妹しか居ない異世界にイッたので妹ハーレムを作りました 作:ぶっかけ龍之介
05
(あっ、あああっ……!? な、なんですかっ、これ……はぁっ♡)
アキトの手に触れた瞬間、シルヴィアは甘い快感に捕らわれていた。
指先から気持ちいい電流が流れ、それが全身へと広がっていく。
(わっ、私に一体何を――ああっ、んぁっ……♡)
シルヴィアは勝手に閉じようとする瞼を持ち上げ、快感の発信源を見た。しかしアキトは手を握られているだけで、動きはない。ロイドも女王も、まるで時が止まっているかのように静止している。
快感が拡がり、強まっていくなか、動いているのはシルヴィアだけだった。
(は、くっ、はぁっ……♡ 手をっ、今すぐ手を離さなければ……っ!)
そう理解していても、シルヴィアの指先は張り付いたように動かなかった。騎士生活で培った自制心で己を律しようとするが、心も身体も痺れて動けない。
「動けっ……! なっ、なぜ動かないのですっ……! くっ、ああっ……♡」
女騎士の唇から、甘い声が溢れる。心も身体も、主であるシルヴィアの命令を無視していた。
いつまでもこの快感に浸っていたいという肉の欲望と、それを失うことの本能的な恐怖が互いに手を繋ぎ、女騎士を快感の輪の中に閉じ込めていた。
「ひっ、あっ、ふっ、ふぁぁっ……♡ くっ、こんなものにっ! 私がっ、負けるわけ……っ♡♡」
唇をきつく噛みしめ、女騎士は必死に快楽に抗う。しかし甘く痺れる身体で出来ることは、稚児のようにイヤイヤと首を振り、悩ましく腰を揺らすことだけだった。
「落ち着けよシルヴィ。そう焦らなくても、ちゃんと気持ちよくするから」
耳元で囁かれたその声に、女騎士の身体がびくりと跳ねる。戸惑いと羞恥を宿した瞳が笑う男の姿を捉えた。
「なっ……!? 貴方っ、一体いつからそこにっ!?」
「おいおい、俺を呼んだのはシルヴィだろ?」
「呼んだ……? 何を言って……――あッ♡」
男の唇がシルヴィアの耳に触れる。くすぐったい快感が弾け、女騎士はピクンと腰を震わせた。
「や、やめなさいっ! これは魔術ですかっ!? それとも呪術で――ええい、どっちでもいいっ! すぐに離れなさいっ!」
「相変わらず細かいところを気にするな、シルヴィは」
「その名で呼ばないでっ! 馴れ馴れしいっ! いいからさっさと離しなさいっ!!」
女騎士を後ろから抱き締めていたのはアキトだった。
シルヴィアが手を掴んでいるアキトとは別に、分身体のようにもうひとり現れていた。
「シルヴィは偉いな。外任務が多いのに……いつも身体をキレイにしてる」
「だっ黙りなさいっ! いいからっさっさと放すのですっ!」
「そんな冷たいこと言うなよシルヴィ……」
「それにっ、その口調は何ですかっ! 気持ち悪い!!」
「シルヴィはこういうキザっぽいお兄ちゃんが好きなんだろ?」
「はっ、はぁっ!? 馬鹿なことを言わないで下さい! ロイド卿の真似でもしているつもりですかっ!?」
「うん? お兄ちゃんとイチャついてる時に他の男の名前を出すなんて…………悪い子だ」
「ふぅンっ……!♡ みっ、耳元で囁かないでっ♡♡」
シルヴィアは逃げようと足に力をこめるが、腰が砕けたように動けない。この止まった空間で、逆にアキトだけは自由に動けるらしい。
「まったく……素直じゃないなシルヴィは。セラたちに見られてるのが気になるのか? それじゃあ場所を変えよう」
アキトが軽く指を鳴らすと、空気が揺れ、眩い閃光が弾けた。
次の瞬間、玉座の間の床が抜け落ちたように消え、視界は一瞬の光に包まれた。
