蒼香は、汗と愛液が染み込んで時間が経ち、冷たくなってしまったベッドから立ち上がった。何かをしようと思ってではない。ただ不快なシーツから肌を離したかったのだ。
「はぁ、はぁ……んっ、ふぅ……」
蒼香の呼吸は荒く、その頬は紅く染まり、額には玉のような汗が浮かんでいる。それは決して激しい運動をしたからではなく、蒼香の身体の奥で燻る淫欲がそうさせているのだ。吸い込んだ媚薬の効果はまだ残っており、辛うじて理性を保っている状態で、ちょっと気が緩めば、股を広げて下品な声をあげながら、自慰に熱中してしまう。
「んっ……ふーっ」
蒼香は深呼吸をして身体の熱を冷まそうとするが、一向に収まる気配が無い。むしろ時間が経てば経つほど、その熱は強くなっていくような感覚すら覚える。
「んっ……はぁ、はぁ……んくっ」
蒼香は、自身の胸や股間を慰めたくなる衝動を必死に抑え込む。今ここで自慰を始めてしまったら、もう歯止めが効かなくなってしまう。
しかし、そんな努力も虚しく、蒼香の右手は自然と自分の秘所へと伸びていた。そして、愛液を吐き出す淫らな割れ目に、指の先が触れようとしたとき、閉じていた扉が軋んだ音を立てながら開いた。
部屋の中に入って来たのは、藤宮瞳だった。
「あら、またオナニーしてるの?本当にだらしない子ね」
「っ……!?」
瞳は、蒼香の痴態を見るなり蔑みの言葉を投げかける。その言葉に、蒼香はハッと我に返り、慌てて自分の秘所から手を離した。
「ま、またって言わないで下さい。あれは私のせいじゃありません!あたなが媚薬を撒いたからですっ」
「何言ってるのかしら?オナニー狂いの変態のくせいに」
瞳がそう言うと同時に扉が音を立ててしまった。狭い部屋に二人きりとなり、蒼香は瞳の威圧感に押されて、数歩後ずさりする。
「だ、誰が変態ですかっ!!私は、好き好んでお股いじったりしません!!」
「だったらその指に付いてるのは何なのかしら?」
蒼香はハッとして自分の右手を見る。そこには確かに愛液がべったりと付いていた。
「……こ、これはあなたのせいです!媚薬のせいで身体がおかしくなっちゃったんです!」
羞恥で顔を真っ赤にしながら反論する蒼香に瞳は冷たく言い放った。
「あなたのドスケベな本性を暴きたくてやったのよ。それに貴女、大人気よ?」
瞳はそう言うと、スマホを取り出し、画面を蒼香に見せつけた。そこには映し出されていたのは一時間強ほどの動画だ。動画内では、蒼香は下品に股を広げて、クリトリスや乳首を弄繰り回し、一心不乱に自慰をする様が事細かに録画されていた。
「な、何ですかこれっ!消してください!!」
蒼香は、動画を撮られていたことに驚きと怒りを覚え、瞳に詰め寄るが、すぐに突き飛ばされてしまう。
「きゃっ!」
尻餅をついた蒼香の股間に瞳の足が押し付けられる。
「……んくっ」
その足はぐりぐりと蒼香の秘所を押し潰しながら上下に動く。
「や、やめてくださいっ……!」
「あら?どうしてかしら?」
「そ……そこは敏感なところなんですっ」
「そう、ならもっと強くしてあげるわね」
瞳はそう言うと更に足の指に力を込めた。そしてゆっくりとその足を上下させる。
「あっ……だめぇっ!」
蒼香は堪らず声を上げるが、瞳の足の動きは止まらないどころか徐々に速くなっていく。
「ああぁっ!だめぇ!!」
蒼香の股間から溢れ出した愛液が、床をぐしょ濡れにしていく。
「もっと喘ぎなさい。牝豚風情が」
瞳はそう言うと、蒼香の秘所から足を離し、今度はその足で蒼香の顔を踏み付けた。
「んぶっ!?」
蒼香は苦しげな声を上げるが、瞳に顔を踏み付けられているため抵抗できない。
「どう?私の足の味は?」
「んんっ!」
瞳の足からは汗と尿が入り混じったような臭いが漂ってくる。蒼香は思わず顔をしかめた。
「あらあら、そんな顔しちゃだめよ」
瞳は蒼香の顔をぐりぐりと踏み躙る。
「ほら、ソウタってガキを返して欲しんでしょう?だったら、もっと媚びなさい」
「んっ、んんぅ……」
