あまねく女の子には馬ちんぽを生やす責務がある 作:宇佐きりん
休憩室を出て、ぱんっぱんっとシャツを張って身なりを整える。
擬牝台を使った後ってのは、汗でぺったり張り付いた服がしわくちゃになってたり変な捩れ方しまくってたりで目も当てられない。
まあその服装の乱れっぷりも擬牝台遣いの荒さを伺わせるみたいだし、こうやって身だしなみ整えるお決まりの仕草をするのも"事後"って感じで嫌いじゃないけど。
ベルトのバックルをカチャカチャ音立てて締めてるのとかさ、使用後の馬ちんぽを想起させるみたいでいいでしょ?
「おまたせー、マキバちゃんっ」
「あれ、マキバ、ゴミ拾い? 偉いじゃん」
身支度済んでから僅かに間をおき、待ち人二人が駅ホームへ続く階段を下りてきた。
最初に喋ったほうがコユル。喋らなければ桃色内巻きカールの淑やかお嬢様。喋ればただのアニメオタク。その可憐な見た目は見抜きの対象にもってこいに思えるが、実際のとこ彼女は人を見ながらシコる側だ。
後から感心半分冷やかし半分の言葉を浴びせてきたのがフーカ。金髪ツインテの童顔でチビ、そのうえ人を煽っては手酷くやり返されるのを好んでいる誘い受けのマゾってんだから、そのメスガキっぷりはもはや堂に入っている。
蹄をコツコツ鳴らして階段を下りる二人の股の間からは、勿論ガッシリとした馬の逸物がぶら下がっている。勃ってる馬ちんぽもいいけども、萎えてる馬ちんぽもまた味わい深い。歩調に合わせて揺れるのだけど、決してぶるんぶるんと派手な揺れは見ず、強い慣性に囚われたようなその様が、竿の身の詰まりの程を、重量を、萎えていてなお衰えない逞しさを、野性味を教えてくれるようで堪らなく好きだった。
下からのアングルだと、そんな非勃起の馬竿がのっそりと、一段一段下りるに従って重たげな揺れを見せる様子をナチュラルに眺められてちょっぴり幸せ。
「いや、たまたま拾っただけ……ってかなんで私が
「マキバが休憩室使ってないわけないでしょ」
「ぐっ……」
事実100%の正論に言葉が詰まる。
コユルならともかく、フーカに見透かされたようなことを言われるのはなんとなく癪だった。
私が手に持っていたのは、射精済みでどっぷりと精液の詰め込まれた使用済みコンドームだった。ホームの工の字型の鉄柱の凹みに合わせるように棄ててあったヤツだ。言うまでもなく、たらふく
精液風船には、まだ
ほかほかとした生暖かさ。
ゴムの中に纏まった精液って触ると弾力とぬくさがちょっと気持ちいい……ってのは置いといて、誰かがシコってこの廃棄物を捨ててったのはついさっきってことらしい。
駅じゃ頻出のゴミだけど、目立ちまくるのでつい拾ってしまった。
「ふふっ、マキバちゃんって時々変なとこ真面目になるよね」
「いや、ほんとっ、違うからっ……」
「マキバってば素直じゃないよねー?」
「私達そこで並んでるから、捨ててくるの待ってるね?」
あーもうっ。
なんでこう、中途半端な善行って人に見られるとこんなに恥ずかしいんだ。
周囲を見渡してゴミ箱を探し、渋々とそちらへ向かう。
燃えるゴミ、燃えないゴミ。ビン・カン・ペットボトル。
その隣に必ず置いてあるのがコンドーム用のゴミ箱だ。
マンションのゴミ捨て場にでも置いてありそうな大型のやつ。蓋に取っ手がついていて、上部をガコンと丸ごと開けられる如何にも業務用と言うか、そんな感じのタイプなのがお決まりであった。小さいゴミ箱じゃすぐに満杯になるし、そもそも捨て口に精液袋がつっかえるからだと思う。
開けると、中には色とりどりの精液ゴム風船が十も二十も積み上げられてどっちゃりとした様相。どれにも、もこもこの精液が射精一回分――約1ガロン程度詰め込まれて口を結わえられ、自重でやや平べったく潰れ広がっている。
ガロンは、専ら私達の射精量を示すのにばっか使われている単位だった。
