※この作品はR-18です。

Lily EP3 ~戦慄のエルスタイン~   作:YU-GO

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第九話 ~蘇る記憶と姉との再会~

女スタンド使いによって傷を負い、意識を失った少年の目の前には、二人の女スタンド使いが熾烈なスタンド戦が繰り広げていた。

 

ギア・グラップラー「ドラララララララララララララッ!!!」

 

ギア・ブレイカー「オラオラオラオラオラオラオラオラッ!!!」

 

女スタンド使い「……………」

 

日菜「………………」

 

日菜と女スタンド使いは戦士としての表情をしたまま黙ってスタンド同士の乱打戦を強く見据えている。

 

数秒間の乱打戦の中、先に相手のスタンドの腹部を殴りつけたのは、ギア・グラップラーの方だった。

 

ギア・グラップラー「ドラァァァッ!!!」ドゴォッ!!!!

 

女スタンド使い「ごふっ!!」

 

ギア・グラップラーの攻撃がギア・ブレイカーの腹部に与えた直後、ギア・ブレイカーのカウンターが襲いかかって来た。だが、ギア・グラップラーはそのカウンター攻撃を躱し、ギア・ブレイカーを裏拳でぶちかました。

 

『バキィッ!!!』

 

女スタンド使い「がふっ!!?」

 

日菜「はああああァァァッ!!」

 

女スタンド使い(こ、コイツ…いつの間に覚醒した!?)

 

女スタンド使いは日菜が覚醒している事を気づき、彼女の怒りに満ちた闘気の前に怯んだ。

 

女スタンド使い(覚醒したからって…図に乗るなぁ!!!)

 

女スタンド使いは反撃をするかの如く、ギア・ブレイカーの顔面にストレートパンチをかまそうとした。だが、ギア・グラップラーはその攻撃を瞬時に躱し、怒涛のラッシュをお見舞いした。

 

ギア・グラップラー「ドララララララララララララララララララララララッ!!!!!!」

 

『ドゴドゴドコ!ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!』

 

女スタンド使い「ぐああああッ!!!」

 

ギア・グラップラー「ドラララララララララララララッ!!!ドラァァァッ!!!」

 

『ボッコォォォォォンッ!!!!!』

 

ギア・グラップラーの痛快な一撃により、女スタンド使いは激しく吹き飛ばされ、壁に直撃した。

 

日菜(そう言えば、仮面の様な物を付けていたわね…あのダメージじゃ流石に破壊されて、素顔が見えるはず…!)

 

日菜は女スタンド使いの所に近づき、その隠された顔を見る。やはり仮面は破壊されており、素顔が見えていた。

 

女スタンド使い「はぁ…はぁ…!!」

 

女スタンド使いはダメージを堪えて立ち上がり、日菜は彼女の素顔を見て戦慄が走った。

 

日菜「えっ!?」

 

それは日菜の失ったはず記憶が濁流の如く戻って来た。

 

◇◆◇

 

日菜「………!!?」

 

日菜は気づくと多くの女生徒達が登校する場所で突っ立っていた。

 

日菜「あ、あれ?私、さっき生物兵器工場にいた筈…?」

 

「日菜?どうしたの?」

 

日菜「え?あっ、何でも無いよ!◯◯◯◯◯!!」

 

日菜は彼女よりも身長が高い少女と共にとある学園へ登校していた。周りは日菜と同い年の少女や、身長が低い者や、やや高い者もいた。

 

日菜(ここ…もしかすると…!)

 

日菜は周りをキョロキョロと見回す。

 

「どうしたの?日菜?」

 

日菜と共にいた少女は彼女の事を心配し、日菜は我に帰る。そして、目の前に見えるのは、学園だった。

 

日菜「エクセレント女学園…………はっ!!!」

 

◇◆◇

 

日菜「……………はっ!!」

 

日菜は再び我に帰り、目の前の女スタンド使いが、彼女にとっては大切で、大事な存在である事を知った。

 

日菜「お………お姉…ちゃん………!?」

 

日菜の事を知っている謎の女スタンド使い。その正体は、日菜の姉『橘香奈子』だった。

 

香奈子「ひ、久しぶりね…日菜…ごふっ!!」

 

日菜「お姉ちゃん!!今動いたらダメ!!」

 

日菜は血反吐を吐く香奈子の心配をした。

 

日菜「なんで…なんでお姉ちゃんが黒の国にいるの!?」

 

香奈子「闇の中でアイツらに囚われて…私は改造戦士へと変えられて…!!」

 

『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…』

 

香奈子「………?」

 

日菜「………!!危ないッ!!」

 

日菜は香奈子を抱きかかえると、壁からフリアエが現れ、その後にリリィ達が現れた。

 

ブラッド「ちっ!!手こずらせろやがって!!」

 

イエロー「アンタが余計に力を入れすぎるなのよ!!」

 

ドリータ「お主に言われたくも無いわ!!この脳筋パンサーッ!!」

 

ジャック「おいおい、喧嘩してる場合かって、日菜…?」

 

ジャックは香奈子を抱きかかえている日菜を発見した。

 

ジャック「日菜、無事で良かったな。」

 

ピンク「あ、向こうに負傷者がいるわ!」

 

ジュウピンクは意識を失っている少年の救助をし、リリィは生き絶えたフリアエの死骸を調べていた。

 

ルカ「日菜、その者は…?」

 

日菜「実は…」

 

???「あのフリアエではこれが限界か…」

 

ブルー「誰だ!!」

 

ジュウブルーは声が聞こえた方角を見ると、女剣士がいた。女剣士は高台から飛び降り、華麗に着地した。

 

リリィ「貴方…何者!?」

 

アンナ「私はアンナ。エルスタイン軍の騎士団長にして、エリーゼ様の右腕なる存在。」

 

リリィ達が出会したのは、エルスタイン軍の騎士団長にして、エリーゼの右腕でもある女剣士、『アンナ』が現れた。

 

アンナ「貴様のその実力、見せてもらうぞ。」




橘香菜子
橘日菜の姉。元いた世界であの少年に時間停止状態で犯された時の傷を背負っており、闇の化身がその傷を利用しようと改造され、日菜と同じスタンド使いと化してしまった。

その性格は極めて冷酷で残忍だが、黒の国の忠実は誓うほどの愛国心が強く、彼女の全ては黒の国に捧げるようなってしまっている。

日菜との戦闘でかつての記憶が戻り、妹と再会する。

ギア・ブレイカー
香奈子のスタンド。日菜のスタンド『ギア・グラップラー』とほぼ同じ性能を持っており、その実力はギア・グラップラーと互角に渡り合える程の戦闘力を持つ。
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