美雨と本番をした俺だったが、それで萎えることもなく、結局は美花をも相手にした。しかし、未だにジュニアはギンギンである。
とはいえ、美花はまだ体力がありそうだが、他にも色々とやることがある。美花を相手にしている間に美雨もある程度回復したようだが、俺の相手が務まるほどではない。
俺はそのことにもどかしさを覚えつつも、バスルームを訪れていた。汚れを落とすのが目的なので、もちろん美花と美雨も一緒である。……なお、換気すべく部屋の窓はきちんと開けてきた。
普段から性欲を持て余し気味の俺だが、ここまでギンギンなのには見当が付いていた。
一つは、普段の禁欲生活。入学以降で本番をしたのは、桔梗と美雨の二人のみ。それでいて、美雨の相手をしたのは今日である。本番以外をやってこなかったわけじゃないが、それでもキスが大半であり、それを除くと緊急処置として恵を昂らせた一件のみ。……これでは、流石に性欲を持て余す。
一つは、これから数日間に及ぶ更なる禁欲生活。低ランクのパーティールームに野郎とすし詰めになり、勉強を叩き込むのだ。その間は明らかに華が減る。
この二つが重なった結果、俺のジュニアはこの機会を逃すまいと雄々しく反り返っているのだろう。
美花と美雨が手で対処しようとしたが効果はない。むしろ、俺はまだまだ満足しちゃいない! こんなんじゃ満足できねえぜ! と、反骨心を剥き出しにして力一杯に主張する始末である。
それを見ては、さしもの美花も――
「困りましたね……」
と苦笑を洩らす。
メイドとして、主を苦しみから解き放つのは至上命題。しかしながら、別命を与えられたこともあり、自分でそれを成すのは困難。
まさに、あちらを立てればこちらが立たず、である。
ガラガラと音を立ててバスルームの扉が開かれたのはそんな時であった。
瞬間、俺の脳内に一つの疑問が浮かび上がる。
札、掛けてたっけ?
男女一緒の共同生活なのだから、風呂場でバッタリなどと言うラキスケ的展開は危惧として真っ先に思い浮かぶし、複数の対処法を取っている。
一つ、ドアに入浴中の札を掛ける。単純明快にして一番確実。掛ける札次第で、男女どちらが入っているか、誰が入っているかが一目で分かる。パーティールームの浴室は一度に多人数が入れるほどには広く、応じて脱衣所も広い。そこらの温泉の如しである。脱衣籠もそこそこの数はあるので、予め誰がどれを使うのかを決めておけば、札の管理が楽という利点もある。
一つ、これは入る側の心掛けだが、浴室に入る前に脱衣籠を確認する。たとえ札の掛け忘れが発生しても、これで誰かが入っていることは分かる。最初は異論もあったが、下着を含む衣服と裸、どちらを見られるのがより苦痛か? ということで決着が付いた。
一つ、誰かに伝言を残す。同居人の全員が全員同時に不在などということは早々起こり得ないので、入浴の際に誰かに伝言を残すのは十分に可能である。
その点を鑑みて、果たして今はどうだったであろうか?
