──「カヨコ」の過去を考えてみた。
深夜の事務所、12月の冷たい空気が窓ガラスを震わせる。
帳簿の数字を睨みながら、私はふと手を止めた。エンドウさんが煙草をくゆらせ、疲れた目で書類に目を通している。
あの背中を見つめていると、胸の奥に古い記憶が蘇る。
いつかの冬、ソープ嬢だった頃の私。20代半ば、まだ駆け出しで、セックスは「生きるための手段」だった。あの日のカトウさんとの“教育”──今も体に染みついた感覚が、疼きを呼び起こす。
・・・
あれは冬の寒い日だったわ。あの時も12月、街はクリスマスの飾りで賑わっていたけど、私の生活はそんな華やかさとは無縁。
ソープランド「横槍」で働き始めたばかりの頃、20代半ばの私は、客の相手をこなすだけで精一杯。
セックスはただの仕事、生きるための手段よ。感情を込めず、テクニックを磨く毎日。でも、あの日の“教育”は、少し違った。
カトウさん──当時のオーナー。小柄で、声のトーンが高く、どこかお茶目な雰囲気の人。50代くらいかしら、いつもニコニコ笑って、嬢たちをからかう。でも、性のテクニックは極上だって噂だった。
「カヨコ、教育してやるよ」って、突然事務所に呼ばれた。嬢たちの待機室じゃなく、特別室。
マットとベッドが備えられた部屋で、湯気が立ち込め、ローションボトルの匂いが甘く漂う。私は制服のドレスを着たまま、緊張しながら立っていた。
「カトウさん、本当に……?」
声が少し震えたけど、彼は笑って手を引く。
「ほれ、ほれ、恥ずかしがるなよ。嬢として上達するためだぜ」
カトウさんは小柄だから、目線が私より少し低い。お茶目な笑顔で私のドレスを脱がせ、ブラとショーツ姿にする。私の体はまだ若く、張りがあって、乳房がぷるんと揺れる。
彼の目はそれを舐め回すように見つめ、「いい体だぜ、カヨコ」って褒める。
嫌悪感が胸ににじむ──これは仕事? それとも……?
流されるままにマットに横になる。カトウさんがローションを手に取り、私の太ももに塗り広げる。ねっとりとした感触が肌を滑り、冷たい空気に温もりが混じる。
まず「素股」よ。カトウさんの太ももに跨がり、私の秘部を擦りつける。
ローションでぬるぬるの太ももと秘部が、彼の太ももを包み込む。
グチュグチュと滑る音が響き、カトウさんは満足そうにうめく。
「ほぉ、うまいもんだ。そうやって客を喜ばせるんだぜ」
高い声で指導しながら、自分も腰をゆっくり振る。私は太ももを締め、摩擦を増す。
屹立に手を添えると熱さが伝わり、先走り汁が混じってさらにねっとりする。
どこか嫌悪感が募るけど、体は反応してしまう。アソコがジンジン疼き、蜜が少し溢れ出す。
「カトウさん……これでいいですか?」
事務的に聞くけど、彼は「おお、いいぞ! もっと強く締めろ」って楽しげ。
次は「潜望鏡」──フェラチオのバリエーション。湯船の中で、カトウさんがのけ反り、水面下から逸物が浮かぶ。
それをおもむろに咥える。湯気が立ち込め、温かいお湯が体を包む。私は息を止め、屹立を口に含む。
グッポ……グッポ……
舌を絡ませ、亀頭をねっとり吸う。音がくぐもり、泡が立つ。
カトウさんのうめきが浴室に反射する。
「うっ、いいぞ、カヨコ……中々のテクだな」
高いトーンで褒められ、喉奥まで飲み込む。苦しくてえずきそうになりながらも、先輩から教わったテクニック──舌を螺旋状に回し、裏筋を舐め上げる。玉袋を優しく揉み、グップグップとリズムを速める。
