そしてまつたけもまた、梨子に対する本能が強まっていることに戸惑い始めていた。
※シリーズ全体
・本作品はアニメ版『ラブライブ!サンシャイン!!』を原作とした二次創作です。
・アニメ本編との時間軸のズレや、独自の設定・キャラクター解釈を含んでおります。
・原作を尊重しつつも、キャラクターの性格・関係性に独自解釈が加わる場面がございます。
・アニメ最終話に登場する犬「プレリュード」は本作には登場せず、オリジナルキャラクターの犬が登場・物語の中心となっております。
・人と動物(犬)との恋愛要素を含む内容となっております。苦手な方、抵抗のある方は閲覧をお控えください。
・ストーリー後半には、**18歳以上推奨の描写(R-18相当)**が含まれます。年齢制限・閲覧にご注意ください。
・本作はフィクションです。実在の人物・団体・作品とは一切関係ありません。
春から夏へと季節が移ろうとしていた。
柔らかい風が吹く午後。
梨子は、まつたけと並んで、静かな公園のベンチに座っていた。
まつたけは、梨子の隣で静かに伏せて、ただぼんやりと、流れる雲を眺めていた。
梨子は──
その隣で、そっと膝の上に置いた自分の手を見つめていた。
(わたし……まつたけのこと──)
心のどこかで認めてしまった"想い"。
けれど、それを口に出すのは怖かった。
人と犬。
種族の違い。
世間の目。
それを思うと、
足がすくんで、前に進めない。
でも。
でも──
まつたけの存在が、それでも、愛おしかった。
梨子は、隣のまつたけに目を向けた。
優しい目。
あたたかい毛並み。
どんなときも、変わらずそばにいてくれる存在。
「ねえ、まつたけ」
梨子は、そっと話しかけた。
「わたし……おかしいのかな」
まつたけは、ゆっくりと顔を上げ、梨子を見た。
梨子は、目を細めて微笑んだ。
「まつたけに触れるたびに、胸がぎゅってなるの。すごく、すごく、大事で──だけど、それだけじゃなくて……」
言葉が続かなかった。
でも、まつたけは、何も言わずに梨子の手の上に鼻先を乗せた。
(大丈夫。君が思うままに)
梨子は、そっとまつたけの頭を撫でた。
心の奥が、静かに揺れながらも、
どこかで少しずつ、何かが確かになっていくのを感じていた。
その夜。
梨子がベッドに入ったあと。
まつたけは、リビングの窓辺に座っていた。
夜風が、カーテンを揺らす。
静かに、静かに、部屋の空気を撫でていった。
まつたけは、窓の外を見つめながら、そっと目を閉じた。
(──梨子)
まつたけには、言葉はない。でも、心は確かに知っていた。
梨子が、自分に向ける視線の意味。
梨子が、心のどこかで戸惑いながら、それでも自分を大切に思ってくれていること。
まつたけにとって、梨子は、この世界で一番大切な存在だった。
守りたい。
傷つけたくない。
笑っていてほしい。
それだけだった。
──たとえ、この想いが報われなくても。
──たとえ、この想いが伝わらなくても。
まつたけは、梨子のそばにいることを、守り続けることを、静かに、心に誓っていた。
梨子の寝室から、かすかに、寝息が聞こえてきた。
まつたけは、そっと立ち上がり、音もなくベッドのそばに歩み寄った。
梨子は、安らかな顔で眠っていた。
まつたけは、静かに床に伏せ、梨子のベッドに体を寄せた。
(──ずっと、そばにいるよ)
夜の静寂に溶けるように。
まつたけの誓いは、言葉にはならないけれど、確かに、ふたりの間に息づいていた。
窓の外では、夏の初めの星が、静かにまたたいていた。
初夏の昼下がり。
梨子は、窓を開け放ったリビングで、
