セクハラしてたらメイドハーレムが出来ていた 作:上り坂は下り坂
久しぶりの投稿なので前書きにてあらすじ。
成人のパーティと、キング種討伐に加えて性病の治療と言う偉業によって陛下との謁見のために、王都を訪れたヴィクトル達。
しかしヴィクトル以外は王都は乗り気では無く、どうやら他家の間諜が紛れている可能性があるようだ。
ヴィクトルはこれを見事に見抜き、三人のメイドを側付きに命じる。そしてその三人に施されていた契約魔法を解除し、三人を送り込んだ貴族家を聞き出した。
更には出会って二日しか経っていない間者メイドのシャオを早くもデロデロに口説き落としたのだった。
自己肯定感が欠如する程に否定まみれの世界で育ってきたらしいシャオを褒めちぎり、ハメ倒し、膝を笑わせる程に抱き潰してしまった俺はヴィクトル・ヘクトル。
顔が少し良く、息子がちょっと大きく、戦闘の達人に扱かれたお陰で戦闘の達人一歩手前の戦力を有しただけの我が家のメイドが大好きな転生者だ。
間者を一人落としはしたが、まだ二人。ユーラとレインが残っている。
この二人は悲壮感が伺えず、趣味がちょっと面白い癖のあるメイド達だ。契約魔法を解いてやりはしたが、忠誠心が向こうに残っている可能性を完全には否定し切れないので気を抜けない。
本日俺はシャオとのデートを終えて、今日は入浴をしてしまえばあとは就寝するのみ。そしてその入浴に待ち構えているだろうユーラとレインと“仲良くなるべく”、俺は浴場へと歩を進める。
「お待ちしておりました、ヴィクトル様」
「直ぐにお召し物をお脱がせ致しますね……」
深々と頭を下げたモデルのようなスタイルのユーラは湯浴み着の胸元が垂れる事で程良く大きな乳房の先の桜色の突起がチラリズム。普段は三つ編みを二つ垂らしているが、お風呂前と言う事で下ろしているのもありお姉さん度が高い。こやつやりおるわ。
レインは軽く頭を下げると直ぐに仕事に取り掛かる。だがその最中に押し当てられる胸、胸、胸! 未亡人むちむちおっぱいを武器と認識し、それを容赦無くぶつけてくるその意気や良し。
シャオとのセックスで四回は中出しを決めて少しはスッキリした筈だったのに、あっという間に股間に血流が回り切ってしまう。
「あらあら……んふ。私はいつでも大歓迎ですよ。生娘ではありませんので、どうぞご遠慮無く使って頂いて構いませんからね……ふふ」
「あ、わた、しは……うぅ……」
流石の手際で俺を裸にひん剥き、聳り立つ逸物を両手でソフトタッチで撫で摩りながら据え膳宣言をするレイン。出会った当初は陰鬱とした空気を纏っており、今朝も間者バレして控えめな感じだったのだが、何か別に心境の変化があったか?
対してユーラはこれでもかと生娘感を漂わせる。俺の股間に目をやっているので興味はあるのだろう。元々俺と肉体的交流を持つ為にやってきたのだから当然か。
だがユーラは昨夜の入浴にて『時間は有限』や『もっと早く……』などの不穏な発言が見受けられた。これの真意が分からぬうちから深く繋がるのは控えたい。
「レイン? 何か良い事でもあったか? なんだか今朝よりも元気じゃないか」
「んふふ……はい。殿方にこの身を捧げる旨の言葉を連呼し、それを受け止められ、とても可愛がられてしまいましたから……♡」
魔力解しの件か。他人の魔力を受け入れる為の心の隔たりを、声に出して発言させて自己暗示で緩和させる為のものだったのだが……まあ気分が良いなら野暮なことは言わないでおこう。
「お前が喜んでくれているなら俺も嬉しい。だがすまない、先にお前達の身体を触らせてもらうぞ。暗器の有無の検査だ」
「ご随意に……」
「畏まりました」
くすぐったそうにするレインの乳房を湯浴み着越しに揉み、くびれをなぞり、裾を翻して女性器をチラ見。レインの膣は小陰唇のびらびらが花開くように出ており、視姦に興奮しているのか花びらがくぱくぱといやらしく蠢いていた。早くあそこに食べられてみたいものだ。レインに暗器は無かった。
次はユーラ。湯浴み着の上からではあるが、その美しいプロポーションをなぞるのはとても楽しい。ユーラもまた俺の手を嫌がる事は無く、俺はすべすべの肌をなぞり、乳房を手で弄んだ。そして小ぶりだが張りのある尻肉を撫で、ユーラの湯浴み着の裾もまた持ち上げて中を確認。
大きめのクリトリスがまず目につくエッチな性器。薄く開かれた膣穴からは透明な液体がたらりと溢れ出ており、試しに指でそれをすくってみれば、それはとてもねっとりとした粘性を持ち、いやらしい匂いをさせている。レインと同様に今朝の魔力解しが尾を引いているのか。そう言えば暗器は無かったな。
