妹しか居ない異世界にイッたので妹ハーレムを作りました 作:ぶっかけ龍之介
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――一方、ジリオラから向けられる剣を眺め、アキトは全く別のことを考えていた。
玉座で触れたシルヴィアの肌と柔らかな温もり。手に吸い付くような感触と、甘い女の香り――それら全てにアキトは覚えがあった。
元の世界においてアキトたち兄妹は、自他共に認めるブラコン&シスコンカップルだった。
ウェディングケーキのごとく、倫理やモラルをぶった斬った兄妹は、日々交わりまくっていた。セックス回数は、優に四桁を超え、毎日毎晩全身全霊で愛し合っていた。ゆえに、互いのわずかな仕草や空気の揺らぎからも、膨大な情報を読み取ることができた。
ふたりに言葉は不要だった。見つめ合うだけで全てが伝わり、何もかも誤解なく解り合えた。
その名を呼ぶだけで、兄妹たちは一心同体を体感できていた。
1日のうちのおよそ22時間。妹とはトイレ以外で(時にはトイレでも)常時交わっていたアキト――倫理感崩壊、破廉恥の化身たるシスコン兄は、ジリオラを前にこう思っていた。
――このコは、俺の妹だ。
挑発的な褐色の肌。1つに束ねられた深い藍色の髪。鷹のように鋭い瞳。
清楚など程遠い、豊満な躰を覆う水着のような防具――派手な外見は最愛の妹とは似ても似つかなくても、
――
黒の二番隊と対峙した瞬間、アキトは全てを理解していた。
シルヴィアに触れた時にも感じた、己の魂の一部に触れるような感覚。
掌から感じる温もりに全てを教えられ、また全てを知られているような一体感。
耳元で聞こえる、甘い嬌声がもたらす至福と快楽、そして全能感――その全ては
こと『妹』において、アキトに知らないものは無い。
それは元の世界と理の違う――異界だろうが変わらない。
スリーサイズ、特技、性癖、性感帯、現在及び未来に至る思考の流れ――――知らぬ間に『妹』が増えても、『妹』のことなら全て誤解なく理解できる。
故に、銃弾と火球が迫っても、アキトは踏み出した足を止めなかった。
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10万対1という圧倒的優位にあって、二番隊はアキトを侮っていた訳ではない。
相手の能力を侮って油断するなど、戦士として言語道断。『敵は全力で叩き潰せ』と兵を厳しく鍛えたのはジリオラである。
隊長のジリオラも、副官のリリナも、そして二番隊の誰も油断などしていなかった。ただ、直後に起こった事態が、想定を超えていただけに過ぎない。
「ば、バカなッ!? 攻撃を受け止めただと……ッ!?」
一斉射による硝煙と土埃が晴れた時、殺到したはずの銃弾はその全てがアキトの手にあった。火球すら、地に焼け跡一つ残さず消えている。
驚愕するジリオラたちの前で、鈍色の弾丸がパラパラと地へ撒かれる。
「そんな……ッ!? あ、アレは……ッ!!」
右手の甲に浮かぶ『 I ♥ 妹 』の紋章。
そして、左目に浮かぶ星形の紋様。
光り輝く紋章は
「あっ、あの紋章! あいつが創世の女神の兄! 『シスター・オブ・ハート』!! 全ての妹を従える
「ってことはアイツが伝説のッ!? そんなバカなッ!? あり得ないわ!!!」
「勝てっこありませんよッ!! 隊長っ!!」
信じがたい光景に次々と悲鳴が上がる。その僅かな隙を突いてアキトは大地を蹴った。爆発的な跳躍で二番隊隊長、ジリオラの元へ迫る。
「――ッあ!?♡」
開いていた間合いを一瞬にしてゼロに変え、藍色の髪へと手を伸ばすアキト。その手を、ジリオラは身を捻って辛うじて躱した。
慌てて距離を取ろうとするが、脚が思うように動かない。掠めてしまった頬が桜色に染まり、愛液がどろりと股を流れる。
