前回のラスト的にこうなるのが自然だよな、と。
五月を迎えた。
「おはよう、一刀くん。ちょっと聞きたいんだけど、ポイントってどのくらい振り込まれてた? 私、一万ちょっとしか入ってなかったんだけど……」
パーティールーム内の個室を出たところでばったりと出くわした麻耶は、携帯端末を弄りつつそんなことを訊いてきた。その首には、先日渡した『チョーカー』が巻かれている。あれ以来、麻耶は学校に行く時も欠かさず身に着けていた。
「へえ? 一万は入ってたんだ。正直に驚きだな。俺はてっきりゼロだと思ってたよ」
麻耶に答えつつ、俺もまた端末を弄る。……確かに一万ちょっとのポイントが加算されていた。
「……ってことは、支給されるポイントって、やっぱり連帯責任制のクラス評価なんだ」
「気付いてたんだ?」
「そりゃあ、入学早々にこんな部屋を買ってるのを知れば、確証はないにしろ普通に可能性の一つとして思い浮かぶってば。
学校側と口止めの取引なり何なりをしてポイントもらって、そのポイントでこの部屋を買ったんでしょ? じゃあ、そこまでして学校側が何を口止めするかって考えたら、Sシステムの詳細に関してが一番シックリくる。ポイント画面にはclって表示もあるしね。あれって『CLASS』の略でしょ?」
麻耶の推測に、俺は拍手で応えた。
「私は途中でこっちに加わったからまだマシだけど、他の子たちはキツそうだなぁ~」
憂い顔で麻耶は呟く。
「その気持ちは分からないわけじゃないけどね。こっちだって散々にヒントは出したし、それとなく手だって差し伸べたんだ。そして、タイミングの違いはあるけど、この部屋で一緒に暮らしているのは、その手を掴んだ人たちだけだ。である以上、麻耶が必要以上に気に病む必要はないよ。手を掴まないという選択をしたのは向こうなんだから」
「そっか……。うん、そうだね!」
俺は麻耶を慰めてその頭をそっと撫でた。それで完全に気を取り戻したわけでもあるまいが、それでも麻耶は俺に笑顔を向けてくれた。
リビングに向かうと既に何人かの姿があり、そのうちの一人である波瑠加もまた、Sシステムの詳細について説明を受けたようだった。
「おはよう、二人とも。いや~、学校に向かうのが愉しみでもあり、気が重くもあるね。だって、うちのクラスはまず間違いなく阿鼻叫喚の地獄絵図でしょ? 無様に慌てふためく様を見るのは愉しみでもあるんだけど、さっきから私の端末、鳴りやむ暇がなくってさぁ~。ネタ晴らしをしたら普通に責任転嫁をしてくるだろうし、それを思うと気が重くなって仕方がないんだよね」
俺たちに挨拶をしてきた桔梗は、笑顔と憂い顔を器用に使い分けて、愚痴とも言い切れぬ感想を零していた。全く以てイイ性格をしている。
「おはよぉ~」
そこに恵がやって来た。まだ眠いのか、身体をフラフラさせている。――それが甘い見解だったのは、顔を見ればすぐに分かった。
顔色がものすごく悪い。寝不足が酷いのか、化粧で隠せないほどのクマもできている。
以前から恵はこういうことがあった。俺の気功による治療でイジメの傷跡が薄まったとはいえ、その過去が過去。その凄惨な体験は、身体だけではなく心にも刻み込まれている。そのため、本人によると時折思い出したように魘されるらしい。
心配ではあったが、その頻度は一週間~十日に一度。また、本人が過去に負けじとしていたこともあり、心中で応援するに留めていた。――状況を楽観視してしまっていた。
思えば、ここ最近の恵はどこか様子がおかしかった。それを『気のせい』で片付けてしまっていた。……何という失態か!
挨拶を返すこともせず、恵に駆け寄り、その身を抱く。その身体は、弱弱しく震えていた。
「恵! お前、今日も魘されたんだな!? いや、ここ最近はずっとだな!? 何で隠していた!? 何でこんなになるまで言わなかった!?」
まるで、責めるが如く恵に問いかけ――途中で気付いた。
日に些細な変化は付き物だが、ここ最近で最も大きな変化と言えば、麻耶が『チョーカー』を――首輪を付け始めた点に他ならない。
麻耶のそれは高級品だけあって、一見しただけだと、それこそただのチョーカーにしか見えない。
だが、もしそれが恵の中で首輪と結び付けられてしまったのだとしたら?