おおよそ1ガロンが射精一回分。これほど丁度いい単位もない。何なら射精量の平均が1ガロンの定義となったなんて謳う雑学もあるけども、これはさすがに諸説って感じ。
大量のゴム袋の山の上に、どこの誰のとも知れない使用済みゴムをボスっと投げ込む。
反動で、じっとりと蒸れて濃厚な精の匂いが溢れてきた。
熱容量の関係か知らないけど、精液に籠もった精液の熱さってやつは中々霧散してくれない。そんなもんが箱の中に二十も詰め込まれた挙げ句に密閉されてれば、そりゃ蒸れるし熱くもなる。
そんな高温多湿の環境で醸されまくった精液の匂いってのは中々に強烈で、"当たり"の車両に充満する匂いを凌駕するほど。
そんなだから、匂いフェチのやつなんかがゴミ捨ての際に匂い浴びて瞬間的に軽イキしちゃうのもそれほど珍しい光景ではなかった。馬ちんぽが非勃起状態なのに、遺精みたいにどくどくって
特に夏場とか、ゴミ箱に捨てに来たらそんなつもりもなかったのにむっとした精臭に釣られちゃって、蓋開けっ放しのまま顎反らして胡乱な目しながら、足ガクガクのふらふらになるまでその場で立ちシコ始めちゃう子だっているぐらいだ。もはや夏の風物詩と言ってもいい。
だからまあ、ゴム用ゴミ箱の周囲にどろどろの精液が引っ掛かってることは、ままある。
現にいま、私ですら馬ちんぽの付け根のとこがゾクゾク疼いて持ち上がろうとしちゃってるぐらいだし。
とは言え、今は匂いにアテられてコイてる場合じゃない。
蓋を閉じてさっさと二人の元へと戻る。
するとだ。
コユルは妙に申し訳無さそうにしながらおずおずと、フーカはムカつくぐらいニヤニヤしながら、だっぽだぽに中身の詰まった精液ゴム風船を差し出してきやがった。
……二つで何キロあると思ってんだ。
「ご、ごめんね、マキバちゃん……?」
「っくく、マキバのために捨てるもの用意してあげようかなーって?」
「……っんの、早漏どもっ……」
後で絶対わからす。
電車が来るまで後一分といったところで、並んでる人も増え始める。
前に並んでる人のスマホの画面がチラリと映る。盗み見するつもりはなかったけど、見えちゃったものは仕方ない。
流行りのソシャゲだ。動きが激しい、戦う女の子達のゲームなんだけど、キャラごとの馬ちんぽ造形やシコり方の個性にまでこだわってるとかで差別化を果たし、最近頻繁にショート動画が流れてくるようになった。特に馬ちんぽの揺れ方にリアリティあって、確かに物理演算とは比べ物にならないぐらいゾクッとくる再現にはちょっと興味が惹かれたりもした。ちんぽにまでモーションキャプチャ使ってるとか。
デイリーをこなしてると思しきお姉さんは、キャラのちんぽをぼんやりと追いながら、傍目も気にせず自前の竿を手持ち無沙汰に扱いていた。
アンニュイ気味の手慰みついでのオナニーに馬ちんぽはやや気だるげな勃起の仕方をしていて、手の運動に合わせて竿の上部がぶるんぶるんと波打つように揺れる。そりゃ付け根っから先端まで引き硬めた筋肉みたくに気合の入ったちんぽが一番好きだけど、これはこれでって感慨を覚えてしまう艶かしさがそこにはあった。結局馬ちんぽなら何やっててもエロいと思えてしまう自分の節操無さはちょっと自覚している。
コユルが妙に左の方を見てるので視線を追ってみると、隣の乗車口では三人くらいの小学生がキャッキャとはしゃいでいた。
見て、すぐにわかった。
「コユル、さっきあの娘達のことオカズにしたでしょ」
「ふぇっ!? えっ、あ、まあ、そ、その……」
「わっかりやすいなぁ、ほんと」
「うーっ……マキバちゃんだって、するでしょ? ちっちゃい子、可愛いもん。それにあそこの制服、お上品なのに、その下から逞しい馬ちんぽがぶらぶら覗いてるギャップがすっごい良くって……」