ソウタの名を出された蒼香は瞳の足に舌を這わせ、必死に舐めようとする。しかし、唾液だけでは上手く舐めることが出来ない。
「もっとちゃんと舐めて」
瞳は足の親指で蒼香の唇をなぞりながら言う。蒼香はその命令に素直に従い、舌を出して瞳の足をぺろぺろと舐めた。その姿はまるで犬のようだと自分でも思う。だがそれでも良いと思った。だって、自分はもうこの人に逆らえないから……。
「そう、いい子ね。ご褒美をあげるわ」
瞳は蒼香の顔から足を外した。そして、蒼香の背後へ回ると、その耳元で囁いた。
「ね、貴女は……どうしてあのガキを助けたいのかしら?こんな目にあっても」
「そ……それは……私のご主人様だから……」
「違うわ」
瞳はそう言うと蒼香を後ろから抱きしめた。そして、蒼香の胸を揉みしだくようにして触り始めた。
「んっ……あっ……」
瞳の手つきはとても優しく、まるで恋人にするかのような愛撫だった。しかしそれが逆にもどかしく感じてしまう。もっと強く荒々しく揉んで欲しい、そんな思いが強くなってくる。
「貴女が、あのガキに欲情しているショタコン変態だからよ」
「ち、違いますっ!」
蒼香は必死に否定しようとするが、瞳の手の動きに翻弄されて上手く喋ることが出来ない。
「違わないわ。貴女は、あのガキに抱かれたいんでしょう?このドスケベな身体をめちゃくちゃにして欲しいと望んでいるのね」
「そ……それは……」
図星だった。確かにソウタに抱かれたいと思っているし、彼のものになりたいとも思っている。でもそれは恋愛感情であって、けっしてふしだらなものではない、と蒼香は思い込んでいるが、実際にはかなり年下のソウタと交わりたいという欲求は変態のそれだろう。
「貴女はあのガキのことが好きなんでしょう?ソウタの事を考えていると、おまんこが濡れてきちゃうんでしょう?」
「あうぅ……」
これも図星だ。蒼香は確かに瞳の言う通り、ソウタの事を考えると股の間が激しく疼くのだ。今だってそうだ。もう我慢できないほどに濡れてしまっている。
「ほら、言ってみなさい。ソウタに抱かれたいと」
「そ……それは……」
蒼香は頬を紅潮させて口籠るが、瞳の巧みな愛撫によって理性が崩壊しつつあった。
「ふふふ。恥ずかしがる必要は無いわ。じきにあのガキは私の虜にしてやるのだから。そうなれば、彼きっと貴女のことなんて、すっかりと忘れてしまうでしょうね」
「そ、それは嫌ですっ!お願いします、ソウタ様だけは助けてくださいっ!」
蒼香は瞳に懇願した。
ソウタを奪われるなんて、そんなの嫌だ……絶対に嫌だ……!
蒼香は必死だった。
「そう、なら私の言うことを聞きなさい」
「はい……」
蒼香は迷うことなく即答した。瞳の命令に従うことこそがソウタを救う唯一の道だと理解した。
「貴女は私”たち”が運営する地下闘技場でバトルファックを行ってもらうわ」
瞳は蒼香の耳元で囁きながら、ゆっくりと首筋へと舌を這わして行く。そして今度は耳の中にまで侵入してきた。ぐちゅ、じゅぷっと淫猥な水音が響きわたる。蒼香はその快感に小さく喘ぐことしかできない。
「ああぁ……んぅっ」
耳から与えられる刺激に、蒼香は思わず腰砕けになってしまうが、瞳はそれを逃さずさらに強く抱きしめてくる。豊満な肉体と柔らかい身体に包まれながら、蒼香は激しい興奮を覚えた。瞳の吐息が耳にかかるたびに身体がぞくぞくしてしまう。その感覚に頭が蕩けてしまいそうだ。
「そうね。貴女が優勝したらガキを返してあげる。これでどうかしら?」
蒼香は即答した。
「そ、それでいいです……っ」
蒼香は瞳の身体をぎゅっと抱き締めた。これでソウタを失わずに済むのだ。自分が優勝さえすれば……。だから頑張らないと……!必ず勝ってみせる!そう決意して蒼香は瞳に言った。
「契約成立ね。今日からここが貴女の控室よ。自由に出入りできるように手配しておくわ」
瞳はそう言い残して、蒼香を解放すると、部屋から出て行った。一人残された蒼香は、呆然と座り尽くしていた。これから自分がどんな目にあうのかを考えるだけで恐ろしくなってくる。だがソウタを救うにはやるしかないのだ。