男女CPでR18、恋人同士。
男と女ともども、固有の名前は出てきません。
雰囲気がなんとなく和っぽい。女側の描写が多め。
胸のあれこれが書きたかったので最後まで致してはいないです。
部屋には、女と男が一人ずつ。
「……ねぇ、こんなのやってて楽しいの?」
「楽しくなかったらやってねぇだろうなぁ」
そんな呆れた女の視線を受けつつ、膝上で身を支えた男が答える。
久方の逢瀬は、寄り添い合うだけでも満たされる気持ちになりはする。
だが、それ以上に。互いに好き合った男と女には、求め合う行為がある。
「は……ッ、んン……」
夜着の帯と襟合わせを緩め、丸みを帯びた肩口から衣をはだけて
男は目の前にまろび出された女の胸元に顔を寄せ、その柔らかな感触を甘受する。
「ッ、ア、ぅ……! っ、こんな身体で、何処が楽しいの、だか」
「お前だって楽しい癖に」
鎖骨に近い部分に付けた噛み痕に男が息を吹きかけると、女が堪えるように口許を引き結ぶ。
さっと女の耳元が染まったのは、男の言葉に揶揄が混じった事への羞恥だけではないだろう。
判りやすい様子に男が思わず小さく笑うと、口許を引き結んだままの女が横髪を引っ張って来る。だが、意味合いとしては些かの照れ隠しに近いのだろう。あまり強い力ではなかったので、髪の毛が痛いという訳ではない。その上で、男は素直に女が引っ張る方へ顔を寄せる事にする。
「な、もうちょっとばかり寄せてくれ」
腰に手を回し、少し手持ち無沙汰を指摘するよう女に言う。
膝上の身体が引き寄せられると、女が微かに堪えるように息を詰める。同じくして、睨むような目を向けられたが男はそれに素知らぬ顔を貫く。代わりに軽く腰を揺すると、小さく堪え損ねた声が女の口から漏れた。
「あ、ッう」
「もっと近くに、な?」
髪の毛から離れてしまった女の手のひらに口唇を寄せて、男はもう一度告げる。
体勢上、女を見る男は自然と上目遣いとなる。そんな男の視線を受けた女は、露骨に顔を顰めた。
可愛くない、と憎まれ口を叩き、女はついでに間近に在った男の口許を軽く叩く。
「いってぇ。奥歯でも折ったらどうすんだ」
「その何処が。そうなる前に、こっちの手の方が折れるわ」
大袈裟に訴えたそれが、実際は痛くもなんともない事など女も判っているのだろう。無意味な男の言葉を無視して、女がひらひらと手を振る。
叩くといっても音が響くほどでもなかったし、握り拳でもない。したがって、これも戯れの内でしかない。だからと男は減らず口を叩きながら、女の手が女自身の胸元へ移るのを眺めた。
「……趣味が悪いぞ」
「でも、付き合ってくれてんだろう?」
なぁ、と同意を求める男に女は答えない。
答えぬ代わりに、女は自らの胸元を下から持ち上げるように寄せて応える。
女自身によって持ち上げられ、より近くなった柔らかな果実。男は片手で女の身体を支えつつ、もう片方の手で女の乳房のうちの片方に触れた。
「んっ……」
自身で胸を持ち上げる女の手の甲の上に男の手を重ね、女の手ごと包み込むようにして指を折り曲げる。
柔らかな胸元は手指の動きに合わせて形を変え、心地よい弾力を返して来る。肌よりも色の濃い突起部分を指で捏ねると、そこが丸みを帯びて色づいた。
「ここ、
「饅頭みたいに気軽に食べて来るのは誰なんだか……」
「美味えから仕方ねぇ」
ここだけではなくて、と男はもう片方の女の胸元に顔を寄せる。
片方の手は変わらず胸と尖った部分を弄りながら、鼻筋から先までを埋めて女自身の匂いを感じ取る。
もう一方にも存在する丸い所を舌で転がしても、膨らむそこの味は変わらない。しいて言うなら、男自身の唾液と、僅かに女の汗が混じるくらい。
勿論、乳が出ない事も知っている。それでも女自身を味わいたくて、男は目の前の女の肌を吸った。
「っ、とに……好きモノなんだか、ら……っ」
赤子がするようで、実際には赤子とは掛け離れた下心で女に触れる男に、女が嘆息を零す。
小さく落とされた呟きには、呆れた響きを隠しもしていない。だが、男を見る女の眼差しは緩んでいる。それが男には堪らない心持ちになる。
