スピード投稿はここまでです。R-18で投稿したからには、その描写を入れた話を投稿せねばなるまいという、一種の義務感です。
はぁ、はぁ、……と、荒い息遣いが響く。
女子特有の甘い香りが鼻腔を擽る。
果たして、水泳の授業を終えて今日で何日目だったか? そんな取り留めのないことを考えながら、行為に身を委ねる。
初めて桔梗と口づけを交わして以降、決して自分から行うことはなかった。ただし、隙と暇を見つけては何度もやっている。つまりは、それだけ桔梗が仕掛けてきていることを意味していた。
向こうの世界で培った俺の性戯の腕は生半なものではない。同年代どころかそんじょそこらの大人よりも上だろう。たとえキスだけでもそれに例外はなく、未経験のおぼこい女子が到底耐えられるものではない。
俺のやったことではあるが、桔梗は入学早々にしてそんなものを叩き込まれてしまったのだ。強制的に高められた性感と、無理矢理に味わわされた快感は、桔梗に影響を及ぼすには十分過ぎた。それこそ、彼女の中の優先順位に変更を齎す程度には。
さりとて、彼女の負けず嫌いな性格が変わったわけではない。負けず嫌いだからこそ、一方的に快楽を享受したことが許せないのだ。
それにより、桔梗はその手の学習にも熱心になった。俺にやり返すことを目的として。
まあ、この学生向けの空間でも、その手の教材を得ることは十分に可能だ。レディースコミックは言うまでもなく、最近では一般向けライトノベルでも成人向けの描写が含まれている作品はままある。
作品によってはその描写自体が邪魔だと感じる物もなくはないが、自分たちの年齢を鑑みれば、逆にありがたい、と感じる物もある。どれだけ描写がねちっこかろうと、一般向けの作品で描写されているからには、未成年たる学生が買おうと文句を言われる道理はないのだ。
また、学校での桔梗のスタンスも大きいだろう。千差万別に八方美人を決め込む彼女だからこそ、何を買おうと疑問を抱かれることは少ない。たとえ不思議に思われても、話の種にでもなれば、の一言で片が付く。
現状、俺から仕掛けたたった一度のキスが、それだけ桔梗の性感を刺激し、高めてしまったのだ。パーティールームの書斎には、その手の本がハッキリと増えていた。
なお、費用は専ら俺と清隆だ。現時点で明確な稼ぎを得ているのが俺たち二人だけなので仕方がない。その手の教材としての側面を持つ一方で、純粋な娯楽としての側面も持っているのだ。である以上、懐に余裕があるのならば支払いを拒む理由も特にはなかった。
それは同時、桔梗以外の面々にも教材としての価値を示すことに繋がっていた。
ともあれ。
教材から学びを得た桔梗は、それを実践するようになった。相手は専ら俺だが、一時期は同居人の全員がその餌食となった。
「成長を確認するには実践あるのみでしょ。誰しもで試すほど私は安い女じゃないけど、まあこの面子ならオーケーかなと」
とは桔梗の弁である。
ファーストキスに幻想を抱いていたのなら気の毒だが、世の中にはキス魔という存在だっているのだ。そう思えば許容もできたのだろう。
まして、桔梗は紛れもない美少女だ。そんな相手とキスできるなら、普通に考えて健全な男子が断る理由は少ない。
ただし、清隆が同じ真似をしようとした際には女性陣から一斉に反対を食らっていた。女性陣にとっては、あくまでも同性だから許容できたということになる。
「不公平だ……」
と真顔で不満を漏らす清隆は、レアと言えばレアだった。
まあそれに伴い、桔梗の技量と度胸も日々向上している。最初は触れる程度のものだったが、今では舌を絡ませ合うことも珍しくはない。
時に人前で堂々と。時に人の目からは隠れて。まあ後者はともかく、前者は同居人の前に限定されるが、それに伴い同居人から向けられる視線にも細かな違いが明確に表れるようになってきた。まあ、桔梗の実験台となった影響も大きいだろうが。
或いは呆れ、或いは興味、或いは羨望。たとえ同一人物であっても、含むモノはその時々で違っているから面白い。
特に幸村の葛藤が、俺の嗜虐心を刺激する。
