※この作品はR-18です。

現代×ダンジョン×メガテン   作:ニンカタ

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さよなら、ハーピー。


第9話 ※

 

「はっきり言うホ。ハーピーは戦力外だホ」

 

 目を逸らしていた事実を、デモニホはあなたへと告げた。

 レベルはギリギリ追い付いている。しかし、スキルが現環境に合っていない。火力不足。端的に言えばそれに尽きる。

 更には耐性にも穴が多く、元々体力が高い方ではない事から打たれ弱い面もあるのが厳しい。

 

「まだストックには余裕があるホ。でもそれは逃げだ。お前が真に悪魔召喚士として振る舞うつもりがあるなら、今決断しろホ」

 

 一言一句その通り。戦力的な意味でハーピーを置いておく利点はもう無いのだ。ストックに空きはあるが、その分を減らし、いざという時の仲魔枠として空けておいた方が有意義。あなたも理屈では分かっている。

 しかし…

 

「──お前がその道以外を選ぶなら、()は此処を去る」

『──!?』

「今日の夜までには決断しろホ。オイラを選ぶかハーピーを選ぶかをホ」

 

 一切の容赦は無い。あなたが甘えた考えを持つことも想定して、デモニホ教官は先手を打ってきた。重なり合った視線から、デモニホ教官が本気だと言うのは嫌でも伝わって来る。

 

「さ、取り敢えず今日の異界攻略だホ。ぼーっととしてたら張っ倒すをホ」

 

 何時もより重い面持ちで、あなたはデモニホ教官の後へと遅れながらについて行く。

 

「……()()なら、その道を選ぶと信じてるホ」

 

 小さく小さく、呟かれた言葉はあなたの耳には届かず。仲魔2体を追加で召喚して、あなた達は何時ものようにダンジョンを探索して行った。

 

 

 

「……そうだよね。そろそろかなとは思ってたんだ」

 

 本来ならば順番はルサールカだが、あなたとハーピーの様子を見て察したのか気を利かせてくれたようだ。

 まるでそう言ったホテルのようにボロくはあるが、そっくりそのままの施設があった事から。今日の休憩場所はこのホテルの一室となる。

 

「人間のホテル? って初めて見た。アタシと召喚士みたいな関係だと来るんだよね?」

 

 そうだなと口数少なめにハーピーの質問に答える。ハーピーはそんなあなたの様子を伺うと、少し迷ってからあなたに対してこう言った。

 

「合体して」

『………』

「召喚士と居るのも好きだけど、やっぱり悪魔として役に立ちたいの」

 

 ハーピーもあなたとは出来れば一緒にずっと居たかった。でも、弱い自分では何時か致命的にあなたの邪魔になる。その時に、自分のせいであなたが命を落とす事になれば一生ハーピーは自分の選択を後悔する事になる。

 それがハーピーも分かっていたから、弱い自分が悪いんだと悔しくも、悲しくも思いつつ、あなたの為に一番の選択を選んだのだ。

 

「お願い……アタシに召喚士を殺させないで」

『………』

「大好きだから、それが一番嫌なの……」

 

 敵だった。かつては敵だった。ハーピーもあなたを殺そうとしたし、あなたも最後にはハーピーを殺すつもりで戦った。

 なのに、その時に持っていた武器を振るう痛みよりも、今感じている痛みの方が何倍も辛く、苦しかった。

 

「だから……選んで? アタシを合体に使うのか、それとも……」

『………』 

「アタシの気持ちは、もう話したからさ」

 

『ハーピーを合体に使う』

『……それでもハーピーと……』←

 

『ハーピーを合体に使う』←

『……それでもハーピーと……』

 

『ハーピーを合体に使う』←クリック。

『……それでもハーピーと…』

 

『本当に良いですか?』

『はい』←クリック。

『いいえ』

 

 あなたは重大な決断をした。何方を選んでも失うものはある。けれど自分の天秤に従い、あなたは自分の意思で選択を選んだのだ。

 

「……ありがとう。でも、少し寂しいね」

 

 ハーピーも理屈では分かっている。しかしいざその道が決まれば、寂しさの一つも生まれるのは当然だ。

 ベッドの縁に腰掛け、少し間を空けていた空間を徐々にハーピーから埋めていく。座るとギリギリ肩の上に頭は乗らない。だからあなたの左腕に寄り掛かりながら、ハーピーは瞳を閉じる。

 

「んっ」

 

 ハーピーの方を少し向き、右手でゆっくり、丁寧に髪を梳いていくあなた。このまま穏やかな時間を最後に過ごすのも良い。けれどハーピーは目を開き、

 

「……今だけはアタシの事を愛して欲しいな」

 