「なっ……!? こ、ここは――」
騎士隊の宿舎、その一室――シルヴィアの部屋に立っていた。
女王もロイドも、手を掴んでいたはずの本体のアキトも幻のように消えている。
「ほら、誰も居ないぞ。ここなら安心して、お兄ちゃんに甘えられるな」
奇妙なポーズの石像と化したシルヴィアの前へ回り込み、アキトはにこやかに微笑んだ。その余裕たっぷりの態度が、女騎士の怒りに火を付ける。
「なにが“甘えられる”ですか! 私が貴方のようなヘンタイに身を任せると思いますか!!」
「え……?」
「この下衆! 私を辱めるのが、そんなに楽しいのですか! 得意ですか! これが『彼』の力だとしたら、私は心底軽蔑します!」
「シルヴィ……」
「動けず、逃げられもしない妹を弄ぶとは! ずいぶんと立派な『お兄ちゃん』ですね!」
悲しげに眉を寄せるアキトに、女騎士は怒濤の連続口撃を加える。流石に堪えたのか、アキトは少しだけ身を離して、
「『動けず、逃げられもしない』? シルヴィがそうしないだけだろ?」
「は……?」
「俺から離れたいと思えば、簡単に動けるはずだよ」
「見え透いた嘘をつかないでください! 卑怯者! さっさと私を解放しなさい!」
「妹に嘘は言わないよ。お兄ちゃんを信じろって」
アキトは手を広げ、己の無害を身体全体で主張した。
(この男、なぜ……?)
挑発して怒りと油断を誘うつもりだったが、アキトは自然体のままだ。当てが外れたシルヴィアだったが、
(それに、嘘はついていない……)
アキトの言うとおり、望めば身体の硬直も解ける。この全身に広がる甘い痺れも解け、手も脚も普段通りに動かせる――――そんな確信がある。
(いや、むしろ逆なのでは……? 私がこの状況を望んだから、この男は……――ええい、そんな破廉恥なこと、あるわけありません! 全てはこの男が、アキトが元凶です!)
シルヴィアは、試しに右手を動かしてみる。すると――
「――むっ、動くっ! 動けますっ!」
まるで氷漬けから解放されたように、ゆっくり、少しずつ指先が動いた。相変わらず身体には甘い痺れが残っているが、それでもシルヴィアの意思を受け入れ、右手が拳の形を作っていく。
「よし、よし……動く、動くぞ……これなら……!」
「おいおい。そんなに俺から離れたかったのか? お兄ちゃん悲しいぞ」
「うるさい! くたばりなさいヘンタイ――!!!」
振り向きざまに顔面パンチ。
自由になった最初の行動として、女騎士は攻撃を選んだ。まっすぐな右ストレートが変態男の顔面へと叩き込まれて――――
「んあっ!?♡」
しかしシルヴィアの足はもつれ、パンチは空を切る。
快感の余韻が残る身体は、いつも通り機敏に動いてはくれなかった。
「おっと……大丈夫か?」
勢い余って床に倒れかけたその瞬間、アキトが素早く支えた。まるでダンスを踊るように女騎士とペアでクルリと一回転。シルヴィアをベッドへ座らせる。
「腰から下に力が入らないだろ? 無理すんなよ」
アキトの腕がシルヴィアの細い腰にまわっていた。大きな手が労るように下腹部を撫でる。
「んぁ……っ♡ あっ、貴方の助けなんていりません! それよりっ、身体を触るなと言ったでしょう!!」
「へぇ……硬い鎧の中に、こんなピチピチスーツを着込んでたのか……エッチだな」
「な、なぁっ!? 貴方っ!! いつの間にっ!?」
全く予想もつかない間に、ドレスアーマーのプレート部分が剥ぎ取られ、女騎士の胸のラインがまろび出ていた。
「ふむふむ、なかなか立派だな。93センチの……Gカップか」