「あーあー、ちょっと、勃たせんのは良いけどもう電車来るからね」
さっき
コユルはかなり視姦癖がある上に、筋金入りのロリコンだった。朝のアニメをこよなく愛しているのにも、何割かはそれが理由として入っている。コユルは多分、純粋にアニメを愛してるって言い張るだろうけど。
隣の小学生は、白シャツに紺色の帽子と紺色の吊りスカートといった出で立ち。この駅が最寄りの由緒正しき私立小学校の生徒だった。それが三人、学校帰りの開放感に気が緩んでるのか、弾むような笑顔でおしゃべりに熱中している。
無邪気にじゃれ合う下では、いかにも質よく仕立てられたスカートの裾から馬ちんぽがぼろりと零れ落ちている。そのあどけなさや無邪気な振る舞いとは対極にあるような、赤黒く、成熟した野性味を纏う、身のしっかりとした馬の竿だ。
そういうのが平然と三本、ぶらぶら。
まあ確かに、あのクラシカルとも呼べる装いと馬ちんぽの相性がすこぶる良いことは認める。
最近は取り回しの良さやカジュアルに寄りつつある文化を取り入れて、前側が短くなってるテールスカートで大胆に馬ちんぽを丸出しにするデザインに制服を変えたりする学校もあるけど、やっぱり竿部分がある程度隠れてるほうが唆る。半勃起の時に竿にスカートが乗っかる感じや、勃起深めていく過程でスカートが滑り落ちていくのも醍醐味って感じだし。
……いや、制服で馬ちんぽ着衣露出するのもやっぱり捨てがたいかも。私服でやるのとは違うフォーマルなえっちさがある。それがちっちゃい子なら尚更。うわ、急に悩ましくなってきた。
まあ制服の如何はともかく。
ここで馬ちんぽとの相性について同意でもした日には、ロリの良さについてうんざりするほど語り尽くされることになるので、とりあえずは曖昧にやり過ごすことにした。
ロリをオカズにするのも、別によくあることなんだけどね。
私も『はじめての擬牝台』の切り抜き動画、よく使ってるし。
昔放映してた有名なテレビ番組だ。
幼い子が初めて擬牝台を使う、出会いと体験の微笑ましい様子を撮影したお茶の間向けバラエティ番組。
ただ擬牝台の前にほっぽりだされて何もわかってないのに本能的に馬ちんぽ勃起させはじめて発情してっちゃうから訳わかんなくて泣いちゃう子とか、お母さんに後ろから腰支えてもらいながらバコンバコン腰振るの止められなくなって「お゛?♡ お゛?♡」なんて不思議そうな声上げながら気持ちよくなっちゃってる子とか、擬牝台に夢中になりすぎて一時間以上しがみつきっぱなしでスタッフの人が頑張って引き剥がそうとするのに駄々をこねて馬ちんぽ突き刺したまま全然離れてくれない子とか、そんな感じのバリエーション豊かな初体験が毎週お送りされているそれはそれは素晴らしい番組だった。どれも本当に可愛らしいうえに、すこぶる使える。
一番のお気に入りは、めっちゃ素直で育ちの良い子が擬牝台相手にガッチリ心掴まれちゃってた回だ。最初のインタビューではスタッフ相手にお利口さんな受け答えしてたのに、ひとたび擬牝台に馬ちんぽ突き挿れてからはもう「はぉ゛っ?♡ お゛っ?♡ おぉ゛ぉっ?♡」って持ち前の利発さもふわふわ頭の外のどっかに飛ばしちゃいながらばちこんばちこん可愛く腰振りたくって、しかもピーンって仰け反りながら派手なおめでた精通まで迎えちゃうの。擬牝台初体験でぴったり精通も迎えるのって案外珍しいんだよね。
そこの切り抜きはブックマークにぶち込んであるし、精通の瞬間――何が起きてんのかもわかってないちっちゃな体ながらの精一杯の踏ん張り、初物精液を一生懸命に送り出す為だけの薄っぺたな馬のお尻のぷるぷるとした震えを穴が空くほどガン見して、何度も何度もそこだけ10秒巻き戻ししながらシコってた。びっくりするぐらい
