皆さん、ありがとうございます!
あとは減らないのを祈るのみ……。
存外、状況が二転三転することなど珍しくもない。
知恵から送られてきたメッセージによって、俺たちは様子見を余儀なくされた。少なくとも、一之瀬さんの去就が明らかになるまではそうした方が賢明だろう。
そう判断した結果、翌日は千尋も桔梗も休むことなく登校したわけだが……。
「今日のホームルームだが、通達が一件ある。池と時任のトレードが行われる月曜日だが、そのタイミングでうちのクラスに移籍となった生徒がもう一人いる」
朝のホームルーム。教壇に立った茶柱先生は、頭を押さえながら開口一番にそう言った。
「これもまた学校側の判断によるものだ。
北郷が新たに創設する部活があるだろう? あれはある意味『理事長肝いり』と言えるものでな。それに伴い、入部を勧めるに値する見所のある生徒を見繕うべく、順次改めて生徒のデータを入学前の事柄も含めチェックしているんだ。
その結果、逆に問題の持ち上がった生徒がいたわけだ。対象は1-Bの一之瀬帆波。初期配置がBクラスというのは当校――正確には人事部の判断ミスではないのか? そういう意見が挙がったわけだ。
そして、その意見への賛成が多数と相成った。一之瀬のクラス移籍はそういう事情によるものだ。
私個人としては、学校側の判断によるものとはいえこうも頻繁にクラス移動が起こるのはどうか? と思わない部分がないではないが、それと同時に、優秀な生徒が増えることを嬉しく思ってることも間違いではない。
また、生徒たちの危機感を高めるのに一役買うだろうことも否定はできない。実際、生徒たちの間にマンネリ感が漂っていることも事実だしな」
その内容は、予想通りに一之瀬さんのクラス移籍についてだった。
昨日の今日としては、時間的にも判断が早過ぎる。或いは、知恵が俺にメッセージを寄越した時点で、既に提言はされていたのかもしれない。
そもそも、データの洗い出しに携わっているのが知恵一人だけの筈もない。見逃しやら何やらが起こる可能性を危惧すれば、最低でも一つのクラスに対して複数人で当たるだろう。であるならば、知恵より先に気付いた人物によって提言された可能性が高そうだ。
「一之瀬さんの反応はどうだったんですか?」
「学年主任でもある1ーAの真嶋先生の言によると、『ショックを受けたのは間違いないだろうが、理由を説明すれば素直に納得した様子だった』……とのことだ。
まあそんなわけで、今度の月曜からは一之瀬も当クラスの生徒となる。先日に配属となった坂柳もそうだが、学力は非常に優秀な部類だ。トレードでやってくる時任も、池よりは学力面で優秀なのは間違いない。
実力者の増加はクラスとしては喜ばしいことだが、山内の退学と合わせ、その分だけ期末の平均点が上昇する可能性は高いからな。学力不振の連中は、期末に向けて勉強を欠かさぬように」
一言注意喚起を促して、茶柱先生は教室を出ていった。
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ある意味で当然と言うべきか、その日は一之瀬さんに関する話題が尽きることはなかった。
Dクラス内においては、好評的に受け入れられているとはいえ、桔梗に裏の顔があり中学時に学級崩壊を起こしたのは周知の事実となっている。已むを得ぬ事情によるものとはいえ、平田が中学時に暴力支配したこともそうなら、恵がイジメを受けていたこともそうだ。もちろん、俺の事情も言わずもがな。
輝彦や鈴音、有栖のように、学力なりが優秀であっても、目に見えて劣等的な能力がある生徒もDクラスとなっている。
以上の事情を鑑みれば、優秀でありながらDクラスに配属され、その上で目に見える欠点が無い生徒=『何らかの問題を起こした生徒』と捉えられてしまうのは無理からぬことだ。
そして大多数の生徒にとって、一之瀬さんは目に見える欠点が無い生徒だ。だからこそ、どんな問題を起こしたのか夢想してしまう生徒が大多数を占めていた。
「失礼します」
そんな状況下、渦中の生徒である一之瀬さんがDクラスに姿を見せたのは放課後のことだった。
いや、正確に言えば、姿を見せたのは一之瀬さんだけではない。桃香に白蓮、星の姿もある。加えて、ただ一人だけイケメン男子が混ざっていることが異彩を放っていた。
「どうも、一之瀬帆波です。既に聞いていると思いますが、今度の月曜からこちらのクラスに移籍することになりましたので、挨拶に来ました。
他の皆さんが同席しているのは、私はBクラスで委員長的な役割を務めていましたので、その最終責任を果たす意味合いが強いです」