ソファに腰を下ろし、ゆったりと本を読んでいた。
まつたけは、その足元に寝そべっていた。
──いや、寝そべっている、ふりをしていた。
(……近づきたい)
まつたけは、そっと梨子を見上げた。
梨子はページをめくる手を止め、何気なく微笑んだ。
それだけで、まつたけの胸の奥が、じんわりと熱くなる。
(この匂い……)
そよぐ風に乗って、梨子の髪から、体から漂う、ふわりとした香り。
人間の匂い。
でも、まつたけにとってそれは──
世界で一番、特別な香りだった。
やわらかくて、あたたかくて、甘い気持ちにさせる匂い。
ずっと、ずっとこの匂いに包まれていたい。
(でも──)
まつたけは、自分の体を小さく丸めた。
本能が言っている。
──甘えたい。
──もっと、近づきたい。
けれど、
どこかで、
(迷惑をかけたくない)
(困らせたくない)
そんな理性が働く。
犬としての本能とは違う、もっと深い場所で。
(でも……でも、)
まつたけは、じりじりと距離を詰めた。
梨子の手元に顔を乗せる。
その手に、そっと鼻先を押し当てる。
梨子は驚いたように顔を上げた。
でも、すぐに、優しく微笑んで、まつたけの頭を撫でた。
「どうしたの、まつたけ? 甘えんぼさんだね」
その声に、まつたけの尾は、自然と小さく揺れた。
(……好きだ)
その想いは、本能でも、習性でもなかった。
ただ、梨子という存在そのものが、まつたけにとって特別だった。
(もっと、そばにいたい。もっと、君のことを感じていたい)
梨子は、まつたけの首元を撫でながら、ふわりと笑った。
まつたけは、梨子の膝に顔を寄せ、そっと、目を閉じた。
(……このまま、ずっと)
梨子が本に目を落とすと、まつたけは、そっと彼女の手の甲を舐めた。
梨子は、くすぐったそうに笑ったけれど、それを拒まなかった。
まつたけは、自分の中に芽生えた感情に、戸惑いながらも──もう逆らえないことを、静かに受け入れ始めていた。
その夜。
東京の空は、珍しく星がよく見えていた。
梨子は、ベランダに椅子を出して、まつたけと並んで夜空を眺めていた。
まつたけは、梨子の足元に伏せていて、ときどき梨子の方を見上げる。
月明かりが、まつたけの毛並みをふわりと照らしていた。
梨子は、まつたけの背中に手を伸ばした。
やわらかく、あたたかい毛並み。
夜空に瞬く星の光よりも、この存在が眩しかった。
「まつたけ」
小さく名前を呼ぶと、まつたけは、顔を上げて梨子を見つめた。
そのまなざしは、何も言わなくても、全てを受け入れてくれるような、深い、深い優しさに満ちていた。
梨子は、ふと指を伸ばして、まつたけの耳の後ろをなでた。
すると、まつたけは静かに目を細め、梨子に顔をすり寄せた。
頬に触れる、あたたかな鼻先。
くすぐったくて、でも、心の奥がじんわりと温かくなる。
(──好き)
その言葉が、心にぽとりと落ちた。
(わたし、まつたけのこと──)
家族とか、
友達とか、
相棒とか。
そんな言葉では、もう追いつかない気持ち。
隣にいてくれるだけで、胸がこんなにも熱くなる。
まつたけの体温を感じるだけで、心が安らぐ。
(好き……)
梨子は、そっとまつたけに顔を寄せた。
「……ずるいよ、まつたけ」
まつたけは、静かに梨子の言葉を受け止める。
何も言わず、ただじっとそばにいる。
(こんなに優しくされたら、こんなに大事にされたら──好きになっちゃうよ)
夜風が、ふたりの間をそっと撫でていく。
だけど、その距離は少しも変わらなかった。
梨子は、そっと目を閉じた。
胸の奥が、じんわりと熱い。
