再びのマニアクン登場回。今回は彼が「リエ」と「アヤ」と「マオ」を乗せて、館山の海水浴場に遊びに行きます。
彼女たちの未来はどんな形になるだろうな……。
オムニバス短編官能小説、第三話。
※今回はAI(Grok3)の支援を受けずに執筆しました。
俺はマニアクン。飛行機バカのただのリーマンだ。
今年は空梅雨だったのか、6月半ばには太陽がデカい顔をして俺たちを照りつけていた。ときたま思い出したかのようにチラチラと雨が降り注ぐけど、気温も下がらず、湿気が増すばかりでウットオシイったりゃ、ありゃしない。
7月に入り、どこかの日曜日。俺は毎月恒例のソープ「横槍」でリエちゃんと汗だくっクスに励んでいた。空調は効いてるはずだけど、対面座位で全身運動している真っ最中で、部屋は汗とその他諸々の熱気に支配されていた。
結合部からはグッチュグッチュと卑猥な音が響き、リエちゃんが大好きホールドを決めてくれるお陰で、彼女と全身が密着していた。
当然、俺の汗がリエちゃんにもくっつくけれど、あんまり気にしてないみたいだ。
俺はリエちゃんを突き上げる様に腰を動かす。しっかりホールドできるよう、彼女のお尻を支える。リエちゃんのお尻、スレンダーだけど柔らかいなぁ。
息を切らせながら、彼女は話しかけてきた。「んん、いいゼ。マニアクン、ホントいいところ突くようになったジャン」「そう、かな? リエちゃんのも気持ちいいよ」「あったり前だ。いつも言ってるだろ、あたしのアソコは一級品だって」「そうだよね」
俺は強気なリエちゃんを困らせたくなり、一段と深く突きいれた。
「あぁぁ、そこぉ、マニアクン、そこがダメなの知ってるクセにぃ」彼女の切ない表情に、俺は内心でニヤリとした。
「リエちゃんの」ズン、「いいところは」ズン、「もうお見通しだよ」ズン。
突くたびにリエちゃんの締め付けとヌルヌルを感じて、益々俺は昂るのを感じた。目の前にはリエちゃんの潤んだ瞳がある。口元からはツーっとよだれが垂れていた。可愛いなぁ。
「ねぇ」、俺はおずおずと尋ねてみる。「キス、してもいい?」。リエちゃんは蕩けた顔のまま「……贅沢言いやがって」と毒づく。口調とは異なり、口をすぼめてきた。俺はそっと彼女の唇に俺のを重ねた。
あぁ、高尾山以来のキスだなぁ……。
下唇を甘噛みして、お互いについばむようなキスをした。その内、舌を絡ませ、唾液を交換する。彼女の甘い甘い唾液。俺は彼女の口腔内を楽しむように舌を突き入れた。
月並な考えかもしれないけど、アソコで繋がり、キスで繋がる。リエちゃんにとっては商売かもしれない。それでも、今はなんだか幸せだなぁ。
そうこうしている内に下半身の疼きが最高潮になろうとしていた。「あ、そろそろ射精そう」「あぁぁ、そうか、んん、一緒に、一緒にイこう……」
俺は下からガンガン突き上げる。「んあぁ、射精すよ、射精すよ」「射精してっ、一杯マニアクンを感じさせてっ」「んんっ」
ドプッ、ビュルル……。
リエちゃんの中で愚息が暴発するのを感じながら、心地よい解放感に浸っていた。リエちゃんも「あぁぁぁぁっ」と叫ぶと、アソコを痙攣させて締め上げてきた。俺は全てを注ぎ終えるまで、彼女を抱きしめていた。
射精後の虚脱感に包まれていると、リエちゃんが肩を弾ませて尋ねてきた。「はぁぁ、なぁ、マニアクン」「うう、どうしたん?」「8月の連休、ヒマか?」「航空祭なんてあったっけ?」「そうじゃない、なんだ、ちょっと車出してくれ」。しばし考える。「リエちゃんの頼みなら断らないよ」「そっか、サンキューな」
「じゃ、褒美だ」リエちゃんはそう言うと、再び唇を重ねてきた。舌を絡ませながら、あ~あ、ホント、リエちゃんみたいな子が彼女だったらよかったのになぁ、と嘆息した。
数日後、リエちゃんから連絡が来た。曰く、連休初日に館山に海水浴にいくから、ガソリンを満タンにしておけ。友達ふたりも一緒に行くから、車はキレイにしておけよ。宿代はあたしが出すから気にするな……か。……宿? 一泊すんの!? え、友達ふたりって、え?
