解凍されたら1000年後。人類から男が絶滅してました。〜ピッチリスーツの性欲旺盛美少女たちに人類保全の種付けセックスを強要されるらしい〜 作:ユリイカ
全身にまとわりつくような倦怠感を抱きながら、ゆっくりと意識が浮上する。一定間隔で鳴る心拍のアラートが徐々に明瞭に聞こえてきた。瞼越しにも酔いそうなほどの強い光が降り注いでいた。
「ここは……」
瞳孔が窄まり、徐々に明るさにも慣れてくる。体は相変わらず皮の中が泥に変わったかと不安になる程動かない。唯一口だけが小さく動いた。
「きゃっ!? お、お目覚めになられました!」
真横で椅子が倒れる大きな音。直後、若い女の人の声がする。ゆっくりと顔を動かすと、そこには痴女がいた。
「えっ」
裸の女。いや、首から下の全身を薄いラバースーツのようなもので包んでいる。あれを服と言っていいのか? 体にピッチリと密着するそれは、手足の先が白くなっている以外は濃紺色だ。いや、カラーリングよりも何よりも、あまりにも密着しすぎた服は大事な部分が何も隠されていない。
あわあわとこちらを見ている女の子は、ぷるんっと胸を揺らし、その少し膨らんだ乳輪と乳首までしっかり輪郭が浮き出ている。ムッチムチの太ももをすり合わせ、局部――というかマンスジまでしっかり見えてしまっている。
これを痴女と言わずして何が痴女か。
「お、お名前は分かりますか? ご気分は?」
気が動転する俺に、その全身ラバースーツ痴女は無警戒に近づいてくる。色々と尋ねたいことはあったが、その前に質問の答えを考え始めた。
「俺は――」
記憶をめぐる。
冷凍睡眠装置に身を委ねた。世界は恐ろしい疫病に侵されて――そうだ。
「離れて! ゲホッ」
意識が急激に覚醒し、間近に立っていた少女に手を突き出す。むにゅんっ、と柔らかいゴム質の感触。彼女のたわわな胸を鷲掴みにしていた。長い黒髪の少女は、その下の黒い瞳を大きく開き、驚きながら数歩後退する。
「お、俺の体にはウィルスがある。飛沫感染でも、致死率はほぼ100%だ。エホッ」
喉が焼けるように痛かった。咳が止まらない。
「大丈夫ですか? あんまり動いちゃダメです」
俺が突き飛ばしたのに、その少女は再び無警戒に近づいてくる。止める余力もなく、彼女は俺の背中を撫でた。
冷凍睡眠装置に入ったのは、当時の医療技術では治らない大病を患っていたからだ。それは全世界的に大流行し、膨大な死者を出した。ワクチンをはじめとした対処法も見つからず、感染すれば死を待つのみという絶望。あまりにも素早い感染速度から、ヘルメス病と呼ばれていた。
「落ち着いて、お水を飲んでください」
その女の子は悠長にサイドテーブルに置かれた水差しを手に取る。彼女はヘルメス病を知らないのか? そんなことがありえるのだろうか。
「貴方の身体検査はつつがなく完了しました。医療ナノマシンを用いて、ヘルメス風邪は完治していますよ」
「……は?」
目の前にコップが差し出される。それを持つ少女は、にっこりと慈母のような笑顔をこちらに向けていた。
「ヘルメス……風邪?」
「はい。はるか昔、地球で猛威を振るった感染症ですね。とはいえ、現在は汎用医療ナノマシンで治療可能な病気ですから」
あっけらかんと言い放つ少女の言葉に理解が追いつかない。しかし、水を飲み、喉を潤したところで、俺が咳き込んだのは粘膜が乾いていただけだったから、ということが分かる。
「現在は栄養を補給し、身体の補強を行っています。――お名前を伺ってもよろしいですか?」
「あ、ああ……。トウヤ……。霧雨トウヤです」
何もかも現実味がない。あれほど苦しかった病が、あっさりと治った?
ここはどこだ。目の前の美少女は誰だ。俺は――生きている?