Bクラスの生徒たちは黒板の前にズラリと並び、その中で前に進み出た一之瀬さんから口火を切った。
その内容に違和感はないし、おかしくもない。
「同じく、1-Bの公孫白蓮だ。何の因果か、私が帆波の後釜に座ることになったのでな。ついては、その挨拶とDクラスに対し同盟を申し入れに来た。……ああ、他の面々は我がクラスの有力者たちだ」
「へえ? 順当に桃香が座るかと思ったが、白蓮が座ることになったのか。まあ、意外ではあるが、おかしくはない……か。――それで、同盟というのは?」
「まあ、簡単な話だ。私たちの方針としては、Aクラスを目指すよりも、先ずはクラスの団結を優先する。
そんなわけで、二年間――正確には三年生になるまでの間、私たちと同盟を結んでほしい。一言に団結すると言ったところで、一朝一夕にできる筈もないのでな。最低でもそのくらいの準備期間は必要だろう。
正直に言えば、クラスでも人気者の帆波がそちらに移ることにより、Dクラスを『敵』と見做せない生徒が多く現れそうなのが理由だ。
無論、ただ『敵対しない』というだけでは、そちらへのメリットが少ないだろう。故に、これから先は本格的にクラス対抗の試験があると思うが、その際に譲れる部分はそちらに譲ろう。言ってしまえば、そちらを『上』に置いた従属同盟だ」
ハッキリキッパリした白蓮の意見に、クラス内に衝撃が奔る。
無理もないだろう。本来なら俺たちよりも『上』の筈のBクラスが、俺たちの『下』につくと堂々宣言したのだから。
「承った。このクラスのリーダーとして、北郷一刀の名の下にその申し出を受け入れよう。
正直、こちらとしても渡りに船の申し出ではあった。二年間限定とはいえ、敵がいなくなるのはありがたい。むしろ、それを分かって申し込んできたんだろう? 白蓮」
「まあ、その程度は容易くバレるか。……身も蓋もない言い方をしてしまえば、個人的に四クラスの中では私たちのクラスが一番弱いとさえ思っているからな。
無論、何から何まで劣っているとは思わないし、勝っている部分だってあるだろう。
だがな? ここに『他クラスとの勝負』という項目が加わると、話は途端に変わってしまう。……うちのクラス、化け物級の知略陣がいないんだよ。そんな状態で帆波までいなくなってしまったら、完全に打つ手は無しだ。
単独でどうしようもないのなら他に頼るしかないわけだが、この学校のシステムの根本に『Aクラスの争奪戦』が組み込まれている以上、Aクラスが私たちの申し出を受けるわけがない。
Cクラスは受けるかもしれんが、トップがトップなら軍師陣が軍師陣だ。いいように使われて骨の髄までしゃぶられる未来しか見えん。
そうなると、選択肢的にも、現実的な可能性の点でも、Dクラスに申し入れるしかなかったわけだ。一刀がリーダーだし、こうなっては新たに帆波という接点が増えるのも好都合だった。
少なくとも、どうしようもない『女好き』ではあるが、北郷一刀が統率している限りにおいては、極端までに私たちに不利に働くことはない。……私の判断は間違っているか?」
「やれやれ……。信用と信頼が重いな。――それで、三年になったら恩を仇で返すって?」
「おいおい、人聞きが悪いな。恩返しをするだけだよ。庇護下にあるものが独り立ちするのは、喜ばしいことだろう? ――それと、従属するに当たっての先払いだ」
言うや否や、白蓮は俺を引っ張ってその唇を重ねてきた。レロレロと舌が躍る。その感触が心地良い。
白蓮の唇を堪能していると、不意にその感触が遠のいた。見やれば、星が白蓮を引っ張っていた。
「白蓮殿、長時間の独り占めはいけませんぞ。少なくとも、私と桃香殿も我慢しているのですから。――そういうわけで主よ、次は私の番ですな」
言って、今度は星が唇を重ねてくる。白蓮同様に舌を躍らせているが、その舌使いは白蓮よりも激しい。
「は~い、星ちゃんはそこまで。ご主人様、次は私だよ」
そして桃香が。……流石の母性。キスをしているだけだというのに、俺を蕩かしてくる。むしろ、その体臭が気持ち良い。名前通り、桃の香りの如しだ。
そこに、件の男子生徒が近付いてきて口を開いた。
「どうする? ここは流れに乗って俺もキスをした方が良いか?」
第一声がこれである。
「冗談でもそんなことを言うんじゃねえよ! 腐海の住人はどこにいてもおかしくねえんだぞ! つーか、俺は人命救助以外で野郎と唇を重ねるのなんざ御免だっての!」
俺が怒鳴り返したのは仕方ないと言えるだろう。
「ハハ、冗談だ。……改めて、1ーBの神崎隆二だ。よろしく頼む」
「1-D、北郷一刀だ。よろしく、神崎」
野郎とのキスは御免だが、流石に握手まで断るほど狭量ではない。俺は素直に神崎の差し出してきた手を握り返した。