・・・
またたくまに日にちは過ぎ、海水浴当日になった。その間に梅雨明けがアナウンスされ、本格的な夏到来だ。朝5時、指定されたコンビニの駐車場で待っていると、窓をコンコンと叩かれた。
「よう、準備はバッチリみたいだな」「おはよう、リエちゃん」
リエちゃんはいつものタンクトップにショートパンツを合わせ、黒いキャップを被っていた。朝陽に彼女の褐色の肌が眩しい。
ふと脇を見ると、女の子がふたり立っていた。
「「おはようございます」」と声が重なる。ひとりは幼げな印象で、白いワンピが似合う子だった。もうひとりは肉付きもよく、快活そうな子だった。
「アヤだよ」「マオです」「どうも、……まぁ、俺の事はマニアクンとでも呼んでくれ」。そういうと、ふたりは顔を見合わせた。その内マオちゃんがニッコリして、「じゃぁ、マニアクンさん、よろしくお願いします」と頭を下げた。
荷物を載せて、女の子を乗せた。若い匂いが室内を充満する。うわぁ、これだけで半勃ちしそうだよ。そんな心情を読まれたのか、リエちゃんがからかってきた。
「おい、変なこと考えんなよ」「わかってるよ。じゃぁ、ご安全に」
そうして出発と相成った。9年落ちのボロい軽は唸り音を立てて発進する。ほどなく、軽は館山道に入った。4人も乗れば、室内はギュウギュウに近く、荷物も満載に近いから、毎時90キロが限界だ。仕方がない。左車線で大人しく走行するか。
車内では3人がおしゃべりに耽っていた。リエちゃんが助手席から後ろに振り返り話を振る。「アヤ、就活はどうだ?」「うん、……一次試験は通った」「おぉ、流石アヤ」「うん」。バックミラー越しにふたりをチラ見すると、マオちゃんが瞳をキラキラさせていた。
「アヤさんすごい。……少しずつ夢に近づいてるね」「うん」「キラキラの未来だよ」「うん」
マオちゃんが前を向いた。ミラー超しに目が合う。照れるな。
「わたし、館山は初めてなんです。北海道と違う南国の海、すごく楽しみ!」「それはよかった」
リエちゃんは「宿もイイとこ見っけたから期待していいゼ」と拳を突き上げた。後ろでふたりも「おー」っと拳をあげた。
・・・
軽は3時間程で館山の海水浴場に着いた。砂洲で島と繋がっていて、海の家も何件かあるようだ。
無料駐車場に軽を止める。軽から出て最初に叫んだのはマオちゃんだった。「わぁ、キレイ! キラキラの海だよ!」。
俺は適当な海の家でパラソルやら浮き輪やらをレンタルした。みんなで手分けしてビーチに陣取る。とりあえずの体裁が整ったらリエちゃんが俺に「んじゃ、着替えてくっから。荷物番ヨロシク」と手を振った。三人を見送ると、海に視線を変えた。
〝女の子三人を引率して海水浴。なんでこうなった?〟悪い気はしない。ただ、ちょっと前の俺からは想像もできない環境の変化だ。
通気のいいアロハシャツとハーフパンツのいで立ちで、日光を避けるのにパラソルの影にいるとは言え、すでに熱気はムンムンだ。ペットボトルに口をつけ、三人が戻るのを待った。
15分後、彼女たちが戻ってきた。リエちゃんは黒いビキニ、アヤちゃんはピンクのセパレート、マオちゃんは黒下地の上に白いビキニを着てきた。流石「横槍」で嬢を張るだけあって三者三様の魅力に溢れていた。
「なに見惚れてんだよ」リエちゃんがからかうような視線を向けている。仕方がないだろう、こんな役得、40代にして初めてなんだから。俺は丸いレンズのサングラスをかけると、「ここで荷物番を続けてるから、泳ぎに行きなよ」と手をヒラヒラさせた。