残念なことに最近は性の早熟化が進んだ関係で、ドラマとして成り立つぐらいに情緒の発達してきた年頃の子は大体みんな精通も済んでるし擬牝台童貞も捨てちゃってるとかで、良い撮影対象が見つからず、あえなく番組終了の運びとなったのだ。
その報が出た時コユルはマジ泣きしていた。
「ほらっ、コユル。電車来たから乗るよっ。あの子達も乗るみたいだし、見んのは後でも良いでしょ」
子連れの親みたいなセリフだ。
世話が焼ける。
「あっ、うん……はっ……はっ……♡ ふっ――きゅ、ふ……♡」
結局、乗り込む頃にはコユルの馬ちんぽは完全に臨戦態勢を取り戻し、お腹の前でガッチリと縫い止められたみたいなビン勃ちを晒していた。
なだめるみたいに、コユルは人差し指で長い尿道の膨らみをさすさす。
やっぱコユルが一番堪え性に欠ける。
"あまねく女の子には馬ちんぽを生やす責務がある"
ドアの上の車内モニタにも、やはりこの広告が表示されていた。
次の駅や路線図が見たいのに、長々と広告が続いて肝心の情報が見られないイライラはあるあるだと思うが、その広告がコレではやるせないと言うかなんと言うか。
私達にはみんな生来の馬ちんぽが備わってるわけだけど、逆に言えばこの文言は、さも"馬ちんぽの生えていない女の子がいた"とでも言いたげな文句である。
例えばほら、時々見る創作世界の……なんだっけ、アルファバース? あれに出てくるおまんこしか生殖器がない女の子みたいな。
あまり想像つかない話だ。
馬ちんぽの無い体とか、お腹の中身スッカスカで鳥の体ぐらい軽そうだ。股下を下に引っ張る数キロの重みがないってのも、なんかふわふわして重心が落ち着かなさそうだし。
何より、馬ちんぽの存在こそが生きる楽しみの八割ぐらいを占めているのだ。
シコれない。射精も出来ない。セックスも出来ないし擬牝台も使えない。
睾丸がぐつぐつ精子作って重く張っていく感覚も味わえないし、馬ちんぽ勃たせた時のそわそわ落ち着かなくなる居ても立っても居られない気分も味わえない。
きっと、無味乾燥な体だけが残った感じだ。
さぞつまんない日常なんだろうな。私にはちょっと寂しすぎて耐えられなさそう。
まあそもそも、女の子に馬ちんぽが生えてなかったらどうやって子供作るんだって話なんだけど。
結局は荒唐無稽。
考えるにも値しない妄想だった。
そんな結論を下しながらモニターから視線を落とす。
ドアのガラス部分には"挟み込み注意"のステッカー。
乗車後は一歩下がるか横を向くようにお願いする警告と、馬ちんぽが扉に挟まってるピクトグラムが描かれている。昔、勃起した馬ちんぽが挟み込まれたタイミングで射精したヤツがいるとか、どうでもいい噂が流行ったことがあった。別に探しゃそんなヤツもいるだろうし、どう切り取ったってただの無様な失敗談でしかないのですぐ廃れたけど。
車内を見渡せば、座席にはそれぞれ一箇所空きがある程度の混み具合だった。
これぐらいの乗車率なら、仮に誰かがやらかしたとしても"当たり"の車両になったりはしない。アレはパーソナルスペースが皆無の逃げ場がない密集空間でこそ起こる現象だから。
冷房が少し強くって肌寒い。たらふく擬牝台使った後だから、汗が冷えてそう感じるだけかと思ってたけど、緩くシコって体温めてる子がいたのでそういうわけでもないっぽい。
そんでステッカーの横には、竿の形に型どられた先走りのぬちっとした糸引きと汗の痕跡。電車内でもよく見るちんぽスタンプだ。誰かがドアに馬ちんぽ押し付けてオナってたんだろう。
流石に三つ並びの空席は無さそうだったので私達は自然とドア横のスペースに陣取ることとなった。
なにとなしに横を向くと、椅子に座ってる女の子達のちょっと開かれた足の間からはぼろりとしなだれた馬ちんぽ。長さこそ違えど、皆一様に赤黒くて生々しい獣っぽさを纏うようなやつだ。
全員、だ。
当然生えている。
