※この作品はR-18です。

セクハラしてたらメイドハーレムが出来ていた   作:上り坂は下り坂

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過ぎた力は己が心が疲弊する

 街に入る際、身元を証明する物がないと言う事で三人の女性が怪しまれたので、ヴィクトル・ヘクトルの名の下に保証を約束し、彼女達を連れて冒険者ギルドへ。

 

 今朝対応してくれた受付嬢は俺たちに気付くと、口元に手を当ててポロポロと涙を流しカウンターを飛び出して冒険者受付の隣にある応接室に案内してくれた。

 

「メノウ……貴方、まさか……」

「ごめんね、リシュー。私……私、穢されちゃった……もう、生きて行けないよ……ごめんね」

 

 救出した一人がリシューという受付嬢の友人だった様だ。

 メノウと呼ばれたその女性はそこそこ腕の立つ人だった様だが、多勢に無勢。不意を突かれて後頭部をやられた後、気付けばもう終わっていたと語った。

 他二人はメノウと呼ばれた女性の冒険者パーティだったそうだ。女三人組で、立身出世を夢見ていただけにその絶望は大きい。

 

「そこの三人、行く当てはどうにかしてやる。だから命を捨てる事だけはやめろ」

「……助けてくれたことには感謝してる、でも、もう女としては無理なの……結婚も何も無理。ゴブリンの種を孕んでいたら……そんなの死んだ方がマシなのよ……」

 

 そう言えば腹部に避妊魔法の模様が無かったな。確か市井には出回って無いんだったか。出生率を減らされても困るし仕方ないが……だがそうか、ゴブリンの子か。

 

「ゴブリンの子種はゴミか?」

「当たり前でしょ……?」

「ゴブリンの種が付いた受精卵もゴミか?」

「なに? なんなの!? 惨めな女を揶揄って楽しいの!?」

「良いから答えろ。ゴブリンによる受精卵はゴミか?」

「……ええ」

「最後に一つ。お前達はいつから犯されていた」

「数えてない……でも、五日ぐらいは、多分……」

 

 なら行けるか。

 

「三人とも、もう一度股を開け。その()()、今ならまだ浄化出来る」

 

 唖然とする三人と、リシュー。

 ハルラとウィノだけは俺に笑いかけていた。どこか誇らしそうに。

 

 

=====

 

 

 あの後、三人の膣肉に出来るだけ深く指を差し込み、同時に腹部から子宮の辺りを手で押し込み『クリーン』を放つ。

 正直確証は無いし、出来るかどうかも分からない。そも受精してるかも分からないのだから気休めだが、それでも三人の顔色は幾分マシになった。

 

「一先ず死ぬな。俺の努力を無に帰す様な事をするな、良いな?」

「…………」

「メノウ、マロン、ミリア、返事をしろ。そして約束しろ。まだ死ぬな。俺がここのゴブリンを殲滅するまでは生きろ」

「「「はい……」」」

「はぁ。リシュー。その三人の面倒を少しの間見ていろ。その間の金はハルラ、適当に渡しておけ。直ぐにまた出るぞ」

「あっあの! 貴方は一体誰なんですか……?」

「誰でも良いだろう。お前の友人を救っただけの男だ」

 

 居ても立っても居られない、と言うのはこう言う事を言うらしい。

 

 あんな綺麗な女を三人も傷モノにするとはおのれゴブリン許せん。他にもおねいさんが囚われているなら恩を着せてお持ち帰りしてやろうか全く……。

 

 本当に全く……。

 

 

 度し難いな。

 

 

 

 俺達はその後も上空からの偵察で開けた広場や哨戒中のゴブリンを追う事で十の集落を見つけ、そして潰した。

 新たに救出した女性は八名。魔物のメスは他にも居たので本当に手当たり次第にメスを捕まえている感じだった。

 

 その八名には、先の三名と同様の処置を施した。

 本来ならそれぞれの膣内の違いをむほーっと楽しむ場面だったが、こんなにも愚息が勃たない事があるとはな。

 