ここに入学するまで学業一本で突き進んできた幸村は、その分だけストイックだ。それは同時、女子への耐性が低いことも示している。そして、清隆ほどには感情面や情緒面で問題を抱えているわけではない。むしろ一般的の範疇だ。
そんな、女に縁の無かった男の前で、たびたび
そして、所詮は共同生活の空間内に限定されるため、目の前でやれば当然に、隠れてやっても察せるだけの余地はある。必然というべきか、隠れてやった方が幸村の劣情を刺激した。そんな幸村の葛藤を、今では桔梗も楽しんでいるフシがある。
何せ、教材として使用している作品の指向性が様々だ。描写がねちっこくなればなるほど、ある種の後ろ暗さを愉しむ物だって少なくはない。そんな物を熱心に読み込めば、そりゃあ少なからず影響を受けるというものだ。
実際、俺だって意識を失う前と後とでは大分様変わりしている。自分ではベースが変わったつもりはないが、それでも華琳の嗜虐的な性質や雪蓮の享楽的な性質の影響を受けている自覚はあるのだ。それ以外にも色々と。
さておき。
「ことキスにおいては、女性陣と幸村くんは練習台以上の価値がなかった。清隆くんだと快感は得られたけど、どこか物足りない。一刀くんを相手にした時ほどの快感は得られなかった。……そう、清隆くんだと私に向けられる熱情が足りない」
それぞれを相手にキスを実践した結果、桔梗は冷静にそのような結論を下した。無理やりキスされた側にとっては堪ったものではなかろうが、理解を示せなくはなかったのだろう。軽い文句を言うだけで済ませていた。
以後は俺だけを相手にキスをするようになった桔梗だが、それはある種の毒でもある。他の相手だと得られなかった、女としての実感が付いてくるのだから無理もない。
行為を繰り返すにつれ、時間が経過するにつれ、桔梗が耐えられなくなるのはある意味で必然だった。物足りなくなった、と言う方が正しいか。男の方が取り沙汰されることが多いが、女だって性欲があるし劣情を抱くこともあるのだ。
恋愛から始まる関係。身体から始まる関係。どちらも普通にあって、どちらが正しいとは明確に言えないのが今の世の中だ。恋愛から始まっても、身体の相性で破局することだってある。その逆に、身体の相性は最高でも、恋愛関係に至れないケースだって珍しくはない。
俺と桔梗の関係は身体から始まったと言って間違いはないだろう。そしてキスを繰り返すうちに、桔梗は身体の相性が高まると同時、俺に恋情や愛情を抱くに至った。三人の異性の中から、俺を選んだことこそがその証左。であるならば、倫理や道徳などは置き去りにして、その先を求めてしまうのは至極妥当なことなのだ。
しかし俺は、彼女の劣情を理解した上で、キスから先は応えなかった。正確には、応えるに当たっての条件を出した。双方が色狂いになるのを防ぐための予防線ではあったが、それが上手く機能した。
お預けを食らい、その間に性欲と劣情を高められた桔梗は、許可が下ったこの瞬間、酷く淫らだ。今まで以上に熱心に俺の唇を貪り、身体全体を使って愛撫してくる。より高みへ、より深みへ導いてくれと、熱心に俺を求めている。それこそ、ご褒美を強請る雌犬のように。
そして、そこまで熱心に求められては、俺の情感も昂るというもの。また、お預けを食らっていたのは俺も同じだ。許可を出した以上、元より生半で済ます気はない。
だからこそ、明日が休日の今夜は、購入したパーティールームではなく元々与えられていた個室で一夜を過ごすことにしたのだ。
寮則により、22時以降に男子が女子の個室がある階層に赴くのは禁止されている。しかしその反対――女子が男子の個室がある階層に赴くのは、22時以降でも禁止されているわけではない。寮則にも載ってはいないのだ。つまり、桔梗が俺の個室で一夜を過ごそうが、学校側に咎められる道理はないことになる。
桔梗には午後から約束があるようだが、どれだけハッスルしても、流石に遅くとも昼には起きることが可能な筈だ。
まあそれはそれとして、突如として個室で過ごすことを明言すれば、同居人たちがその理由を察するのは難しくない。