こんな姿であろうとも男自身を受け入れてくれる事に、女が男の心安らぐ場所なのだと教えてくれる。実際は落ち着く――よりも、正反対の感情が煽られていくのだが。
だから、ついつい男は女に呆れ返られそうな事ばかりしてしまう。
あまり格好の付かない事をしている自覚は、男とてある。だが男にしてみると、それがどうしたとしか思わなかった。
惚れた相手に、好き合った者に、想うままに触れて何が悪い。
それを許してくれるのなら、求めてくれるのなら、そうするものだろうと男は女に触れる。
「っ……う、……んん……」
思うままに女の胸を堪能する男の目の前、見上げた先の女が段々言葉少なになっていく。
思考が与えられる快感に流されようとして、それに堪えている。その上、男に気付かせないようにしている。だが、そうやって堪えるあまり拾い上げる感覚に敏感になってしまっている事まで男は見透かしていた。
悩ましげに眉を寄せ、鼻に掛かった息は不規則的。堪えようとして何度も目をきつく瞑ってしまうものだから、目許も擦れて腫れつつある。
自身の胸元を持ち上げていた女の手は今、男の身体に縋り付いてしまっていた。
「う、ぅう、ア……は、ぁあ、うっ……!」
今、男の目の前に差し出された女の身体。
つるりとした耳は変化が判りやすく、茹だったように赤い。背を丸めて女が頭を近付けたので、それがよく見える。なので男は口唇を寄せて
もう、随分と快感に流されかけている。
男は下半身に血流が集中するキツさを自覚しつつ、まともな言葉を出さなくなっている女を見遣る。
五指は節の曲げ伸ばしを無意味に繰り返し、汗で透けている男の夜着に皺を作っている。切なげに縋る女の身を寄り掛からせながら、男は女の胸元に触れていた手を今度は女の下肢へと伸ばした。
「あっ、ぁあッ、ま、待って……っ」
胸元から手が離れ、夜着の裾を割るようにして女の下肢に触れる。
「ここはお前の好きなとこ、だな」
「っひう、ッあ、ぁ!」
男にしてみると、まだ表面をなぞっただけ。
なのに強い痺れが駆け抜けたかのように、女の背が仰け反る。
反り返った身は男の目の前に揺れる胸元を差し出し、間近に居る
「お前の好きなとこ、俺にも食わせてくれるよな」
身体の構造は、男女でそれぞれ違う。
一番判りやすい相違点は、雄と雌でそれぞれ存在する箇所と存在しない箇所がある事だろう。
雌にしか存在していない器官でまず判りやすいのは、男の目の前に差し出されたふたつの膨らみ。
それからもう一箇所。柔らかな肢体を辿り、夜着の裾間から今男が触れた場所。
じんわりと濡れているそこに、布地の感触はない。
布の感触が無いという事は、普段そこに
つまり、こうなる事を想定されていて、男の下心が見透かされているという事であったが――恐らく、女も少なからず期待していたのだろう。
ならば、その秘した望みに応えてやるのが甲斐性というもの。
「アッ、あんっ、や、ぁぐっ、擦れちゃ、ああっ」
挿し入れた内部は柔らかく、媚びるように
男が誘われるままにその中を掻き乱すと女が身悶え、中はますます貪欲に刺源を求めて来る。
それに対して男は女に口付けを与えつつ、女の中に触れる指を増やしていく。
敏感な所を擦られる度にきつく締め付けつつ、入り込む事を
届くとするのなら、雌に対しての雄にしか――男が持ち得るモノくらい。
男と女の身がその為に在るのなら、それに従うのが条理というもの。そんな本能のままに女の中に男自身をねじ入れて、いっそのこと突き破ってしまいたい。そうするに留まらず、踏み荒らしたそこを引きずり出したくなる衝動が男にはある。
子の為に在るそこまで奪ったのなら、他の誰のものにもならずに安堵出来るだろうか。そんな事をしたら、男の行為を受け入れてくれる女も流石に堪え切れないかもしれない。ヒトが受けるにはあるまじき仕打ちで、正気でも無事でも居られず狂ってしまうかもしれない。だがそうだとしても、それすらも快楽として感じられなくなるように変えてしまいたい。そんな歪んだ欲が男の中で微かにちらついた。
「……ッ、は……ふ、ぁ、あ……」
「ん……随分、濡れたな」