当然も何も無い。生えてるものは現実に生えてるのだから。
私も、コユルも、フーカも、両親に妹も、駅のホームを行き交う人々の一人一人にスクランブル交差点を歩く一人一人、学校で授業を受ける女子高生から幼稚園児に生まれたての赤ちゃんにだって例外なく生えている。人間とはそういう生き物。
聞けばそれぞれの精通エピソードだって教えてくれるだろう。誰もが迎える現象で、大体微笑ましい話が付いてくるので鉄板トークだった。
人類皆々女の子で、そして女の子には一人の例外もなく馬ちんぽが生えている。馬ちんぽが生えてないものを探し回ったら馬と人間しか残らない。そのぐらいあまねく女の子には馬ちんぽが生えている。
……はぁ、何を考えてるんだか。さっきの変な妄想がまだ燻ってたのかも。
思考を落ち着ける。
椅子に座ってんのは私達に近い方から順に、鞄を体の前に抱えて居眠りしてるロングスカートのお姉さん、さっきの小学生二人――もう一人は前に立ってる――、それから違う学校の高校生二人……
「32……23……25……29……30……」
「まーたやってる。ほんと好きだよね、それ」
フーカが呆れたような視線を送る。
ちびっこいフーカは、両手でつり革に掴まるとぶらぶら背伸びしてるみたいだった。
まあ私もしょうもないことしてるなって思うけど。
数え上げてるのは、見えた人の馬ちんぽのサイズだった。非勃起時の長さだ。
馬ちんぽ好きが高じすぎて日がな眺めまくっていたら、気付けば目測で長さが測れるまでになっていた。
馬鹿みたいって思うでしょ? 私もそう思う。
絶対音感の人が聞こえてきた音に対し無意識に音階を振り当ててしまうのと同じように、わかってしまえばもう頭が勝手に人の馬ちんぽに長さを振ってしまうので、ついつい口ずさんでしまうのだった。
自慢じゃないが、有効数字二桁のレベルでは合ってるはず。
「うわ、あの人40あんじゃん……」
「えっ、うそっ、誰? どこ?」
一転、フーカの喰い付きが急に良くなる。
そのマゾ性のためか、このメスガキは巨根ちんぽに対して非常に目がなかった。
推しの配信者も巨根ばっかだし。この前も推しの馬ちんぽリアル再現1/1スケールの55cmディルド買ったとか言ってたっけか。
「ほら、あそこの空席の前に立ってる、ルーズパンツの人……」
一応小声で伝えると、そっちをまじまじと眺め始めるフーカ。
「わっ、ほんとだ……っ……♡」
「ジロジロ見過ぎだって、フーカ」
馬ちんぽを見られることを厭う人はいないけど、それにしたって露骨すぎるでしょうに。
何を想像してんのか、フーカの馬ちんぽがぐぐぅっと緩慢に持ち上がり始める。長く、自重のある馬ちんぽは、半勃起ぐらいまでの過程ではこうべを垂れたまま付け根の方からゆぅっくりと持ち上がっていくのが常だった。
件の女の人は、その片足側にルーズパンツのだぼ付いた生地越しにすら浮かぶ重苦しい膨らみを作っていた。
生地を突っ張らせたり肉を押し付けたりのそういう窮屈な膨らみじゃなくって、もっと、うっすら輪郭がわかるってぐらいの抱えるような膨らみが、またゆとりを感じてオシャレ。
ズボンでも股の間から馬ちんぽ外出しするのが主流ではある。やっぱ服に収めるには馬ちんぽデカいし、頻繁に勃起もするし射精もしょっちゅうする生活じゃ取り回し悪いし。
それでもオシャレの為にズボンインすんのは覚悟決まってるなぁって感じ。
私にはちょっと真似できないな。ファッションと利便性はトレードオフって、わかってはいるんだけど。
「っ……ふーーっ……♡ ふーーっ……♡」
「フーカ……盛るの、早すぎでしょ……」
コユルと並び、フーカの馬ちんぽまでもがビンっと天井を向ききる。
まあ、巨根に憧れる気持ちは、わかる。
それはフーカとは違う理由ではあるけども。