「北郷……もはやとやかく言うつもりはないが、せめてこれだけは言わせてくれ。避妊はしろよ」
「桔梗……あとで感想を教えてくれ」
深い溜め息を吐き、俺の肩に手を置いて諦めたように告げる幸村と、真顔で桔梗に告げる清隆が印象的だった。
その一方、女性陣は複雑な視線で俺たちを見送ってくれた。
とまあ、余所事を考えるのはここまでにしよう。今は他ならぬ桔梗に向き合う時だ。
♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢
グルリと体勢を一転し、今度は俺が上になる。それと同時に攻守も逆転する。
唇を貪り、片手で胸を揉みしだき、もう片手を秘部へと伸ばす。俺へとキスをし、愛撫をする傍らで、桔梗も昂っていたのだろう。そこはしとどに濡れており、すんなりと俺の指を膣内へと招き入れる。
「おいおい、未経験で濡れ過ぎだろ。……ま、そこまで俺を求めてくれたことは素直に嬉しいけど!」
「それは……あうっ!?」
唇を離し、呆れたように、それでいて見下したように告げ、次の瞬間には桔梗のそこを一気に指でかき混ぜる。無論、胸はそのまま揉みしだいているし、何だったら、もう片胸にはタイミングを見計らって吸い付いた。
何事かを言おうとした彼女だったが、それは叶うことなく中断された。絶頂である。元から濡れていた秘部だったが、更に濡れることとなった。
「何だよ、もうイッちゃったのか? いくらなんでも早くないか?」
桔梗の愛液でねちゃ付き、糸を引く指を、彼女の顔の前まで持っていき、告げる。
別に本気でそう思っているわけではない。互いの経験を考えれば仕方のないことではあるからだ。
それはそれとして、敢えて見下したように告げることで、桔梗の負けず嫌いが刺激されることを期待しているのだ。
短時間で一方的にイかされたという事実。プラス言葉攻めへの反発心と反骨心。それらが組み合わさった結果、桔梗がどのように反応するか、それが愉しみで仕方がない。
息遣いも荒く、それでいてこちらを睨みつけたかと思いきや、桔梗は自らの愛液に塗れた俺の指を口に含んだ。一本一本丁寧に舐めしゃぶり、キュポンと音を立てて口内から解放される。
「さ、掃除してあげたよ。だからほら、もっと私を気持ちよくさせてよ」
一方的にイかされた以上、負けているのは桔梗だ。にも拘らず、強気な口調を崩さない。俺の役目は桔梗を気持ちよくさせることにあるのだと、そう告げてくる。
「なら、お言葉に応えようか!」
ここまで蜜が溢れれば、もはや前戯は十分だ。俺は自慢のジュニアを桔梗の入り口に宛がい、軽く前後させる。
それに伴い、桔梗の情感が更に昂る。処女を失うことに対する、セックスを行うことに対する、『女』になるということに対する、恐怖、緊張、期待……様々な感情が、櫛田桔梗という肉体を通して噴出している。
そしてタイミングを見計らい、俺は一気に桔梗を貫いた。
「かは……!?」
処女の喪失だ。いくら昂っていようと、しとどに濡れていようと、痛いものは痛いだろう。……まあ、人によって個人差もあるようだが。
俺はそのままジュニアを動かすことはなく、桔梗を抱きしめた。
果たしてそれからどれだけ経ったか。彼女の背中を撫でさすったり、キスをしたり、彼女の首や肩口に流れる汗を舐めたりしていれば、時間の経過など気にもならない。
一方、そんな行為をしていれば、ジュニアを動かしてこそいないものの、桔梗の昂りは維持されたままだ。
である以上、痛みからの落ち着きを取り戻した桔梗が何を求めるかなど、わざわざ説明するまでもない。
「動いて……」
弱々しく、かすれ声で、それでも先へ導いてくれと懇願してくる。――それに応えないほど、俺は鬼畜ではない。……まあ、相手と状況にもよりけりだが。世にはマゾヒストもいる以上、敢えて鬼畜な対応をした方が喜ばれる場合もあるのだ。
動いて良いのだと教えてくる。――それで動かずにいられるほど、俺は大人ではない。
同一事象に対する二つの見方。桔梗が俺を求める一方で、俺もまた桔梗を求めている!