薄布に包まれた美しい乳球、その形が持ち主とアキトの視線を浴びる。バストサイズまでピッタリと言い当てられていた。
「しかし真っ黒の全身スーツに色気はないけど、これはこれでエロいな。見えないぶん、想像をかき立てられるというか……シルヴィはエッチだなぁ」
「だっ、だだっ誰がエッチですか!! これは動きやすく通気性に富んだボディースーツでっ、一般的なものですっ!! 標準装備ですっ!!」
「ふーん、そうか……このピチピチが標準装備……」
ツンと突き出る乳球の上を、アキトの視線がゆっくりと舐めるように這いずりまわる。秘された桜色の頂点を探すような動きに、女騎士は羞恥に身を焦がし、
「いっ、いやらしい目で見ないで下さいっ!」
「仕方ないだろ? シルヴィが魅力的なのが悪い。お兄ちゃんは哀れな被害者なんだよ」
「ひとのせいにしないでっ!! ここを出たらっ、絶対に牢屋にぶち込んでやります! 一生を暗い穴蔵で過ごさせてやります!!!」
「頼むからそんなことしないでくれよ? 牢屋なんかに入れられたら、お兄ちゃん『抱けーっ! 抱けーっ!』って叫び続けるからな」
「何を言っているんですか! このヘンタ――――あッ♡」
簡素な宿舎に甘い声が弾ける。
身をよじって逃れようとするシルヴィアの乳房を、アキトの手が鷲掴んでいた。ボリュームたっぷりの柔乳に、10本の指がむにゅりと埋まっている。
「んっ♡ ンあっ♡ な、なにを……んぁぁっ♡」
「牢屋に入れられたくないからな。騎士様を説得しようと思って」
「説得……ですってっ!? これのどこが――くっ♡ はぁっ♡ ンあぁ……っ♡」
手がたっぷりとした乳房の下にまわり、ゆっくりと持ち上げていく。豊満な乳肉はアキトの手の平の上で、その極上の柔らかさを伝えるようにぷるぷると揺れている。
「見てみろ、シルヴィ。ぷるぷるぽよんぽよんって、プリンみたいに揺れてる」
「くっ♡ ふっ、ふぁぁっ……♡ 私の胸でっ、遊ぶなぁ……♡」
「シルパイを見せつけられちゃったら、誰だってこうすると思うぞ」
「なっなにがシルパイですかっ♡ 元はといえばっ、貴方がプレートを――んんぅっ♡♡」
両サイドから乳房を指で挟まれ、強引に形を変えさせられる。僅かな痛みと、それを上回る膨大な快楽が弾け、シルヴィアは甘い悲鳴を上げていた。
(こ、これが……私の胸……? なんていやらしい……!)
シルヴィアは濡れた瞳で、自分の乳房を陶然と眺めていた。双つの乳弾は官能的にひしゃげ、ぷるぷると震えながら、正面に向かってロケットのように突出していた。
「シルヴィのおっぱい、すっごい気持ちいいな。ずっと触っていたいよ」
「だ、黙りなさい……んぁっ♡ あっ♡ はぁっ♡ あっ♡ あぁぁ……っ♡」
「シルヴィがどうされたら気持ちよくなるのか、お兄ちゃん、だんだん分かってきたぞ」
「くっ……♡ やっ、やめ……なさいっ♡ 私の胸をっ、いいように……んぁぁっ♡♡」
アキトの指が柔乳をむにゅむにゅと揉みしだき、ぽよんぽよんと揺らし、ぎゅうぅっと搾る。
「ン……っ♡ あっ♡ はっ♡ あっ、ああぁ……っ♡」
乳房をまるでオモチャのように扱われていたが、ただひたすら快楽だけが増大していき、代わりに嫌悪感は欠片も残さず消えていく。
(こっ、こんなのことをしている場合ではっ、ないというのに……んっっ♡ んぁぁ……っ♡♡)
甘い快感が全身へと広がり、理性が蕩け落ちそうになっていた。使命を放棄し、この閉じた空間で淫蕩に浸りたい……そんな欲望が首をもたげてくる。