「ええい、陣を乱すな!! 相手はたった一人だ!! 当たりさえすれば――ッ!?」
混乱しつつも副官として部隊を鼓舞するリリナ。そこへアキトの手が迫る。
「ひっ、いつの間に………………――――ふぁっ♡」
頬を優しく撫でられ、固く強張った表情が一瞬にして蕩ける。引き結ばれた唇はだらしなく綻び、仮面のような表情がウソのように淫靡なものへ変わる。
「ひっ♥♥ あっ♥ あっ♥ ああぁっっ♥♥ そんなあああンっっ♥ しゅごっ♥ しゅごイイぃっっ♥♥ 兄ちんぽしゅごしゅぎぃいぃっっっ♥♥♥」
次の瞬間、リリナは悲鳴のような甘い嬌声を上げていた。
一息のうちに裸にひん剥かれ、白くしなやかな脚をV字に割り開かれ、輝く肉棒で貫かれていた。
「んぁっ♥ あっ♥ あひぃっ♥♥ 深いのぉっ♥ 赤ちゃんの部屋っ♥ 兄ちんぽごんごんしてりゅぅぅ♥♥ んぉっ♥ おっほぉぉ……っ♥♥ 噴いちゃうっ♥ 兄ちんぽでごんごんしゃれてっ♥♥ おっ♥ ラブジュース噴いちゃうのぉっ♥♥♥」
背後から抱えられたリリナの細い身体に、不釣り合いなほど野太い巨根が深々と突き刺さっていた。薄桃色の花弁はその入り口をいやらしく綻ばせ、兄の肉棒をじゅぶじゅぶと呑み込んでいる。
結合部からは、透明な愛液がプシャアアッ!と壊れた噴水のように何度も吹き出していた。
「あっ♥ あっ♥ あっ♥ んぁぁぁぁっ♥♥ こんなのらめええっ♥♥ わたしっ、はじめてなのにぃっ♥♥ こんなのらめなのぉぉっっ♥♥♥」
剥き出しの純白美乳をたぷんたぷんと揺らし、リリナは快楽の虜になっていた。上の口も下の口もぱっくりと開いたまま、突き上げられる快感に身を震わせている。
「あぁっ♥ あっ♥ あっ♥ あはぁっ♥♥ らめぇッッ♥♥ もうイクッ♥♥ イクッ♥♥ イクイクッ♥ イックゥゥゥゥゥゥゥゥッッッ♥♥♥♥」
残像を生む高速ピストンで追い詰められ、だらしないアヘ顔で絶頂。1番深いところにありったけの精液を注がれ、リリナの戦意は消滅した。
「ああぁ……っ♥ 熱いぃ……っ♥ おにいちゃんのっ、おなかにいっぱいぃ……っ♥」
いつもは冷静沈着なシゴデキ副官が、うっとりと呟く。
結合部からは膣内に収まりきらなかった白濁がごぽりと溢れ、愛液の水たまりの上に糸を引きながら垂れていった。
「はぅン……っ♥ おにいちゃん……だいすきぃ……♥♥」
くったりと横たわる身体を兄によって抱きとめられ、そのまま地に寝かされる。
冷徹に見えてリリナは実は甘えん坊、愛撫も射精もど真ん
「そ、そんなッ!? リリナがヤられた、だと……ッ!?」
ジリオラでなければ見逃すほど、恐ろしく早い和姦。信じがたい光景を目の前に、二番隊隊長は硬直していた。
リリナとジリオラは幼馴染の関係でもあるが、こんなにも幸せそうな蕩け顔は見たことがなかった。
当然だが、快楽漬けのメス顔で絶頂の余波に震える姿も、まるで粗相をしたように愛液と精液を垂れ流している姿も見たこともなかった。
「や、やめろ……! アタシにはやめろっ! やめてくれ……っ!」
ジリオラは尻餅をついたまま、後ろ手で地を這い、なんとか逃れようと藻掻く。一瞬のうちに戦意を喪失していた。革製パンツから滲む愛液で地に線を描きながら、アキトから離れようと必死だった。
「やめろっ、絶対にやめろっ!! 来たら殺すっ! 絶対に殺すからな!!」
それでも近づく気配に半狂乱となり、剣を振り回して威嚇する。
「心配するなって。ちゃんと分かってるから」
「なっ、何をだっ!!!」
――そう、アキトは|理解≪わかっ≫ていた。
豊満褐色妹は、本当は大好きな兄に押し倒されたがっていて、立ちバックで獣のように犯されたい――――と願っていることを。
「や、やめろっ! こっちに来るなっ! 来るな来るな来るな――んほおおおおぉおぉお♥♥♥」