 あなたとハーピーの始まりは、男女の関係からだった。ならば最後は今だけでも濃密に、忘れられないような記憶と体験。それを体にも頭の中にも沢山刻んで欲しい。

 そうしたら…あなたもアタシの事を覚えていてくれるから。

 

 

 

 

「んっ、ちゅう、好き、大好き、召喚士……」

 

 ベッドの上にあなたが仰向けに寝転がり、その上にハーピーが乗る。軽い体重は羽のようで。軽いなと呟くと、ハーピーは上機嫌にあなたへと笑い掛けた。

 

「褒めてくれるのが好き……んっ、こうして頭を撫でてくれるのもね」

 

 交じり合う前に、あなたとハーピーはお互いの想いを囁き合い。愛を確かめるように口付け、体を擦り付け合う行為を繰り返した。

 此処だけを切り抜けばまるで想い合う恋人のように、2人はもぞもぞと絡み合う。

 

「ごめんね? 今日は奉仕よりも……んんっ! ……いっぱい繋がってたいの……」

 

 騎乗した状態で、ゆっくりと上からあなたのモノを呑み込んでいく。キツく締め付けてきて、ギュウギュウと包み込むハーピーの中は、彼女の懸命さを現しているようだ。

 

「終わるまで繋がったままで居ようね♡」

 

 チュッ、と頬にキスをしてから、ハーピーは縦に腰を振り始めた。パチュ、パチュと結合部が打ち付け合う度に、淫猥な水音が部屋には響いた。

 

「あっ……! 駄目っ……!」

 

 空いた掌は何方もハーピーの胸を支えて持ち、人差し指で弾くように突起を虐めた。まるで楽器のように、突起を弾く毎にハーピーの口からは甘くて媚びるような声が漏れ出る。

 胸の先からビリビリと甘い電流が流れて来ても、ハーピーは何とか、腰を振るのを止めはしなかった。

 

「〜〜〜〜っ♡♡♡♡」

 

 敢えてあまり我慢はせず、快楽の波が来たら合わせて射精。ドクドクとハーピーの奥には大量のMAG液が注入され、結合部からは溢れた精液がシーツの上を汚したのだ。

 

「んっ……! んっ……! ……♡」

 

 あなたは上半身を起こして、後ろに仰け反りながら震えているハーピーを抱く。抱き締めながら、繋がりながら背中を優しく上から下に撫でてやると、ハーピーはほうっとした恍惚の息を吐く。

 

「──あっ♡ あっ♡ 好き好き♡ 好き好き♡ 召喚士の気持ちいぃぃぃ♡♡♡♡」

 ──ドピュルルル!! ドクドク! ドゥルルル!

 

 ハーピーをうつ伏せにし、背中から伸し掛かり乱暴に腰を使う。荒々しく奥を抉るようなピストンは、ハーピーの思考回路をショートさせ、気持ちいい♡大好き♡と言った単語しか頭に浮かばない。少々HAPPYな状態にさせる。

 

「はっ♡ はっ♡ はっ……♡♡」

 

 休む暇も与えず、ハーピーの腕部分を掴むと、バックからガツンガツンと腰を突き立てる。トン、トン、トントントン!と言ったリズムで何度も腰を振れば、先の快楽が残る体と頭では耐えきれまい。

 

「────」

 

 獣のような声を上げるハーピー。そんなハーピーを犯しているあなたは差し詰め番の牡と言った所か。ハーピーの牡らしく、豪快な腰振りの後に射精しながら腰を突き入れると、ハーピーはこれまでにない痙攣を起こしながら、シーツの上へと頭から倒れるのだった。

 

「ひゃ、ひゃい……♡ もっとほしいです……♡」

 

 ハーピーを持ち上げ、くるりとあなたの方へと向かせる。快楽に蕩けた表情はだらしなく、あなたを見ているようで何処か焦点は合っていない瞳。

 まだまだいけるが、直ぐに続けても良いかと尋ねると、ハーピーはブルリと身震いをし、あなたへと抱き着いて答えとした。

 

「んんっ♡ んちゅ! んんんんっ♡♡♡♡」

 

 正常位。ハーピーの羽根に包まれながら、あなたはハーピーの背中に腕を回しながら、密に密に体を密着させる。

 お互い汗で湿った肌は、くっつくと少し張り付いてから離れる。それを繰り返す。逃さないとでも言いたげなハーピーの両足は、ガッチリとあなたをホールドしている。

 

「──んんんんん♡♡♡♡」

 

 肉棒の先から固体に近い液が放出されても、あなたのピストンは止まらない。絶頂しながらもあなたの激しい責めを味わい、ハーピーは幸福の苦しみを堪能し続けた。

 

「う、うん……いける、と思う」

 

 ハーピーはお尻を上に上げて、穴の中まで見えるような体勢を取る。見るのはあなただけだが、それでも恥ずかしさは変わらない。寧ろあなたに見られるから余計にかもしれないが。

 

(う、うう……恥ずかしい……でも召喚士には、アタシの全部をあげたいし……うう、我慢……!)