男が女の内側から、指を一度引き抜く。波紋の形まで押し残すように擦り付けた指腹からは、透明な糸を引いていた。
手が離れると同時に止んだ刺激に、女が名残惜しげな息を
何処か今更に恥じらうような仕草をする女を眺めながら、男は自らの下帯に手を掛けた。
下帯を解いて露わにするのは、雄にしか存在していない器官――股間の剛直。
女を散々煽っている男だが、それは男の方と同じ。今まで随分と窮屈で仕方無かった。
外気に触れた男の々しいモノは、既に堪え性の無い質量で
男は自らの雄で、女の内側の太腿へ向けて浅く擦ってやる。凶暴な大きさにまで育っている品りは、血管が浮かぶほどに太く熱い。そこに籠もる熱に、堪らず女の腰が逃げるようにくねる。しかし身を捻るような所作は、逆に男の雄を内側の股座へ挟んで女の雌の部分まで誘っていた。
勃ち上がった先端が女のふっくらと膨れた花芽に触れると、女の瞳が期待に揺れる。
今すぐにでも、ここを荒らしてひとつになりたい。
だが、男はそれを軽く擦るに留め、股の間に挟むだけで止まる。
慕わしさは変わらぬまま、ただ腹の底から沸いた昏い欲の為に。男はもう少しばかり、横暴な所業に出る事にした。
「……ぁ、う……?」
ここから、一番欲しいものがやって来ると思ったのだろう。突然のお預けを喰らった形で、何で、とでも言いたげに、女の口から小さく声が漏れる。
困惑と、それから期待。媚びるような目を向けて来る女に、男は笑むだけで何も答えない。
答えぬ代わりに示すのは、行動。女のやや腫れた目尻に口付けた後、耳の近くを辿って男が目を向けたのは、その首筋。
あまり日に焼けていない、女の首筋。それに、あまりヒトの目にも晒されない。それが今は一枚の夜着だけ、男だけの前にある。
そんな完全に無防備となっている女の首筋に、男は前置きも無く噛み付いた。
「――あぅッ!?」
戯れのような甘噛みではない。奥歯から、尖った部分を躊躇なく女の首筋に食い込ませる。
加えて一度ならず、歯牙を突き立てた状態で更にぐっと噛み締める。鍛えられない柔らかな部分を突き破り、咥え込んだ。
「ッい、ぁ、ッああ、……ゃ、いだ、ァ、やめ……」
血が滲む女の肌身を腕に閉じ込め、男はなおも咬合を強める。
耳元で聞こえるのは、弱々しい女の懇願。
引き
だが、男は自らの視線を上向かせる。ぽつり、とこめかみに落ちたのは汗ではない。
見上げた先に在るのは、口を開きっぱなしにした女の姿。
飲み込む事を忘れたかのように開いた口からは唾液が垂れ、その口端から顎下を伝って落ちていく。
頬を染めるのは、明らかな法悦。間近で伝わる感情に、男の腹底へ深い優越が満ちていく。その思いのままに男が女の肌に滲んだ血を吸うと、女は陶酔した表情を浮かべた。
「ぁ、……ァ、あぅ、あ、ん、んァ――……」
男の耳元で女の漏らしている息が弱く細く、そして呻き声が善がり声に変わっていく。
歯を突き立てたままの口の隙間から呼吸をすると、女の熱を帯びた脈動が男へ伝わる。
その脈動する女の身に流れるのは、今男が歯を突き立てた肌に滲む血。それを男は開いた口で、女の血が滲む肌に舌を押し付ける。
感じるのは、ぬるい鉄錆のような味。しかしそれが今は、どんな酒や酒菜よりも甘く美味に感じられる。男は間近に流れる命の源たる証を舐め取るのではなく、吸い付くようにして余さず味わう。その男のの下に合わせるようにして、傍に在る女の躰も小さく跳ねた。
「ァ……う、……ぁ、は……」
微かに痙攣する女の身体に、女の
快感に打ち震える女から与えられる下肢への刺激に、男の興奮は煽られるばかりとなる。その矛先は当然のように女にしか向けられず、男は女に喰らい付く力が強まる。そうして、男がより深く噛んで来る度に、女のはびくりと仰け反る。それによって下肢を刺激された男はまた劣情を強める形となり、女がそれを受け止めるの繰り返しとなっていた。
加えて、女は股に挟まった男のモノによって敏感な所を擦られている。それによって、女の中で快感と痛みが強く混ざり合ってしまっていた。
「ッ、は……」
そこから、どれほどそのままであったのか。