あらゆる疑問が次々と浮かんでは消える。混乱は更なる混乱を呼び、俺はコップを掴んだまま茫然とすることしかできなかった。
「霧雨トウヤさん……。トウヤさんとお呼びしても、よろしいでしょうか」
「それは構わないけど」
ここはどこなんだ。そう尋ねようとした矢先、それまで意識を向けていなかった病室の扉が滑らかに開いた。
ベッドの側で膝立ちになっていた少女は勢いよく立ち上がり、直立不動の敬礼を取る。悠然と扉の奥から現れたのは――痴女だった。
「目を覚ましたようですね。ひとまず安心しました」
三十半ばくらいだろうか。妙齢の女性だ。肉厚な唇をゆるく曲げて嬉しそうにこちらを見ている。とんでもない美人だ。
しかし何よりも、そのスイカよりも大きな爆乳がブルンッと揺れている。彼女が着ているのは極薄紺色のラバースーツ。隣で敬礼している少女と同じもの。乳首の先端までしっかり張り付くドスケベ衣装だ。一応、肩に白い軍服のような上着を羽織っているが、逆に裸コートじみた変態性がある。
その女性は背後に若い女性たちを引き連れていた。彼女たちも真面目な顔をしているが、ドスケベラバースーツ姿だ。
「ひとまず、自己紹介をしよう。私はこの旧人類捜索船〈ミグダル〉の艦長、セイルだ」
「霧雨トウヤ、です……」
ドスケベ熟女改めセイルさん。彼女は艦長を名乗った。どうやら上着につけられた無数の勲章はただの飾りというわけではないらしい。
しかし引っかかるのは、旧人類捜索船という名前だ。
「あの、旧人類というのは」
「貴方のことだ、トウヤ殿」
ぶりんっと肉付きのいい太ももをしならせて、セイルさんはこちらへ歩み寄る。シーツを掛けてくれていて良かった。不思議な力で健康体になってしまったせいで、股間がめちゃくちゃ痛い。
セイルさんは俺の前までやって来ると、愛しむように目を細める。
「まずは端的に、現在の人類の窮状を説明しなければならない」
「人類の窮状ですか」
猛威を振るったヘルメス病は、もはや風邪に成り下がった。破滅の危機と叫ばれた病疫さえ克服した人類に何が迫っているのだろう。
「まず、現在は銀河暦893年だ」
「銀河暦!?」
いきなり訳のわからない言葉が飛び出してくる。ふざけるのはドスケベ衣装だけにしろと言いたくなるが、誰も彼もが真面目な顔だ。
「トウヤ殿の眠っていた冷凍睡眠装置はおよそ1000年間作動していた。500年ほど前まではメンテナンスが行われていたようだね」
「はぁ……」
もはや何も反応ができない。俺は1000年も眠っていたのか。よく冷凍焼けしなかったものだ。いや、もしかしたらしていたのかもしれない。
ともかく、俺は1000年後の未来までやって来た。まだ納得はできないが、ひとまず飲み込まなければ話が進まない。
「トウヤ殿は聡明なようで助かる。――我々はおよそ900年ほど前に母なる地球を飛び出し、銀河へと版図を広げた。いくつもの星を開拓しながら勢力を伸ばし、この世の栄華を極めたと言ってもいい。しかし……」
セイルさんが腕を組む。シリアスな話をしているのだが、揉み心地の良さそうな爆乳が上下に揺れるせいでイマイチ集中できない。
とにかく、人類は宇宙に飛び出して繁栄した。それで。
「やがて我々は深宇宙を探索し、そして奴らと遭遇したのだ」
栄華を極めた人類は、更なる版図の拡大を目指して宇宙の外側へと手を伸ばす。その指先が、別の者に触れた。
「それは、デモニアと呼ばれる異星生命体だ。強い生命力を持つ野蛮な輩で、周囲の文明を侵略しながら宇宙を侵攻していた。我々はそれに遭遇し、そして飲まれたのだ」
「飲まれた、とは?」
「デモニアは収斂進化の結果か、我々人類と酷似した身体機能を持つ。だが、性別は単一だ。生物学的に雌と呼べる存在しか生まれない。故に奴らは人類の男を狩るのだ」
デモニアは銀河人類と衝突し、戦争へと発展する。前線へと繰り出した男性兵士たちを捕え、子種の供給源とした。酷使し、使い物にならなくなれば捨て、別のものを奪う。そうしてやがて、彼女たちは人類の故郷である地球さえ奪取した。
銀河人類は後退を余儀なくされ、男性のほとんどが奪われたことによって膠着状態に陥る。
「つまり、男がいないと?」
「ああ。――我々が保護している男性は2000億人の銀河統一帝国民のなかでわずか2000人にも満たない。そして、そのすべてが既に生殖能力を喪失した、齢150以上の老人ばかりなのだ」
人口は俺の知るものよりもはるかに多い。だが、そのほぼ全てが女性。彼女たちは、次世代に子を残すことができない。
人類は絶滅の瀬戸際にあった。デモニアに奪われた男の奪還は絶望的。ならばと、彼女たちは人類の故郷に一縷の望みを懸けたのだ。
そうして旧人類捜索作戦が打ち出され、セイルたちが送り出された。
「私はアリサと申します。地上降下部隊アルファの隊長で、トウヤ様の保護を行いました」
ベッドサイドに立っていた黒髪の少女がにこやかに笑う。どうやら、俺は彼女に助け出されたらしい。
「トウヤ殿。人類の命運は貴方にかかっているのです」
セイルさんが爆乳を押し上げて迫る。
彼女の目に妖しい光を見て、俺は思わず内腿を擦った。爆乳の艦長だけでない、アリサさんや他の女性たちも、シーツを突き上げる突起を見ている。
「貴方の子種を、どうか頂きたい。――我々も最大限の支援をさせてもらいます。ですので、貴方様に人類を救っていただきたいのです」
セイルさんの熱い吐息。
アリサさんが身を寄せて、俺の肩に柔らかい感触が伝わった。
「私とセックスしてください♡ トウヤさん♡」