「麻耶、正直に答えてくれ。それがチョーカーではなく首輪だと、恵に言ったか? いや、麻耶じゃなくてもいい。誰か、恵にそのことを教えたりしたか?」
「……私、話の流れで言っちゃったかも」
答えたのは、麻耶ではなく波瑠加だった。
「……そうか。教えてくれてありがとう」
この瞬間、俺の中において一つの可能性が確定した。
十中八九、恵にはイジメの記憶がフラッシュバックしている。麻耶が着けている『チョーカー』を首輪と認識したことで、本来なら人が着けるべきでない物を人が着けていることで、過去に受けた屈辱と体験――トラウマが刺激されてしまったのだ。
どうする? どうすればいい? 焦燥の中で思考を回す。
こうなるまで恵が言わなかったのは、麻耶が嬉しそうにしていたからだろう。麻耶が受けているのはイジメではない、と恵が認識していたからだ。だから恵は言わなかった。言ってしまえば、麻耶が悲しむと思ったから。
しかし、理屈と感情は別問題だ。それ故に今の状況に陥っている。
正直に言えば、俺自身、恵がどのようなイジメを受けていたのかは分からない。ただ入院中、『考えられるあらゆるイジメを受けたとは思うよ? ……あ、かろうじて処女は守り抜いたけどね!』……と、冗談じみて口にしたのを聞いたことはある。
それを聞いて以降、繊細な心の問題とあって必要以上に踏み込むのは避けていたのだが……。
しかし、こうなってはそんなことを言ってはいられない。荒療治だろうと何だろうと、今、この場で、彼女の心に踏み込むしかない!
その方法は、一つだけではあるが既に浮かんでいる。俺らしいと言えば俺らしいが、決して褒められた方法ではない。むしろその逆。唾棄すべき方法だろう。だが、現状において恵を救える可能性があるとすれば、この方法だけだという確信がある!
「恵、これから俺は君を傷つける。それでも俺を信じられるか? 信じてくれるか?」
「うん……」
俺の問いに、恵は震える声で答えた。その声音は非常に弱々しい。
「一刀くん、何を!? 早く恵ちゃんを病院に連れていかないと!」
「悪いがそれは無しだ。それよりも皆にお願いがある。これから俺が恵に行うことを、邪魔することなく黙って見ていてくれ」
「そんなの聞けるわけが――!」
俺を止めるべく桔梗が駆け寄り、そんな彼女を止めたのは当の恵だった。
震える手を桔梗の手に重ね、弱弱しく首を横に振る。
「ゴメン……桔梗ちゃん。……一刀の邪魔……しないで……。あたし……一刀なら……信じられるから……」
「ッ……! ったくもう!」
トラウマに震える状態で、弱弱しく、それでも精一杯に懇願されたら、さしもの桔梗も止める術を持たなかった。頭を掻き、そっぽを向いて悪態を吐く。
「恵、一つだけ、心に刻んでくれ。今、この瞬間から、俺は君のご主人様だ」
「フフ……分かった。……一刀は……あたしの……ご主人様……だね」
「ああ、そうだ。俺は君のご主人様だ」
瞬間、僅かな葛藤が襲う。だが、即座にそれを投げ捨てる。そんなものにかかずらっていては、恵を救ことなどできやしない!