 そしてその八名をギルドとリシューに一時保護してもらった。先に保護した三名は自分と同じ境遇の八人を積極的にフォローし始めていたので、色んな意味で良かったと言える。……砂漠に現れた小さな水溜りの様な、縋り付くしか無い希望なのだろうがな。

 

 その日は十一のゴブリン集落を間引きでは無く殲滅して一日を終えた。

 

 

=====

 

 

 宿に戻ってもえっちをせず、朝起きてもディープキスにとどめて用意を終え、今日も今日とて空から森を見ていく。

 

 森の中部辺りにゴブリン集落はもう無さそうだ。

 なので森の深部にまで足を伸ばして観察を始めると一目瞭然。

 

 木を切り倒されて拓かれた空間が三つ。二つは中規模。一つは大規模な物だ。

 空から探せていたならもっと早く気付けた物を……くそ。

 

「リシューさんによると行方不明の女性冒険者の数は十一で、それ以外に居たとしても深層にまで持ち込むとは考え難いと言われていました」

「それは朗報だな。いちいち救助する為にお前達をゴブリンの視界に晒すのが嫌だったんだ。これで好きなだけ蹂躙出来る」

「ヴィクトルさま、どうするの?」

「見てれば分かる」

 

 高度を上げる。百メートル付近なら弓でも届くことは無いだろう。逆に俺の投擲はその速度を増す。

 

「『アトラス』そして『メガロック』」

 

 巨大過ぎる腕と、その腕に見合う大きさの岩を出現させる。岩の大きさは直径が三メートルは超えるかもしれん。

 流石に重たい……が、しかし。それ故に発生する大規模な破壊力、それをぶつけられたゴブリン集落の未来を思えばやる気も出ると言う物だ。

 

「滅べ……」

 

 巨人の腕が振り下ろされる。

 途轍も無い質量が、途轍も無いエネルギーで持って投げ落とされた。大きい落下物はその動きが遅く見えるなどと言うが、今回に限っては落下では無い。投擲だ。凄まじい速さで飛んでいった巨岩は大地を揺らし、轟音を鳴らして中規模集落のど真ん中へと着弾した。

 

 だが衝突により巨岩自体がその身を粉砕爆発四散させる。

 爆発してなお巨大な岩は多くのゴブリンを巻き込んで集落内を蹂躙していく。

 

「最早爽快感すら感じるなァ……!!」

 

 アトラスは荷物さえ無ければ二本用意出来る。

 巨岩を生み出し、それを投げる。巨岩を投げ、投げ、滅ぼす。

 

 二つの中規模の集落は見るも無惨な姿となり———違うな。見事に綺麗な荒地になったんだ。自然界に戻った。素晴らしいじゃないか。

 

 さて、残る大規模な集落だが……その時、大規模な集落からこちらに向けて何かが飛んできた。

 アトラスで掴んで開くとそこにはそこそこ大きな岩があった。

 

「学習するのは良いが、何の意味も無い。だが、これ以上学ばれても面倒だ、疾く滅すぞ」

 

 俺はアトラスでその岩を投げ返し、高度を五十メートル上げる。

 

 鍛冶屋で買った十本の槍にマナポーションを飲みながら付与を重ね掛けていく。

 内容は『エンハンスタフネス』『エンハンスデュラビリティ』『レジストファイア』『エンチャントエクスプロージョン』。

 タフネスで強靭に、デュラビリティで耐久性を上げ、レジストファイアで耐火性を、エクスプロージョンで大爆発を……この四つの魔法を十本の槍に同時に重ね掛けていく。

 

 その間、やたらでかいゴブリンが顔を出して投擲を行い攻撃を届かせてくるが、左のアトラスで防御を行い、右のアトラスに槍を全て持たせる。

 

「爆発まで、カウントファイブ。フォー。スリー」

 

 スリーで振りかぶる。槍全体が真っ赤に赤熱し始める。

 

 図体のでかいゴブリンが杖の様なものを持つゴブリンに命令を飛ばし透明な障壁を空中に何重も張る姿が見えた。

 