正直、目の前にいられると、股間が疼いて仕方がない。
「OK、じゃ、頼むわ。アヤ、マオ、行こうゼ」「あぁ、これ持って行きなよ」俺はビーチボールと浮き輪をリエちゃんに差しだした。「マジ助かる」そういうと俺の頬にキスをして駆けて行った。アヤちゃんは「リエちゃんのそういうとこ、ホント小悪魔だよね」とコロコロ笑っていた。マオちゃんは「もう付き合っちゃえば」とニマニマ視線を送る。マジで、俺もそうしたいよ。
遠目で三人が遊んでいるのを眺めながら、ぼんやりとスマホでアニメを観る。少し前に話題になったロボット物を再視聴した。これ、ホント12話でよく収めたもんだ。俺は第7話で敵の巨大ロボットが変形するシーンに興奮を覚えながらつぶやいた。旧作のBGMはマジ神だわ。
ふと、人影が見えた。アヤちゃんだった。
「どうしたん?」「もう疲れちゃった。少し休む」そう言うと、俺の横で文庫本を拡げた。軽での話だと、大学に通ってるんだっけ? 少し話しかけてみる。「就職するてことは、そのうちお店も辞めるの?」「……うん」「ふーん……」、内心で「その方がいいかもね」という単語が浮かんだけど、それを口にすると、なんかリエちゃんの生き方まで否定するような気がしたから黙り込んでしまった。
アヤちゃんは「みんな、いい人たちばかりだったなぁ」とつぶやいた。「リエちゃんやマオちゃんのお陰で、色々吹っ切れたかもしれない」「そっか」「だからね、今日は最高の思い出を刻むんだぁ」
ふと、海を見ると、リエちゃんとマオちゃんが数人の男に話しかけているのが目に飛び込んだ。ナンパかな? マオちゃんはともかく、リエちゃんなら喧嘩腰で揉めそうだったから、様子を見に行くことにした。
近づくとだんだん声が聞こえてきた。「……俺らも東京から来たんだ」「一緒に遊ぼうよ」云々。あぁ、リエちゃん切れかけている。俺は男たちの背後から声をかけた。「どうしたん?」心臓はバクバクだ。
男のひとりが「なんだこいつ」な目線で睨んできた。サングラスで視界を隠したのは正解だったな。俺はリエちゃんとマオちゃんの間に割って挟まり、ふたりの腰に腕をまわした。そして、なるべくドスが効くような低音で男たちに尋ねる。
「うちの女の子に、なにか用かな?」
リエちゃんは俺の首に腕をまわした「ゴメンねぇ、これからあたし、こいつにグチョグチョにされるんだ」とニンマリとしていた。マオちゃんも脇に腕をまわし、「わたしもメチャクチャにしてね」と言い出した。
唖然とした男たちは「……クソが」と捨て台詞を吐いて去っていった。
彼らが十分に離れたところで、俺は深くため息をついた。なんとかなったみたいだ。
「あ~~~~、助かった……」少し涙が出てくる。リエちゃんは「サンキューな」とウィンクを飛ばした。マオちゃんも「ありがとうございます」と頭をさげた。「なんもなんも」俺はようやく、ふたりの感触に気づいた。柔けぇなぁ。
グゥゥ……、安心したらお腹がなった。「お昼にしよっか」と提案する。「おう、海の家でなにか食うか」とリエちゃんが拳を突き上げた。「じゃぁ、アヤさんにも声かけよう」と言ったのはマオちゃんだ。
荷物が見える座敷で、俺たちはお昼にした。今はアルコールは呑めないので、ドクペと焼きそばを注文する。三人もそれぞれ好きなもんを注文したみたいだ。
お座敷の適当な暗さ加減と、ビーチの陽光のコントラストがいかにも夏だなぁ。ぼんやりと考えていたら、リエちゃんがイカ焼きを頬張りながら小突いてきた。