それは、
どこか痛いくらいで、
でも、とても心地よかった。
(わたし、まつたけのことが──本当に、好きなんだ)
そう認めた瞬間。
梨子の心は、ふわりと軽くなった。
まるで、夜空に浮かぶ星の光に溶けるように。
梨子は、まつたけの頭をそっと撫でた。
まつたけは、ぺろりと梨子の手を舐めた。
その動作に、すべての答えが詰まっているようだった。
梨子は、月を見上げながら、心の中で、静かに呟いた。
(ずっと、一緒にいたい──)
それは、もう誰にも止められない、ふたりだけの願いだった。
梨子は、いつものようにソファに座り、
まつたけを呼び寄せた。
「まつたけ、こっちおいで」
まつたけは、素直に梨子の足元に寄ってきた。
けれど──
梨子の手が、まつたけの首元に伸びた瞬間。
(……っ)
梨子の胸が、ふわりと熱くなった。
柔らかい毛並みに触れるだけで、こんなにも鼓動が早くなるなんて。
今まで何度も撫でてきたのに。今日に限って、妙に、手のひらが汗ばんで感じる。
「──あ、ごめんね。なんか、暑いからかな」
梨子は、言い訳みたいに笑いながら手を引っ込めた。
まつたけは、静かに梨子を見上げていた。
けれど、彼の心にもまた、これまでにない違和感が生まれていた。
まつたけは、庭に出て用を足したあと、梨子に呼ばれて、後始末をしてもらうのが当たり前だった。
けれど。
(……恥ずかしい)
今は、それが妙に気になって仕方がなかった。
こんな姿を見せたくない。
自分で何とかできないか、と考えたが、現実的には無理だった。
それでも、せめて梨子が来る前に、土をかけてごまかそうとする。
(……君に、こんなこと、させたくないのに)
梨子はそんなまつたけに気づかず、いつも通り優しく微笑みながら手際よく後始末をしていた。
まつたけは、その背中を見つめながら、小さく胸を痛めていた。
夜。
梨子がシャワーを浴びて、ふわりといい香りをまとってリビングに戻ってきたとき。
まつたけは、鼻をひくひくと動かして、思わず顔を背けた。
(……どうして、こんなに)
梨子の匂いは、以前から好きだった。
でも、今は違う。
甘い香りに混じって、もっと本能を刺激する何かが混ざっていた。
──惹かれてしまう。
それが、自分の意志ではどうにもならないものだと、まつたけは本能で理解していた。
(ダメだ。落ち着かなきゃ)
まつたけは、ソファに飛び乗り、部屋の中をぐるぐると回り始めた。
まるで、気を紛らわせるかのように。
梨子はそんなまつたけを見て、「急に元気だね、まつたけ」と笑ったが、まつたけは答えず、ただひたすら体を動かし続けた。
(君を困らせたくない。でも──どうしても、そばにいたい)
走っても走っても、心の奥のざわめきは消えなかった。
お互いにぎこちなくなった距離。
それは、
もしかすると──
(わたしたち、変わり始めてるのかな)
梨子は、
まつたけの背中を見つめながら、
胸の奥でそっと呟いた。
まつたけもまた、
梨子の視線を感じながら、
静かに心を揺らしていた。
ふたりの間に流れる空気は、
もはや以前のものではなかった。
けれど、
それを壊したくなくて、
どちらも何も言えないままだった。
ただ、
静かに。
静かに、距離だけが縮まっていた。
晴れた週末。
梨子は、リビングをさっぱりと掃除して来客を待っていた。
ピンポーン、とチャイムが鳴く。
まつたけが静かに立ち上がり、尻尾を振った。
ドアを開けると──
千歌、曜、そしてダイヤが立っていた。
「梨子ちゃーん、久しぶりー!」
千歌が満面の笑みで手を振り、曜はにこっと笑って手を上げた。