豊満なヒップを鷲掴まれ、ジリオラはお待ちかねのバックで貫かれた。巨根を奥の奥まで突き入れられ、押し出された愛液がピンクの花弁からプシュッと艶やかに溢れ出る。
ジリオラが討ち取った魔物の皮で作った革製の軍衣。薄いながらも強固な防御力を誇っていたそれは、光の速さで破り捨てられていた。
「お"っ♥ お"っ♥ お"っ♥ んほおおおおおおおっ♥♥♥♥」
青空の下、全裸で犯され続けるジリオラ。束ねた髪は官能の波に振り乱れ、半開きの唇からはピンクの舌が覗く。
哀れな二番隊隊長は、逃げられないようにムッチリとした褐色の尻を掴まれたまま、容赦ないピストンを喰らっていた。
「やっ♥ やめろぉっ♥ んおっ♥ おっ、ほぉっ♥」
地面に頭を押しつけられ、尻だけ高く掲げさせられる――服従を誓うメス奴隷のようなポーズで犯され続ける。
「ぐっ♥ おっ♥ んっ♥ おふぅっ♥ こっ、殺すっ♥ ンッ♥ 殺してやるっ♥ こんな無理矢理ぃっ♥ んふぅっ♥ ぜったい殺してやるぅっ♥♥」
獣じみたピストンの衝撃に合わせ、ロケットのように突き出る爆乳がブルンブルンと淫らに暴れ揺れる。
「んっ♥ んおっ♥ んほぉっ♥ やめ……っ♥ 乳首っ♥ 乳首がっ♥♥ 擦れるぅっ♥♥」
ロケット乳が縦にも横にも激しく跳ね乱れるせいで、敏感な乳首が何度も地面に擦れる。そのたびに快感の電流がびりびりと全身を駆け抜け、脳髄の奥まで甘く痺れさせていく。
「ぐぁっ♥ あっ、うぅっ♥♥ こんなっ♥ こんなはずはぁっ♥♥」
生まれて初めて味わう敗北。人生で初めての屈辱に――――ジリオラは、激しく興奮していた。
「んおっ♥ お"っ♥ お"お"お"お"っっ♥ こんなぁっ♥ 戦場でぇっ♥ 兵たちの前でぇっ♥ ひどい♥ ひどいぃっ♥」
ジリオラは振り向き、甘ったるく蕩けた声で兄を批判した。自らの手をお尻の方へと滑らせ、アキトの手に重ねる。快感の密度がグンと跳ね上がり、理性が蕩け落ちていく。
「んふぉぉっ♥ おっ♥ おぉぉぉンっ♥ ひどいけどっ♥ ひどいのが気持ちいいぃぃっ♥♥♥」
瞳は快感で潤み、豊満な褐色ボディは発情の汗でべっとりと濡れていた。パンパンパンッ!と荒っぽく腰を打ち付けられるたびに、汗はいくつもの珠となって飛び散った。
「お"っ♥ んおおおおっ♥ イ"グッ♥ イ"グイ"グゥ……ッ♥♥ スゴいのぎぢゃうぅぅぅぅっ♥♥♥♥」
『自分より強い兄者はいない』と諦め、叶わぬと思っていた望みの全てが叶った瞬間。ジリオラの意識は宙を舞っていた。どこまでも高く、高く、ピンク色の空を舞い上がっていく――――
「んほぉおおおおっ♥♥♥ イグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッッッッッ♥♥♥」
熱く粘っこい兄汁が、褐色妹の胎内に撃ち出される。
膣内を白濁でどろどろに塗りつぶされ、リリナと共に地に寝かされた時――ジリオラはもう夢の中の住人となっていた。
「たっ、隊長ッ! お、おのれ……っ!」
アキトへ再び杖と銃口が向けられる。
隊長と副官を失っても二番隊の兵力は健在。いくら優秀な指揮官を失ったとは言え、物量が違いすぎた。多勢に無勢で、これでは戦争ですらない。
「たった一人でッ! ヤれると思うなあッ!!」
――しかし、シスコン兄にしてみれば、ココは戦場ではなかった。
時間無制限で、甘く柔らかい妹を好きなだけ食べて良い――そんなビュッフェ会場。次々と襲いかかる妹たちもプレイの一環で、おねだりしているようにしか見えなかった。
『シスター・オブ・ハート』の紋章を輝かせたまま、勇ましく叫ぶ妹たちを電光石火で押し倒していく。
「んほあああっっ♥ ヤられりゅぅううううっ♥♥ んあっ♥ ナカはっ!ナカはらめえええっ♥ あっ、熱いっっ♥ 妊娠しちゃうっ♥ 赤ちゃん錬金釜にされちゃううううううっっ♥♥♥」