 

 指を1本、2本3本と徐々に拡張しながら広げていく。人間のはあなたも知らない。だが悪魔の穴は、人間よりも早く適応するのか、そこそこの速度で拡張は進んでいる。

 4本目、5本目まで到達した指で中の様子を確認。ハーピーがその度、悶えた声を上げるがもう少しなので我慢して欲しい。

 

「は、はい!? 大丈夫ですよ!?」

 

 これなら行けるなと仕入れはしたが、殆ど出番の無いコンドームを1枚取り出す。肉棒の先端からするりと被せ終えると、ハーピーの穴に先端を付ける。

 ビクッと体を跳ねさせるハーピーに、無理はしなくていいぞと声を掛けた。だが、ハーピーはキャラを崩壊させながらもどんと来いと言った口調。

 

「おうっ……♡」

(入っちゃった……!)

 

 ゆっくりハーピーの反応を見つつ、腰を押し進める。急造の拡張だが、激しくしなければ感覚的に大丈夫な筈。

 ハーピーの穴に入れたまま、ハーピーを胡座に乗せるように後ろに倒れて座り込んだ。後ろから抱き締めると、焦っていたハーピーも落ち着いて来たのか、安定した息を吐く。

 

「……幸せだったし楽しかったよ」

 

 動くのには少し時間を置いてから、その間にハーピーは静かに呟く。それ以上の言葉は続かない。しかしあなたが更に強くハーピーを抱き締めた事から、想いは確かに彼女へと伝わっている。その証拠に、あなたからは見えないが、彼女の目を閉じた顔は、とても幸せそうだったから。

 

 

 

 

 

 

「幸せな時間って早いねー。あっという間だったよ」

 

 時間を大幅に過ぎているのは知っていた。だけどこの日だけはこの時間だけは、もう少し。もう少し。ハーピーと共に居たかった。教官には叱られるし罰も受けるだろうが覚悟の上だ。

 ハーピーは殆どそのままだが、あなたは脱ぎ捨てた衣服、装備を着用し、待っていたハーピーへと体を向ける。

 

「んっ。……さよならアタシの召喚士、アタシの大好きだった人!」

「もう、呼んじゃ駄目だからねー!!」

 

 別れの時もあなたには笑顔を見せる。泣き顔ではなく綺麗で可愛い笑顔をあなたに覚えていて欲しいから。

 時間はもう少しある。ハーピーと合わさる悪魔の勧誘。けどそれは駄目だ。迷いがまた生まれるから、ハーピーにもあなたにもだ。

 だからハーピーは最後に目一杯笑う。アタシは後悔してないよ。幸せだったよ。そして大好きだったよ。そんな沢山のありがとうと純粋な想いをあなたに込めて。

 さようなら。召喚士様。

 

 

 

「……時間はとっくに過ぎているけど、良いのかしら?」

「……」

「へぇ、ふーん……」

「……何だホ?」

「いや、別にー」

 

 部屋の前ではデモニホとルサールカが見張りについていた。とっくに時間は大幅オーバー。これはどうなるのかしらとルサールカは思ったが、意外と融通が利く時もあるらしい。

 前の拳骨は水に流してあげましょう。そんな事を考えながら、ルサールカはデモニホとあなたを待ったのだ。

 

 

 

 

 合体用の悪魔は次の日から集めた。あなた、デモニホ、ルサールカ。3人パーティで今日はダンジョンへ。手数は減るが、このパーティでも充分に戦える。勧誘が目的ならば尚更に問題は無い。

 

「……この悪魔なら文句も無いだろう。さっさと済ませろホ」

 

 ハーピーと合わさる悪魔の選定が終わる。条件通り女の悪魔が予測結果に表示される。同じ鳥のような羽根を持つらしい姿なら、ハーピーも不満は無い筈だ。

 周りを確認して来る間にやっておけ。デモニホは告げると姿を消した。大詰め。あなたの意思が問われる局面はすぐ其処に。

 

『合体を開始しますか?』

 

 OK。NO。あるのは2つのアイコンだけ。準備は揃った逃げ場は無い。どれ程苦しくても、あなたはOKのアイコンをタップしなければならない。そう決めたからだ。

 しかし手が震える。息が荒い。まだ疲れていないのに。体が言う事を聞かなかった。

 

「召喚士さん」

 

 ふと、そんなあなたに後ろから柔らかな感触が伝わる。

 ルサールカが後ろから抱き締めているようだ。

 

「私ね。召喚士さんについて来て良かった」

 