「正直、俺個人としてはクラスの方針に思うところが無いわけじゃないが、言ってることに理解を示せるのも事実でな。
感情から反対するのは簡単だが、代替意見がないのでは単に不和を招くだけでしかない。そして、俺は代替意見を持ち得なかった。
そんなわけで、素直に従うことにしたわけだ。決して、Aクラスでの卒業を目指さない、と言ってるわけではないのも事実だしな。
これからの二年間は、地力を上げるための、最終的にAクラスで卒業するための準備期間と言われれば、決して呑み込めないわけでもなかった」
手を離した神崎は、俺に言い聞かせるかのように口を開いた。
「ま、だろうな。そうでなければ、二年間なんて期間を付ける筈もない。高校生活において、二年間という時間は長い。それだけの期間を協調すれば、クラスが違っても情を覚えるだろうさ。
だからこそ、狙い目であるのも間違いじゃない。そっちにとってもハイリスクだろうが、成功すればリターンも大きい。試すだけの価値はあるだろう」
「特に驚いた様子も見せないということは、こちらの思惑はお見通しか。やれやれ、難儀なことだ。……が、こちらも必要以上に罪悪感を覚えずに済むのはありがたい」
果たして、神崎が浮かべたのは微笑か苦笑か。
「男の子同士で盛り上がってるみたいだね。神崎くんが笑ってるのは珍しいかも」
そう言いながら近付いてきたのは一之瀬さんだった。
「やあ、一之瀬さん」
「やっほ、北郷くん。さっきも言ったけど、今度からこのクラスの一員になるから、改めてよろしくね」
「ああ、美少女が増えるのはありがたいことだ。……で、率直に訊くけど、一之瀬さんも俺のハーレムに加わらない? ってか、加えるけど」
「はにゃ!? 本当に率直だね……。それより、その確定事項のような言い方はどういうことかな?」
「俺も本気を出すってことさ。――ところで、昨日、千尋から話を聞いたんだけど、一之瀬さんには妹がいるってのは間違ってない?」
ここで、俺は敢えて千尋の名前を出し、剰え呼び捨てにした。俺が名前で呼ぶ女性と名字で呼ぶ女性、その違いを考慮すれば、疑念を抱かざるを得ないだろう。
「千尋ちゃんの名前を呼び捨てで? うん、間違ってないよ。それがどうかした?」
案の定食いついた。小声で呟いたのが、俺の耳にはハッキリと届いた。
「いや、一之瀬さんの妹であれば、将来有望な美少女だと思ってね。ちなみに訊くけど、名前は麻袋の麻波だったりしないかな?」
「ッ……!? へえ? どうして北郷くんが妹の名前を知ってるのかな?」
「そんなに難しいことじゃないよ。――中学の時、俺は大半を病院のベッドの上で過ごしたもんでね。一年から三年まで、丸々二年間は意識不明だったそうだ。そんなだから、目覚めたところですぐに退院できる筈もない。リハビリやら何やらで、入院生活が続くのも仕方がないことさ。……俺がDクラスに配属された一因だと推測している。
そんな折に、入院した母親の見舞いにたびたび来ている、将来有望な女の子に出逢ったわけだ。同時期には恵も入院していたから、彼女も面識があるよ。
でまあ、齢が近いこともあってか、思いの外話が弾んでね。その時に名前も聞いたわけさ。その子から、二つ年上の姉がいて、学校で生徒会長を務めていることも聞いたことがあった。
少し話を変えるが、俺は一部の生徒とパーティールームで共同生活をしていてね。昨日、ルームメイトが落ち込んで泣いている白波さんを連れ帰ってきたわけだ。そこからどうにか慰めたわけだが、その折にそうなった原因も聞いているし、一之瀬さんの話題にも言及していった。
結果、妙な符号の一致に気付いてね。一つや二つなら偶然かもしれないが、幾つも重なれば偶然とは思えなくなる。タイミング的にもいい機会だったから確認させてもらったわけだ」
俄かに警戒心を抱いた一之瀬さんへ、俺は理由を語った。
現在の一之瀬さんに真偽を確認する術は無いだろうが、筋は通っている。それに、もしかしたら麻波ちゃんから俺の話を聞いている可能性だって否定はできない。
「……思い出した。いつだったか、妹が楽しそうに言ってた。病院でカッコよくて優しいお兄さんに会ったって。たしか、そのときに妹が呼んだのが……一刀お兄ちゃん。――北郷くん?」
俺の話を聞いた一之瀬さんは、それによって記憶が刺激されたのだろう。ハッとしたように呟いた。そして、そこから連鎖したように思い出していったようだ。
俺の言葉だけでは信用できずとも、そこに妹の言が重なれば話は別となる。一転して、一之瀬さんの俺に対する警戒心は下がった。