戦闘エリートだらけの二番隊で伸び悩んでいたミミカも、兄の肉棒を受け入れた瞬間、鬱屈したストレスから開放されていた。圧倒的幸福感の中で愛液を噴き出し、舌を垂らしたアクメ顔で失神する。
「かっ、勘違いしないでよねっ! アタシは別にお兄ちゃんの汚いオチンチンなんかあっふぁああああっっ♥♥♥ キタキタキタキタぁぁぁっ♥♥ しゅごいのキちゃったぁあああああっっっ♥♥」
天邪鬼で孤立しがちだったツンツン妹のリリも、挿入された瞬間に素直にさせられていた。とろっとろのメス顔で光り輝く肉棒を呑み込み、絶頂。刹那の間に、アキトは19人の妹たちの|膣内≪ナカ≫に射精していた――残り兵力99,979。
「私には油断も隙きも――んひいいっっ!!? らめえええっ♥ 妹汁でちゃうぅっ♥ 妹汁ドバドバ出ちゃうぅぅっ♥♥ ブラコン妹汁噴き出ちゃうぅぅぅぅっ♥♥♥」
アン!
「いいでしょう! 相手をしてあげますわ! たとえシスター・オブ・ハートといえど、高貴なるわたくしはそう簡単にイックゥウウウウウゥッッ♥♥♥」
アン! アン!
「ウチの爪で八つ裂きにしてやにゃああんっ♥♥ らめえっっ♥ 兄ちんぽしゅごしゅぎぃ♥♥♥ 反り返ったカリ首でナカ引っかき回されるにゃあああああんっっ♥♥♥♥」
アン! アン! アンアンアンアン!!
「バカなっ! 出世街道をひた走る私が! ジリオラを踏み台にするこの私がッ♥♥ こんなクソ兄野郎にイカされるはずが…っ♥♥ この私が♥ この私がっ♥ この私がぁあああああああああああああああンンッッッ♥♥♥」
アン! アン! アンアンアンアン!! アンアンアンアンアンアンアンアンアンアンアンアンアンアンアンアンアンアンアンアン!!!
小生意気なメガネ妹も、金髪縦ロール妹も、猫耳獣人妹も、短髪傲慢妹も――電光石火の早業で例外なく
(アスカ……お前は、ここに居たのか)
『妹』たちに
異世界妹たちの愛液を通して分泌される、最愛の妹の欠片――『アスカニウム』のおかげで、アキトの精力も体力も遥かに増大していた。
(やっぱり……お前は、いつも俺の傍にいるんだな)
最愛の妹が傍にいるなら、恐れるものは何もない。
妹たちの性感帯を光り輝く肉棒で責め立て、秘めていた夢や欲望を余すことなく叶えていく。
「――あ、慌てるな! シスター・オブ・ハートとて、全員で一斉にかかれば倒せる! 今だっ! 全員イックゥゥゥゥゥゥゥゥッッッッッ♥♥♥♥」
横一列に並び、銃口を向けていた妹兵を同時絶頂アクメ潮吹きさせる。
青空を突き抜けるような多重嬌声。これが戦いの狼煙だった。
兄の使命は、妹を悦ばせること。つまり、妹だらけのこの場所は戦場ではなく、ビュッフェ会場であり――腰と腰をぶつけ合い、愛液と精液が儚く散る、兄と妹の真剣勝負の場でもあった。
「さあ来い! アニキ! 実はアタシは1回突かれただけでイックゥゥゥゥゥゥッッッ♥♥♥♥」
筋骨隆々のパワー系妹を手つなぎ正常位で突き倒す。
『兄待ち』妹――残り89,981人。アキトの戦いは、まだ始まったばかりだった。
♡♡♡♡♡
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♡♡
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――開戦から19時間後。
動く者のなくなった平原には、白濁と愛液の池が斑に広がっていた。
脱ぎ散らかされた軍服と、艶かしく転がっている汁濡れの裸体の数々。乱れた髪、だらしなく開かれた脚、剥き出しのまま揺れる乳房、甘酸っぱい淫靡な薫り――。
微かに聞こえる「あぁっ♥」「んぅぅっ…♥」「お兄さまぁ…♥」などの声が、彼女たちが死者でないことを物語っている。
