犬猿の仲の剣士と魔術士、うっかり一線を越えたら体の相性抜群だった【書籍化決定】 作:猫屋敷てん
レミエッタの傷痕を見た日から一ヶ月が経過した。その間何か変わったことがあったかと言われれば、あったと言えるしなかったと言える。
何か特別なイベントはなかった。ただ、レミエッタの態度が非常に軟化していた。
例えば今日は、成績が発表される日だ。
アルレイン国立学園では二ヶ月に一度試験を行い、その結果が大々的に張り出される。そのトップは常に俺かレミエッタなのだが、今日は少し偏っていた。
「おや、あなたが一位を取った教科はたった一つ。どうかされたのですか?」
掲示板の前で俺とレミエッタは共に成績表を見る。いつもどちらが上か決めるため示し合わせたように同じ時間に見るのだが、今日は俺の大敗と言える。
全九科目のうち一位を取ったのは剣術のみ。レミエッタが剣術を受けないことを考えれば、全敗と言って差し支えない。
「……まあ、こういう日もあるな」
「ふふ。ちゃんと勉強しないといけませんよ」
だというのに俺はあまり悔しくなく、レミエッタは嫌味を言うことはなかった。
数ヶ月前なら間違いなくレミエッタは嫌味を言いまくって俺を煽り、徹底的に侮辱してきただろう。
だが今のレミエッタにはその感情がなく、しかたない子供を見るように穏やかだ。
「何か夢中になってしまったのではありませんか? ふふふ」
「…………」
「今度勉強を教えてあげても良いですよ」
今までならそれは皮肉なのだが、今なら多分本気で言ってる。
「はっ。結構だ」
と言いながら、俺はジェスチャーでお願いしますとレミエッタに伝えていた。
「まあ。強がりがお上手ですね」
レミエッタもそう言いながら、しかたないですねとジェスチャーをくれる。
周囲に気付かれぬようやり取りを終えた俺は、ほくほく顔で掲示板前を後にしていた。
レミエッタに負けたというのに、俺はまったく悔しくない。
それはレミエッタが好きだから、というよりも彼女の努力を見たからだろう。
共にいる時間が多くなればなるほど、レミエッタの常に鍛錬を欠かさないストイックな姿を見ることができる。
ほぼ才能だけでここまで来ている俺にはそれが眩しくて、負けたことに納得できるのだ。
「エルビンさん。大丈夫ですか!!」
「あの女に負けるなんて!!」
とはいえ納得しているのは俺だけで、取り巻き連中は大慌て。
「何を慌ててるんだ。別に負けたところで死にはしねえ」
「何言ってるんですか! このままでは魔術士の奴らがつけあがります!」
ユリオ達はそう力説するが、彼らの気持ちもよくわかる。それは俺が前まで抱いていたものだし、確かに問題としてあるものだ。
「問題ない。もうそれも終わりだ」
「えっ?」
「魔術士とか剣士とか、魔術とか剣術とか。その対立はもう終わる。つけあがるもなにもねえよ」
「……なに言ってるんですか?」
ユリオ達は俺が妄言を吐いていると思っているのだろう。
生まれた時から今に続くこの争いが、終わるはずがないと思っている。
だけど終わりだ。俺が終わらせることにした。
「俺が終止符を打つ。これは決定事項だ」
愛した女がいる限り、男は不可能を可能にするのだ。
◇
次の日の夜、いつもの様に俺とレミエッタは秘密裏に部屋で集まる。
週に一度セックスをするためだが、俺達も別にそれだけではない。
「どうやら、今回のことで怒りが溜まってるな。抑えてはおくが、頼んだぞ」
「はい……っ。今回の、件で、煽るようなことはさせませんっ」
学園における魔術士と剣士のトップとして、するべきやり取りがあった。
こうして秘密裏に情報を共有し、争いが起こらないようにする。その努力により、最近の学園では剣士と魔術士の争いが激減していた。
結局この争いに生産性も意味もないのだ。レミエッタも最近は馬鹿らしくなったのか、俺と協力して争いをなくすよう尽力してくれた。
「まあこのまま良い方向になることを願うよ」
「そうですね……。それで……何か、最近調子に乗っていませんか?」
「調子に? 具体的には」