「くぁっ♡ あっ、はぁ……っ♡ わ、私はっ♡ 誓約の光が守る国っ、アルヴェリスの騎士ですっ! こんなものにっ、決して屈しません……っ!」
シルヴィは唇を噛み、肉欲への誘惑を必死になって振りほどく。
「アキトっ、こんなことっ♡ 今すぐやめなさい……っ♡ 今なら、まだっ、許してあげます……っ!」
「”こんなこと”? ひどいなぁ、お兄ちゃんとイチャつくこと以外に大事なことがあるのか?」
「ふざけないでっ! 私にはっ、ンぁッ♡ 私たちにはっ、時間がないんですからっ!」
「なるほど……シルヴィは何か問題を抱えているのか」
十本の指が柔肉をむぎゅむぎゅと揉みしだきながら、双つの乳弾の頂点へと向かっていく。
「さっきからそのことばっかりで、俺の手に集中できてないだろ? 話してみろ、お兄ちゃんが解決してやる」
「っ! 貴方にはっ♡ 関係ないっ、ことですっ……♡」
シルヴィアはこみ上げる甘い声を喉の奥で押し殺し、ゆっくりと振り向いた。アキトの目をじっと見据え、ニヤリと笑って挑発する。
「それにっ、私は口だけのヤツが嫌いですっ!」
「俺はシルヴィが好きだぞ」
「っ♡!? くぅっ……! その舐めた態度っ、いい加減にしなさいっ……!」
「まだ舐めてない。揉んではいる」
「ふざけないでっ! それにっ、どうせ貴方はっ、私の……ンッ♡ 心が、読めるのでしょうっ! だったら、言う必要はありませんっ……!」
「シルヴィの口から直接聞きたいんだ」
「誰が、貴方なんかに――はぁぁぁンっっ♥♥♥」
先端の尖りを、兄の指がギュッと抓んでいた。鋭い快感がシルヴィアを貫く。
(な、んですか……っ♥ いまの、はぁ……っ♥♥)
瞳の中に火花が散る。脳天を貫く快感に、女騎士は混乱した。
先程のまでの擽ったいような淡い快楽から、神経を焦がすようなものに変わっている。身体中の毛穴が開き、発情の汗がぶわっと滲み出ていた。
「はは、散々焦らしてたからな、気持ちいいだろ?」
「く、貴方ぁ……♥」
悪戯が成功したような笑顔を見せる兄を、女騎士は潤んだ瞳で睨み返した。
真っ黒のボディースーツは発情の汗を吸い、アキトの手の形をくっきりと浮かび上がらせている。
「シルヴィのおっぱいは、もうお兄ちゃんのモノだな。跡もしっかりついてるし」
「あっ、貴方のモノなはずっ♥ ありませんっ……♥」
「ああ……シルヴィが可愛いから、お兄ちゃんも興奮してきた」
「っ!? なっ、なんですか! この固いモノはっ!? やめなさいっ、お尻に当てないでぇっ♥」
固い棍棒が女騎士の美尻に押し当てられる。それが何であるか、シルヴィアは分からなかった。じっとりと熱い棒を、割れ目に沿ってスリスリと擦りつけられて――――初めてそれがナニか知る。
「ふむふむ……鍛えてるだけあって、お尻がプリプリしてる。さすがシルヴィ」
「んっ♥ あっ♥ うぁっ……♥ やめなさいっ♥ 汚いモノをっ、擦りつけないでっ♥」
OD教の敬虔な信徒であるシルヴィアは、『妹は純血で純粋であるべし』という教えを頑なに守ってきた。
戦闘の経験は豊富でも、自慰の経験すらない鋼鉄の処女騎士であり――――前後から押し寄せる未体験の快楽に翻弄されていた。
「まあ、お楽しみはあとにすることにして。さあ、教えてくれシルヴィ。心に抱えてる問題ってのは、一体何なんだ?」
「くっ♥ あっ♥ うっ……ああっ、無駄です……っ♥ 貴方なんかにっ♥ 話したってぇっ……♥」
「解決出来るかどうかはともかく、俺に話すくらいはいいだろ?」
「ふっ、ふぁっ♥ あっ、あぁぁ……っ♥ ぐっ、ぅぅぅぅぅぅっ……♥」