 黙るあなたに構わず、ルサールカはギュッとあなたを抱き締め直し、ポツリポツリと言葉を紡いでいく。

 

「強くて、頼りになるし、それにエッチも上手いんだもの」

 

 最後の台詞は、少し冗談めかした風にルサールカは言う。

 

「でもね。1番良かったって、思うのはね……」

「あなたは私達の事を想ってくれる。それが1番素敵よ」

 

 だから、そんな所がハーピーも好きだったんでしょうね。

 

『合体を開始しますか?』

『OK』←

『NO』

 

『合体を開始しますか?』

『OK』←クリック。

『NO』 

 

【合体を開始します……】

【合体成功……妖鳥 コカクチョウが誕生しました】

 

(わたくし)は妖鳥コカクチョウ。コンゴトモヨロシク……」

 

 

 

「ええ。ええ。此処には私とあなたしか居ないわ。誰も気にしなくていいの」

 

【あなたのパーティから妖鳥ハーピーが離脱しました】

【代わりに新たな仲魔として、妖鳥コカクチョウがパーティに合流します】

 

(私からも、さようならハーピー)

 

 短い間だったが、同じ男を想い合った仲だ。何時かはルサールカもその時が来る。先に別れて旅立った仲魔に思いを馳せて。ルサールカは胸の中に蹲る、可愛い人を愛情深く抱き寄せた。

 

(でも……少し妬くくらいは許してよね?)

 

 こんなにもあなたに想われるハーピーへと、少しチクチクした想いを抱えたが、それは心の中だけにして決して外には出さなかった。

 

「もう良いの? 私はまだまだ構わないけど…」

「そう。もう大丈夫なの。……ちょっと残念だわ」

 

 後ろを見れば思う事は沢山ある。けれど、あなたはもう決めたのだ。居なくなったハーピーに誇れるような自分であると。ハーピーと交わした想いは胸に秘め、忘れはしない。

 

【あなたの決意が新たな力を呼び起こす……】

【コマンダースキルが解放された!】

【デビルCO-OPが解放された!】

【あなたはコマンダースキル『突撃指令』を習得した!】

 

 この後、あなたは新たな仲魔コカクチョウと一皮剥けた指揮で快勝を収める。会ったばかりだが、コカクチョウからのあなたへの信頼は高く。拒む事無く二の返事であなたの指示に従った。

 

 戦闘が終わり、あなたがコカクチョウと話している頃。ルサールカはからかうように再びデモニホ教官へと質問をしていた。

 

「新兵は良く泣く。いちいち罰を与えてたら切りが無いホ」

 

 適当に言葉を掛けてルサールカを振り払おうとしたが、調子に乗ったルサールカは、また拳骨を喰らうまでからかう質問を続けたのだった。




コマンダースキル
1戦闘で少しのインターバルを置けば使用できるあなた固有のスキル。

『突撃指令』 1ターンだけ味方の物理、魔法の攻擊力を倍増する。

デビルCO-OP
相手の弱点攻擊、ダウン時に仲魔達と息を合わせた連携攻擊を与える。この作品ではスタンスは関係なく全員で攻擊出来る。なのでパーティの仲魔が多い程、ダメージは増す。人間同士でこのスキルを再現するとペルソナの総攻撃に近くなる。尚、まだ扱えるのはデビルCO-OPのみ。人間同士で総攻撃を発動するにはあなたの経験が足りない。

妖鳥 コカクチョウ
ハーピーの記憶は殆ど無い。しかしハーピーがあなたへと抱いていた想いは受け継がれたようで。あなたへの信頼は最初から強い。ルサールカとあなたの距離が近くて、少しモヤッとする時があるとか。耐性は炎に強く、ハーピーの影響か衝撃にも耐性がある。

使用スキル
アギラオ 火炎 敵単体に中威力ダメージ
マハラギ 火炎 敵全体に小威力ダメージ
火炎ブースタ 自動 自身の火炎魔法を1.25倍にする。
フォッグブレス 弱体 敵全体の命中・回避を大幅に下げる。
ザンマ 衝撃 敵単体に中ダメージ
忠義の励み 自動 自身の獲得経験値を増加させる。

ステータスは大体こんな感じ。ザンマはハーピー要素ですね。

と言う訳で初悪魔合体。理由付けて連れ歩くのも考えたけど、原作寄りにしました。出るとしてもハーピーは別存在か過去の時系列のみになります。悲しいけどメガテンだしね。こっちの方が自然でしょ、多分。

物語は第1章が終わった感じかな?現在は。初級探索者編は人間の仲間とかも集めないと行けないし、もう少し続きます。主人公の人間パーティはどうするか。欲望に忠実、女3人かそれともバランスよく男子1、女性2か。
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