会話が一段落したところで、レミエッタはそう言って睨んでくる。
俺は首を傾げながら、レミエッタの胸を一揉みした。
「それですよ!!」
「おっと」
俺の腕の中にいたレミエッタは、バッと立ち上がると怒りだした。
今まで背後から抱きしめながら胸を揉み会話をしていたが、ついにレミエッタはブチ切れた。確かに調子に乗っていたかもしれない。
「服が皺になるでしょ。ほんと自分のことしか考えてないんですね」
「すまん」
ブラを直し、服を正しながらレミエッタは叱ってきた。
それに俺は頭を下げて謝るしかない。
今日はスクールブラウスにスカートととても薄着で、髪も編み込んでいてとても可愛い。
その愛らしさに、思わず抱っこしてしまったのだ。
しかし抱っこする許可は貰ったし、胸を触ってもしばらくは何も言わず気持ちよさそうに喘いでいた。
かなり心は許して貰っていると思うが、調子に乗りすぎたのは確かにそうだ。
「はぁ、まったく」
レミエッタは溜め息をついて、もう一度俺の腕の中にすっぽりと収まった。
「お。良いのか?」
「胸は触らないでくださいね」
「了解」
その言葉に嬉しくなりながら、俺は細いお腹に手を回した。
小さなレミエッタはまるで人形のように可愛らしい。とても良い匂いがして、それも俺を狂わしてくる。
そっと銀の髪に鼻を寄せれば、花のような甘い香りが漂ってくる。
それに感化されるように、俺は思わず強く抱きしめてしまった。
「あなたって本当に私のこと好きですよね」
「…………何のことだ」
「そうやって誤魔化すところも可愛いですよ」
レミエッタはクスクスと笑い、それがとても可愛らしい。
全く以てレミエッタには勝てる気がしなかった。
「で、何か他に話はあるか?」
「そうですね……最近、学園の警備が厳しくなっているように感じます」
「それは俺も思っていた」
レミエッタが出したのは、この学園についての話題だった。
「大人達は何か隠しているようですね。王都の方も調べさせましたが、警備兵が多く巡回しているようです」
「理由はわかるか?」
「いえ。警備強化月間ということしか。ただ魔術士達が主導で行っているようですね」
「……何かあんのかね」
警備が例年より厳しくなっているというのは俺も気になっていた。
多分ここ二ヶ月ぐらいだ。一番最初にレミエッタの部屋に泊まることになったのも、警備が異様に厳しかったから。
何かあるのだろうが、大人達が全力で隠しているなら暴くのは難しいだろう。
俺も調べてわからなかったし、警戒しながらも日常を過ごすしかないだろう。
そんな感じでいつも通り情報共有を終わらせれば、自然と俺達は気分が高まっていく。
一週間も禁欲したこの欲望を早く解放したいとレミエッタを抱く力は強くなる。
「痛いです。そんなにしたいんですか?」
「すまん。……したい」
「はぁ、本当にしょうがないですね。今日はどんな体位にしますか?」
「そうだなー……取りあえず、ベッドいくか」
「きゃっ。……まったく、がっつきすぎです」
取りあえずレミエッタを抱き上げて、ベッドまで行く。
小さくて軽いレミエッタは、とても軽々と抱き上げられた。毎回セックスしている俺達の性の匂いが染みついたベッドにレミエッタを運び、どんなことをしようと妄想を膨らます。
ここ数回のセックスで、レミエッタとは様々な体位を試してきた。
その中で一番良かったのは後背位だろう。いつも余裕を崩さないレミエッタを四つん這いにして背後から突くのは、えも言われぬ快感があった。
レミエッタも気持ちよかったのか、何度もイッた体位である。
しかしながらまた別のことを試したいのもまた事実。
俺はベッドの上でアヒル座りになり、じっと見てくるレミエッタに目線を向ける。
「……舐めてくれないか?」
そして俺は、いわゆるフェラチオをレミエッタに要求した。
「…………はっ? ……何を?」
当たり前のようにレミエッタはドン引きし、ちょっと後ずさる。
「ちんぽを」
「あなたのグロテスクなペニスを私に舐めろと言うんですか? なぜそんな変態的な行為をしないといけないのでしょう。性に頭を支配された猿というのは、常人には思いつかない最低な行為を平然と要求できるのですね。死んでください」