騎士としての矜持を守るか、それとも全てに屈して快楽に身を委ねるか――揺れるシルヴィアの心を、アキトの指先が容赦なく責め立てる。
(あっ、ああぁっ……♥ ダメです、もうっ、わたしはぁ……♥ ぐっ、あっ、あぁ……♥)
充血した乳首を親指と人差し指でスリスリと擦られるたび、鋭い快感が全身を貫き、理性を削っていく――シルヴィは全てを誤魔化すため、口を開いた。
「私たちの国っ、アルヴェリスは今ぁっ♥ ンぅっ♥ 常闇に沈む国『ノクスヴェール』からっ、侵攻を受けてっ――ンっ♥ いますぅっ♥」
「なんだ、ケンカしてるのか」
「そんな甘いものではっ♥ ありませんっ♥ 向こうはっ、10万の軍を率いているっ♥ アルヴェリスを完全に滅ぼすつもりですっ♥ 国を守りたければ――ンぅっ♥ 女王の首を差し出せとも言っていますっ♥」
「へぇ……結構過激だな。交渉はしたのか?」
「ぐ、軍の司令官はっ♥ 『暴虐のジリオラ』ですっ♥ 交渉はっ、通用しませんぅっ♥」
シルヴィアが答えられるように加減しながらも、アキトの手は動き続けていた。
たっぷりとした乳肉を手で捏ね回されるたびに、妖しい性感の熱が下腹部へじくじくと溜まっていく。
「なるほど……そのノクスヴェールってのにも女王はいるんだろ? 名前は」
「あっ♥ あっ♥♥ ルミナ・ノクスヴェールだぁ……っ♥」
「ルミナ……」
不意に、バストを蹂躙する手が止まった。
シルヴィアが後ろを仰ぎ見ると、アキトは戸惑ったような表情をしていた。
「あ、アキト……――ふぁっ♥♥ あっ♥ あああンっ♥♥」
「ん、悪い。ちょっと手が止まっちゃったな」
しかしそれは一瞬で、すぐに乳房を蹂躙しはじめた。
汗ばんだ乳肌を手の平で揉みながら、指先で肉の蕾をぎゅっぎゅっと抓む。熱く痺れる快感に、シルヴィアは長い金髪を振り乱して悶えた。
「――最後の質問だ。セラが言ってた『彼』ってのは何だ?」
「『彼』とは『選ばれし兄』のことで、あっ♥ あっ♥ 女神様と共にっ、この世に安定をもたらす……世界で唯一のっ♥ 存在ぃっン♥♥」
「へー、それが俺なのか?」
「ふ、はは……ッ!♥ 思い上がらないでっ、貴方のワケがっ、ありませんっ♥ 『証』を持っていないでしょうっ♥」
「んん? 証って?」
「貴様にはっ♥ 関係ないことですっ♥ 神話にも歌われる『彼』は美しい兄でっ♥ 貴様のような小作人顔のヘンタイじゃにゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁンッッッ♥♥♥」
叱るように乳首を抓まれる。強烈な快感にシルヴィは身悶えした。
「……シルヴィ。話してくれてありがとうな」
そう笑って、アキトは責めを激しくした。指の圧迫を強め、しこしこと凶悪に乳首を扱く。
まるで蕾みを磨り潰そうとするように、指の腹で尖りをクリクリと転がし、痛みを感じるギリギリの力加減で愛撫していく。
「ンっ♥ んぁぁっ♥♥ あっ♥ ふぁぁぁんっ♥♥ はっ、激し――♥ あッ♥ あぁっ♥ だめっ♥ もうっ、やめなさいぃっ♥♥」
身体の奥で、何かがじわじわと迫り上がってくる。灼熱を含んだ弾けそうな何かが、シルヴィアの中で育っている。
(なっ、なんですかっ♥ この感覚はぁっ♥ 何かがっ♥ 何かきちゃうぅっ♥♥)
呼気が乱れ、身体が強張る。爪先の方からは、ビクビクと小刻みな震えが這い上ってきている。
(ダメっ、ダメなのにぃっ……♥♥ 気持ちいいッ♥ 気持ちよすぎてぇっ♥ わたしっ♥ わたしぃ……っ♥♥)
逃げ場のない、逃げる気も起きないそれを、シルヴィアは陶然と受け入れていた。
