妹しか居ない異世界にイッたので妹ハーレムを作りました 作:ぶっかけ龍之介
20
森の中は、やたらと静かだった。
風は吹かず、木々は陽の光を遮るようにうっそうと生い茂り、足元には湿った苔とくすんだ葉が積もっている。鳥のさえずりすら途絶え、空気はやけに重苦しい。
そんな森の小道を――
カンッ……コン……カンッ……コン……
妙に間の抜けた音を鳴らしながら、不審者が歩いていた。
頭には顔全体を覆う銀色のバケツ。その上に『シスコン注意』と油性マジックで書かれている。
「こちらです、お兄様。あっ、足下にお気をつけを。大きめの石があります」
「……おっと、ありがとな」
「そんな……わたくし、お兄様を手助けできて光栄です。もっといっぱい頼ってくださいませ」
隣で手を引く小柄な少女が、バケツ男の歩行を手助けする。その少し後方を、不機嫌そうな顔の騎士が続く。
「……過保護すぎではありませんか? 手を引かずとも、足下くらいは見えるでしょう」
アキトをバケツ男としたのは、シルヴィアだった。
もともとアキトの容姿は、街を歩いても誰ひとり振り返らないほど、驚くほどの凡庸さだ。人目を惹き付けることなど無いが――
「それを言うなら、貴方の方が過剰なのです。お兄様にこんな物を被せるなんて……信じられません」
「これも試練、ということでしょう」
「これのどこが……女神の試練に向かうお兄様にもっと敬意を払うべきでは? そもそも、アキトお兄様に女神の試練など――」
「必要ない、とでも言う気ですか? 教えはどうなっているのですか、教えは」
「く……」
「『兄王と認められるには、“女神様の試練”を受け、それに合格する必要がある』――そう言ったのは貴方のはずです」
「それに」とシルヴィアは続けて
「無用な混乱は避けるべき、というのは貴方も私と同じでしょう。念には念を入れる必要がありますから」
『シスター・オブ・ハート』誕生の噂は、すでに広まりつつある。もしアキトの正体が知られれば、混乱は避けられない。
「兄になってください!」「ブチ犯してください!」――そんな事態を防ぐため、シルヴィアはアキトにバケツを被せることを即決したのである。
結果、こうして森を彷徨い歩く“バケツ男”が誕生したのだった。
「ユイ、まあいいじゃんか。シルヴィも俺に気を遣ってくれたんだからさ――ってコレ、めっちゃ声響くな」
「お兄様がそうおっしゃるのであれば……はぁ、カッコイイお顔が見れないのが残念です」
「あ、アキトがカッコイイ……? 貴方の審美眼はどうなっているのですか? とことん合いませんね」
「それで結構ですよ。貴方と意見が一致する方が不快です」
「なんですって……!?」
「わたくしは怒っているのです! お兄様の美しいお顔をバケツで隠し、さらに救いの御手すら、このような粗末な革手袋で覆うなど……いくらなんでも不敬が過ぎます!」
アキトの手には極厚の革手袋が装備されていた。それも肘上までのロングタイプ――これもシルヴィアの発案である。妹と触れ合うどころか、小枝一本つまむのも困難なものだ。
「なにを言うのです! その手は猥褻で危険なのです! それくらいの処置は当然です!」
「お兄様の“救いの御手”が猥褻で危険……? どうやら本当に異端審判にかけられたいようですね?」
「貴方だって見たでしょう! アキトがうっかり触れてしまった結果、年端もいかない幼女が大量に潮を吹きながら絶頂し、商店通りにオホ声を轟かせたところを!」
「アレは『新設された噴水です』と、うまく誤魔化したではありませんか」
表情を全く変えず、淡々と言い返すユイにシルヴィアの声はさらに大きくなる。
「それだけではありませんよ! アキトがうっかり転んでしまった結果、近くにいた妙齢の女性たちに触れてしまい、6人同時アクメと同時失禁!! 広場には言い訳不能の大きな愛液溜まりが出来てしまったではないですか!」
「アレも『新設された足湯です』と、うまく誤魔化したではありませんか」
「誰も誤魔化されてませんよっ!!! どれだけ面の皮が厚いのですか!!」
女騎士の怒号が森にこだまする。木々の間を抜ける風に混じり、鳥たちがバサバサと飛び立った。
「その後も道中では学校帰りの少女たちがスカートを押さえ、恥ずかしそうに小刻みに震えていたり、『はぁ…はぁ…?』と熱っぽい息を溢しながら、私たちを集団で追いかけてきたりなど、不審な出来事が立て続けに起こって…………これもアキト、貴方の仕業ではありませんよね!?」