札は掛けた記憶がない。もしかしたら美雨は掛けているかもしれないが、これだと男子はともかく女子が入ってくる可能性は否めない。
脱衣籠も同様。美雨の札が掛かっているのであれば、改めて籠を確認するかは怪しい。よしんば確認したとして、籠と使用者をパッと結び付けられるかは怪しいものがある。俺の衣服に気付いたとしても、別の女子と誤認される可能性の方が高い。そりゃあ、近付いて確認すれば男物の服だということは一目で分かるだろうが、遠目の確認で済ませられたらそれまでだ。
伝言も残していない。そもそもが休日の早朝ということで、起きている人物の方が少なかった。そして、その数少ない例外もキッチンで忙しなく作業していた。邪魔をするのもアレだと思い、結局声は掛けなかったのだ。
それが何を齎すか。
「――でね。……えっ!?」
「――へえ。……ふぇっ!?」
答えは女子の入室である。今回入ってきたのは波瑠加と愛里だった。この二人、巨乳による同じ悩みを持つからか、意外と仲が良いのである。
楽し気におしゃべりしながら入ってきた二人は、俺という、いる筈のない異物に気付いて目を丸くし、可愛く驚きの声を上げた。
温泉の如しとはいえ、実際には『自宅の浴室』扱いだ。二人ともタオルを持ってこそいるものの、裸体を隠すこともなく、ただ持っているだけでもあった。それぞれの象徴とも言える巨峰を始め、その全貌が俺の目に飛び込んでくる。
そして、俺から見えるということは、当然、向こうからも見えるということでもある。……そう、二人は意図せずして、雄々しく天を向く俺のジュニアを目撃してしまったのだ。
二人の反応は一緒だった。羞恥に頬を赤く染め、その手で視界を覆いながらも、シッカリと視線は確保したままで、俺のジュニアに熱い視線を向けている。
俺の傍らにいる美花と美雨は目にも入っていないようだ。
「……ふむ。どうです、お二方。もしよろしければ、ご主人様のご主人様を鎮めるのに協力しては頂けないでしょうか?」
『ッ……!?』
それを見て美花が言葉を投げかけると、二人揃ってビクリと身体を震わせた。
「美花、それはダメだ。波瑠加は構わないにしても、愛里には清隆がいる。俺は友人の女を寝取るつもりはない」
美花の言葉が実現するならそれは嬉しいものであるが、世の中には超えてはならない一線というものがある。俺は涙を呑んで美花を止めた。
「では、その清隆さんも御一緒すればよろしいのでは? 波瑠加さんがご主人様のお相手を、愛里さんが清隆さんのお相手をすれば、何も問題はないと思われますが?
お二方もその方がよろしいのではありませんか? 雄々しく反り返るご主人様のご主人様を目撃されてしまったのです。立ち去るのも一つの手ではありますが、それで耐えられますか? 今もまだ、そうして熱い視線を向けているというのに……」
美花は笑顔を浮かべたまま、二人をゆっくり追い込んでいく。
倫理や道徳という面では問題あるだろう。だが、そんなものは今更だ。
そして、高校生ともなれば性衝動や性欲と無縁ではいられないのも確かな事実。意図せずして見てしまったからこそ、俺のジュニアはより深く二人の脳裏へと刻み込まれてしまったことだろう。それを思えば、美花の言葉には一理も二理もあった。
「清隆くんが相手なら……。あの、でも私、経験ないですし……」
しばしの沈黙の後、先に堕ちたのは愛里だった。小さく紡がれたその言葉は、しかし確かに俺の耳へと届いた。
「大丈夫、私が教えますよ。お任せください。これでも一流メイドを自負しております。……美雨、あなたは清隆さんを呼んできてください」
「分かりました」
一人が堕ちれば、そこからは早い。美花はテキパキとソープマットを広げる傍ら、美雨に清隆を呼んでくるように指図した。美雨は断ることなくバスルームを後にする。
必然、波瑠加は追い詰められる。このままここにいれば、なし崩し的に巻き込まれる可能性が高い。だが逃げたとして、心と身体は耐えられるのか? その疑念が波瑠加を縛る。
相手次第では、そして一物次第では、耐えることも気にしないことも可能だっただろう。だが、相手は俺だ。だが、ジュニアは雄々しく天を向いている。そう易々と切り捨てられる筈がない。
「……あの、私にも教えてちょうだい」
結果、遠からずして波瑠加も堕ちた。
それは同時、生徒を代えて『美花お姉さんのご奉仕授業』が開催されることを表していた。
♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢
程なくして美雨に連れられて清隆が現れ、アイツはこちらの提案に一も二もなく頷いた。性行為に興味はあったが、愛里の身を案じて我慢していたらしい。それも当然というもので、アイツのジュニアもまた、俺に負けず劣らず立派だった。
これでは、確かに二の足を踏むだろう。相手がどうでもいい存在なら躊躇うまいが、既に愛里は清隆にとって深い場所にいる。少なくとも、その身を案じ、独占欲を抱くほどには。
並べられたソープマットに、俺と清隆がゴロリと横になる。もちろん、仰向けである。ジュニアを処理するのに、うつ伏せなど以ての外だ。
俺と清隆、二人のジュニアを、波瑠加と愛里、二人の母性の象徴が包み込む。……そう、今回の授業内容はパイズリだった。この二人には打ってつけといえるだろう。
「一言にパイズリと言っても色々なパターンがありますが、やることは難しくありません。要は男性の陰茎に刺激を与えればいいのです。どのような刺激を好むのかはご主人様次第ですので、特に決まった形はありません。
お二方はそれぞれのご主人様をその乳房で挟み込んだまま、自由に動かしてください。ただし、あまりに単調になりすぎてはいけませんよ。それでは肝心要の刺激が与えられませんからね。
滑りを良くするために唾液を用いるのが一般的ですね。ゲルやクリームでもいいのですが、いつも持ち歩いているとは限りませんので。その点、唾液ならば自分たちだけで清算することができますので便利です」
美花の言葉に従い、美少女二人の口から唾液が垂れる。糸を引く。
「んっしょ、んっしょ……」
「こんな感じ……?」
二人の手で乳房が動き、形を変え、感触だけでなく、目をも楽しませる。二人とも極上級の美少女であることに違いはないので、見ていて飽きることはない。
「くぉっ……!?」
「きゃっ……!?」
そして、不意に清隆が放出した。……え? いくら何でも早くないか?