それを実感しつつ、様子見がてらゆっくりとジュニアを前後させる。
「あっ、あっ、あっ……」
それに合わせ、桔梗が喘ぎ声を洩らす。表情を見る限り、気持ちよさそうではあった。
それは喜ばしいことではあるのだが、俺にとっては物足りないのも事実。だが、処女を失ったばかりの相手に無理をさせるほど人でなしでもない。
「もっと、激しくしてもいいよ」
できる限り物足りなさを堪えつつ抽送を繰り出していたのだが、それを察知されてしまったのだろう。桔梗が優しい顔でそう言ってきた。
「いいのか?」
「うん。……優しくされるのもいい。それはそれで求められているという実感を得られるから。
だけど、優しさだけだと物足りない。本当に私を求めているのなら、その分だけ激しくしてほしい。……我ながら複雑なんだけどね。
ついでに言えば、優しさを受け入れるだけの女ではいたくないの。相手が求めるだけの、求められるに値する、そんな価値を持つ女でいたいし、そうありたい。
その一方で、相手にもそうあることを求めずにはいられない。
世間一般の倫理とか、道徳とか、ルールとか。その重要性が分からないわけじゃないけど、きっと最終的で究極的な部分になると、私は私のルールを優先する。
そして、それを理解できる相手でないと、その上で最後まで寄り添える相手でないと、私とは上手くいかない。面倒な女で悪いけど、私ってそういう人間だから。
私だけを求めてほしいとは言わない。他にも相手をする女の子がいてもいい。それでも、私に確かな熱情を向けてほしいし、私が応えるに値する男であってほしい。
だから、一刀くんが本当に私を求めるのなら、その分だけ激しくして。そして、私に応えさせて。そうでないと、私は
どう? 一刀くんはこの想いに応えられる? こんな面倒な女を求めてくれる?」
俺がゆっくりとストロークしている間にも、そしてそれによる快感を得ながらも、桔梗は両手を俺の頬に伸ばし、優しく伝えてくる。
快楽、汗、息遣い……これ以上ないほどに『女』の色香を漂わせながら、俺を求めてくる。
優しさ、気高さ、他にも色々。櫛田桔梗という女の子を構成する要素が、余すところなく顔を見せている。
全く以て、櫛田桔梗という女の子は厄介だ。自分だって求めているのに、自分だけが求めることを是としない。優しく切なげな表情を浮かべながら、男の甲斐性を試してくる。
ああ、だからこそ良い! 男の甲斐性を試す? 結構なことだ! そんな難儀さも、女の子の魅力であることに違いない!