「ユーラ。キス、してもいいか?」
「っ…………か、構いませんっ……!」
おずおずと近付いてきたユーラは俺の胸に手を置くと、目を瞑って顎を持ち上げた。紅潮した頬がとても可愛らしい。
俺は躊躇無くユーラの薄い唇を奪う。その際にぎゅっと強めに抱き締めてやれば、ユーラからも身を預けるようにもたれてくる。唇を離すと潤んだ黒い瞳が色気を携えていた。
公平を期す為に次はレインとキス。俺の女であると言う誤認からか、とても艶かしく唇を重ね、そのふしだらな身体を存分に押し付けてくる。舌を差し出せば円熟した技術でこれでもかと互いの舌が触れ合う。舌と舌をべったりとくっつけたキスに俺のチンポはこれでもかと跳ねていた。
顔を離す頃には互いに少し息が上がっており、隣でそれを見ていたユーラは太ももを擦り合わせているのが見える。
一応検査結果は問題無しとして、魔力解しの思わぬ副作用に幸運を感じつつ、俺達は興奮冷めやらぬままに脱衣所から大浴場へと移動する。
昨日に引き続き洗髪はレインが目の前で巨乳を揺らしながらやってくれるようだ。ユーラも昨日と同様にその身で俺の全身を洗ってくれるらしい。
二人の美女に気持ち良く身体を洗われる……やっぱ最高だなこれ。探り入れるのとか、貴族の情報とか、彼女らの生い立ちだとかを聞くのが野暮に思えてくる。
いや正直に言おう。このまま流されたーい! 今絶対食べれるもん。アンアン喘がせるの余裕だよ! もしかしてだけど、メス堕ち狙う方が簡単なんじゃないの? そう言うことだろう?
……と言う本能を抑え込むのが一流の貴族なんだよ。息子は治らずにビンビン跳ね回ってるが、思考と行動を控える事は出来る筈だ。
「こちらのお世話は……どう致しましょう……」
「俺はお風呂では出来るだけのんびりしたいんだ。だが美しい女性と入るとこうなってしまうらしい。出来ればスルーしてくれ。もちろん、我慢出来なくなったら遠慮無く頼むがな?」
「お世辞でも嬉しいです……♡ お待ちしております、ヴィクトル様」
「私も、お相手を務めるのに抵抗は御座いませんので。はい……いつでも、お気軽にどうぞ」
ぽっと頬を染めるレインと、初心に目を逸らそうとして逸らしきれないユーラ。両方違って両方良い。
髪と身体の泡を流してもらったら、立ち上がるついでに二人の額に感謝の口付けをし、共に湯に浸かる。
両サイドに美人なメイドを侍らせ、その身体を抱き寄せながらの入浴……うーん貴族。兄上がこの光景を見たら「そうだね、今だけは立派な貴族だよ」って褒めてくれるやもしれん。
「なあ、二人とも。どうして間者の役目を引き受けたんだ? 下手を打てば命の危険がある。それ相応の見返りでもあったか?」
ぼーっと天井を見上げながら、左右の女体の感触を味わい、そのまま思った事を口に出す。
暫しの沈黙の後に何かを決心するように、レインは俺の身体へと身を預け、ユーラは俺の腕に縋るように抱き付いた。
「私は、夫を亡くしました……。ケリュオン子爵家に夫婦で仕えてからの事です。昨今は魔物の数が増加してきており、冒険者としての心得があった夫まで戦力として駆り出されたのです。最初は大手を振って帰ってきていました。多くの者が夫を称えていたのを覚えています」
当時の事を思い出しているのか、レインの声色は少し明るかった。
にしても魔物退治に駆り出されるとは。貴族家に仕えた以上、上からの命令はほぼ絶対のものではあるが、相当に優秀な人だったのだろう。ただ敵を倒すだけでは無く、味方を守り、彼の力で大きく魔物の数を減らす、そう言う働きが出来なければ称えられるなんてことはそうは起きない。
愛する夫の活躍だ。妻であるレインにとっても誇らしかったに違いない。……だが、彼女は未亡人となってしまった。
「ある日帰ってこなかったのです。遺体すら無く、遺品もありませんでした。丁度その時、私は身籠っていたのですが、精神的なショックがお腹の子にも災いしたのでしょう。……流産でした」
声が、震えていた。身体も、震えていた。温かい湯でも温めきれない、冷たい悲しみを彼女は色濃く残していた。
なんの足しにもならないだろうが、身を委ねてくれているのだから、俺は腕一本ではあるがレインの身体をもっと強く抱き寄せた。
