セクハラしてたらメイドハーレムが出来ていた 作:上り坂は下り坂
山を駆け回った翌日。
ハルラに朝フェラで起こされた俺の寝覚めは色んな意味でスッキリ。着替えて朝食を終えて部屋に戻って来て、現在は予定の確認と食休みをしているところだ。
ちなみに今日の予定はジンジャーとリンシャの所にお邪魔して魔法を教えて貰う事。
これを午前の内に行い、午後は自由時間にあてたのだが……いかんせん筋肉痛に見舞われているのでね。
……一昨日よりも痛みは遥かにマシなのだが、セックスのお陰で足腰が鍛えられたんだろうか?
話を戻そう。ジンジャーとリンシャに『サイキック』を教わってから、手に見立てた使い方をちまちまと練習してはいたのだ。だが未だ手を二本用意するので精一杯。やってて思ったのは俺には並列思考が向いてないと言う事。
リンシャのサイキックもジンジャーと比べるとパワータイプらしいし、出力の向上に方向性を切り替える事も視野に入れなくてはな。
自分の将来にも関わる事だ、ソファに腰掛けハルラに淹れて貰った紅茶でリラックスしながら考えていたのだが、そろそろ自室を出る時間だ。
と、その時。突然窓を叩く様な音がした。
……俺の部屋は二階にある筈なのだが。
叩かれたと思しき部屋の窓から見える景色には何も映っておらず、紅茶を淹れてくれていたハルラも俺の袖を摘んですっかり怯えてしまった。
一度ハルラを抱き寄せてから待機を命じ、一人窓を開けに向かう。
自然現象なら良し。気のせいでも良し。人為的ならまだマシ。ただしお化け、てめーだけは駄目だ。せめて魔物であってくれ。
意を決して窓を開け放ち、周囲を確認する俺の目に映ったのは……
「ヴィクトル様ー! リンシャちゃんだよー!」
「ジンジャーですぅ……。そのぅ、本当にごめんなさぃぃ……!」
「………………」
魔女の様に箒に腰掛けて浮遊する二人の姿がそこにあった。
……俺は黙って窓を閉めた。
「ちょっちょちょちょ!! ごめんなさいごめんなさーい! ヴィクトル様ぁー! 開けてよー!」
慌てるリンシャの声にジト目を向ければ、リンシャは直ぐに顔を逸らす。
ジンジャーはしっかりと謝罪を口にするので主導はリンシャ確定。
ジンジャーにだけ手招きをして部屋に招き入れ、窓を閉める。と、流石に焦ってぺこぺこと頭を下げだしたのでリンシャも入れてやる。
「ハルラ、紅茶を二人にも頼む」
「畏まりました〜」
二人の姿を見て安心したのだろう、ハルラがいつも通りの様子に戻った。
……まあ、あいつが気にしないのなら良いだろう。
「取り敢えず二人とも、掛けてくれ。紅茶を飲みながら用件を伺おうじゃないか。……なあ、リンシャ?」
「なんでもするから許してよぉ〜〜!」
=====
「ただの悪戯、と」
「えへっ」
「用件としては、俺に魔法を教えに来た、と」
「はっ、はい……」
肺の空気を出し切る勢いで溜息が漏れる。
「今度からは普通に来てくれ。良いな、リ・ン・シャ」
「はーい。ヴィ・ク・ト・ル・様っ!」
「可愛いから許す」
「えへへっ!」
調子の良い子だ。
今日も波打つライトブラウンの髪が綺麗なリンシャはニコニコと表情筋が柔らかい。
反対に申し訳無さに押し潰されそうな藍色の美しい髪を纏めて前髪で瞳まで隠しているのがジンジャー。
今日も今日とて正反対。見ていて面白いくらいにな。
「ジンジャー? 俺は許すと言った。これ以上ジンジャーが気にする必要は無いよ」
「あっ……はい……。ヴィクトル様……今日も優しぃ、えへぇ……」
俺と身体を重ねたからか、ジンジャーは笑う事が増えた。この調子で華やかな笑顔を見せて欲しい物だ。
そんな穏やかな心持ちで双子メイドを見つめていると、俺の後頭部にぽよんとした感触が当たり、そのまま抱き寄せられて少し身体がのけぞる。その状態でハルラが耳元で囁いてきた。
「ヴィル君、二人ともシたでしょ?」
「……したな。成り行きだったが……」
「むぅ。気付けば同僚が食べられてる……ヴィル君のえっち」