「恵、ご主人様として命令する。――脱げ。今、この場で、制服も、下着も、全てを脱ぎ捨てろ。生まれたままの姿を、この場で晒せ」
厳しく、だけれどその中には『愛』を以て、俺は恵に非常な命令を下した。
「ッ……!」
「北郷、流石にそれは止めさせてもらうぞ!」
「……なるほど、そういうことか」
近場で桔梗が歯を食いしばる音が聞こえた。本当なら、今すぐにでも俺を殴り止めたいのだろう。だが、他ならぬ恵に止められたから、その激情を必死に抑えている。……ああ、本当にイイ女だ。
駆け寄ろうとした幸村を、清隆が止める音がした。……流石は清隆だ。俺がやろうとしたことをすぐに察したらしい。
「清隆、何を!?」
「幸村、黙って見ていろ。おそらく、悪いことにはならん。
お前も軽くだが聞いた筈だ。恵が過去にイジメを受けていたことを。これは推測だが、麻耶が首輪を着けた姿を見ることで、恵はその時の記憶がフラッシュバックしたんだ。そして今、彼女はそれによって苦しんでいる」
「ああ。だからすぐにでも止めなきゃならないんだろう!」
「止めてどうなる? 止めたところで、所詮は一時凌ぎにしかならん。ふと瞬間にまた苦しむことになる。そしてそれを止めるには、トラウマの根本を消し去るしかない」
「そんなのは不可能だろうが!」
「不可能じゃない。とても褒められた方法ではないが、やり方はある」
「教えて、清隆くん。それって、どんな方法?」
「俺の推測通りならば、一刀が行うことは決してトラウマの根本を消し去ることにはならない。――しかし、トラウマで苦しまなくさせることはできる」
「どういうこと?」
「簡単な話だ。トラウマが消せないなら、別の感情で上書きしてしまえばいい。敢えて近似した状況を創り上げ、その上で苦痛ではなく快感を与えるんだ。まあ、これは与えられる快感次第ではあるが、成功すれば、恵の中においてイジメよりも快感の方の比重が勝るようになる。
今、一刀は俺たちの前で恵を裸にしている。衆人環視の中で、愛する者以外にも裸体を晒すんだ。それは恵にとって間違いなく屈辱であるだろうし、恥辱であるはずだ。とはいえ、それだけではイジメの記憶は消えない。だから一刀は、この状況で恵を絶頂させようとしている筈だ。
一歩間違えれば恵に新たなトラウマを刻み付けることにもなりかねんが……一刀だからな。事この方面においての一刀の手腕は、むしろ女子であるお前たちの方が詳しいんじゃないのか?」
ゆっくりと恵が脱いでいく中、後ろから清隆が解説する声が聞こえる。
当然ながら、それは恵にも聞こえたらしい。きょとんと首を傾げている。果たして、その心中に浮かぶのは如何なる感情か。
「まあ、そういうことだ。俺を信じろ、恵。お前が受けたイジメの記憶、俺が全て快感で塗り潰してやる」
悪びれもしない俺の言葉に、恵は幾分か気が楽になったようだ。脱衣のスピードが若干ながら上がっている。
そして、とうとう恵は俺たちの前にその裸身を晒した。未だ顔色は悪いながら、それでもその顔は赤く染まっている。……本当、人間というのは器用なものだ。
「綺麗だ、恵。何を恥じることもない。俺に身を委ねろ」
言って、俺は恵の秘部に顔を近付けた。下でそこを舐る一方で、腕を伸ばして胸を揉む。ただ、このままだと時間が足りないので裏技を使う。気功によるブーストだ。
放出や身体強化、物質強化など色々なことに用いることが可能な気功だが、それは発動者の意思でも変わる。攻撃的な意思を込めれば、物理的な破壊力さえ帯びるのだ。では、込められた意思が慈愛であればどうなるか? その答えが、恵に起こっている現状だ。
恵の表情は、先ほどまでの青白さとは一転し、非常に安らかなものとなっている。気功の効果により、今の恵は安らぎに包まれているのだ。
しかし、いくら安らぎに包まれていようとも、性的感覚は齎される。胸を揉まれ、乳首を捏ね繰り回され、秘所を舐められ、クリトリスを突かれれば、身体は反応を起こして然り。
ポタリ、ポタリ。
恵の足元に向けて、その秘所から蜜が零れ落ちていく。
それを確認し、音を立てて思いっ切り吸い付いた。同時、乳首を引っ張り上げる。
「あっ!? ああっ……!?」
瞬間、安らぎの中から叩き起こされた恵は、声を上げて絶頂した。
力が入らなくなったのだろう。恵はふらりとしゃがみ込む。
「気持ち良かったか、恵?」
「一刀……? あれ、あたし、寝てた? 何だか、すごく気持ちよくなって、それに身を任せてたら、今度はまた別の気持ちよさが襲ってきて……」
恵は記憶を探るように、ポツリ、ポツリと呟いていく。
「絶頂したところ申し訳ないが、俺も辛抱できなくなったもんでな。……ご主人様として命じる。今度は君が、俺のジュニアを気持ちよくしてくれ」