「それからはあまりどう過ごしていたかは覚えていません……。生きてはいたのですから、沢山の方々に迷惑を掛けて、助けを借りて生活していたのでしょう。そうしてようやく踏ん切り、と言いますか、悲しみはあれど仕事に復帰した頃です。子爵家の御当主様から呼び出され、今回の仕事を聞かされ、お受けしました。厄介払いだったと思います。でも、それで良かった……失敗しても家族の元に行ける。成功したら、恩を返す事も出来る。……損が無かったのです」
とても重たい話であると共に、納得の行く話でもある。
投げやりや自暴自棄とも言えるが、命を賭ける理由としては順当だ。それはつまり、命よりも大切な物をレインが無くしてしまったからなのだろう。
色々と説教出来る事はあるが、掛けてやれる言葉が浮かばん。彼女の辛さを俺は何一つ実体験として味わった事が無いんだ。無責任な事は言えない。
だから、もう少し抱き寄せる。言えないから、身体で寄り添う。
「でも、不思議なんです。ここで働くようになってから、少し前向きになれたんです。このお屋敷で働いている人は、大なり小なり凄惨な過去を持っていて、それでも笑って働いているんです。妻子を亡くされた料理人の方や、両親すら知らない少女が、助け合いながら笑顔で働いているんです。私にとってここは、とても眩しくて……俯いているのが恥ずかしくて……」
……父上。俺じゃ無い。凄いのは俺じゃあありませんでした。貴方です。歴代のヘクトル家当主のお歴々です。彼女の心を救ったのは、我が家の在り方そのものです。
すまないレイン。でも俺は今とても誇らしい。お前のお陰で、俺は我が家をさらに好きになってしまった。
涙をぽたりぽたりと湯にこぼすレインを支える。
より一層、お前を我が家の者にしてやりたくて、彼女の言葉を引き出すべくレインの顔を上げさせて額同士をくっつける。
「俯くのを恥じるなら、俺の目を見ろ。大丈夫だ、お前の涙は美しい。恥じるような事は何も無い。お前は強い。俺が認めるよ。レイン、お前はとても素敵な人だ」
「ヴィクトル、様……」
投げやりになりたい心と、前向きになりたい心、子爵家で引き受けた間者の仕事、たくさんの思いの狭間で苦しんでいたのだろう。
昨日の入浴の際の俺への無理矢理な性奉仕は、仕事と言う側面と投げやりな心が。
今朝方の魔力解しの際の自らの存在を俺へと委ね俺がそれを受け入れるあの行為。これは新たな出会い、新たな男へと目を向ける、ある意味で前向きとも取れる心が。
彼女のメンタルはいまだにグズグズの継ぎ接ぎだらけ。きっとじっくりゆっくりと時間を掛けて行くしかない問題だ。ならば、もっと沢山ウチで働かせてやらないとだよな。
「レイン、明日俺に付き合え。もっとお前と話がしたい」
「は、はい……! ヴィクトル様の、望むままに……」
レインの頭を撫で、心を少し開いてくれた彼女と再度キスをする。レインの唇は少ししょっぱかった。
「次はユーラ、と行きたい所なんだが、湯当たりしそうだな。そろそろ上がるか。ユーラ、この後部屋で話せるか?」
「あ……いえ、ヴィクトル様の時間を取る程の話では御座いませんので……後日で構いません。もう……“遅い”ですから」
……意味深と取るか、ただの時刻の話と取るか。俺が無理を言えば言う事を聞かせる事は出来るだろう。だが、そんな状態で心を開いてくれるかと言われたら、俺は自信を持って答えられない。
また程良い機会を待つとするか……。それと、一つ仕込んで置くか。
俺はユーラとレインの側頭部に手を当て、胸に抱き寄せる。
その際に俺の有り余っている魔力で回復魔法を掛けてやりながら、二人の耳周りに少し細工を施す。
「此処には居ないシャオも含め、全員が何かしらの事情や過去を抱えているのは理解した。俺に出来る事は少ない、だが出来る限り力を貸そう。なんてったって、お前達は俺のメイドだからな。“忘れてくれるなよ”、二人とも」
細工と共に、呪いを込める。
二人を解放してから立ち上がり、脱衣所にて身体を拭かれ、着替える。
「レイン、泣き腫らした目元は癒しておいた。俺は回復魔法と浄化が得意なんだ。明日もその美しい顔を見せてくれよ。ユーラ、お前の話もちゃんと聞く。どんなに下らなかろうと、ちっぽけな事だろうと、俺はお前の事が知りたい。良いな?」
「「はい……!」」
別れ際、そう言葉を掛けて自室へ戻る。
僅かでもはにかんで見せたレインは良い。反対に目を伏せたままだったユーラが少し気がかりだ。
俺はベッドへとダイブし、両の手のひらに現れた契約魔法の証を眺め、目を閉じた。