「ツー」

 

 ツーでアトラスの肘を前に出して投擲準備良し。

 

 下では石の盾を構えた強靭な肉体を持つゴブリンがでかいやつを守り始める。

 

「ワン」

 

 ワンでアトラスを全力で動かし、握り込んだ槍の全てを真下に放り投げる。

 

 下ではその光景を多くのゴブリンが見上げており、メスゴブリンも、子どものゴブリンも、老いたゴブリンまでもがこちらを見ていた。

 

「手ェ出したら戦争だろうがよ……なぁ? 相容れないなら滅ぼすしかねえだろう、なァァッッ!!!!」

 

 十本の鈍ら槍はその速度と強度だけで爆発する前に奴らの壁を全て突破し、軌道を幾らか逸らされはしたが、お陰で満遍なく集落を破壊出来ると言うものだ。

 惜しむらくは、一本の槍がキングの胸を偶々貫いて楽に殺していた事だな。

 

 瞬間、十の赤い煌めきが爆ぜる。

 周辺にあった全てのものをその熱量で焼き、衝撃で吹き飛ばし、そのエネルギーで持って破壊の嵐を巻き起こす。

 

 その被害は集落に収まらず、外壁として建てられていた丸太を折って吹き飛ばし、周辺の木々をへし折る。

 爆風が周辺の木々を斜めに倒して、血と肉と骨が至る所に飛び散っていく。

 

 それら破壊の影響は当然上空にも容赦無くやってくる。サイキックでの維持が揺らぎそうになる程の爆風に晒され、ハルラとウィノを抱きしめながら必死で維持を試みる。

 

 俺の鍛え上げた膨大な魔力を回復させながらようやく付与した十本のエクスプロージョンは、どうやらやり過ぎだったらしいが、遺恨を残さないと言う意味では十分な威力だったと思う。

 

 やがて空気が落ち着いた頃、高度を下げた俺はダメ押しにとアトラスで集落を残さず踏み潰していく。

 高位の魔物だろうとゴブリンなぞ食う気にもならん。せめて大地に還れと押し潰し、轢き潰し、跡形も無く全てを消去する。

 

「スッキリしたな…………どうだ二人とも、怖いか? 今なら特別に俺の側から離れる事を許すぞ……?」

「ヴィル君、大丈夫だよ。確かに怖い力だけど、ヴィル君の力なら信じられるし怖くないよ。だからそんな悲しそうな顔しないで……?」

「ヴィクトルさま、ウィノ達を舐めないで? こんなくらいじゃ格好良いとしか思わない。早く子ども欲しいなって思うだけ。だから、ね。泣かなくっていいんだよ」

 

 命の重みなんて知らない。戦争とか、俺が今日どれだけの命を奪ったとか、どうでも良い。

 

 ただ、俺に怖れをなした二人が離れてしまったらどうしようと、それだけが怖しかった。心臓が握りつぶされそうなくらい苦しくて、痛かった。

 

 破壊の限りを尽くした俺の姿は、きっと良いものでは無かったはずだ。

 

 それでも尚、二人は俺を優しく包み込んでくれた。

 

 俺は躊躇いながらも二人の背中に手を回し、少しだけ……ほんの少しだけその胸を借りて涙を流した。

 

 

=====

 

 

 俺達が街に戻ったのは昼過ぎだった。

 一応ゴブリンの素材を探したんだが、どれもこれもがよくわからない何か。岩で粉砕しただけの中規模集落の方から何体かの上位種ゴブリンの死骸を回収して帰るしか出来なかった。

 

 それを出そうと思ったらこれまた応接室に案内される。

 そこには綺麗でボンでキュッでボンなエルフのお姉さんが深いスリットの入ったえちちな服装を身に纏って佇んでいた。

 

「貴方達ね、ゴブリンの殲滅を依頼も受けずに買って出たって言うのは。さっきの地鳴りや地震、凄まじい轟音も貴方達かしら?」

 

