ゆっくり、ゆっくりと、慎重にジュニアをひよりの秘所へと侵入させていく。
俺とひよりの関係性は希薄だ。それでいて、尚このようなことをヤっている以上、俺は確かな結果を示すしかなく、それをひよりも期待している。これでしくじってしまえば、ひよりから俺への印象は地に落ちること間違いなしだ。
だからこそ、万が一にも失敗は許されない。この一戦でひよりに極上の快感を与え、俺に堕とす。勝利条件はそれしかないのだ。
ある程度親密な関係性であれば、或いは攻め手が俺でなくひよりであれば、多少の失敗は気にすることもなかっただろうし、それすらも関係性を深める糧とできた筈だ。
しかし、現実としてその前段階がないのである。ひよりを昂らせたのは俺ではなく帆波だ。その点で、ひよりの心情が帆波>俺であることは否定のしようがない。
時間制限、プレイ人数、前戯の手間、アブノーマルな行為に対する許容度数の確認……そういう諸々を鑑みてそうすることを選択したのだが、果たして挿入前の会話でどこまで俺へと意識を惹き付けることができたか。
ひどく緊張する。……ここ最近は気功に頼り切っていたことを、否が応でも実感せざるを得ない。鈴音の指摘は正しかった。
慎重にジュニアを進めていくと、やがて障害物に行き当たった。ひよりの処女膜だ。
「ひより、分かるか? 俺のジュニアが、君の処女膜にぶつかったぞ」
「はぁ……はぁ……はい、分かります」
「これから、君の処女膜を破る。怖いだろうし痛いだろうけど我慢してくれ」
「何だったら、私の胸に吸い付いててもいいよ? ある程度なら噛んでくれてもいいし」
「そうだな。その方が良いかもしれない」
「……分かりました。お二人がそう言うなら、お言葉に甘えさせてもらいますね」
ひよりが帆波の胸に吸い付いたのを確認した俺は、タイミングを見計らって一気に処女膜を突き破った。
「いっーーーーー」
声を洩らしたのは、ひよりではなく帆波だった。処女膜を破ったショックで、ひよりが勢いよく噛みついてしまったためだろう。
それでも、僅かに洩らすだけで留めたのは帆波の優しさか。思い切り声を上げてしまうと、ひよりが気に病むかもしれないからな。
処女膜を破ったはいいが、この先どうするかに俺は悩んだ。動くか、動かないか。思考の末、グラインドすることにした。
処女膜を破ったばかりということもあり、ひよりに痛みが襲っているのは考えるまでもないだろう。だが、黙っていたところで痛みが去ることはないのだ。
ジュニアが大きければそういうものらしい。ジュニアが大きいからこそ突ける場所が増える一方で、大きいからこそ受け入れることそのものが大変なのだとか。
そう言われれば、男の俺でも理解はできる。ジュニアに対する締め付けは確かに気持ちよさを齎すが、普通に考えればキツさによる痛みも齎している筈だからな。
痛みに気付かないのは、快感のあまりに痛みがかき消されているか、痛みすらも快感の内と誤認しているからだろう。一種のマゾヒズムであり防衛本能だ。
サドだのマゾだのと言ったところで、要は比率や度合いの違いだけ。人間である以上、誰もが備えている部分でもある。
だからこそ、それはひよりにも同じことが言える。
無理にピストンせずとも、グラインドをするだけで刺激を与えることは可能だ。そして、俺のジュニアはひよりの子宮へと行き着いている。グラインドすることで、子宮の入り口付近をなぞられるのだ。
ひよりにしてみれば、普段はくる筈のない場所から刺激が送られていることになる。その違和感は大きいに違いない。
早い話、痛みを違和感で塗りつぶそうというのだ。痛みがあってもそれを感じなければ、痛みがないのと同じである。
マゾヒズムによる快感への誤認も、論法としては同じだ。結局のところ、ひと時でも痛みを誤魔化せればいいのだから。
特に子宮の入り口は、『Aスポット』や『ボルチオ』と呼ばれる、女性に共通の性感帯である。余程の不感症でない限りは、快感を覚えるのが道理だ。
「あっ❤ ……あっ❤ ……」
帆波の胸への吸い付きを止めたのだろう。ひよりの声に甘いものが混ざり始める。痛みよりも快感が勝ってきた証である。
だからといってここで焦ってはいけない。グリグリ、グリグリ、グラインドを繰り返す。
「あっ❤ 気持ちいい❤ これが、セックスなんですね……」
取り敢えず、第一段階は成功だ。感想を言語化することができている。セックスを肯定することができている。
それだけ、ひよりに余裕がある証左だ。
「あの、すみません。北郷くん――いえ、これからは一刀くんと呼ばせていただきますね。もっと動いてもらってもよろしいですか? 気持ちいいは気持ちいいんですけど、どことなくもどかしいというか、物足りないというか……」
「動きがないわけじゃないけど、グラインドだと動きが少ないのは事実だからな。余裕が出てきたなら、そう思っても不思議じゃないさ」
そう言って俺は笑った。笑えるだけの余裕が出てきた。
そりゃまあ、重点的にボルチオを攻めているとはいえ、結局のところは感覚だよりだ。視認できているわけでなし、ピンポイントとはいかないだろう。
