※この作品はR-18です。

セクハラしてたらメイドハーレムが出来ていた   作:上り坂は下り坂

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えっち無い! 真面目()な訓練回!


最強メイドと新たな鍛錬

 精通してからと言うもの、爛れた性活を送っている俺だが訓練はちゃんとやっているのだ。

 勉学に関してはあまり強要されないので礼儀作法や一般常識を修めた程度だが、戦闘訓練だけは抜け目無くチェックされるので行っている。

 

 ここ数週間、ジニアとのイチャラブ山駆け訓練と、ジンジャーリンシャとの甘エロ『サイキック』訓練は欠かしていない。

 

 お陰様で、体力と体幹もついてきたのか礼儀作法の際に身体がぶれる事が少なくなり、父上と母上から褒められた。

 魔法に関しては『治癒の輝き』と『クリーン』、そして『身体強化』の練度が目に見えて上がったな。これに関しても褒められてしまった。

 

 …………うん。どれも爛れた性活の賜物っぽいのがな? 引っ掛かるんだよな? ただたま。ただたま。

 

 真面目な話をすると、エロのお陰でモチベーションが保たれている節はある。中出しする度に責任を負いたいと思う様にもなっている。

 それらはきっと俺が思うよりも、訓練に身が入る要因となっているんだと思う。

 

 

 さて、そんなこんなで今日はジニアとの山駆け訓練の日なのだが、早朝枕元にジニアからの置き手紙があった。

 

『今日は武器を振るいましょう。訓練場でお待ちしております。ごちそうさまでした』

 

 との事だ。…………なにを食われた俺は。何を食ったあいつは。

 

 自室に置かれている鏡にて自分の身体を改めると、首筋にキスマークが残されていた。それも三箇所。寝巻きでは隠せない位置にだ。確信犯過ぎる。

 

 キスマークは炎症なので、自らに『治癒の輝き』を振り撒けば自ずと消える。……少し勿体無い気もしたが消しておく事にした。

 

「ウィノです、失礼します……んにゃ、起きてる」

「ん? ああウィノ、ご苦労様」

「ん、頑張ったよ。だからぎゅーしよ?」

「……はいはい。おいで」

 

 どんな簡単な仕事でも、それを終えたら頑張ったと口にして大義名分を得に来るウィノはきっと策士だ。

 そして愛らしいこの子のアピールを無碍に出来る俺では無い。

 

 両手を伸ばしてとたたっと駆け込んでくるウィノを抱きとめる。

 

「今日はぽんぽんするか?」

「ん〜今日はしない。でもヴィクトルさまがしたいなら……いいよ? しよっ」

「いや、ウィノがしたく無いなら俺もしたく無い。お互いが求めるからこそ満たされる物だと思うからな」

「じゃあ、ハルラとジニア様とジンジャーとリンシャはいっつもヴィクトルさま求めてる」

「はははっ! 甘いなウィノ。そこにリーフとヴィーナも追加だ」

 

 そうなんだよな。なんだかんだで全員との関係性がバレてるんだよな。ナニ中にナニしてるかは知らないだろうけど、全員が関係を持っている事を認識した上でイチャイチャしてくれる。有り難いと共に、メイド達の懐の広さに感服させられる思いだ。

 

「ふっ……ヴィクトルさまも甘い。ベルメルもだよ」

 

 うぐっ……痛いところを突いてくるな、こいつめ。

 

 まあ事実としてはそうなのだろうが、なんとも不思議な事にベルメルとはタイミングが恐ろしく合わない。

 俺からお茶に誘ってもベルメルの方の都合がつかなかったり、その逆も然り。一度だけ二人きりにはなれたのだが、その時はお菓子作りにのめり込み過ぎて普通に楽しんでしまった。

 

 なんだかんだで彼女の気持ちに答えを出せず、性処理として頼む事も出来ていない事実が少し苦しい。

 アピールしてもらって置きながら、これでは男として情け無い限りだ。次の機会には全力で時間を捻出しよう……そうしよう。

 

