「悪魔との縁はある。だけど人間との縁が希薄だホ」
トレーニングを続ける最中、デモニホ教官はボソリと呟いた。次の言葉を待ちつつ、あなたは決められたメニューを淡々とこなしていく。
「人間の力は縁の力と言っても過言では無いホ。いざという時に頼れる力、情報源はあるだけ良いホ」
『具体的には何でしょうか?』
『黙々とトレーニング続ける』←クリック。
「だから新兵。人間同士の縁を築くため、これからは依頼も受けるんだホ」
ほぼ初級探索者専用の国運営のサイト【スタートライン】。其処には探索者から、場合によっては一般人からも依頼が届く。
探索者はそのまま依頼フォームに内容と条件、報酬を記載するが、一般人の場合は探索者の知人、友人家族経由で間接的に依頼を出す事もある。
国が介入するとどうしても中級からの紹介が鉄板になってしまう為、費用やフットワークの軽さから【スタートライン】に何がしかの依頼を頼む一般人も少なくない。
「後はSNSもやっておけホ」
SNSサイト。説明する必要は無いだろうが個人で情報を発信したり出来る場所だ。一番驚いたのは教官からSNSという単語が飛んできた事だが。
「スクワット100回追加だホ」
すいませんでした。
あなたはスクワットを続けながら教官の意図を聞く。あなた個人に対する依頼口。まだまだ知名度は無いだろうが、あると無いとでは大きな違い、早目に作っておけと言う事らしい。
ネームは仕事用みたいなものだし、そのまま本名の方が良いのかな等考えながらアカウント、依頼探しをする前のトレーニングを続けていった。
探索者サイト【スタートライン】にアクセスし、あなたの実力範囲内の依頼を、フィルターを掛けながらチェックする。
数分後。地下室に発生した小規模ダンジョンを消して欲しい。そんな依頼が目に入る。依頼者は一般の夫婦。場所も遠くは無く、日帰りで帰れる範囲だ。
小規模ダンジョンは無作為に発生する。何処だろうと何時だろうとだ。となるとこうして敷地内に発生したというケースも珍しくは無い。
一度業者に依頼したのか、ダンジョン内の情報は他の依頼に比べて詳しく書いてある。流石に入って直ぐに見えた範囲であろうが。
中級か上級に頼むと確実だろうが、お金も掛かるしスケジュール調整も必要。初級に比べて数が少ない為仕方ない。
対して初級探索者はフットワークが軽く、報酬も比べれば安い傾向になる。一般人の大体が大事でなければ初級を先ず勧められるのも必然と言える。
【メッセージを送信しました】
失礼にならないように文面を添削、調べたりしながら完成した申し込みメッセージを送信。初めての依頼申し込みに少し緊張する。直ぐには返答も来ないだろうし、時間を置いてから確認しよう。
「ちゅる……れろ、れろ……」
「ちゅうう……んむんむ……」
時間潰しがてらダンジョンを探して攻略。思ったより難易度は低く時間は掛からなそうだと言う事で、ハーピーとルサールカを誘い、今はこうして仁王立ちするあなたに奉仕をしてもらっている。
「何時でも出していいから……召喚士」
「此処から白い液体が生まれるんだから……かぽっ……なんらかひとおしいわぁ……♡」
「むー……!」
亀頭から雁首まではハーピーが担当。ルサールカは玉袋を片方口に含み、口内でレロレロと舐め転がしている。もう片方は優しく、モミモミと血行を良くする為にかまるでマッサージのようだ。
「ふぅ……♡ んんっ……♡」
「んっ……あら、私にもお願い出来る?」
ルサールカの方へちょくちょく不満気な視線をハーピーは送る。このままでは何かを言いそうだと、あなたはハーピーの頭に手を乗せ、梳くように髪に指を通した。何時からか、あなたに髪を触られるのも喜ぶようになったハーピーは、フェラを続けながらもあなたの手の体温を頭に感じ、とろんと目を呆けさせている。
「ふふっ、嫌いじゃないわね……お返し……♡」
「ちゅる……ぢゅるる……んれろ……んちゅる……」
いきなり頭の上はあれかと、頬に当てるように手を添え、横側からゆっくりと縦に髪を梳く。左手に頬を少し押し当て、目を細めながらルサールカは嬉しそうな笑みを浮かべた。
先程よりも多く玉袋を口に含むと、音を立てながら強く強く、刺激を与えるように玉袋に吸い付いた。
「──んんっ!??」
「おっと、勿体ないわ……ズズズッ……ふぅ……美味しい♡」
玉袋、亀頭雁首からの同時刺激に耐えられず、宣言はしたが、少し間に合わずにハーピーは頬を大きく急に膨らませ、口の端からはドロリと溢れた精液を垂らす。それを手で掬い受け、ルサールカは口元に運ぶとわざと音を立てながらあなたのザーメンを嚥下した。
これ以上は溢さないとハーピーは急いで喉を鳴らして飲み込むが。その際の刺激から2度目の射精が先端から発射される。結局少し噎せ、溢れた精液はルサールカが口の中へと回収した。