「ふぅ……さすがにちょっとヤりすぎたかな」
アキトは額に流れる愛液を拭う。全身は妹たちのラブジュースで濡れていた。
妹たちと交わした熱、匂い、感触が、頭と身体に濃く残っている。
「おい……♡ まだだ、まだ終わってないぞ……っ♡」
声に振り返ると、そこには、剣を杖代わりに地面に突き刺し、ふらつく身体で立ち上がろうとする全裸の少女がいた。
愛液と汗が絡みついた褐色の肌が、陽の光を受けて艶やかに輝いている。目は虚ろで、けれど確かにアキトを睨みつけていた。
「お前など……認めるものかっ♡ アタシは……っ♡ まだ、負けていない……っ♡」
その視線に宿っているのは、屈服ではない――欲望と、抗いがたい執着。
終わらせたくない。終わらせない。
そんな叫びが、彼女の震える体から滲み出ている。
「勝負は……まだ、ここからだっ♡ 今度は……ぐっ、アタシの技を受けろっ……!!」
快楽に染まっていた全身を強制的に戦闘モードへ切り替え、褐色の妹は腰を低く沈めた。
「この技を受けて、生き延びたヤツはいない……お前の命も、ここで終わりだ!」
対するアキトは必殺の構えを見せる二番隊隊長へ、自然体のまま向き直る。
その眼差しは、まるで未来すら見通すような静けさを湛えていた。
「クソがッ……! 舐めやがってぇ……ッ!」
あくまで自然体を崩さないアキトの姿を、挑発と受け取ったジリオラは、怒りのボルテージを更に上げた。
「く、うぉぉぉっ……!! ぶっ潰してやる!! その余裕面ごとッ!!」
歯を食いしばり、全身の気を一点に集中させる。
右脚を大きく振り上げたジリオラの姿は、まるで大鷲の飛翔前――――高まる気迫にビリビリと空気が震え、緊迫が場を呑み込んでいく。
「――喰らいやがれッ!! 暴虐の脚ぃッ!!!」
裂帛の叫びと共に、必殺の一撃が放たれた。
空が軋み、大地が揺れる。風を裂く猛烈な衝撃波が、一直線にアキトめがけて襲いかかる。
次の瞬間、轟音と閃光が平原に炸裂した。
『とある兄妹の日常』
「お兄ちゃん、ゲームを買おうかどうかで迷ってますね?」
「……っ!? 明日香、お前ほんとに読心術使えるんじゃないのか……?」
「いーえ、そんな力を使わなくても分かります。カンタンです♪」
「……どこでバレた?」
「まず、朝から何度も通販サイトを開いては閉じてを繰り返してましたよね? しかもレビューだけはすごく熟読しました」
「……くっ、スマホを覗かれてたかっ!」
「あと『この価格、今だけかもしれん……』って独り言もちゃんと聞いてました」
「やめてくれ、なんかすごく恥ずかしい……!」
「でも、結局カートに入れたまま放置しておる……それはたぶん、頭の中で『積みゲー増えるだけだからやめとけおじさん』と『買えるときに買っとけおじさん』が戦っているからですね!」
「ぐあああ! そこまで見抜かれてるとは……!」
「ふふっ……お兄ちゃん、悩まずに買っていいんですよ」
「えっ、いいの?」
「はい。だって私、ゲームしてるお兄ちゃんを隣で見るの、大好きですから!」
「……そ、そうか……それなら――」
「ただし!」
「ただし?」
「プレイ中も、適度に私に構ってください。あと、ご飯食べないでするのはダメですよ? それと、ちゃんと私と寝てください。あと――」
「ま、まだあるのか……? あんまり多いとお兄ちゃん、忘れちゃうかもしれん」
「では3つに絞りましょう。『時間厳守・健康第一・濃厚いちゃらぶ』です!」
「お、おう……わかった。約束する」
「ありがとうございます! ……えっちなゲーム、ひとりでしちゃイヤですよ?」
「そっちもバレてたのか……流石だな……」
――兄が異世界転生するまで、あと98日。
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