先ほどの甘々な態度から一変し、ゴミを見るような目で睨みながら恐ろしい罵倒を浴びせてくる。
ずっと仲良くやっていたから、久々の罵声は良く効いた。
「言い過ぎだろ。口淫ぐらい、まあ最近じゃあ一般的な性行為だと思うぜ」
「変態の常識は世間の非常識です。もう一度初等部の保健体育からやり直したらどうですか?」
レミエッタの言葉に、もうそれ以上言い返せない。
故に俺は、全身全霊で誠意を見せることにした。
「レミエッタ様……お願いします!!!」
ベッドの上で綺麗に土下座をし、俺はレミエッタに深々と頭を下げる。
かつての俺なら死んでもしなかった行為が、フェラのためならプライドを捨てて出来てしまうのが男の性だ。
「そこまでするんですか。変態」
溜め息をついたレミエッタは、アヒル座りから体勢を変えると、足で俺の頭をゲシゲシと蹴り始めた。
「ふふふ。無様ですね。お口でして欲しいが為に頭を下げて、私に蹴られるなんて。プライドとかないんですか?」
レミエッタの素足が、俺の頭を弄ぶ感触を感じる。
しかし俺は頭を上げることはしなかった。このまま押し切ればいけるという直感があったからだ。
「…………はぁ。ベッドの縁に腰掛けてください」
「ありがたき幸せ!!」
折れたのはレミエッタだった。
溜め息をついてベッドから下りると、俺に座るよう命じてくる。
俺は瞬時にズボンを脱ぎ捨てると、フル勃起させてベッドの縁に腰掛けた。
股を開いた俺の前に座り、勃起ちんぽに眉を潜めるレミエッタ。
「本当に無駄におっきくて気持ちの悪い形をしてますね。こんなのが私の中に入っていたなど身震いするほどです」
「そうかそうか」
もはやレミエッタの罵倒すら心地の良いそよ風にしか感じない。
俺はおもむろに、レミエッタの顔にちんぽを乗せた。
それによると、丁度レミエッタの顔ほどの長さがあるらしい。
「あの、何かってに私の顔に乗せてるんですか?」
「なに。欲しそうな目をしていたからな」
「はっ!? モ、モテない男は妄想が得意というのは本当みたいですね!」
そうレミエッタは反論するが、ちんぽを顔に乗せたまま叫んでもただ無様なだけだ。
そしてその目は蕩けるような色をしていて、レミエッタの言葉が薄っぺらいものだと伝えてくる。
だから俺は無言で、レミエッタの頬に亀頭をグリグリとこすりつけた。
「このっ。調子に、乗って」
「頼んだぞ」
「うぅ…………ん、ちゅっ」
嫌そうな顔をしながらも、レミエッタは素直に亀頭にキスをしてくれた。
レミエッタの柔らかな唇がハムハムと亀頭をついばんで、舌が鈴口をチロチロと舐めてくる。
「なんで、私が、こんなこと」
そう呟きながら、亀頭をパクっと咥え込んだ。
レミエッタの口内はとても温かくて、唾液が豊富だ。トロトロなお口の中で舌が亀頭を舐り回す。その快感は凄まじいものがあった。
「ちゅぷっ、ん♡ ……れろれろ、んー♡ じゅぷぅ♡ じゅぽっ♡」
「くぅ……ヤバいな」
「ん、ふん。じゅぷ。じゅぷ♡ じゅぽっ♡ ふぅ、ふぅ♡♡ ほんと、気持ち悪いです」
激しいフェラをしてくれるが、レミエッタの目元は睨んだままだ。
目の奥は蕩けていても、その心は俺に刃を向けている。しかしそれがとてもエロいのは間違いない。
「ん、頭、撫でないでください」
「ほら、舌がサボってるぞ」
「んへ……んー。れろ、じゅぷぅぅ」
レミエッタの頭を撫でながら、亀頭をその舌にこすりつける。
そうすれば眉を潜めながらも、フェラチオを再開してくれた。
「じゅぷ、じゅるる♡ ん、ぐぽっ」
「っ、それヤバい」
「ぐぷ、ぐぽ、ん♡ ん♡ じゅぼぼぼぼ♡」
亀頭を舐めるだけだったレミエッタは、次第に喉の奥までちんぽを飲み込んでいく。亀頭がレミエッタの喉の絞まりにやられ、俺はあっという間に射精しそうだった。
睨みながらも献身的な奉仕をしてくれるレミエッタに、俺は快楽と愛おしさが止まらない。
「ん、ぷはっ。ほんと、最低なペニスです」