「何でもお兄様のせいにしないでください。お兄様は少しも悪くありません」
立て続けに批判され、ついにはユイもフードの奥から女騎士を睨んだ。
「とにかく! 様々な事件が続いた結果、案の定アキトの正体がバレてしまって逃走――だから、このような獣道を歩くハメになっているのでしょうが!」
「元はと言えば、貴方のようなカマトト騎士がお兄様に――」
「まあまあ、ケンカするなって――ってコレ、マジでめっちゃ声響くな」
「はい、止めます♡ お兄様♡」
「……以前から思っていましたが貴方、態度に裏表がありすぎですよ……」
わちゃわちゃと騒ぎながら、3人は森を進んでいく。
やがて、遠くから滝の音が聞こえ始めた。目指す“女神の試練”は、もうすぐそこだ。
だが――
「……ユイ、大変だ。」
アキトが静かに、神妙な声で手を引く少女に呼びかけた。
「おしっこ行きたい」
バケツをかぶったまま、アキトが素直に告げると、シルヴィアとユイの足がピタリと止まった。しん……と森の空気が凍りつく。
「膀胱が弾けそうなほどパンパンだ……漏らしそう」
「それは大変です。頭のバケツは預かりますから、今すぐお手洗いへどうぞ」
ユイはそう言うなり、アキトの頭に被さったバケツをスポッと外した。両手の手袋も脱がせ、地面に投げ捨てる。
「悪いな、さっきからずっとガマンしてたんだ」
「もう、お兄様ったら……先程の女子学生への集団クンニが原因ですね? 愛液の飲み過ぎにはご注意をと申しましたのに」
「ああ、そうだったな……すまん」
「すまんって! やっぱりアレも貴方が原因だったのですか! ユイ! 貴方ウソをつきましたね!? 法王代理とあろう者がウソをついて良いのですか!!」
「うるさいですね……そのような些事、今はどうでも良いではありませんか。ささ、お兄様。あちらに公衆トイレがありますので、そちらへ」
ユイが指差したのは、山道に併設されたコンクリート造りの公衆トイレだった。
白い外壁はきれいに塗装され、照明も明るく、出入口の自動ドアまで備わった、妙に立派な施設だ。
森の中に突然現れた近代的建築は、逆に少し不気味にすら見える。
「お兄様おひとりで大丈夫ですか? わたくしも一緒に行きましょうか?」
「だから過保護過ぎですっ!! トイレくらいひとりで行かせなさい!」
「ちょっ……! 邪魔をしないでくださいまし!」
トイレにまでついて行こうとする少女を、女騎士は羽交い締めにして引き留めた。
「いいですかアキト! ヘンなことはしないでくださいね? 用だけを済ませるのですよ!」
「……ヘンなことってなんだ? オナニーか?」
「っ!? わっ、わざわざ言わなくて良いのです! さっさと行きなさい!!」
シルヴィアが怒鳴りながら、アキトをトイレへと追いやる。
「じゃあ、悪いけどちょっと待っててくれな」
自動ドアがシュッと音を立てて閉まり、アキトは暗がりの中へと消えていく。
残された妹ふたりは無言で睨み合い――同時にそっぽを向くのだった。
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|| WC ||Ю-(゜ー゜*)オジャマシマース
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見慣れた男性用小便器で用を足しながら、アキトは公衆トイレをしげしげと眺めた。
白く清潔なタイル張りの壁に無駄にスタイリッシュな手洗い場。そして自動で水が流れる小便器――
「おまけに便器は『
異世界とは思えぬほど現代的な作りに、思わず苦笑いがこぼれる。
微かに漂う芳香剤の匂いすら、故郷のものと一致していた。
「妹しかいない世界だからか、公衆衛生関係はやたら発達してるな……この分じゃ、“現代知識で無双”とか夢のまた夢か……」
アキトは淡く発光するイチモツを、そっとズボンに収めようとした――その時だった。
「――なるほど、平常時でも力強いわ。これが創世の女神の兄のイチモツなのね」
突然、隣に女が現れた。
頭のてっぺんから足の先まで、全身を真っ黒なタイツで覆っている。ただ一つ、口元だけがぽっかりと開いていた。
「私は”怪盗フェラマスク”……お会いできて光栄よ。『シスター・オブ・ハート』」