「ご主人様、百戦錬磨のご主人様と一緒にしてはいけませんよ? 誰にでも初めてはあるのですから。どれだけ立派なモノを持っていようと、それが経験と直結するわけではございません」
俺の疑問を察したのだろう。美花が俺を窘めた。言われてみればその通りである。どうやら、清隆に対して知らずの内に先入観を抱いてしまっていたようだ。
「すまなかった、愛里。それにしても、今のが射精――オーガズムか。初めて味わう感覚だった。……もう一度やってもらっていいだろうか?」
そういう清隆のジュニアは、出したばかりだというのにすでに回復し、再び雄々しく天を向いていた。
だが、清隆が射精したのを見て、波瑠加は不安に思ったのだろう。
「ねえ、もしかしてあんまり気持ちよくない?」
そう問いかける波瑠加の表情は、どことなく心細げだ。泣きボクロと相まって非常にそそる。
「いや、そんなことはない。十分に気持ちいいよ」
「でも……」
俺は手を伸ばして波瑠加の頭を撫でつつ慰めたが、不安げな表情は変わらない。
とはいえ、経験値的に俺と清隆には雲泥の差があるのだ。たとえ職業が同じであっても、レベルを一緒くたに考えられては堪らない。言うなれば『技能レベル』というやつだが。
いや、そんなことは波瑠加も分かっているだろう。清隆が初体験なら、波瑠加と愛里も初体験なのだ。その時点で、俺を容易く昇天させられる道理はない。
しかし、理屈ではないのだ。清隆が達する一方で俺が達しないという事実により、波瑠加は自身の魅力に疑念を抱いているのだ。抱かざるを得なかったのだ。
この解決法は簡単に思い浮かぶ。だが、俺はそれを口に出すのを躊躇した。場合によっては、波瑠加と愛里、二人の関係に罅が入りかねないからだ。
「ふむ。では、一度清隆さんを相手にされてはどうでしょう? 見たところ、この手の方面でご主人様と清隆さんには雲泥の差があります。これは言葉だけでは分かりにくいので、実際に体験してみるのが一番かと。今の清隆さんが相手であれば、波瑠加さんの不安も容易く払拭されると思いますよ? 大丈夫です。私から見ても、波瑠加さんは十分に魅力的な女性ですから。
ああ、ご主人様以外の男性を相手にすることを気に病むのでしたらご心配なく。ご主人様は肝要なお方ですから、ご友人のお手伝いくらいなら笑ってお許しになられます。とはいえ、それにも限度があるのは事実ですが、少なくとも、手、胸、口でお相手するくらいなら十分に許容範囲ですとも」
そんな俺の葛藤を察したのか、それとも波瑠加の様子を見兼ねたのか、美花がそんな提案をした。……それは、俺が思い浮かべつつ口にしなかった内容だった。
「私と代わる、波瑠加ちゃん?」
「愛里……いいの?」
「うん。ちょっと辛いのは事実だけど、波瑠加ちゃんが苦しむ方がもっと辛いから……」
「愛里……!」
だが、そんな俺の心配をよそに、女子二人は盛り上がる。
「なら、愛里。すまないが波瑠加が俺の相手をする間、一刀の相手をしてもらってもいいか? 俺のせいで友人に迷惑をかける一方というのは、中々に気が引ける。もちろん、愛里が嫌だというのなら無理にとは言わないが……」
「ううん、構わないよ。一刀くんも大切な友だちだし。彼だけに貧乏くじを引かせるのは、私としても嫌」
「そうか……」
「うん」
なんかいい感じな話が展開され、相手を入れ替えて再開となった。
なるほど、確かに波瑠加とはまた違った感触であり刺激だ。これはこれで気持ちいい。しかし悲しいかな、俺を射精に導くにはまだまだ技術が拙すぎる。それでも、時間をかければ達するだろうが……。
そんな感想を抱いている間に、清隆はまたも達していた。相変わらず早いが、これで波瑠加が自信を取り戻すなら安いものだろう。