「へえ? 北郷はそんなに長期間入院していたのか。こう言っては何だが、よくこの学校に受かったな?」
「それは俺も思ってるよ。俺は課外授業の一環で赴いた展示会で意識を失ったわけなんだが、そこには曰く付きの物も展示されていてな。目撃者は沢山いたし、タイミング的に結び付けて考える者が現われてもおかしくはない。
展示会の大元は『三國コーポレーション』で、件の物品は三國との繋がりを求めたここの理事長が貸し出した物だった。
結果、両者の思惑もあって、俺は手厚いフォローを受けられたわけだ。入院費から転院費まで全部三國持ちだし、退院後は理事長が別荘を貸し出してくれて、そこでは勉強の遅れを取り戻すべく派遣された家庭教師が昼夜問わずの付きっきりだ。滅茶苦茶厳しくはあったが、遅れを取り戻すどころかだいぶ先まで進むことに成功したわけだ」
「……なるほど。そう聞くと理事長による贔屓を疑いたくはなるが、配属されたのがDクラスだしな。一概にそうとは言えないか……。
まして、杖無しで歩けるようになった途端、実の娘まで容赦なくDクラスに落としているわけだしな。
そして今回は、一之瀬までDクラスに落としている。厳しいと言えば厳しいが、『生徒会長が半年間の不登校』と言われればな、こちらとしても理解と納得を示す余地はある」
「うん? そっちはそこまで説明されたのか? やっぱり、当事者がいるかどうかで、説明内容にも差が出るんだな……」
「と言うことは、Dクラスはそこまで説明されていないのか?」
「ああ。一之瀬さんのBクラス配属は人事部の判断ミスではないか? という意見が挙がり、それに賛成多数となったため今回の処置が取られた。……少なくとも、Dクラスが受けた説明はこの程度だ。
まあ、切っ掛けに俺の創部が関わっているため、一之瀬さんの移籍を喜ぶと同時、心苦しく思っているのも事実だが……」
「……ああ。そう言えば、切っ掛けはそんな話だったか……。何て言うか、ドンマイ」
神崎は、ポンと俺の肩に手を置いた。
「まあ、話を戻すと、麻波ちゃんのお姉さんについては、俺も好印象を持っていたんだ。だって、お母さんが買ってあげられなくなった誕生日プレゼントを、代わりに用意してあげたんだろう? あの日の麻波ちゃんは、とても嬉しそうにお姉さんのことを語っていたよ?」
「やめて!」
耳を抑えた一之瀬さんが力の限りに叫んだのは、俺が麻波ちゃんの誕生日プレゼントを引き合いに出して、『良い姉』である一之瀬さんを褒めた次の瞬間だった。
そして、それを見た俺は、心の中で笑みを浮かべるのであった。
いよいよ神崎の登場です。
本作において、神崎は重要な位置を占めます。一刀、清隆、龍園に続く第四の主人公と言っても過言ではありません。
まあ、あくまでも本作は一刀の視点で描かれているため、主人公ポジと言ってもそこまで目立たないこともありますが。
なお、輝彦も重要キャラではありますが、主人公ポジではありません。
主人公ポジションのキャラクターには、最低でも一人、原作でイラストの存在するメイン級の固定ヒロインが付きます。
愛里が清隆のヒロインポジにいるのはそのためです。
端的に言えば、好きな男キャラに対する贔屓です。輝彦に心というヒロインが与えられたのもそのためです。
帆波に代わるBクラスのリーダーに関しては、最後まで悩みましたが白蓮になりました。
基本的に全ての能力がB-~A-と高レベルで纏まっていますが、身体能力では星に劣り、人望や魅力では帆波や桃香に敵いません。
また、それだけの能力がありながらAクラスでないのは、桃香や星を始めとする特定対象――言わば身内に強い劣等感を持っているためです。
ただし、基本的には実力に裏打ちされた自信も兼ね備えているため、そこまでのマイナス要素にはなっていません。
自分の至らなさを知るが故に現実的で合理的ですが、一人でできることの限界も知っているため、当然のように他者にも配慮します。
その結果、時として帆波や桃香以上に思い切った手を打ちます。この時点におけるDクラスへの従属はその表れです。
『途中でいくら負けていても最後に勝てばいい』を合言葉としてクラスを説得しました。
最初から敗北を織り込み済みであれば、ダメージを最小限に抑えることも可能になりますので。
長期戦を視野に含め、地力を高めながらの持久戦を繰り広げるのも立派な戦術です。
勝算がなければ受け入れられないでしょうが、Dクラスが粒揃いなのは否定できない事実であり、そこに帆波も加わることになりました。
だからこそ、Dクラスを盾にするのも一考の余地が生まれます。
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