「否定はしない。事実だしな。……だが、俺も無闇矢鱈に手を出してる訳では無いんだ。ただ……」
「ただ?」
「なんか、関わるメイド全員がエロくて」
後頭部に当たる幸せな弾力を堪能しつつ内緒話に応じる。
少し首を後ろに倒すと、それに合わせてたわむやわこいクッションが気持ち良い。
気持ち良すぎてありのまま思った事を口にしてしまったが、まあ間違っては無いので問題は無い。
「私は?」
「一番エロいと言っても過言では無い」
「……えっちな子は、嫌?」
「大好きだが?」
「………………じゃあ、後でいっぱいしてあげる」
嬉しい言葉を囁いてから俺を離し、メイド業務へと戻ったハルラ。彼女の瞳は妖しく光っていた。
「二人でイチャイチャしないでほしーなー? どうせなら私たちも混ぜてほしーなー!」
「リンシャは俺が多くの女性を侍らせた場合、どう思う」
「?? ヴィクトル様の相手を一人で務められるヒトが居るの??」
「それっについては……同感、です……」
リンシャはこてんと首を傾げ、純粋な疑問を。
ジンジャーはリンシャに目をやりながら、深い頷きを。
俺、この二人にそこまでハードなプレイしたっけ……?
二人のマンコを交互に挿れ比べて、中出ししまくって……あれ? 気絶してもハメたのか、俺。
それなら二人でも足りないと思われてるか……って、ああっ!?
「ふふふ二人とも!! 避妊! 魔法は!?」
「あー、今頃気付いたの〜?」
「ふふっ、ヴィクトル様……かわいぃ、です」
「いや、それどころじゃ!?」
思い出してしまった! 俺が……俺が! 二人に避妊魔法を使わせるのを忘れていた事を!!
非常に阿呆な事をした以上、責任は必ず取るが……申し訳無さすぎる!
焦り慌てる俺を他所に、リンシャがジンジャーの手を取って突然立ち上がる。
「ジンジャー行くよ、せーのっ」
そんな掛け声と共に、二人は自らのスカートを託し上げて行く。
ゆっくりするすると上がっていくスカートは二人の綺麗な素足を曝け出して行き、太ももが露出しその付け根まで見えてもさらに上がる。
当たり前の様にTバックの様な下着まで見えて、それでも尚託し上げて行く二人。
下着を超えてさらに上、だいたい臍の下、丁度二人の子宮があった位置にそれはあった。
「避妊の紋章……良かった……。すまん、俺の不注意で……もし孕んでいた場合には必ず報告してくれ。何が何でも幸せにして見せる」
「……もう。そう言う嬉しい事、言っちゃダメだよ!」
「子どもはヴィクトル様が望む時にって、リンシャと決めたん、ですっ」
健気! 嬉しい! と言うか俺の子を孕んでくれると言うのか? 贅沢が過ぎるな、これは。
「……二人こそ、あまり俺が嬉しい事を言ってくれるな。ところで、そろそろスカートをおろして構わないぞ? その……セクシーな下着が見えてしまっているし」
「見せてるんだよー!」
「あっ、あのっ……あうぅ……」
少し頬を染めながらもにこっと微笑むリンシャと、顔を真っ赤にして俯くジンジャー。だが二人ともがスカートを下ろさない。
……ほら、うちのメイドがエロ過ぎるんだ。肉体関係を持たない方が難しいんだよ。
「お二人とも、はしたないですよ。直ぐにスカートを下ろされますよう。ヴィクトル様、発散なさりたい時はハルラをお呼び下さい。お相手仕りますので……」
目の前の絶景に見惚れていると、後ろから冷ややかな声が飛んでくる。
それは真面目メイドモードに入ったハルラの声。少し落とした平坦なトーンから繰り出される堅い言葉使いは非常に威圧感があって背筋が伸びる。
この声には目の前の双子もサッとスカートから手を離し、そそくさとソファに腰掛けた。
最後に俺に向けた声には少し色があったが、怒り半分、色気半分と言った様子。
……リーフは良いが、リンシャとジンジャーは駄目らしい。
いやね、4Pとかね、非常識ってなもんですよ、ええ。きっとね。ハイ。
「うおっほん。早いところ訓練を始めようか……」
「「は、はいっ……」」
俺達はハルラの監視の元、魔法の訓練を始めていく。