「ともかくだ、もう少ししたら着替えるから、手伝い頼むぞウィノ」

「あいあいさー」

 

 ふにゃっとした敬礼を見せたウィノの頭を撫でてやりながら、俺もこの幸せなひと時を楽しむとしよう。……これでウィノが同い年なのが不思議だな。

 

 

=====

 

 

 あれから雑事を終えて場所は訓練場。

 今日も既に多くの騎士や兵士達が訓練に励んでいる。

 

「おやっ、ヴィクトル様ー! お久しぶりですね! ジニアさんの訓練に遂にへこたれましたかな! はっはっはっは!」

 

 そう声を掛けてきたのは、いつか一緒に訓練場を走った騎士の一人。詰まるところ、俺を置いて逃げ出した薄情者だな。

 

「はっはっはっは! いやなに、流石ジニアと言うべき訓練だった。走るだけなのに筋肉痛の無い日が無いぞ! まあ? 足の速さで貴方達には勝てないがな!」

「「「ほんっっっっとうに申し訳ございましぇええええん!!!!」」」

 

 どうやら残りの二人もこの場に居たらしい。俺の皮肉に反応して即座に飛び出して頭を下げてきた。しかも頭を下げながら喋ったせいか最後は噛んでるし。

 

 まあただのおふざけだ。三人の頭をこつんと叩いておく。

 

「うむ。相応しい罰が降ったな。三人とも訓練に戻れ。俺はここで人を待っているのでな」

「はい!」

「行って!」

「きまーす!」

 

 何とも調子の良い騎士達だ。あれで能力があるのだから最高だ。

 

「おはようございますヴィクトル様、お待たせ致しました。貴方のメイド、ジニアで御座います」

「気配消すのやめてね? はい、おはよう。あとお前……今朝のこと。俺が気付かなかったら面倒になってたのだが?」

「治されたのですか、残念です。キスマークの治し方を知っている事も驚きです」

「……はぁ。俺の事好き過ぎじゃないか?」

「貴方に身も心も貞操も捧げた私に『好き』程度ですか……ふっ。片腹痛う御座いますね」

 

 何で煽られたん俺。好きじゃ収まり切らないと言うのは伝わったけどさ? 悪びれた様子も無いし……まだまだジニアには敵わないな。

 

 俺の吐き出した割り切りのため息を読み取ったジニアが木剣を差し出してくる。仕方無く受け取り、重心を確かめる。

 

「うん、大丈夫そうだ。が、ジニアよ。何で木剣をそんなに抱えているんだ?」

「ヴィクトル様が双子とあんあん、ぱんぱん、と『サイキック』の練習をされている事は私も確認しておりますので」

「理由は分かったけど人目のある所でそう言う事言うのはお願いだからやめてね?」

「つーん。何本までいけますか?」

 

 声に出してつーんとか言うな。嫉妬ね。やきもち焼いてんのね。分かったよ分かりましたよ。

 

「……今の所は後三本」

「畏まりました」

 

 投げて渡された三本の木剣を瞬時に作り出したサイキックの腕で掴み取る。

 サイキックは術者である俺には知覚出来るが、側から見ると何も見えない。つまり三本の木剣は今空中に浮遊している様に見える訳だな。

 

「お見事です。では早速訓練を始めましょう」

「ああ、よろしく頼む」

 

 

*****

 

 

「おい、あれってジニアさんじゃ……」

「もしかしてヴィクトル様……山を乗り越えて此処に来たってのか!?」

「へこたれるどころか認められてんのマジか。……ちょっと俺、今日頑張るわ」

「だな、負けらんねえ。加わりたくはねえけど、気合いだけでも入れておかねえとな」

「いっつも発破貰ってんな俺ら」

 

 今日も今日とてヴィクトルに背中を押された騎士三人が訓練に励む傍ら、ジニアとヴィクトルの訓練が開始された。

 