ようやく、といった様で、男は女の首筋から口を離す。その途端、かくん、と女の身体が傾いた。
自力で受け身を取る事すら意識出来ていない。そんな女が倒れ切ってしまう前に、男は無防備な女の身体を支えて起こす。
胡坐を掻いた男の下半身を濡らすのは、ぬるりとした生温かいもの。
それは、女の夜着の下から滴り落ちるようにして零れていた。
「……ああ、達しちまったか」
今ので達してしまったらしい、と男は女の帯を解いて呟く。
夜着の下、女の肌はうっすらと上気している。
掠れた呼吸の度に胸元は上下し、付いた歯形と痕がくっきりと目立って主張する。べたついているのは、男の唾液の所為だろう。
まだ少しばかり噛み痕から滲む血と混ざって、化粧でもさせたかのように肌を色付かせていた。
その下の腹も汗が滴り、伸びきった指先は余さず快楽に溺れている証拠だ。
しかし上半身とは比べものにならぬほど濡れた様相となっていたのは、下半身。
内股気味の脚は小刻みに震えていて、敷布の上は水をぶちまけられたかのように大きなシミを作っている。
そして男の視線を受け止める女の瞳は、甘ったるく潤みながらも何処か虚ろに
少し、意識を飛ばしてしまったのかもしれない。
とはいえ仮に意識が飛んでも、そこでまた強い刺激を与えて再び意識を引き戻せば良いだけの話。まだどちらも、満足するには早過ぎる。そうだろう、と男は女へ問う代わりに行動で表す事にする。
湿った前髪が張り付く女の額に、男はそっと口を寄せる。
強く痕を残すものではない。触れるだけに留めた口付けは労わるようにしながらも、このまま朝を迎えるにはまだ早いと男は知っている。
男は女の脇下に腕を差し入れ、腰を浮かす形で女の身体を持ち上げる。
「……ぁ……ぁう、んん……?」
やや体勢が変わったからであるのか、少しだけ意識が引き戻された女が小さく声を漏らす。
「どうした?」
女を下から覗き込む男の顔は甘く気遣うようでいて、続けて尋ね掛けた問いには隠せぬ情欲が滲んでいる。
「――どうして欲しい」
敢えて女の望みを尊重する形で問うと、女の瞼がぴくりと動く。
虚ろだった瞳がゆらゆらと揺れ、半開きの口で浅い呼吸を繰り返す。
この今の状況も、男の問い掛けも、女は果たして理解しているのか。先ほど達した余韻が強過ぎて、抜けきっていないのが見て取れた。
頭は判っていないのかもしれない、と男は女の返答を待つ振りをして、視線を下げ上から下へ、舐めるようにして移して見るのは女の裸身。
深い噛み痕を残す喉に近い部分の首筋に、なまめかしい曲線を描く胸元。ピンと立った頭頂部に男が口を寄せて吸ってやると、臍の辺りが僅かにへこむ。
恐らく記憶を失う前からも、固く
膝には力が入っておらず、股間が男の膝上で開かれるままになっている。中心部からは今も絶えず、太腿に滴を伝わせていた。
下ごしらえは、もう充分。ここまで来て、先に進まぬ者が何処に居るだろうか。
「欲しい、よなぁ?」
卑しい自身の欲を同意の形に捻じ曲げて、男は女に
ほとんど限界に至り掛けている男の雄はもう堪えきれぬとばかりの様相で、何より男自身もそろそろ我慢が効かない。
甘い蜜を零すように、女の秘所はしとどに濡れている。時間を掛けていたそこは赤く熟れ、むせかえるように淫猥な様を見せ付ける。
考えるよりも先にそこへ男のモノをあてがうと、ひくついた花弁がらに男の先端に口付けた。
そうやって、男の身体が女の身へ望みを告げたのなら。
「……欲し、い」
やがて、女自身の口からも。
垂れ下がった状態だった女の両腕が緩慢に動き、間近にある男の頭を抱え寄せる。
それに男は抗わない。女の御心のままに従い、柔らかな胸元と高鳴った鼓動を感じた後に女の顔が近付いて来るのを男は見つめて返す。
差し交う視線は甘く、吹きかかった吐息は熱い。
滲む汗は互いのに滑り落ち、混ざり合って匂いすらもひとつとなる。
男を頭ごと抱え込んだ女が顔を近付け、口許を吸って来る。絡み合った舌先から女が紡いだのは、何よりも深い熱と繋がりを
とろりと幸せそうに微笑む女に、男も同じように笑い返す。
そして、男自身もが望むままに。恋い慕う女の胎内に、自らの