「マニアクン、さっき、中々カッコよかったじゃん」「マニアクンさんのお陰で助かりました」俺は照れると同時にさっきのリエちゃんのセリフに呆れていた。
「しかし、リエちゃんも言うよね」「あんなクソ学生、あれくらい言わないとわからないんだ」。アヤちゃんは「まぁ、リエちゃんらしいよね」とおにぎりをパクついていた。マオちゃんは塩ラーメンをすすりながら「今夜、本当にメチャクチャにしてもらおうかな?」とか言い出した。真っ赤になる俺がなにか言う前にリエちゃんが叫ぶ。「マオ、あたしの客だかんな」。
少しムキになる彼女を微笑ましく思いながらも、「そうだよなぁ、俺はあくまで客なんだよなぁ」と嘆息した。
午後からはそれぞれで楽しんでいた。リエちゃんは浮き輪に乗っかって波間を漂っていて、アヤちゃんはパラソルの影で文庫本を読んでいた。マオちゃんはビーチの砂で山を作っていた。
少しマオちゃんに話しかけてみる。「お城でも作るの?」マオちゃんは「冬になると、よくこうして雪像を作ってたんだ」と、せっせと砂を盛りつけていた。「ふーん」ちょっと尋ねてみる。「実家が恋しくなることってある?」「うーん、まだないかなぁ。たまに電話してるしね」「そりゃぁいいね」
「でもね」マオちゃんは砂の山をこさえながら続けた。「都会に来てしばらく経つけど、都会のキラキラってなんだろうなって考えるときがある。高層ビルとかオシャレなお店とか、アチコチ行ったけど、こうして田舎にくると、なんだか安心しちゃうんだよね」「あー」「やっぱわたしって、根っからの田舎者なのかな?」。
どう答えるべきか。「やー千葉県民なんて都会の田舎者ばかりだよ」「そんなもんかなぁ?」「そんなもんだよ」
だんだんとお城の形になる砂の山。マオちゃんは「まだまだ都会のキラキラには負けたくない」とつぶやいていた。
いつの間にか、リエちゃんが戻ってきていた。
「アヤ、マオ、もうひと泳ぎして、宿に行こうゼ」アヤちゃんは文庫本を閉じてうなずき、マオも「うん、一杯泳ぐ!」と立ち上がった。
そんな三人を見送ると、俺はシートにどっかと座った。みんな、なにかしら抱えて生きてるんだなぁ。
・・・
15時頃に引き上げ、宿にむかった。リエちゃんが教えてくれた住所をナビにぶち込み。海水浴場から10分くらいで着いた。
そこは昔ながらの「ザ・民宿」といった侘び寂び具合だった。ちょっと大きい古びた一軒家で、庭にはヤシの木が生えていた。「こういうの素敵だね!」って一番喜んでいたのはマオちゃんかもしれない。リエちゃんは「そうだろそうだろ」と鼻をこすっていた。
玄関先で宿のおっかさんに出迎えられ、早速上がる。ギシギシとなる階段をあがり、三人は8畳間で俺は4畳半の和室に通された。一人部屋にちょっと安心する。
リエちゃんが「汗かいたろ。先に風呂にはいりなよ」と労ってくれた。お言葉に甘えて先にお湯をいただくことにした。
湯舟に浸かって一日を振り返る。若い三人に振り回されっぱなしだったけど、まぁ、悪い気はしなかった。なにせこの歳まで女っ気が皆無だったのだ。モテ期がきたのかなぁ、なんて頬が緩む。
脱衣所で声がした。「ホントに?」「気にすんな」「いいのかなぁ?」なんて女の子の声が聞こえる。おい、まだ入ってるんだけど。まさか……。
ガラガラ……、「おぉ、キレイになったか」リエちゃんが真っ裸に腰にタオルを巻いて現れた。他のふたりも「失礼します」とモジモジしながら入ってくる。マジか……。