「喉奥まで咥えてくれるとは思わなかった」
「ふんっ。……ん、れえー。ちゅ、ぷ。ん……」
息継ぎをして、もう一度レミエッタはちんぽを咥えた。
その温かくて絞まる口内に俺はもう耐えることができない。それをレミエッタも感じたのか、フェラはより激しくなった。
「ん、ぐぽ♡ じゅぶ♡ じゅぼおお♡ ん、ぷ♡ じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ♡♡」
「くそっ、出すぞレミ」
「ん、♡♡」
ベッドに手を突いて射精の準備をする俺と、それを受け止める準備をするレミエッタ。
限界は、あまりに呆気なくやってきた。
――ドビュッ♡♡ ドビュルルルルルルル♡♡♡
一週間溜めた精液が、レミエッタの口内に解き放たれる。
それを顔をしかめ苦しそうにしながらも、レミエッタは全て受け止めてくれた。
「っ……はぁ、はぁ。ヤバいくらい出たな」
長い射精の余韻に浸りながら、俺はレミエッタに視線を向ける。
頬を膨らませたレミエッタは、俺を睨みながらゆっくりと口を離し、その口内に溜まった大量の精液を見せつけてきた。
「うわ、凄い出したな」
「れっ……ん、えー。ぺっ、ぺっ」
そのままレミエッタは、両手にその精液を吐き出す。
小さな手のひらが、ギリギリ受け皿となるほど精液は大量にあった。
「うぇ。とっても不味いです。気持ち悪いです。なんてもの私の口に出すんですか」
「それは申し訳ないが……めっちゃ気持ちよかった」
「最低です。ほら見てください。こんな出したんですよ。しかもちょっと飲んじゃったので、本来もっとあります」
両手いっぱいの精液を、レミエッタは睨みながら見せつけてくる。
後少しで溢れそうなほど大量の精液だが、これが全てではないらしい。レミエッタは吐き出すように舌を出すが、何だか達成感が凄かった。
「こんな出したんだな」
「いつもいつも、凄い量ですよ。全部私の中に出してるから気付かなかったでしょうけどね」
「ああ。……いつも三回はするよな。つまり……」
「何日もあなたのがお腹の中に残ってるんですよ! ほんと最悪です。最低です。反省してください」
「すいません」
と謝罪しながらも、レミエッタを征服したような心地よい気分だ。
その小さなお腹の中に俺の精液を納めたまま生活しているのを考えると、むくむくと再度勃起してくる。
「うわ、また勃起してます」
「今度は、中に出して良いか?」
「はぁぁぁぁ。良いですよ」
レミエッタは深い溜め息をつきながらも、セックスの許可を出してくれた。
「よしならその精液は……ゴミ箱にでも」
「こんなの捨てたら部屋が臭くなるでしょう」
「確かにそうだな」
「……今日だけは、しかたないですね」
少し考えたレミエッタは、そのまま手に口をつける。
「ん♡ 不味い……♡ こく、こく♡」
そしてゴクゴクと精液を飲み始めた。顔をしかめながらも、その喉の動きが止まることはない。
不味いといいながら嘔吐くこともなく、普通に躊躇することなく飲み進めていた。
「ん、く♡ ん、こくこく♡ んー、く。――げふっ♡♡ ……うぇ。ほんっと、不味いです。人間が出すものとは思えません。もっと美味しくできないんですか?」
「飲んでくれたのか?」
「今日だけですよ特別です」
大量の精液が綺麗さっぱりレミエッタのお口に消えていき、その光景にフル勃起。
あまりにエロすぎるその行為に、今すぐレミエッタに種付けがしたくなり、すぐ抱き上げてベッドで四つん這いにさせる。
「ちょ、ちょっと。興奮しすぎです!」
「お前がエロすぎるのが悪いんだ。入れるぞ」
「服、脱がせてください。お気に入りなので、汚したくありません」
「もう止まらん。汚さないよう全部お前の中に出すから」
「もうっ。あっ、きたっ」
スカートをたくし上げ、ショーツを脱がし、そのまま最奥まで挿入する。
フェラをしながら自慰をしていたようで、しっかり濡れてほぐれたおまんこは何の抵抗もなく俺のチンポを受け入れていた。
「ああ、もうっ。あんな、出したのに。まだおっきい」