「次は私がこっちね」
「かぷっ……ちゅうう……ちゅるる……」
精液を飲み終えると今度は、交代してルサールカが亀頭雁首の部分を。ハーピーは不満気に玉袋へと口を付けた。
ルサールカの舌技、口技は絶妙で、ハーピーの必死で懸命な奉仕とは違う良さがある。少しの我慢の後、呆気なく3度目の射精を放ち、ルサールカはその口であなたの性を全て受け止めた。
「ちゅぽん……ごちそうさま♡」
「くっ……!」
3度目という理由もあるが、狙っていたハーピーには一滴も渡さず、膨らんだ頬はスムースに時間を掛けて小さくなっていく。少し後から出たザーメンも溢さず、ルサールカは口を大きく開け、あなたにもハーピーにも分かるように飲み干した事を示した。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ ~〜〜っ♡♡♡」
「私にも♡ 私にも早く頂戴♡ ……ああっ!!♡♡」
寝転がるルサールカの上にハーピーが跨り、あなたへと向けてそれぞれの秘部を曝け出す。交互に交互に、ハーピーに入れれば少しピストンをしてからルサールカの中に。
ルサールカとあなたの間にハーピーが挟まるように居るから、ルサールカとは正面からキスを交わせ。ハーピーは少し後ろに顔を向けなければキスが出来ない。
ハーピーに肉棒を突き入れている時はルサールカと舌を絡ませ、ルサールカに肉棒を包まれている時には、背面のハーピーと唇を合わせる。
「ん〜〜〜っ♡♡♡♡」
「つぎ♡ つぎ♡ 〜〜〜〜っ♡♡♡♡」
ハーピーへの大量の放出を終えたら直ぐに、まだ硬いモノをルサールカへと突き入れる。激しく出し入れするだけでも、絶頂直前の中は敏感に反応しルサールカは体を震わせハーピーに続き絶頂した。
「はぁはぁ♡ 召喚士……んっ……」
「私にも……んっ……♡」
胡座をかき、座り込んだあなたに右からハーピーがよろよろと近づき。左からは、腕だけであなたの首にしがみついて来るルサールカが。
舌を2人の間に出し、口を大きく開けるとハーピーもルサールカも互いの舌が絡む事等、気にせずにあなたの舌へと自身の舌を絡める。
「今度はどっち……? れる……れろ……」
「まだ出来るわよね……? んん……ズズッ……」
『ハーピー』
『ルサールカ』
あなたはこの何方かの選択を選び、決められた時間内で2人の悪魔と交わり続けた。
あなたが2体の悪魔と交わりを終え、ダンジョンボスを倒した帰り道。ふとCOMPから繋げた【スタートライン】のメッセージ欄。丸に1のマークが付いており、誰かからメッセージが来たのが分かる。
【相談の結果、あなた様に今回の依頼をお願いする事に決まりました。追って都合の良い日にちと時間をお教えください】
どうやらお祈りメッセージならぬ、お願いメッセージが返ってきたようだ。やった、と内心あなたは喜び。依頼者の都合の良い日で構いませんという内容を、家に速攻で帰り、考えながら丁寧に作成した文を送る。
「今回は少し奥に行ってから呼ぶホー」
無いとは思うが入り口付近で仲魔を召喚すると、入り口から覗いた依頼者に見られる可能性もある。とても低い可能性だが、秘密にしている事がしている事。念の為序盤はソロで探索だ。
【ピンポーン】
「……今回依頼を受けた探索者ですか?」
『はい。そうです』←クリック。
『すいません、配達です』
一軒家の外側にあるインターホンを押すと、インターホンから少し声色が硬い男性の声が聞こえて来た。夫婦2人だったから、旦那さんの方かなと思いつつ、素直にボケずに名前を告げる。
「足を運びいただきありがとうございます。早速で悪いのですが、ダンジョンまで案内しても宜しいでしょうか?」
「えーと……お願い出来ますか? 本当に申し訳無いのですが……」
30代くらいの夫婦が玄関先であなたを出迎える。キッチリと揃えた黒髪に眼鏡を掛けたのが旦那さん。穏やかそうで、茶色の長い髪をサイドに纏めているのが奥さんか。
奥さんは柔らかい雰囲気があるが、旦那さんは少し警戒心があるのか。口調は丁寧だが視線が厳しい。
探索者の初級ともなれば玉石混交。あなたがどんな人物か知らないならば、石の方の探索者かと疑うのも無理は無いのか。とはいえ理解は出来ても居心地が悪い気持ちに変わりはない。
これはさっさと済ませた方がお互いの為かと、あなたは旦那さんからの提案に了承を返した。
「数日前にこの地下室に来ると、いつの間にか出現していました。何でもこういうケースは、珍しく無いと聞きましたが……」
「中級? の方に頼むにはスケジュールも空いてないし、そうなると上級の方になっちゃうって……」