「あの、リエちゃん……?」「あぁ、気にすんな。あたしたちも汗を流したくなってよ」「でも……」「ホント、リエちゃんって大胆だよね」そういうアヤちゃんもスレンダーな肢体を露わにしていた。「マニアクンさん、背中流してあげる!」マオちゃんも豊満な躰をあっぴろげにしていた。
俺は湯舟に深く体を沈め「……遠慮しときます」とだけ言った。正直、股間が痛いくらい即応していて、それどころじゃなかった。
それにしても、なるべく三人を見ないようにガン見しながら思った。元々褐色肌のリエちゃんはともかく、アヤちゃんとマオちゃんは焼けたなぁ。水着後がくっきり残ってるじゃないか。
「ふたりとも、焼けたけど大丈夫なん?」そう尋ねると、リエちゃんが応えた。「水着跡があるほうが燃えんじゃん。マニアクンもそうだろ?」、いやそうだけど……。
そのうち、三人とも湯舟に入ってきた。広い浴槽とはいえ、四人ではいれば結構ギチギチだ。目敏いリエちゃんがからかう。
「お、マニアクン、ギンギンだな」「……仕方がないじゃん」。マオちゃんがさらに煽る「マニアクンさん苦しいっしょ。楽にしてあげよっか?」。上気した表情とぷっくりとした唇がエロい。正直お願いしたい。俺はギリギリで欲望を抑え、鼻元まで湯舟に浸かった。
三人はすぐにあがった。俺はまだ湯舟に残った。彼女らが脱衣所から出るまで我慢をする。あぁのぼせそう……。
ようやく風呂から上がり、部屋で大の字になった。やっぱ少しのぼせたな。三者三様の裸体。あとでオカズにしよう。そんなことを考えてると、リエちゃんから襖越しに呼ばれた「メシだぞ」。
8畳間のテーブルには、溢れんばかりの御馳走が並んでいた。カツオやアワビなどの刺身が山盛りだった。瓶ビールも並んでいた。
「スゴイな」とつぶやくと、「どうぞ」とアヤちゃんがビール瓶を傾けていた。「どうも」とグラスを差し出す。コッコッコッと注がれ泡が零れそうになり、慌てて口をつける。
リエちゃんはグラスを掲げて「今日はご苦労。今宵は存分に呑もうぞ」と叫んだ。アヤちゃんとマオちゃんは「乾杯!」と唱和した。俺も「……乾杯」と小さく掲げた。
盛り合わせをつつきながら尋ねる「結構、いい値段したんじゃない?」「あぁん、大丈夫。これでも結構稼いでるかんな」「そっかー」
言葉にはしなかったけど、文字通り、彼女たちが体で稼いだ金だ。大変な仕事だもんね。たまには羽を休めないと、身が持たないよな。
夕ごはんを食べた後、民宿の庭で花火大会になった。リエちゃんは打ち上げ花火をドッカンドッカン発射し、マオちゃんはコマ花火にキャーキャー言い、アヤちゃんはヘビ花火がネロネロと燃えカスが伸びていく様を、ニコニコと見守っていた。
最後はみんなで線香花火をした。パチパチと儚げに燃える。
暗がりで花火の光に照らされる彼女たちは、青春の一ページを切り取ったような、泡沫の幻想のような雰囲気があった。
その後は適当に残ったビールと枝豆をつまみながら、テレビを眺めていた。そのうち眠気を模様してきたから、「リエちゃん、俺もう寝るわ。おやすみ」とだけ言い残し、部屋へと戻った。
灯りを消し、布団に潜り込む。廊下からはリエちゃんたちの歓声が聞こえていたけど、その内静かになった。きっと彼女たちも眠りについたのだろう。静寂の中で波の音だけが遠く響く。そのうち意識が遠くなった……。
・・・
グプ、グチュ、ズルル……。んあ、なんか気持ちいいな。まだ夜中か……ってリエちゃん!?