「くう。大分、俺の形になったな」
「屈辱です。最悪ですっ。ん、あっ♡ 奥、やめっ♡ あん、やっ♡」
逃がさないよう腰を掴み、その小さなお尻にパンパンと腰を打ち付ける。
その膣はすっかり俺の形を覚えたようで、キツキツなのにスムーズに動かすことができる。
すでに何度中出ししたかわからないが、一生飽きることないおまんこだろう。
「あっ、まっ、おっ、くっ♡♡ う゛♡ あ゛♡ は、激し、すぎぃぃ♡」
「気持ちいし、可愛すぎるし、最高の女だな」
「あなたに、褒められたってうれしくぅぅぅ♡ イク、イクっ♡」
俺はレミエッタに覆い被さり、絶対離さないと激しく腰を振った。
パンパンという淫らな音と、レミエッタの嬌声が響く部屋の中、俺の興奮は最高潮。
さっき射精したばかりだというのに、もう絶頂が近づいている。
「はぁ、はぁ♡♡ もう、さっさと、私に出してください。出、せ♡♡」
――ドビュルルルルルルルルルルルルルルル♡♡♡
レミエッタに導かれるように、俺はおまんこの一番奥で射精した。
せっかく綺麗だったレミエッタの子宮が、俺の精液で汚されていく。
レミエッタはガクガクと震えながら、絶頂してベッドに倒れ込んだ。
「マジで、いっぱい出した」
「また、あなたの気持ち悪い精液で満たされました」
「もし妊娠したら、責任は取る」
「何馬鹿なことを言ってるんですか」
レミエッタはそう言うが、俺は本気だ。妊娠なんてしなくとも、責任を取るつもりでいる。
絶対に他の男になんてやりはしない。この女は俺のものだ。
それを誇示するように、俺は再度腰を振り始めた。
「ま、まだするんですか?」
「最低後三回。今日は五回だな」
「っもう、好きにしてください」
寝バックの体勢で、俺はその後三回射精し、レミエッタも数え切れないほどイキ狂った。
◇
「疲れました……」
「俺もだ。でも、凄い気持ちよかった」
激しいセックスをした後に、俺達はまるで恋人のように抱き合いながらベッドで倒れ込んでいた。
これも毎回のことだ。腰砕けになるぐらいセックスするから、そのまま俺達は毎回ベッドで眠っている。
そして朝に慌てて帰るのが恒例だった。
四回戦で服を脱いだ全裸のレミエッタを抱きしめながら、少し会話して眠りに入る。
頭を撫でて見つめ合うこの時間は、心が満たされる時間である。
「顔、近いです」
「嫌か?」
「……ふん」
レミエッタはなんて可愛いのだろう。
お人形のように整ったその顔は、じっと見ているだけで永遠に時間を潰せそうだ。
ただあまり顔を近づけすぎると怒られるので、ほどほどに距離を取る。
「そう言えば、先ほど伝え忘れていたことがありました」
見つめ合っていれば、ふとレミエッタがそう言った。
「伝え忘れていたこと?」
「実家から連絡があり、少しゴタゴタしそうなことが発生しました。なるべく迷惑をかけないつもりですが、気をつけて下さい」
「具体的には?」
「…………まあ、私の妹に関する話です」
レミエッタはあまり言いたくないのか、そう言葉を濁す。
だが妹に関する話、と言われれば俺も心当たりが生まれるものだ。
「天才ララエル・マグノリアか」
「ええ。私の方で対処するので詳しくは言いませんが……」
レミエッタが言葉を濁す気持ちもわかる。
妹ララエルが、レミエッタ以上の天才であるというのは俺も聞いている話。
ララエルはレミエッタから次期当主の座を奪い取った、マグノリア家が誇る天才だ。
魔術士として全てにおいてトップだというララエルを妹に持つのは、想像するだけでもいろいろありそうだ。
「まあ、それだけです。早く寝ますよ。寒いので、布団の替わりになってください」
「……了解だ。お前は抱き枕の替わりになってもらうか」
最後にそう言い合って、俺達は布団を被り、裸のまま抱き合って眠りについた。
もう犬猿の仲なんて言えないだろう。俺の胸の中で安心したように眠るレミエッタとは、端から見て恋人よりも恋人らしい関係だ。
ただそうやって抱き合っていると、何だか懐かしい気持ちになった。
この気持ちを、どこかで味わったことがある。そんな気がした。