デン! と、俺は自慢のジュニアを恵の鼻先へと曝け出した。
「って、デカッ!?」
恵は驚きの声を洩らすも、女としての本能だろう。スンスンと鼻を鳴らして俺の一物の匂いを嗅いでいる。普通なら悪臭極まりないのだろうが、モノは対女性特攻の性能を持った自慢のリーサルウェポンである。遠からずして、恵はその表情をトロンとさせた。
そのまま両手を竿へと持っていき、包み込むようにして扱き始めた。経験不足で拙いが、逆にそれが気持ちいい。このままゆっくりと堪能したいところではあるが、何度も言うように時間がない。
「恵、扱くだけじゃない。舐めろ。口に含むんだ。ただし、絶対に噛むなよ?」
俺の命令に従い、恵は舌を伸ばし、俺のジュニアを舐め上げる。その後、パクンと口に含んだ。恵の口内の熱が亀頭を襲う。
舌が艶めかしく動いているようで十分に気持ち良くはあるのだが、哀しいかな、百戦錬磨のマイサンを昇り詰めらせるには刺激が足りないようだ。
「恵、苦しいかもしれないが我慢しろよ?」
「ぅん? んんっ!? んぐっ!? んむっ!?」
一方的に言い捨て、イラマチオを行う。容赦なく腰を前後させ、恵の喉奥を蹂躙する。
女性側が主導となるフェラチオとは違い、イラマチオは男性側が主導となる。そのため、恵の経験不足も関係はない。
相手の女性を、男性側が快感を得るための道具とするかの如き振る舞いだが、それが今回はプラスに働く。
気功は何も、手からのみ発動するわけではない。足からだって発動することが可能だし、熟練の腕前になれば毛穴から放出することだって可能となる。当然、男性器だってその範疇だ。むしろ俺の場合、手や足よりも先に、亀頭からの放出を会得したほどだ。
早い話、今の恵は『苦しい筈なのに気持ちいい』という状況に陥っている。しかも、顎関節症や口内炎などの病気を引き起こす可能性も、気功の効果によって皆無である。
その分、こちらは微細な気功のコントロールを求められるが、先の通り、俺はどこよりも先にジュニアによる気功使用を会得したのだ。わざわざ意識してコントロールする必要もない。
肉体的反応により、徐々に射精感が高まる。
「出すぞ、恵! 飲め! 飲むんだ!」
またもや一方的に言い捨て、俺は恵の口内に熱情を放出した。そのまま、ジュニアを口内から抜くことなく放置すれば、否が応でも恵は精飲せざるを得なくなる。むしろ、今回はそれが狙いと言っていい。
ゴクン、ゴクンと、何度か恵の喉が嚥下するのを眺める。それが落ち着いた頃合いを見計らい、俺は次なる命令を下した。
「さあ、恵。男性に射精させたなら、次は掃除だ。残った精液を吸い上げ、舌で竿と亀頭を舐め上げるんだ」
恵の頭を撫でつつ教えてやれば、彼女はコクンと頷いて、言われた通り掃除に取り掛かった。
ジュニアが舐め上げられ、残り汁が吸われたのを感覚的に理解した俺は、そこで漸く恵の口内からジュニアを引き抜いた。
「ケホッ……コホッ……」
「よく頑張ったな、恵。気持ちよかったぞ」
「ありがとう、ご主人様」
えずく恵の頭を撫でながら褒めてやれば、恵は柔らかな笑顔を浮かべて俺に礼を言うのだった。
そして、先ほどまでのトラウマに苦しむ様子は、そこには一切見受けられなかった。
そんなわけで、前回のラストが引き金となり、二次災害が引き起こされ、恵のトラウマに直撃しました。
そんな恵を救うため、我らが一刀は快楽で恵のトラウマを塗り潰すという荒療治に出るのだった! 的な内容です。
いやまあ、恵の中学は共学だったようですし、考えられる『あらゆるイジメ』を受けていたようですし、男子と女子ならイジメの方向性も違うよな……となった結果、本作の恵は、もしかしたら原作以上に悲惨な中学時代を送ったかもしれません。
犬用の首輪を着けられて文字通り犬のように扱われたり、性的な悪戯をされたり、etcですね。
そして話の流れ上、戦犯:波瑠加となってしまいました。波瑠加ファンには申し訳ありませんが、まあ原作時点で非常に口が軽いので仕方がありません。
それと、もしよければ、誰相手にどんなプレイをさせたいか、参考までに意見をください。一刀らしからぬプレイでも、○○の影響ってことでゴリ押します。
例として、サディスティックならば華琳様の影響ですね。
まあ、上手く描写できるとも限りませんし、必ず期待に応えるわけでもありませんが。
一応、現時点で考えてるのだと、恵相手にトラウマ払拭食ザープレイ(知恵巻き込み)とか、波瑠加相手に反省ソープマットプレイとかですね。
まあ考えてるだけで、書けるか書き上がるかも未定ですが。
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