「ふ、フェラマスク? アンタ、変態か?」
「バケツ男に言われたくないわ!」
フェラマスクはもっともなことを言い放った。
「フフ……私、アナタに興味があるの。伝説の力……味合わせて欲しいわ」
フェラマスクは流れるような動作で、剥き出しとなっているアキトの肉棒を鷲掴んだ。
細指が肉竿に絡まり、むぎゅっ…むぎゅっ…と悪戯に弄ぶ。
「さあ、読みなさい。私の心を……あの妹のように、ザコアクメさせてくれてもいいのよ?」
「あの妹たちのように……? メイドのリリエルのことか? それとも救護師のヴェリカ? 見習い騎士のティナリエか?」
「どれでもいいわ!! いいから、力を使って心を読んでみろっちゅーのよ!」
アキトは目を閉じ、意識を集中させた。
キィン……と澄んだ高音が空気を震わせ、全身に淡い光のオーラが立ち昇る。
右手に『 I ♡ 妹 』の紋章が光輝き、
左目には、まるで星のような煌めきが宿る。
「フフ……いいわ。”絶対的兄者の力”は自由に発動できるようになったのね」
「ユイに修行してもらったからな。初めは苦労したけど……」
アキトはフェラマスクを見つめる。
妹であるなら、考えていることなど『シスター・オブ・ハート』には筒抜けのはずだった。
「む……読めない。アンタ、妹じゃないな?」
「フフ、その通りよ。つまり、アナタの力は私には効かない」
フェラマスクは妖艶な口元をアキトの耳元へと近づける。生暖かい呼気が耳朶を擽る。
「殺そうと思えば、いつでも出来るわ」
長く細い指が肉竿をすーっと滑り、カリ首をギュッと締めた。指に力がこもり、ぎりぎりと肉棒を締め付けていく。
「ぐっ……!」
ざらざらとしたタイツの指が、肉棒の先端から根元へと蠢く。絞り出すような動きに耐えかねて、アキトは思わず呻いてしまう。
「フフフ……『シスター・オブ・ハート』。無敵の存在に見えて、アナタにも弱点はある――ひとつは、私のような存在の前では伝説の力も無力化されるということ」
「そして、もう1つ」と囁きながら、フェラマスクは兄棒をぎゅっ、ぎゅっと圧迫する。
「アナタも気付いている通り、アナタは“妹とセックスすることで生命力を補給している”――言わば、妹の愛がなければ生きられない儚い存在。補給源を絶たれれば……死ぬわ」
タイツの指がペニスの根元をギュッと絞めつけた。鬱血したペニスが赤黒く腫れ上がる。
「昨日までは妹たちと散々ヤりまくって、有り余るほどエネルギーを補充できていたけれど、今後はそうは行かない……生命力の枯渇には充分注意することね」
血を堰き止めていた指が緩み、血色が戻っていく。窮屈な指環から解放された肉棒は、まるで呼吸をするようにビクビクと脈打った。
「おいアンタ……痴女のクセに、手コキは初心者なのか? ちょっと痛かったぞ」
「フフ、ごめんなさいね。でも、少し痛いのもスパイスがあっていいでしょう……?」
「確かにそれはあるな」
「痛いのも、通り越すと快感になるのよ?」
「それはないな」
「あら……残念ね。話が合うかと思ったのに」
細指が優しく肉竿を撫でる。充血した海綿体をすりすりと繊細に愛撫する。
「それより、あまり驚いていないようね? 妹からの愛を失えば死ぬということ、アナタは気付いていたの?」
フェラマスクは口元に妖艶な笑みを浮かべながら、アキトを見つめた。
「いや、妹たちに触ると元気になるのは分かってたけど、死ぬのは初めて知った」
「そう……じゃあ、覚悟があったということかしら?」
「そうじゃない。妹から愛されないなら、死んだ方がマシだと思っただけだ」
言い切るその瞳には、一片の迷いもなかった。
次の瞬間――『シスター・オブ・ハート』の証が、ふっと掠れるように消える。淡く輝いていたオーラもまた、風に吹き払われるように霧散した。
「あら……? もう抵抗は終わりなのかしら?」
「抵抗なんてしてたか? この力、アンタには通用しないんだろ? これ使ってると疲れるんだよ」
「フフ……アナタ、面白いヒトね」
フェラマスクが薄く唇を歪めた。
その笑みに、敵意はなかった。ただ、興味と……ほんの僅かな期待が滲んでいた。
「話が見えないぞ、痴女さん。アンタ、一体俺に何の用なんだ?」
「フフ……アナタに興味があると言ったでしょう。アナタの事を知りたいの……例えば、『転生』したアナタが、妹ばかりの世界で何を思ったのか……とかね」