気づくとリエちゃんが俺の愚息をフェラしていた。プハッと彼女は咥えていた愚息から口を離し、よだれを拭うと笑いかけた。「よう、起きたか」「なんで……?」リエちゃんは愚息を握ったまま囁いた。
「ああん? なんちゅうか、色々ありがとな。ちょっとした礼だ」「うう、ありがと。ふたりは?」「あぁ、ぐっすり寝てるよ。今の内に楽しもうゼ」そういうとリエちゃんは再びしゃぶり始めた。グップグップと音を立てて吸われるとドンドン元気になるのが実感できる。
俺は「それならば」と話しかけた。「リエちゃん、お尻をこっちに向けてよ」「お、ヤる気だしてきたな、いいゼ」とこっちに陰部を向けてきた。すでにヌラヌラしたアソコとキュッと締まった菊門が暗がりからも見て取れた。俺はそっと押し拡げ、舌を滑らす。
クチュリと陰核を舐め上げる。リエちゃんは声を押し殺しながらも「んあぁ」と反応してくれた。陰核もぷっくりと膨らんできた。俺は彼女の襞を愛撫し、蜜壺の深奥に舌を伸ばした。ドンドン蜜が溢れる。「んん……、クソ、うまくなりやがって……」というリエちゃんの喘ぎも聞こえる。
アソコが潤ったところで指を突き入れた。指先に深奥の柔らかさが伝わってくる。「あぁぁぁ」という彼女の声を尻目に、弱そうなところを刺激した。「んぁ、そこぉ、あぁぁ、ダメぇ」という声とともに潮を吹いた。ベチャベチャになる俺の顔。それを舌で舐める。やっぱしょっぱいな。
リエちゃんは肩で息をしていた。「なぁ、そろそろいいだろ」彼女は自身をくぱぁと拡げ求めてきた。俺は「うん、俺も欲しい」とうなずく。彼女は俺に跨り、グチュリと愚息を中にいざなった。
リエちゃんはパンパンパンとリズミカルに腰を使った「マニアクン……いいよ」「俺も……」夏の熱気で彼女の汗がしたたる。俺は腕を拡げた。リエちゃんは前傾姿勢になって密着する形になった。ギュッと抱きしめると彼女のスレンダーな躰が腕に納まった。
リエちゃんは腰を動かしつつ俺に囁いた。「マジでありがとな。多分、今回が三人で遊ぶ最後の機会だから……」「あぁ、アヤちゃんの就職とか」「あぁぁ、それもあるけど、あたしもな……」
リエちゃんも辞めるのかな。俺は少しドキッとした。「……あたしも、ちょっと考えることがあってな」「自由への道かい?」。結合部をジュブジュブ言わせながら彼女は応える。「まだうまくは言えねぇけど。探してる」「そっかー」
俺は下から突き上げるように腰を振り始めた。「んあぁ」と声をあげるリエちゃん。「どういう針路になっても応援するよ」「サンキューな」。俺は腰つきを調整して弱いところを攻めた。
「あぁぁ、畜生……またそこを……あぁぁぁ」だんだんと大きくなる声。俺は「声が大きいよ。……肩を噛みなよ」と彼女の頭を抱き寄せた。リエちゃんは俺の右肩を噛んで快楽に耐えていた。ドンドン腰つきをピッチアップしていく。肩の鈍痛と愚息の快楽が同時に攻め寄せてきた。
「そろそろ射精すよ」リエちゃんは肩を噛みながらうなずいた。アソコもグズグズだ。と、痙攣が始まった。同時に俺は彼女の中に精と想いをぶちまけた。
ビュクビュクと精を放った後も、俺たちは繋がったまま余韻を楽しんだ。リエちゃんはいつもの剛毅さを取り戻す。「クソぉ、あたしをこんなにイかせやがって。初めてのときはヘタレだったクセに」