口内が彼の汁でぬるぬるになり、唇から糸が引く。
カトウさんは満足そうにうめき、「ほれ、ほれ、射精そうだぜ……」って腰をビクビクさせる。
やがてビュクビュクっと熱い迸りが口内に注がれ、私はゴクリと飲み込む。
舌で唇を拭きながら、嫌悪感が胸をよぎる。でも、体は熱く火照ってる……。
自分と加藤さんの体を拭き、ベッドに移動する。
カトウさんは私を仰向けにし、指を秘部に這わせる。
「今度はお前の番だぜ」
好色な笑顔で、指をゆっくり挿れる。
グチュリと蜜が溢れ、指が膣壁を掻き回す。
「ほれ、ほれ、どうだ? ここが気持ちいいだろ」
高い声で攻め立て、クリトリスを親指で擦る。
私は背をのけ反らし、「あっ……カトウさん……あぁんっ!」喘ぎが漏れる。
“教育”と称した私的な営みに、まだ嫌悪感が残るけど、体は正直。
蜜がポタポタとシーツに落ち、指の動きに合わせてグチョグチョと音が響く。
カトウさんが顔を秘部に埋め、舌を這わせる。
温かくねっとりした舌が、クリをチロチロ舐め、膣口を吸う。
「うまいだろ? 客にこうやってやらせろよ」
指導しながら、舌を深く挿れ、うねらせる。
私は腰を浮かせ、「あぁぁ……いいっ……そこっ、もっと……」嬌声を上げ、達してしまう。
体がビクビク震え、蜜が噴き出す。
カトウさんは満足そうに顔を上げ、「ほれ、イッたか? いい顔だぜ」
挿入の時、カトウさんは屹立を秘口に添え、じっくり焦らす。亀頭でクリを擦り、入り口をクチュクチュと刺激する。
「挿入れてほしいか?」高いトーンでからかう。
私は我慢できず、「挿入れて……ください」懇願する。
一気にズブブッと挿入され、「あ、あぁぁぁぁっ!」と息を漏らす。
彼の屹立が私を満たし、正常位で腰を振る。
パン、パン……
リズムが部屋に響き、グチョグチョ音が混じる。
カトウさんの小柄な体が私に覆いかぶさり、汗が混じり合う。
「ほれ、ほれ、どうだ? どうだ? 俺のモノ、いいだろう?」
うめきながら、奥を突く。私は爪を彼の背中に立て、「あぁんっ! いいっ……カトウさん……」と喘ぐ。
嫌悪感が薄れ、快楽に飲み込まれる。
昂ぶりが限界に達し、カトウさんが「射精るぜ!」って唸る。
ビュクッ、ビュルルッと熱い迸りが中に注がれ、私は「んあぁぁぁっ!」と達する。
蜜と精が混じり、シーツにボタボタと零れる。
事後、カトウさんが煙草をくゆらせ、「今後も頼むぜ」って言う。
仕事のことか、“教育”のことか、少し迷う私。お茶目な笑顔に、複雑な気持ちが募る。
あの人は楽しんでるけど、私は……。
その日の仕事が終わり、店を出る。
託児所に寄り、赤子を引き取る。私の息子よ。父親はわからない──客の誰か、きっと。
「せめて、この子は立派に育てなきゃ」
抱きしめながら思う。
外は木枯らしが吹き、冷たい風が頰を刺す。冬の夜道を歩きながら、未来を誓う。
・・・
いつのまにか過去に飛んでいた、私の意識が現代に戻る。
深夜の事務所、エンドウさんの背中を眺めながら、過去の残像が胸を締めつける。あの頃の私は、セックスを手段としてしか見ていなかった。
でも今は違う。女として生き続けるために、エンドウさんとの時間が必要。
ふふ、私はまだ「女」よ。
私は立ち上がり、ブラウスをはだけ、胸の谷間を露わにする。
「エンドウさん、ちょっと息抜きしましょうか……」
妖艶に微笑み、彼の椅子に近づく。
今夜も、秘密のページを綴るわ。