波瑠加が清隆を昇天させ、自信を取り戻したところで再びチェンジ。……この短時間で二回達したにも拘らず、清隆のジュニアは変わらず反り返っていた。
そして、再びのパイズリ。……うん、やはり技術的には拙いが十分に気持ちいい。
「……え? なんで……!?」
俺が呑気な感想を抱く傍ら、今度は愛里がどこか焦ったような声を出す。いや、声だけでなく、その仕草にも焦燥が滲み出ている。
「清隆くん、私の胸、気持ちよくない?」
そして、先ほどの波瑠加のような質問が、愛里の口から飛び出した。
何だ何だと様子を見れば、明らかな異常があった。清隆に達する様子が見られない。先ほどまでとは全然違う。
「いや、そんなことはないぞ。十分に気持ちいい」
清隆が愛里を撫でて慰める。まるで相手を変えての焼き直しだ。
「これは……。なるほど、流石は『ホワイトルームの最高傑作』、綾小路清隆ということですか。聞きしに勝る、とはこのことですね……。
愛里さん、焦る必要はありません。胸の間から飛び出ているご立派様の先端があるでしょう? それを舌なり口に含むなりして刺激してみてください。おそらくは、それで達すると思われます。
そうですね、口内に出された場合、苦しいとは思いますが飲んであげるとよろしいでしょう。あなたの愛情を示すことにも繋がりますし、清隆さんも喜んでくれると思いますよ。ああ、精液を飲み込んだ後は、思い切り吸って残り汁を吸い出すことも忘れずに。口と舌でのお掃除までが、奉仕の基本ですからね」
美花の言葉は、さながら愛里にとっての救いの糸か。愛里は戸惑うこともなく、清隆のジュニアを舌で刺激し、口に含んだ。
それから僅か。
「んむっ!?」
今しがたまでの耐性は何だったのかと思うくらいに、清隆は呆気なく放出した。愛里がコクコクと喉を動かしている様子からそれが分かる。
また、それに刺激を受けてのことか、波瑠加もまた俺のジュニアを舐めしゃぶり、口内に包み込む。
数瞬後、視界が白く染まった。なだらかに快感を高められていたのだ。さしもの俺とて耐えきれるものではない。
『んんっ!?」
波瑠加も驚きの声を洩らし、それでもジュニアを口から離すことなく、俺の精液を必死に飲み込んでいる。その様子の何と愛おしいことか。
次いで、吸引。見えないが、舌が艶めかしく踊っているのが分かる。
音を立てて波瑠加の唇が離れたあとには、俺のジュニアはてらてらと輝いてこそいるものの、白い汚れは一切なかった。
だが、波瑠加がそれを誇ることはなく。
『嘘っ……!?』
その口から洩れるのは、むしろ驚愕の一言。
それも当然。勢いよく熱情を発射したばかりだというのに、俺のジュニアは変わらず天を向いていたからだ。隣を見れば、清隆も同様の様子。
「よもやとは思いましたが、やはりこうなりましたか……」
それを見て、訳知り顔で感想を零すのは美花。
「どうしますか、お二方? 本番、行っちゃいます?」
どこから取り出したのか、美花はピルをブラブラと揺らしながら。それでいてニンマリとした笑みを浮かべつつ、二人の美少女へと問いかける。
基本的には服用しているだろうが、この二人は初めてだからな。改めてピルをアピールすることで、生本番に対する安全意識を高めようという腹積もりだろう。
この瞬間、俺は確信した。
それも全ては俺に対する愛ゆえに。パーフェクトメイドたる奉仕の精神の表れだ。それが分かるからこそ、俺は美花を叱るに叱れない。その結果を喜んだのは、喜んでいるのは事実だからだ。
『行きます!』
据え膳食わねば恥なのは、女も一緒ということか。
或いは、ここで退いては女が廃るということか。
二人の言葉は異口同音。少女たちは声高らかに、この場で処女を卒業することを宣言したのだった。
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