俺は苦笑する。「さんざん、リエちゃんに鍛えられたからなぁ」「そっか、あたしのおかげか」「そうだよ」そこから互いに無言になった。
その内、どちらともなくキスを始めた。射精後の余韻と彼女の唾液が、俺のドーパミンをドバドバ放出させた。
事後、シーツその他を整える。リエちゃんはニヤリとして、「マニアクン」と呼びかけてきた。「なに?」怪訝な顔をする俺。「夢だから」「ん?」「今夜のことは全て夢……真夏の夜の夢だからな。わかったか?」「わかり」
そう言うと、彼女はそっと部屋を出て行った。
・・・
翌朝、すずめのさえずりと共に目覚めた。目を開けると見知らぬ天井があった。あぁ、民宿の朝か。……真夜中の情事、まるで本当に夢みたいだなぁ。夢だったのかな?
右肩がズキリをした。鏡を見ると噛み跡がハッキリと残っていた。あぁ、夢じゃなかったんだな。
リエちゃん……、その内お店辞めちゃうのかな。応援するとは言ったものの、やっぱり複雑な気分だった。ずっとお店にいて欲しい気分といつまでもああいうお店にいるのもなぁという気分がぶつかる。
結論なんて、すぐに出る訳もなかった。
しばらくして襖越しにリエちゃんの「メシだぞ」という声がしてきた。8畳間に移動する。朝食は、晩ごはんにも負けない豪華なものだった。
「おはよう」と声をかけると、三者三様の挨拶が返ってきた。さっそくごはんをつつく。アジの開きにアサリの味噌汁、焼き海苔、漬物。窓から波の音と朝陽が差し込む。都会……まぁ千葉の都会とは異なる穏やかさがそこにはあった。
三人とも昨日はしゃぎ過ぎたのか、比較的静かにごはんを食べていた。食器をカチャカチャ言わせる音だけが鳴る。
ふいにアヤちゃんが話しかけてきた「よく眠れました?」少し口ごもりながらも応える。「うん、まぁね」アヤちゃんはニコニコしながら「熱い夜だったもんね」と頷いた。あ、バレてるかな? マオちゃんは「ん、なになに、なんかあったの?」と尋ねてきた。アヤちゃんは「し~らない」と味噌汁を啜った。
納豆をグルグルかき回していたリエちゃんが「寝苦しい夜だったもんな。なぁマニアクン」と笑いかけてくる。俺は「……そうだね」とだけ答えた。
・・・
支度を整えて民宿を後にした。軽で今度は館山道を北上する。
しばらくはかしましい車内が、いつの間にか静かになった。チラリと見渡すと、三人とも寝ていた。俺はハンドルを握りしめる。
こうして三人が過ごす期間もそう長くないのか。そうだなぁ、そういうものかもしれないな。できれば、悔いのない青春を歩んで欲しいもんだ。
俺はもう人生の後半だけど、彼女たちはまだまだこれからだ。特にリエちゃん、なにか企んでいるみたいだけど……。
あぁ、頭ン中がグルグルする。きっと俺はリエちゃんが好きなのだろう。脳のどこかでとある単語もチラチラする。でも俺も40代でリエちゃんは20代だしなぁ……。所詮、釣り合わないよなぁとため息をついた。
まぁいいか。今は推しがいて、その推しが夢に向かって頑張ってるんだ。それを少しでも後押しできれば、それが今の幸せかな?
三人の寝顔を見ながら、俺は「ご安全に」とつぶやいた。
家に着くまでが遠足。無事故で帰してあげよう。