ダイヤは、いつものきちんとした身なりで、けれど穏やかな笑みを浮かべていた。
「お久しぶりです、梨子さん」
「うん、いらっしゃい」
梨子は、3人を迎え入れた。
リビングに入ると、すぐにまつたけが顔を出した。
「わぁっ、まつたけ~! 相変わらずカッコいいねぇ~!」
千歌が嬉しそうに近寄る。
まつたけは、いつも通り静かに千歌を見上げて、軽く尻尾を振った。
曜もダイヤも、その様子をにこにこと眺めていた。
──けれど。
ふと、曜は梨子とまつたけの間に漂う空気に、小さな違和感を覚えた。
梨子はまつたけを見て、本当に優しい顔をしていた。
それは、ただの飼い主がペットを見つめる顔じゃなかった。
もっと深くて、もっと強い、何か。
曜は、そっとダイヤに目を向けた。
ダイヤもまた、梨子とまつたけをじっと見ていた。
その表情には、微かな驚きと戸惑いが滲んでいた。
(やっぱり、わたしだけじゃないんだ……)
曜は、胸の奥がざわつくのを感じた。
会話が進むうちに、千歌が、ふと何気ない口調で言った。
「そろそろ、まつたけも素敵な相手が見つかるといいね~。子犬とかできたら、めっちゃ可愛いよね!」
無邪気な声。
けれど、その言葉に──
梨子の表情が、かすかに、けれどはっきりと陰った。
一瞬、言葉を失った梨子は、手元のカップをそっと見つめたまま、ぎこちなく笑った。
「……そ、そうだね。うん、素敵な相手が、見つかるといいね」
その声は震えていた。
苦しそうな、
悲しそうな、
けれど、無理に笑おうとする声だった。
千歌は、無邪気にうんうんと頷いていたが、曜とダイヤは、静かにその様子を見つめていた。
曜は、梨子の指先が、カップを持つ手の中で小さく震えているのを見た。
ダイヤは、梨子が視線を落としたまま、まつたけの方をちらりと見たのを見逃さなかった。
まつたけは、何も言わずに、ただ静かに梨子を見上げていた。
その目は、まるで「大丈夫」とでも言うかのように、静かに、優しく、梨子を包んでいた。
曜は、心の中で呟いた。
(梨子ちゃん……やっぱり、普通じゃないよね)
ダイヤもまた、目を伏せながら、静かに息をついた。
(梨子さん……あなたは、もう……)
けれど、誰も何も言わなかった。
千歌が屈託なく笑うその輪の中で、梨子だけが、ひとり、胸に刺さった棘を隠すように笑っていた。
そして──
まつたけもまた、
そんな梨子の隣に、静かに寄り添い続けていた。
それが、ふたりだけの、静かな誓いだった。
夜。
窓を開け放ったリビングに、
涼しい夜風が吹き込んでいた。
梨子は、まつたけのために新しいおもちゃを買ってきていた。
ふわふわの布でできたロープのおもちゃ。
「ほら、まつたけ、新しいのだよ」
にこっと笑いながら差し出すと、まつたけはゆっくりと近づいてきた。
でも、どこか様子がおかしかった。
顔を背ける。
匂いを嗅ぎたそうにして、けれど、ぐっと我慢するように鼻をひくつかせる。
梨子は首をかしげた。
「どうしたの? 疲れてる?」
そっと手を伸ばして、
まつたけの頭を撫でようとした瞬間──
まつたけは、ふいに身を引いた。
梨子は、はっとした。
こんなことは初めてだった。
「……まつたけ?」
梨子は、まつたけの顔を覗き込んだ。
まつたけは、静かに目を伏せ、まるで何かに耐えるように、体を小さく丸めた。
(まつたけ……)
梨子は、気づいてしまった。
いつもだったら、無邪気に甘えてきた。
何のためらいもなく、体を預けてくれた。
でも今は違う。
近づきたいのに、我慢している。
(わたしと、距離を取ってる……?)