 受付嬢のリシューがあわあわしながらこちらを見て来るが、ここまで大きな街でここまで大きな事に発展すると話が面倒だ。懐からヘクトル家の家紋を取り出して謎のえちちエルフお姉さんに見せる。

 

「我が名はヴィクトル。ヘクトル伯爵家が三男だ。訳あって領内の魔物を間引いて回っている。これはその一環に過ぎない。貴方が何処の誰かは知らないが、リシューの様子を見るからにギルドの上役だろう。……ヘクトル家の力が足りず、申し訳ない。多くの女性冒険者を辱める結果となり、また同時に多くの男性冒険者がその命を散らしただろう。申し訳無かった」

「………………はぁ」

「へっ……へくとる、はくしゃく、さんなん、ゔぃくとる??」

 

 俺が頭を下げれば、メイドの二人も揃って頭を下げてくれる。俺の側に居てくれると言うのがそれだけで伝わってきて、謝罪しているのに心が温かくなる。

 

「どうか顔をお上げください、ヴィクトル様。我らは謝りこそすれど、謝られる様な事などありません。話はトリアーナ様より聞き及んでおりました。……まさかこんなにも早く来られているとは思いませんでしたが」

 

 その言葉に頭を上げると、エロフは膝を突いて俺に首を垂れていた。

 スリットが深く捲れており、えちちなパンティが見える……うおぉ……取り繕え俺……。

 

「姉上……そうか。ああっと、そちらも先ずは頭を上げてくれ。先の質問にも答えよう」

 

 エロフさんに手を差し伸べると、微笑んで俺の手を取り少し前屈みになりながら彼女は立ち上がった。

 その際にふかーい谷間が見えて……スリットからスベスベな太ももが……敵として対面したら俺この人に即座に殺されそう。隙だらけで。

 

 ともかく、一先ずはと腰掛けた俺達だが、エロフさんは何故か立ったまま。

 

「申し遅れました。私は冒険者ギルド、ベルト支部、支部長のティアと申します。ヴィクトル様、此度は未曾有の災害を未然に防いで頂き、誠に有難う御座います」

 

 深く礼を取るせいでおぱーい……リーフレベルのおぱーいがぁ……。

 

「先も言ったが俺の事情で間引きをしているだけ。そのついでだ。先の爆発音やら地震やら地鳴りやらも全て俺の起こした事。この街に住む者達に不安や恐怖を伝播させてしまっただろう。悪かったな」

「滅相も御座いません。状況証拠ではあれど、逼迫した状況なのは明明白々。我々は救われた身なれば……」

「ティア殿、先ずは座ってくれ。ゴブリンの素材についても、保護した女性達についても話したいんだ。手短に行こう」

「承りました。リシュー、お前は下がって良い。従者の御二方も座るか退席して頂いても構わないよ」

 

 リシューさんは俺と目が合うと、少し視線を泳がし、しかし直ぐにしっかりとこちらを見て深く頭を下げた。

 

「ヴィクトル様、メノウ達をありがとうございました!」

「リシューも女性達の世話をしてくれただろう? 俺からもありがとう」

「あっは、はい! ……しっ失礼しまぁす!」

 

 お礼を言われたリシューは何やら忙しなく応接室を出て行った。貴族にお礼を言われるってもしかして珍しい事なのかもしれない。もうちょっと横柄にすべきだったか?

 

「ヴィクトル様、私達はどうなさいますか?」

「下がりましょうか?」

 

 正直、下げる意味は見つからない。今二人には俺の側に居て欲しい。だが、トリアーナ姉上との交流があるんだよな……メイドに話せない話がある可能性もある、か?

 

「そうだな、念の為下がっていてくれ。それと出来ればで良いんだが、女性達にうちに来ないかを聞いておいて欲しい。メイド業の話は構わないが、飽くまで意思確認のみで結構だ」

「「畏まりました」」

 

 そうして二人が下がった後、対面に座るエロフ——げふん。ティア支部長はとても嬉しそうにこちらを見つめていた。

 

 理由がわからず怖エロいです。

 

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