地下室。音楽や映画を見るために作られた空間に、デカデカド真ん中。分かりやすい位置に空間の切れ目は存在していた。
「業者の方が一時的にフォルマを使ったその場しのぎはしてくれたらしいですが、あまり長くは持たないと」
「なので出来るだけで良いので、早く攻略をしてくれると助かります……」
あなたにとっては対処出来る圏内に入ったダンジョンでも、一般の人にしたら一律恐怖の対象だ。普通に生きて来た人が、突発的な事故で死ぬのは忍びない。安心とあなたの実益の為にも、あなたはダンジョンの入り口へと向かった。
「え、もう潜るんですか?」
「準備とかは、大丈夫なんでしょうか……?」
装備をパパっと確認したら後は潜るだけ。他の探索者がどうするのかは知らないが、あなたのやり方はこうだ。最低でも半日後には戻りますと夫婦2人に告げ、あなたはダンジョンの中へと足を進めた。
「……本当に大丈夫だろうか」
「信じるしかないですよ。……優秀な方らしいですし」
夫婦2人。夫竹内博と妻竹内光枝があなたを選んだのはソロであり、小規模ダンジョン攻略の実績が多数あったからだ。依頼の申し込みがあると、その探索者の簡単な経歴と実績が添付されたデータが届く。何人か、何組かの探索者達は居たが、あなたを最終的に選んだのはその2つが大きい。
ダンジョン攻略の実績があるならパーティよりもソロ。単純に支払いが1人で済むのは利点だ。パーティだと割り切りやすいように、少し報酬が釣り上がる事もあるとか。
申し込み者上位の攻略実績もまた魅力的に移る。妻が居る手前旦那は女性だけのパーティも候補に挙げたが、結局は報酬の面であなたに白羽の矢が立つ。
(……早くて2日だったか?)
「お茶です」
「ありがとう」
ローンを組んで建てたマイホーム。それがいきなりダンジョン発生という事態に陥るとは思わなんだ。攻略に時間が掛かるならもう一度張り直しとして業者を呼ぶ必要も出るのか。
攻略の為とはいえ、我が家に他人を泊めるのも憚られる。
(ふう、一体何日掛かるのか)
自分の家に居るのに、心安らぐ時が無い。出来るだけ早く終わらせてくれ。そんな祈りを込めつつ静かに博と、その様子を伺う光枝は心配そうにあなたの帰りを待った。
「……何か忘れ物でしょうか?」
『終わったので確認をお願いします』
「え?」
あなたがダンジョンに入って2時間弱。地下室の方からあなたの呼ぶ声が聞こえたので、何かあったのかと博が向かう。地下室扉の前に立っていたあなたは、軽く仕事を終えた雰囲気で、確認作業を博に求めた。
「な、無いですね」
「凄い……」
最低でも2日は掛かるんじゃないか。業者にはそう聞かされていたが、確かに2人の目にはかつてのダンジョンが無い地下室そのままに映る。
「い、いえ。予想以上の結果です」
「ありがとうございました……!」
あなたが依頼の内容から早めに終わらせたが、何か不備は無いかと尋ねると、夫婦揃って驚きながらもそんな所は無いと少し恐縮した様子。
「お帰りもお気を付けて」
「失礼な態度を取り、申し訳ありませんでした……。ありがとうございます」
『いえいえ。気にしてませんよ』
『あ、そうだ』←クリック。
報酬も確かに全額一括で受け取り、あなたはそそくさと帰宅の準備をする。博が帰り際にあなたへと深々と頭を下げ、非礼を詫びる。あなた自身は旦那の気持ちも分からなくはないが、相手の為にも謝罪は受け取っておいた。
これで遺恨は無いだろうと竹内家を後にする直前、
「どうかしましたか?」
『手書きですが、もし宜しければ』
あなたの作成したアカウントについての情報と、名前が書かれた手作りの名刺。依頼が終わったら渡そうかなと密かに作っていたのだ。シンプルなデザインだし、其処まで変ではない筈。…切るのには若干失敗した気はするが。
「ああ、これはご丁寧に」
「また頼む時は此処から連絡しますね!」
名刺を旦那が受け取り、奥さんは朗らかに機会があれば今度は指名するとのお言葉を貰った。
結構早く終わらせた自信はあるし、知人とかに勧めてくれたらラッキーだなと、あなたは帰りの電車に揺られながら今日の手応えは良かったと満足気だ。
「良い人でしたね」
「そうだな。少し偏見を持ちすぎたようだ」
「じゃあ同僚の方にでも紹介しておきましょう。その方が探索者さんも喜びますよ」
「それもそうだな」
あなたの評判が少し広まる。丁寧で礼儀正しく。何よりも早くダンジョンの攻略を済ませた。一般的な探索者の情報から、少し盛りすぎではと思われもしたが、始めの一歩はこんなものだろう。
男性悪魔は可愛いのからゴツいのまで誰を仲魔にするかを迷う。癒やし枠の動物系も良いよね。もしかしたら活動報告で参考に好きな男性悪魔とか聞くかも。その時は宜しくお願いします。気が向いたらでいいんで。