梨子は、胸の奥がきゅっと締め付けられるのを感じた。
まつたけの瞳には、痛みのような、切なさのような、そんな色が滲んでいた。
(まつたけ、わたしに──)
言葉にできない感情が、喉の奥でひっかかった。
でも、心はもう知っていた。
彼が、本能に抗っていることを。
自分を困らせたくなくて、苦しんでいることを。
その夜。
梨子は、ベッドに横たわっても、なかなか眠れなかった。
胸の奥で、まつたけの顔が何度も思い浮かんだ。
(まつたけ、あんなに苦しそうだった……)
わたしは、そんな彼に何もしてあげられなかった。
──いや。
本当は気づきたくなかっただけ。
(わたしだって……)
梨子は、そっと布団をめくり、リビングに向かった。
まつたけは、リビングのソファの上で丸くなっていた。
寝ているのかと思ったが、梨子の足音に、まつたけはすぐに目を開けた。
「……まつたけ」
梨子は、そっと彼の隣に腰を下ろした。
しばらく、ふたりは何も言わなかった。
ただ、夜の静けさだけが、ふたりを包んでいた。
梨子は、そっと手を伸ばした。
「ごめんね。わたし、何もわかってなかった」
まつたけは、微動だにしなかった。ただ、じっと梨子を見つめていた。
「まつたけ……君がわたしのこと、どれだけ大切に思ってくれてるか、ようやくわかった気がする」
言葉にした途端、涙が溢れてきた。
まつたけは、ゆっくりと体を起こし、梨子の膝にそっと顔を乗せた。
その仕草が、すべての答えだった。
梨子は、震える手でまつたけの背中を撫でた。
ふわふわの毛並み。
温かい体温。
(わたしも──)
梨子の胸は、切ないくらい熱くなった。
(わたしも、まつたけを、大切に思ってる。それだけじゃない。わたし……)
梨子は、まつたけの頭に、そっと額を寄せた。
「……わたし、君のことが、好きだよ」
まつたけは、静かに目を閉じた。
その瞬間、梨子の頬に、まつたけの鼻先が優しく触れた。
(……君が、好きだ)
言葉にしなくても、まつたけの想いが、梨子の心に響いた。
ふたりの間には、
もう、飼い主とペットという枠は存在しなかった。
それは、
誰にも触れられない、
ふたりだけの、静かで、確かな愛のはじまりだった。
静かな朝。
梨子は、キッチンでコーヒーを淹れながら、
リビングで静かにこちらを見つめるまつたけをふと見た。
(昨日、あんなふうに言ってしまったけど──)
「好きだよ」
その言葉が、まだ胸の奥で熱を持っていた。
まつたけは、何も言わず、ただ静かにそばにいる。
その姿が、たまらなく愛おしいのに、どこか不安もあった。
(わたし、本当にこのまま進んでいいのかな)
ふたりの間に流れる静かな空気が、以前とは明らかに違うことに、梨子は気づいていた。
それでも。
「まつたけ、おいで」
声をかけると、まつたけは静かに立ち上がり、梨子の足元まで歩いてきた。
梨子は、まつたけの頭にそっと手を置いた。
触れた瞬間、
胸の奥に、
ざわりと温かい何かが広がる。
(これが、わたしの……本当の気持ち)
戸惑いながらも、梨子は少しずつ、まつたけと向き合うことを選び始めていた。
──
午後。
梨子はまつたけと一緒に散歩に出た。
まるで、普通の飼い主とペットのような風景。
けれど、梨子の中には、以前とは違う感情が満ちていた。
すれ違う人々の視線に、少しだけ敏感になってしまう自分がいた。
(まつたけと、ふたりだけの世界でいられたら──)
そんなことを、ふと、思ってしまう。
まつたけは、そんな梨子の迷いも、すべて知っているかのように、ただ静かに寄り添って歩いていた。