解凍されたら1000年後。人類から男が絶滅してました。〜ピッチリスーツの性欲旺盛美少女たちに人類保全の種付けセックスを強要されるらしい〜 作:ユリイカ
〈ミグダル〉は惑星〈ティリア〉に向けて、順調に航行を続けている。依然として船は厳戒態勢を保ち、アリサたち実戦部隊も交代しつつ常に艦の周囲に目を光らせていた。
「はぁい、トウヤ君。今日もいっぱい食べてちょうだいね♡」
「ありがとうございます。オリーテさん」
「いいのよ♡ お礼はまた夜に♡」
そんな中でも俺の生活そのものはあまり変化がない。朝起きたら医療部へ向かい、先生にフェラをしてもらいつつ健康診断。それが終われば朝食を食べに食堂へ。トレイに好きな料理を載せていく方式だが、俺がいくと補給部の方々が次々とおすすめの品を載せてくれる。
今日のオリーテさんのおすすめは、宇宙ウナギの蒲焼丼らしい。……朝から重たい気もするが、医療用ナノマシンのおかげでもたれるということもない。むしろ、ここでしっかりと食べておかないと、一日保たないかもしれない。
「トウヤさん、おはようございます」
「アリサ、おはよう。テレスも」
山盛りのトレーを抱えて、食堂のテーブルを探す。朝は一斉に船員が動き出すこともあって、どこもかしこも賑わっている。ウロウロしていると、真っ直ぐに伸びた手がこちらへ招く。近づけば、アルファ隊の面々が食事を囲んでいるところだった。
以前は朝から護衛として付いてくれていた彼女たちだが、通常航行と厳戒態勢に移行したことで、その余裕もなくなった。なんだかんだ、アリサたちと会うのは数日ぶりだ。
席を一つ開けてくれたので、ありがたくそこに体を捩じ込む。テーブルの上には、山のように積み上げられた炊き立てご飯、朝からこってりした焼肉やら唐揚げやらがみっちりとひしめいている。
「朝からよく食べるな」
「ご飯は活動の基本ですから。いっぱい食べないと動けませんよ」
もぐもぐとおにぎりを頬張りながら、アリサは美味しそうに目を細める。
強化手術を受けた人間は、一日の基礎代謝からして桁違いに増加するらしい。まあ、筋密度や骨格強度もいわゆるオリジナルとはまるで違うのだから、仕方のないことだ。ともあれ、そんな凄まじい身体能力を維持するため、彼女たちはとにかくよく食べる。
補給部が丁寧に仕込んで大鍋で作り上げた料理を、水のように流し込む。
清純なアリサもこの時ばかりは勢いが凄まじい。テレスも両手にパフェを握りしめている。ミミとリリの二人組は、まるで冬眠に備えるリスのようだ。
「トウヤさんは相変わらず少食ですね」
俺のトレイを見て、アリサが寝惚けたようなことをいう。これでもオリーテさんたちが張り切ったせいで、めちゃくちゃ多いのだ。鰻丼のご飯だけでも三合はあるんじゃなかろうかという重量感だ。
「てっきり、高カロリーで栄養の整ったレーションみたいなものがあるのかと思ったんだけどな。案外しっかりとした料理ばっかりで、最初は驚いたよ」
「そういうのは非常食とか備蓄食とかですね。普段は船員の士気向上も兼ねて、補給部が手作りしてくれるんですよ」
宇宙船となると積載量にも限りがある。できるかぎりコンパクト、効率的に栄養を補給できたほうが都合はいいはずだ。しかし船員のやる気というのも存外無視できない。食は身体だけでなく、精神面での支柱にもなるというわけだ。
そういえば、ここ数日でアリサもずいぶん元気になった。浮上初日、被弾した彼女は意気消沈としていたが、いっぱい食べたからだろうか。
「それに、そろそろ〈ティリア〉に着きますから。残った食料もできるだけ使い切って、倉庫を空けておかないと」
「だから最近、妙にメニューが豪華だったのか」
流石に朝からウナギが出るとは豪勢すぎると思った。補給が始まる前に少しでもスペースを確保しておきたいのだろう。
「まあ、ウナギは普通にトウヤさんに頑張ってもらいたいからだと思いますけど」
少し不機嫌になったアリサの言葉に、鰻丼を見下ろす。千年経って宇宙に出ても、ウナギ=精力増強という図式は変わらないらしい。
「惑星〈ティリア〉か。やっぱり楽しみだな」
「エスコートは任せてください。色々案内しますから」
〈ミグダル〉が〈ティリア〉の宇宙港に到着するのは今日の夜だ。〈ミグダル〉には大気圏突入能力はないから、軌道上に作られたステーションに横付けする形になる。そこから軌道エレベーターで入星するというわけだ。
〈ティリア〉に着けば、いよいよ観光だ。アリサもそのためにプランを練ってくれているようで、今から楽しみで落ち着かない。
「そういえば、船を降りてもスキンスーツを着てるんだよな」
「はい。上着を羽織ることはありますけど、基本はみんなスキンスーツですよ」
この時代、スキンスーツがあまりにも優秀すぎるせいか。それだけを着たほぼ全裸と変わらない服装が一般的だ。胸どころか乳首までしっかり浮き出る服装でも違和感がなくなっているのは、同性しかいない環境からだろうか。
一応、セイルさんが軍服を羽織っているように、ある程度のオシャレだったり階級を表す服装というのもないわけじゃないらしいが。
問題なのは俺だ。
「その、大丈夫かね」
「んっ♡ そ、そうですね……。ちょっと目立つかもしれませんが」
俺も当然スキンスーツを着ている。体のラインがありのままに現れるのはいいとして、問題は股間だ。勃起していなくともちょっとした人参レベルのものが股間から浮き出しているというのは、なかなか目を引く。〈ミグダル〉の船内だと、もうそんなことを気にする次元じゃなかったが、惑星に降り立つとなると意識せざるを得ない。
アリサも俺の言わんとすることを察したのか、目に色っぽい光を浮かべてモジモジと動く。
「そ、それじゃあティリアにいる間は私の膣内で隠すというのは」
「無茶言わないでくれ……」
繋がったまま観光とか、それこそ変態だろう。アリサの色ボケた提案を一周すると、彼女はしゅんと肩を落とす。代わりに口を開いたのは優秀なアルファ隊の副官テレスだ。
「ロングコートのような丈の長い上着を用意しましょう。前まで閉じれば、オチンポ様も隠せると思います」
「それしかないよなぁ」
朝食中に何を話しているんだと思わなくもない。とはいえ、男が宇宙に一人だけという状況では、かなりの死活問題だ。万が一俺が男であるということがバレたら、要らぬ迷惑をかけることになる。
衣服に関しては後で調達部に相談することにしよう。
「ところでトウヤさん。今日のシフトはどこの部隊ですか?」
「今日はジェーンのところだな」
「そうですか……」
ベータ部隊のジェーンたちとも最近は更に仲良くなった。以前、アリサとヤりまくった時にジェーンともヤッて、それから彼女が妙に素直になったのだ。
俺がベータ部隊の面々とすることを聞いて、アリサは少し表情を暗くする。
「寄港後は覚えていてくださいね! 私がトウヤさんをしっぽりエスコートしますので!」
「お、おう……。楽しみにしてるよ」
いったいどんなプランが練られているのか。少し不安になりながら、俺は鰻丼をかき込んだ。