「断る理由にはならないな!」
言って、言葉ではなく行動で答えを示した。
抽送の速度と激しさを上げたのだ。先ほどまでとは一転。ズプズプと音を立て、容赦なく桔梗の膣内を蹂躙する。
「あっ、凄い、激しい……! あんっ、気持ち、いい……! こんなんじゃ、また、すぐに……」
「桔梗こそいいのか!? 俺はハーレム願望を抱く男だぞ! いや、抱くだけじゃなくて実現させる! 寝取り趣味はないから愛里は除外するつもりだけど、恵も、千秋も、美雨も、何なら堀北さんや一之瀬さんだって狙っている最低男だぞ! お前はそれを許容できるのか!? そんな男と、お前は最後まで寄り添えるのか!?」
桔梗が喘ぐのを余所に、こちらもまた問いかける。それも、割と最低なことを。
何度も言うが、俺の目標は歴史に名を遺すことだ。しかしそのためには、一人では限界がある。頼れる仲間が必要だ。
グループメンバーの清隆に幸村だってその一人だし、必ずしも女子だけを求めているわけではない。だが、俺に男色の気がない以上、女子に軍配が上がるのも事実なのだ。
何せ、人間は性欲と無縁ではいられない。である以上、高まった性欲の解消法も限られる。そして男色の気がないのなら、自分で解消するか、女子に解消してもらうしかない。健全な男子である以上、その二択なら女子に解消してもらうことを優先するのが自明の理だ。
「いっ、いい……! あっ、あっあっあっ! あなたが! それだけの! 実力者で! それでも! あうっ! 私を求めて! くれるなら! うぅっ! 私も! あなたと! 寄り添い! 通す!」
「よく言った! お前と俺は一蓮托生だ! 今、この瞬間、本当の意味でそうなった! 一緒に目指すぞ! 高みを!」
「う、うん……! 一緒に溺れ合おう! 一緒に堕ちていこう! どこまでも! どこまでだって!」
互いが互いに相応しく。
そう在ろうとして、それが実際にできるなら、気高く崇高な振る舞いだと言えるだろう。
しかし、その方向性次第では、非常に卑しく、浅ましい。それを忘れてはならない。
人間は欲のある生き物だ。ご立派な建前だけでは生きていけない。必ずと言っていいほど、その裏には邪な部分を持っている。終止『聖人』などと称えられるような輩は、その方向性の乖離が少なく、上手いことマッチしたに過ぎないのだ。
俺と桔梗だってそう。一緒に高みを目指す。建前だけならば立派だ。だがその裏では、本当にそれをするに相応しい相手なのか、それを確認せずにはいられない。いられなくなる。
その確認の手段。そうやって生きていくための実利。欲への報酬。それは、互いの肉体に他ならない。
一緒に高みを目指すからこそ、どこまでも相手を求め合う。相手の肉体に溺れ合う。相手へと堕ちていく。
それを、桔梗は言われずとも分かっている。その、なんと嬉しく喜ばしいことか。
「おっ、おっおっおっ! イク! イクイクイク、イっちゃう!」
「ああ! イケ! 思いっ切りイケ! そして、その心身に俺を刻め!」
「イク~~~~ッ!!」
言うや否や、桔梗の膣内に情動を解き放つ。それに合わせ、桔梗も達した。
未だ息遣いが荒いまま、ある程度落ち着いたところでジュニアを引き抜く。桔梗のそこからは、収まりきらなかった俺の熱情が零れ落ちる。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、……やっちまった」
それを見て、思わず自分の頭を押さえた。
既にこっちの世界でも童貞は卒業していたが、行為自体が久しぶりだったことに違いはない。まして、お相手は桔梗ほどの美少女であり、身体の相性も良く、情感も高まっていた。それが抑えを外してしまったのだろう。気付けば思いっ切り中に出していた。……まあ、そのことを反省はしても、中に出したこと自体への後悔はないのだが。
なお、卒業したのは中学時代で、初めてのお相手は坂柳理事長から派遣されてきた家庭教師のお姉さんたちである。
「まったくもう……。思いっ切り中に出してくれちゃって……。まあ、気持ち良かったけど……」
