。
「あっ♡♡ くる、くるっ♡♡ いっぎゅぅぅ♡ おっ、ぐぅぅ♡ はうっ♡ お゛お゛おぉぉ♡♡」
レミエッタがイキまくる声が聞こえる。そして俺はその声を聞きながら最奥に思いっきり子種をぶちまけた。
――ドブっ♡ ドビュルルルルルル♡
そんな音が聞こえてきそうなほど大量で濃い射精をする。一つ言えることは、間違いなく妊娠してしまうほどの量を出したということだ。
「あっ……つい♡♡ 出した♡ 出し、ましたね」
「あ、ああ……」
あまりの快楽に魂が抜けたような感覚に陥る。そして同時に、今何をやったのか少しずつ理解し始めた。
「は、やく。抜いて、ください」
「そう、だな」
未だビクビクと体を震わせるレミエッタを解放し、ゆっくりとちんぽを抜く。
するとそれと同時に、小さなおまんこから大量の精液が溢れ出してきた。
壁に手をついたレミエッタは、ボタボタと白い精液を洞窟の床にぶちまける。それを認識し、得も言えぬ達成感と、何てことをしたのかという恐怖。そしてまだしたいという欲望が俺の中から溢れてきた。
「こんな、たくさん、出して……」
こぼれ落ちる精液を指で掬い、眉を潜めるレミエッタ。そんな姿に、興奮が収まらない。
「すまない」
「っなんで、謝りながら腰掴むんですか!」
「あ……」
俺はレミエッタを見つめながら、もう一度しようと腰を掴んでいた。
言われなければ、そのまま挿入していただろう。
「もう一回、良いか?」
「ちょうしに、乗るな!!」
「そうか……」
しょぼんと肩を落とすと、レミエッタはむっと口元を歪ませる。
「んぅ……でも、まあ……あと、一回ぐらい、なら」
レミエッタがそう言った瞬間、返事もせず俺は再度おまんこに亀頭を押し当てた。もう一度この中で射精したいと、ゆっくりとちんぽを挿入していく。
負担をかけぬようゆっくりとした抽送で、一度した為か非常にスムーズに奥まで入る。
ヌルヌルと温かく、とてもきつく締め付けてくるレミエッタの膣。
間違いなく名器であり、男を虜にするものだ。
「もう……そんなに、好きですか?」
「当たり前だろ。もう一度、出すぞ」
「別に、良いですけど」
俺達が理性を取り戻す気配がない。パチュ♡ パチュっ♡ とゆっくり出し入れしながら、また快楽に溺れていく。
洞窟の中では淫靡な空気が漂っていて、子作りする二匹の雄雌の世界だった。
レミエッタの細い腰を掴み、二度目の射精をしようとして――
「――こっちだ。こっちに反応がある」
「「!!!???」」
外から聞こえてきた教師の声に、冷や水を浴びせられたように正気を取り戻した。
「は、早く抜きなさい!」
「あ、ああ」
慌ててセックスを中断し、ちんぽを抜くとズボンに仕舞う。今にも射精しそうだった勃起ちんぽを仕舞うのは非常に痛かったが、そんなこと言ってられない。
レミエッタも服を正し、スカートを戻した。
もし服を脱いでいたら教師達に全裸のセックス姿を見られていたところだ。
「こ、こっちです」
「すいません。トラブルがあって」
洞窟の中は俺達の淫臭で満たされているため、中に入られないように慌てて外に出た。
「エルビン君、レミエッタ君。一体何があったんだ? っ足を怪我しているじゃないか。それに服も乱れている。一体なにがっ」
「ド、ドラゴンっす! ドラゴンが現れて、命からがら逃げてきたんですよ!」
セックスしていたことを悟られないように、俺達が洞窟に逃げ込んだ原因を力説する。
「ドラゴンだと? どういうことだ、ここにはそんな魔獣存在しないはず……」
「本当に出たんすよ! 戦闘跡見てもらえばわかると思います」
「そ、そうか。取りあえずレミエッタ君、足は大丈夫か?」
「問題ありません。応急処置はしてあります」
「だがすぐに救護班を呼ぼう。戦闘跡の調査も始める。特別課題は中止だ!」
現場に駆けつけた剣術科の教師二名は、未曾有のトラブルに慌てて動き出す。
後は教師に任せておけば問題ないだろう。
「レミエッタ、大丈夫か」
「近づかないでください! 変態!」
俺がレミエッタを案じれば、凄い勢いで遠ざかられる。
そして明確な拒絶の意思をもって、睨み付けてきた。
「い、いや悪かった。だけどあれは――」
「口を開かないでください! もうあなたとは口も聞きたくありません!」
胞子の充満した洞窟を出て正気を取り戻したことで、いつものレミエッタが戻ってきた。
先ほどまでの可愛らしいレミエッタの姿はなく、ゴキブリを見るかのような目で睨み付けてくるいけ好かない女がいた。
「……そうだな」
それ以降俺達は口を利くことはなかった。
レミエッタは治療のため早々に王都へ帰還し、俺は教師達に現場を案内し突如出現したドラゴンの調査に尽力する。
だが結局、ドラゴンがどこから来てどこへ消えたかは不明なままだった。
多くの謎を残しながら、この事件は終結する。
特別課題はすでに俺もレミエッタも討伐をこなしていたため、クリアと判定。しかし俺達がしていた勝負は無効となり、剣術と魔術の格付けはできなかった。
ただ今はもうどうでも良い。
俺の頭の中は、レミエッタでいっぱいだった――