「! アンタ、俺が転生してきたって分かるのか?」
「そんなことはどうでもいいわ。質問に答えなさい」
「ぐ……!」
細指が強く絡まり、兄棒をギュッと絞めつけた。
「そうだな……妹ばっかりの世界に来て……妹がたくさんいて嬉しいなって思いました」
「このおチンポマン!! 頭に精子詰まってるの!? この『妹しか居ない世界』にもっと疑問を持ちなさい!」
「いてぇっ!?」
金玉を指で無造作に弾かれる。伝説の兄でも、流石にそこは痛かった。
「兄が居ないというなら姉は? 弟は? 父や母は? この世界にそれらは全て存在しないのよ!!」
「そ、そうなのか。ますます世界の妹濃度が上がって嬉しなって思います」
「頭まで亀頭にしてんじゃない! 疑問を持てと言ったばかりでしょーが! あんだけヤりまくっておきながら、どうやって子どもが出来るかも知らないの!?」
「うっ!? ぐぁぁっ!? お、おいっ! 連発は止めろ!」
金玉を指で何度も弾かれる。伝説の兄でも、流石にそこは痛い。
「ちなみに、この世界では兄と妹がセックスするなんて御法度よ。見抜きと手コキはOKだけど」
「そ、そうなのか……欲求不満の妹が群がってくるから、兄妹ックスは普通なのかと」
「欲求不満はお前じゃい!」
「ぐあっ!?」
フェラマスクはギュムッ!と肉棒を強めに握った。
怒濤の連続攻撃に、手の中で圧迫されるペニスがびくびくと震える。
「チッ、なんでこんなに頑丈なのよ……さっきから、潰すつもりで攻撃してるのに」
「おいおい、そんなに褒めないでくれよ」
「褒めてない!! いい? つまり兄妹間では子どもは生まれない。なら、次代を繋ぐ子どもはどこから来たの?」
フェラマスクはアキトを見つめたまま、「しゅっ、しゅっ、しゅっ、しゅっ……」と秒針のようなリズムを刻みながら肉棒を扱いた。
「子どもは…………いや、この世界の妹はどこから来るんだ?」
アキトが真剣な眼差しで問うと、フェラマスクは口元に薄い笑みを浮かべた。
「フッ……ようやく疑問を持ったわね」
口元の開いた黒タイツの奥、彼女の瞳が微かに揺れる。
「『新たな妹は女神の手より生まれくる』――これはOD教の教え。でも実際には、妹たちは浮遊する小型船によって運ばれてくるのよ」
「小型船……?」
「そう。『ポッド』と呼ばれているわ。空から舞い降りてきて、村や施設に着陸するの。運ばれてくる妹たちは、どの子もその時点で齢は4つほど。言葉も話せるし、笑ったり泣いたりもする。まるで……最初から“そう造られた”みたいに」
フェラマスクの声がほんの少しだけ硬くなった。
「届けられたあとは、国が責任を持って保護し、地域全体で妹として育てる。それが、この世界の“当たり前”なのよ。」
アキトは言葉を失い、ただ黙って耳を傾けていた。
「――分かった? この世界は歪んでいるの。そして、それを“正常なもの”にできるのは……『シスター・オブ・ハート』のアナタだけ」
撫で擦っていた彼女の手が、ぴたりと止まった。手に残る体温と感触を確かめるように、肉棒を優しく握る。
「だからアナタはライバルの兄たちを蹴散らし、兄王となって五大国をまとめ――――『聖地』へ向かうのよ」
「聖地? そこに何があるんだ?」
「それは旅をして、世界を見てまわれば分かるわ。いいから聖地を目指すのよ!」
「俺はアスカを探したいんだけど……もしかして、聖地にいるのか?」
「うるさい! あとは自分で考えなさい!」
突き放すように言い捨てて、フェラマスクはアキトから視線を外した。
「はい、話は終わり。それじゃあ――」
全身タイツの女はかがむと、アキトの股間に顔を寄せた。ピンクの唇から漏れる呼気が、肉棒の先端を妖しく濡らす。
「お、おい! ナニをする気だ!? おしっこしたばっかなんだぞ!?」
「うるさい! ナニをする気よ! それに少しばかり汚れていた方が私は興奮します!」
「なっ……!? このヘンタイ!」
「シスコン100%のアナタに言われたくないわ!」
「確かにそれはそうか……――って、おい!」
薄いピンクの唇は止める言葉を無視して、
「フフ、伝説の兄『シスター・オブ・ハート』の肉棒…………いただくわ♡」
兄の肉棒を呑み込んだ。
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