今まで守ってきた大切なモノが壊れる予兆。そしてそれを待ち望んでいる自分――――そんな背徳的な感覚に、シルヴィアは微かな好奇と恐怖を覚えていた。
「やっ♥ やめなさいぃっ♥ これ以上はっ♥ わたしっ♥ おかしくなるぅっ!!♥♥」
「我慢するなシルヴィ。兄ちゃんが見ててやるから、いつでも好きな時にイっていい」
「い、イク……? ンはっ♥ あっ♥ ああっ♥ ンぁぁっ♥ あっ♥ ふぁンっ♥♥」
「イク時は、ちゃんとお兄ちゃんに教えるんだぞ」
「あっ、ンっ♥ んぁっ♥ や、やめ――あっ♥ あぁっ♥ イクッ♥ イクイクッ♥♥」
アキトの指が桜色の頂点をぎゅっと抓む。
快感が弾け、女騎士の全身がビクンと跳ねた。
「イックゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!♥♥♥♥」
女騎士の背中がしなる。
ブルブルと細かく震える肢体は制御を失っていた。シルヴィアは気持ちいい戦慄に包まれながら、白くしなやかな喉を反らし続けた。
悲鳴のような嬌声が余韻を残し、閉ざされた空間をいつまでも震わせていた。
06
「シルヴィア? 一体どうしたと言うのです……?」
女王セラは玉座の段から駆け寄り、倒れ込んだ女騎士の姿に顔を曇らせた。先程まで毅然と立っていた彼女が、突然奇声を上げ、そのまま糸が切れた人形のように崩れ落ちたのだ。
いつもの鋼の眼差しも今は閉ざされ、汗の浮かぶ身体はピクピクと小刻みに震えていた。
「心配ないぞセラ。ちょっと気絶しただけだ」
全裸マントの男はシルヴィアの身体を持ち上げると、お姫様抱っこの体勢で胸元に抱き寄せた。その顔には、まるですべてが計算通りだと言わんばかりの不敵な笑みが浮かんでいる。
「それから、後のことは――全部、お兄ちゃんに任せとけ」
冗談めいた響きの裏に、不思議な威圧感が混じる。その瞬間、場の空気がピリリと張り詰めた。
「貴方は――」
セラは思わず息を呑んでいた。
男の左目――虹彩の奥に、星を象った奇妙な紋様が浮かび上がっていた。
『とある兄妹の日常』
「お兄ちゃん、今日のお味はどうですか?」
「――ん。うまい。アスカの作る料理はなんでも美味いぞ」
「そういえばさ、この間、学校で弁当を食べようと思って机の上に出したらさ」
「はい」
「全然食べられなかったんだよ」
「えっ!? 美味しくなかったってことですか! ごめんなさい、お兄ちゃん……」
「いやいや、アスカはなにも悪くない。そうじゃなくて、箸を使わないといけないんだって、基本的なことを忘れてたんだ」
「あっ……そういうことですか」
アキトは自分の箸で、アスカにひとくち分を差し出す。
アスカもまた、自分の箸で兄に食べさせてあげる。
兄妹は、息を合わせるように、自然と食べさせ合っていた。
「たしかに、自分で箸を使って食べるのが普通ですよね」
「そうだなぁ……うちではこっちの方が普通になってしまった」
兄が話し終わるのを見計らって、アスカがハンバーグを一切れ、口に運ぶ。
「『あーん』って、もうずいぶん言ってませんね? 久しぶりにしましょうか?」
口元にイタズラっぽい笑みを浮かべる妹。
その表情は、答えを聞く前から分かっていると言わんばかりだった。
「そうだな……たまにはいいかな」
「「はい、『あーん』」」
ふたりの声が、ぴたりと重なった。
――兄が異世界転生するまで、あと99日
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