俺が賢者タイムを迎えている最中に桔梗も目を覚ましていたらしい。溜息を吐きつつジト目で宣ったかと思いきや、次の瞬間には頬を染めて自分のお腹を撫でさすっていた。
「そっか。それなら良かったよ」
「へ~。ほ~。中に出したことへの謝罪はなしですか~」
「確かに最初は外に出すつもりだったけど、それだけ俺が桔梗を求めた証明だ。それを悪いことだとは思いたくないし、出してしまった以上は過ちだとも思いたくはない。仮にこれで子供ができてしまったのなら、潔く結婚して育てていけば良いさ。世間からの評判がどうであれ、俺たちにはそれが可能なだけの能力はある。苦労はするだろうけどね。
世の中、目的を果たすためには、たとえそれがどんなに大切な人や物であれ、切り捨てなきゃならない時が、見捨てなきゃならない時がある。そしてその中には、努力次第で防げるものもあれば、いくら努力したって防げないものもある。それは認めるよ。
では、今回の件で考えてみよう。まあ、仮に子供ができたとして、それは努力次第で防げるものではあったね。それは間違いないし、簡単に取れる対策も相応にあった。最も簡単なところだとコンドームを着ければそれで良かった。それを怠ったこちらの落ち度であり、そこを責められれば否定のしようはない。
だけど、既に行動は起こしてしまったからね。後は結果が出るのを待つしかない。そして結果が出たとして、妊娠してないならそれはそれで構わないだろう。
しかし、妊娠していたのなら? 戦国時代ならまだしも、今の社会では退学となるのは確実だろう。
だからこそ、産み育てるのか、それとも堕胎するのか。……結局のところ、焦点となるのはそこだけだ。
そして、俺としては産んでほしい。一緒に育てていきたい。子供は愛の結晶だ。実際には生まれていなくとも、妊娠した時点でお腹の中にいるのは事実だからね。それを、親の都合で一方的に切り捨てるなんてのはしたくない」
後悔はないが、後ろめたさが無いでもない。それが俺の口を軽やかにし、言い訳じみて捲し立てた。
それがある種の開き直りであることは認めるが、紛うことなき本音でもあった。
そして、手段を問わなければ、それでも生活をしていけるだけの算段はある。
「これだからなぁ~。ほんっと、一刀くんってタチが悪い。開き直ってるくせに、こっちをキュンとさせてくる。
まあ、たぶん大丈夫だよ。ピルも飲んでるし。……ただ、万一子供ができちゃったときはよろしくね?」
「ああ。ヤリ捨てる気は更々ないよ」
それもまた本音だ。これで桔梗を捨てようものなら、子供を捨てようものなら、その時点で俺は自分を誇れなくなってしまう。
互いに微笑を向け合い、俺はそのまま二回戦へと移行した。
「え、ちょ、ま……」
「嫌だ。待たないし、待てない」
桔梗が何かを言っていたようだが、そんなことは関係ない。
何せ、俺の性欲は『種馬』と称されるほどには底なしだ。暫くの間お預けを食らっていたことと合わせれば、一回だけで満足できる筈がないのである。
衝動のままに桔梗を求めた。求めて、求めて、求め続けた。流石に中出しは控えたが、気を付けたのはそこだけだ。
そして、俺が漸く満足したときには空は白みかけており、桔梗は全身を白濁に染めて、身体をピクピクと痙攣させていた。
それを見て、ヤバいと思いつつも、俺もまた体力の限界を迎えて意識を投げ出してしまった。
「この鬼畜! けだもの! って言うか、これ私一人で相手するのは無理! まず体力が保たない! 一体どんだけ精力あんのよ!? アンタ、本当に人間!?」
目覚めた桔梗に俺が罵倒されるのは、まあ当然と言えば当然だった。
描写が薄く、実用物として物足りないのは自覚してますが、現状ではこれが精一杯です。
また、あくまでも一刀視線を崩すつもりはないので、以後の桃色伝もこんな感じで実用物足り得ない描写になると思います。
ぶっちゃけ、物にもよりますが最近のラノベを見てると、『この程度ならR-18でなくてもよくね?』と思う部分が無いでもありません。
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