 まず行われたのは素振り。それも木剣毎に別々に。回数指定は無い。ぶれ無く、芯の通った振りが出来るまで延々と繰り返される究極の訓練だ。

 

 縦に振り下ろす唐竹割りの芯を捉えたら、次は袈裟斬り、次は右からの薙ぎ、次は右からの斬り上げ、真下から真上への斬り上げ…………と全方向からの素振りを行わせるのがジニア流。

 

 これを一周出来る様になる頃には優に一年は経過する予定だ。

 都度山駆けと素振りを入れ替えて行い、山駆けによって満遍無く全身の筋肉を作り、さらに持久力と体幹を。素振りで腹筋や背筋や腰や腕の使い方を染み込ませ、最適な身体の使い方を。

 

 この単純な基礎訓練を徹底して行うからこその地獄。ジニアの訓練についていけない者が多い所以。

 これを越えて身に付けた者はジニア本人以外に居ないと言うのが猛者達の共通認識。

 

 故にヴィクトルを見る者の目はどれも哀愁が漂い、同時に果敢に挑むヴィクトルの姿に奮起させられる。

 現にそこかしこで行われる打ち合い稽古は苛烈になり、気勢が多く飛び交い、熱量が上がっていく。

 

 騎士や兵士のモチベーションはヴィクトルがこの場で剣を振り続ける限り維持されていく事だろう。そう…………普通ならその筈だった。

 

 

*****

 

 

「ふぅ。いやぁなかなかキツイなこれは。一周はしたが、安定して繰り出し続けられるかと言われたら流石に無理だ」

 

 見上げれば太陽は真上。すっかりお昼時だ。

 木剣を振り続けて早五時間。四本の木剣で八種類の振りの芯を捉え終える事が出来た。

 

「信じられません…………有り得ません。何故それ程に太刀筋が整っているのですか?」

「うん? ああ、癖でな。納得するまで終われない性質なんだ。ジニアとの訓練を開始する前も素振り自体はしていたんだが、『会心の一振りを出せないと終われません』と言うルールで素振りをしていたお陰だろう」

「…………暫く休憩致しましょう。運動後、直ぐに食事を取るのは身体に良く有りませんのでまずは休憩を」

「相わかった。ジニアも疲れたろう? 一緒に休もう」

「……はい。貴方と共に」

 

 体力的なヘトヘトでは無いが、筋力的なヘトヘトだ。サイキックの維持に使った魔力も馬鹿にならん。

 双子とのあんあんぱんぱんで魔力総量も上がった様だが、それでも総量の九割は消えた。腕三本を五時間で魔力限界……良い情報ではあるか。

 

「そう言えばこの後はどうするんだ? また素振り八種を四本の木剣で一周するか?」

「……いえ、これは継続に意味があるので。次はそうですね、武器種を変えてみましょうか」

「ムッ! それはあれだな! 面白そうだな!」

「……はい、私もとても面白いです」

 

 槍や弓、短剣、大剣、盾もあるか。どう言った使い方が良いのかは分かりかねるが少年心がムクムクと湧き上がってくる。

 武器を振るだけでも楽しいと言うのに……男心が分かる女、流石ジニアだな。

 

「山駆けに比べたらこの程度屁でも無い! 寧ろご褒美だ!」 

「なるほど」

「…………何を理解した?」

「ご褒美と」

「……ジョークと言うやつだぞ?」

「え??」

「分からない振りやめろ?」

 

 この面白メイドを誰かどうにかしてくれ! まだまだ俺の手に余るぞ!

 

 

 

 先行きが急に不安になったがお昼休憩はちゃんと取った。

 ……休憩が別の意味の休憩も含んでいた事以外はまあ普通に休めたのでは無いかと思う。

 

 という事でね、午後からも張り切っていこう!

 あっジニア、下着は履けよ。垂れるぞ。

 

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