それに、言った通りにグラインドだと動きが少ないからな。くすぐったい刺激だと、たとえ快感を得られても絶頂には程遠いだろう。男だって、射精するにはある程度の強さがある刺激が必要なのだ。
まあ、攻撃箇所が女性共通の性感帯であるボルチオであるからして、ガンガン突けばあっという間に達するのだろうが……。
「それじゃあ、お言葉に甘えてピストン運動に切り替えさせてもらうかな」
先端部分までジュニアを引き抜き、再度挿入する。あくまでも速度はゆっくりだ。
その際に角度に変更をつける。膣という道の上側を擦りながら進み、次は右上を擦りながら進み……時計回りに、一回一回、ひよりの反応を注視しながら進む。それによってひよりの性感帯を探るのだ。
ボルチオなんかは女性に共通の性感帯だが、それはそれ。やはり個人差というものはある。むしろ、そういった固有の部分を探り攻めてこそ、その人物に対する本気度や熱意が伝わるというものだろう。女性に共通の弱点を攻めるのと、ひより固有の弱点を攻めるのと、どちらが印象深くなるかはわざわざ考えるまでもない。
「……見切った」
「え?」
しがない高校生の身ではあるが、これでも『性の伝道師』と『性王』を自称しているのだ。当然、自称するだけの裏打ちはある。それこそは経験に他ならない。高校生離れした性経験が俺にはあり、それ故にこそ分かることやできることがあるのだ。
今の俺は、それを遺憾なく発揮している。
「ここおっ!」
「ひゃん❤!?」
「そして、ここおっ!」
「ひぃあっ❤!?」
異なる弱点への二連撃。つい先ほどまで処女だったひよりが耐えられる道理はない。一度目で軽くイき、二度目で絶頂を果たした。
初セックスでの絶頂だ。休ませてあげたくはあるが、生憎と俺はまだイっていない。イけていない。――である以上、俺がイくまでは続行である。
「フンッ! ハッ! セイッ!」
もはや、膣内におけるひよりの性感帯は把握した。ひよりを更なる快感に堕とすべく、そして俺に染めるべく、連続で異なる弱点を攻め続ける。
ただの快楽堕ちだと、他の男に転がる可能性がなくもない。そんなのは御免である。あくまでも、『俺だから』というのを認識してもらわなければならない。
そのためには、やはり弱点攻めが一番だ。それも異なる弱点を攻めれば、ひよりもまた『それだけ俺に把握されている』ことを意識せざるを得ないだろう。
「ひんっ❤!? きゃんっ❤!? ああんっ❤!?」
一発一発、俺に弱点を突かれるごとに、ひよりは可愛らしい悲鳴を上げる。
つまりは、極度の快感を齎されることで強制的に気絶から叩き起こされているわけだ。
「ちょっと、ちょっと休ませてくださいいいぃぃ!」
「休みたければ、ひよりもアクションを起こしてくれ! 俺から齎される快感を味わっているだけで、『分かり合う』ことなんてできる筈がないだろう!?」
攻められながらもどうにか絞り出したひよりの懇願を、俺は切り捨てた。もはやサービスタイムは終わったのである。
「……こう!? こうですか!? ――ひぃあああぁぁん❤!?」
俺に止まる気がないことをひよりも察したのだろう。拙いながらも行動を起こし始めた。ぎゅっと膣を締め付けたのである。
だが、それは諸刃の剣だ。圧迫することで確かに俺に快感を齎すことには成功したが、狭い道を掘り進められることとなり、自分もまた快感を覚えずにはいられない。
しかし結局のところ、そのような自滅まがいの方法しか攻める手段がないのも事実だ。セックスとは、『快感の与え合い』に他ならないのだから。
俺とひよりの違いを挙げるとすれば、平たく言えば『慣れ』の差である。今回が初体験のひよりと違い、俺はセックスという行為そのものに慣れている。その分だけ耐性が付いているのだ。
「そうだ! 今のはいいぞ! その調子で俺を攻めるんだ!」
「そう言われてもおおおぉぉっ❤!? ……えいっ! えいっ! ――ひいいいぃぃん❤!?」
言いながら、俺は攻め手を緩めない。
自然、ひよりは弱点を突かれながら反撃を繰り出すことになるが、未だ耐性が低いため、その度にダメージを受けている。軽イきを含めれば、もう何度イっているかも分からない。
それでも、人間は慣れる生き物だ。徐々に、しかし確実に、ひよりはセックスという行為に慣れてきている。俺への攻撃頻度が上がっているという事実が、それを裏付ける。
そして、拙いながらも攻撃を繰り出されれば、百戦錬磨の俺とてダメージを食らうのが道理だ。
「あああぁぁっ! 出す! 出すぞ、ひより! 中出しだ! 膣内射精だ! 子宮への直接放射だ!」
改めて中出しを行うことを強調する。これによりひよりの反応を調べる。拒むか、それとも拒まないか。
拒んだところで結果は変わらない。中出しをすることは確定事項なのだから。
しかし、拒んだ場合は、行為は更に続行となる。中出しに次ぐ中出しを行い、否が応でも俺に堕とす。ひよりを逃がす気はないからだ。
だが、それは諦観と結び付きかねないため、本音を言えば最初から受け入れてくれる方がありがたい。ここまで快感を与え続けているため、中出しを受け入れる余地は十分にある。
さあ、どっちだ?