あのサイズの逸物が股下にぶら下がってるのは、自分の胴体の前にガチりと屹立してる気分ってのはどんなもんなんだろう。
私の股から生えているモノを見下ろす。結構自信あるしまだまだ伸び代はあると思うけど、上背もあるあのお姉さんのサイズには多分敵わない。
今の馬ちんぽに更に数キロ加算した重みを想像する。ずしりと腰に掛かる重りのような感覚。
肉の、臓器の、生殖器の重さ。コレが馬ちんぽなんだと実感させてくれる証。
腰を引き下げるこの重量感こそが、馬ちんぽを生殖器たらしめる重さで、コレが増しでもしたら今まで以上に自分の馬ちんぽの存在意識しちゃって、引き伸ばされてるちんぽの付け根のもっと奥がずくずく疼くの止まんなくなりそう。
身動ぎする度に、揺れる竿。長いから馬ちんぽの先端まで揺れが伝わるまでワンテンポ遅れる。そして、一拍置いてから今度は逆に振り子のように振れた馬ちんぽに、逆に腰が振り回される感覚を覚えるんだ。
きっとそれが、巨根馬ちんぽを携えてる日常の感覚。
「ふーーっ……♡ ん、あれ? あっは♡ マキバぁ、人のこと言っといてあんたも勃っちゃってんじゃん♡ ねぇねぇ♡」
「ぅ……、うっさい……」
実際、フーカの盛りっぷりに呆れてた手前返す言葉もないので気まずくて目を逸らす。
変に妄想を繰り広げてたらいつの間にかガッチリと芯が入り切っていた。
もし巨根だったら、この感覚すらもっと重量感を伴うものになるのだろうか。
もっとぶっとくて巌しい幹。それが鼠径部からぐんと屹立して、今の先っぽよりもっと高いとこまで貫いて勃起せしめて。そんだけデカいくせして、幹から先端に至るまでゴツゴツと、岩肌みたいに、指の沈む隙すら無く固めきっている逞しさ。
想像するだけで……
「ふふっ、結局三人とも勃っちゃったね」
結局、三人が三人とも、ビキッと馬ちんぽをおっ勃てて突っ突きあわせる事になってしまった。
「ほらー、マキバも認めちゃいなってぇ♡ 早漏さんですぐ勃起するよわよわ馬ちんぽなんですって♡」
やっすい挑発。
吊り目で煽るようなお決まりの表情もセットで、フーカが反りたてた馬竿で私のモノを小突いてくる。長めの馬ちんぽとはいえども、背丈の関係で幾らか低い位置にある亀頭がゴツゴツと硬く私の竿を抉ってくる。
硬いちんぽ同士の擦れ合う感覚って、表面同士の擦れ合いに留まらない芯まで響く気持ちよさがある。兜合わせが嫌いなやつなんているわけないけど、それにしたって、フーカの馬ちんぽはほんと、節くれ立ったみたいな硬さしてて竿ズリの気持ちよさが群を抜いている。
全部、構ってもらいたいが為の挑発だってわかってるが、翻ってそれは構ってやらない限り延々と調子に乗り続けることも意味している。
だから一旦、フーカの馬ちんぽをガシッと掴み上げる。石塊でも握ってるみたいな手触り。
「ひゃぁっ♡」
やや乱暴に迫ったおかげか、フーカの顔が喜色でいっぱいになる。
虐めてほしいならそこも隠せとは言ったけど、こうやって期待してる時のコイツの顔、ほんっとに素直で可愛いと思う、むかつくことに。
視界の下で、ゴム越しの鈴口がぐっぱぐっぱと期待いっぱいに蠢いている。弄くり回してってアピール。んっとに、指突っ込んでほじくり回してやりたくなるぐらいだし、実際やったら可愛い声で鳴いてくれんだろうなって思うけど……
「後でたーっぷりしてあげるから、それまで取っときなさい」
「えー……?♡」
車内じゃあんま大したことはできないので、一旦お預け。
しょうがないなぁー、なんてどこから目線なのかわからないこと言いつつ、フーカは若干寂しそうにしながらも諦めてくれた。
こういうとこは妙に聞き分け良いんだよな。
まあ引き際を弁えてると言うか、機敏を読むのが上手いからそうやってメスガキムーブのまま人付き合いできてるってことなのか。
そのバランス感覚、もっと活かせる場所が他にあるでしょうが。