「……はい! 出して! 出してください! 一刀くんの精液、私の子宮に注いでください!」
勝った! ひよりは俺の中出しを受け入れた! それはつまり、俺という男を受け入れたということでもある。
「よく言った! これで、ひよりも俺のハーレムの一員だ! お望み通り、子宮にプレゼントしてやる!」
ここまでくると、ボルチオも普通に攻める。
「あああぁぁっ❤!? イく❤! イクイクイク❤! 私、イっちゃいます❤!」
「イけ! 遠慮せずにイけ! むしろイき狂え! どうせ一人じゃ、俺の相手は務めきれないからな! 今のうちにイき狂うことに慣れておけ!」
紛うことなき本音である。俺のハーレム志向は、俺自身の女好きもあるが、俺の精力に相手の方がついてこられないからでもあるのだ。
実際、桃香から始まり、桂花、風、稟、白蓮、ひよりで今晩だけで六人目だが、まだまだ精力が減衰する気配はない。――いや、その前に口ではあるが澪の相手もしていたし、放出もしているか。
それはつまり、複数がかりで俺に挑んでも、安全圏が遠のいたことを意味しているのだ。
「出すぞ!」
「イッーーーーー」
最後に、思いっ切りボルチオを攻めながら射精した。
それと同時、ひよりもまた中イきして果てた。
それを確認し、ズルリとジュニアを引き抜く。
今夜中に、それもスポット更新に赴く前に二十人を相手にしなければならないのに、ひよりでまだ六人目でしかない。あと十四人も相手にしなければならないのに、これ以上悠長にはしていられないだろう。膣内射精は当然として、アナルをまだ味わっていない面子にはアナル挿入も行うため、尚更に時間がない。――まあ、それを承知の上で緊縛したりひよりとの会話時間を取ったりしたのだが。
アナル挿入をせずに済む相手は、星、帆波、有栖、千尋、澪……くらいだろうか? たぶん、その筈だ。
この五人に対しては膣内射精だけで済ませるとして、残りの九人に対しては膣内射精と腸内射精を繰り出す必要があるということだ。つまり、単純計算でも2×9=18+の5で23発か。
耐えられるかな、俺? 改めて考えると些か不安になってきたが、きっと大丈夫だ。そうに違いない。事実、今の俺の精力はまだまだあり余っているのだから。
それを踏まえると、やはりネックなのは時間である。
だが、諸々を踏まえた上での選択であるのも確かだ。それによって時間を消費したのは事実だが、その代わりに俺が前戯を行う必要がない。縛った相手同士で勝手に昂ってくれるため、時間短縮にも繋がっている。
まして、残りの面子の中には処女も俺との経験が無い相手もはいない。アナルは別だが、ひよりほど慎重に取り掛かる必要もないということだ。
また、初めての相手でもないのだから、気功の使用に制限もない。
なんだ、そう考えると案外余裕じゃないか。
だが、順番は少し変えるべきだろう。本来であれば、次のお相手はひよりと一緒に縛られている『癒し』の面々――帆波、波瑠加、美雨の中から選ぶべきだろうが、スポット更新に赴く際に星と有栖が気絶していたら目も当てられない。それを踏まえると、有栖と星から先にヤるべきだ。
順番的には、やはり体力のない有栖を先にするべきだろう。
「ゴメンな。先に有栖と星の相手をしてくる」
期待に目を光らせる『癒し』の面々に一言謝罪をして、俺は有栖の許へと向かうのであった。
実際、一刀だったらその人物固有の弱点を把握するのも早そうです。
あれだけタイプの違う恋姫とヤって、結果的にその全員から好意的に受けとめられてるんですから、精力のみならず性技も並外れたものを持っているのは間違いありません。その上達速度も含めて。
ひよりにとっては特殊な初体験になってしまいましたが、緊縛を受け入れ、帆波との仲も深まり、中出しも受け入れ……といった具合に、一刀目線ではメリットの方が大きいです。
できるだけハーレムメンバーとは仲良くしてもらいたいし、アブノーマルなプレイを受け入れてもらいたいし、その相手は自分とハーレムメンバーに限定されるのが望ましい、というのが本作一刀の本音ですので。
まだお相手していない面々もいますが、取り敢えず桃色伝は一旦ストップです。書き分けも書き立てもなりませんので。
そんなわけで、次話は北郷伝です。
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