アンナの目の前には、サムライそのものと化したリリィと戦霊イリスがいた。彼女の片方は西洋の剣。もう片方の手には霊刀が握られていた。
リリィ「………………。」
リリィは無言のまま二つの刀剣。軽やかに構えた。
アンナ「面白い…だが、戦力はこっちの方が上だッ!!」
アンナは爆発の如くリリィへ突撃し、持っていた剣を大剣へと変えて彼女を叩き斬ろうとした。
リリィ「見えたッ!!」
リリィはアンナの攻撃を流し、疾風の如くアンナを目に見えない連続斬りを繰り出した。
『ズババババババッ!!』
アンナ「がはぁっ!?」
アンナの身体はズバズバに斬られた。
アンナ「な、なんだ…今の攻撃は…!?」
アンナは背後にいるリリィを振り向くと、少しでもオーラが放出している所を確認できた。
アンナ「これが東洋の戦士…サムライ…!!」
リリィ「……………。」
イリスと共に二天一流を放ったのか、無言のままアンナを見ている。その瞳は刀術を極めた戦士の様な眼となっている。
アンナ「この殺気は只者ではないな…!!」
アンナは大剣でリリィを攻撃し、リリィはアンナの攻撃を刀で食い止めた後、激しい剣戟が繰り広げた。
◇◆◇
エリーゼ「霊界の戦霊…なんたる厄介な物よ…。」
エルスタインの女帝エリーゼは、イリスを宿したリリィと、アリシアを宿すアンナとの剣戟を電子モニターからその様子を見ていた。
エリーゼ「じゃが、これは面白い物を送ってくれるとは、中々大した物じゃな…ククク…。」
エリーゼは悪魔の様な笑みを浮かべながらリリィ達が戦っている様子を見据えていた。
◇◆◇
生物兵器「ギ、ギギ…。」
最後の生物兵器を仕留め、死屍累々の生物兵器達の山では、ジャック達がいた。
ジャック「これで殲滅完了だな。」
ブラック「良くやったな。ジャック。」
ジャック「お互い様って事だな。」
ジャックとジュウブラックはフィスト・バンプした。
ガレオン「いやー。疲れたで。ホンマに(汗)。」
ガレオンはやれやれと言わんばかりに軍隊ウルフの死骸にドカッと座った。
ガレオン「それにしても、向こうドンパチドンパチやっとるなぁ。」
ブラッド「あのアンナって言う奴は、今はリリィとの死闘を繰り広げているな。流石に戦闘に乱入出来ねえ…。」
日菜「今の私達は、リリィさんとアンナの死闘を見据える事しか出来ません…!」
バルト/ルカ「………あぁ。」
ジャック達は遠くからリリィとアンナの戦闘を強く見据えていた。
ジャック「リリィ…負けるんじゃねえぞ…!!」
◇◆◇
アンナ/リリィ「はあああァァァッ!!!」
『ガキィィィィィン!!!!』
両者の刀剣がぶつかり合う音が激しく散らし、そのまま鍔迫り合いが起きた。
『ギギ、ギギギ…!!』
アンナ「くっ…なんたる力だ…だが!!」
アンナは競り勝ち、リリィは大きく態勢を崩す。
アンナ「これでとどめだぁぁッ!!!」
リリィ「ッ!!!!」
リリィの眼は青く光り、アンナの攻撃を紙一重に弾き返した。
『ガッキィィィィン!!!』
アンナ「ぐあっ!!」
リリィのパリィカウンターにより、大きく態勢を崩すアンナ。そしてリリィは気を開放し、アンナに奥義『百花繚乱』を繰り出した。
『バシュ!バシュ!!ズバッ!!ズバババッ!!!ズバッ!!バシュッ!!!』
アンナ「ぐあああああっ!!!!!」
疾風の如くアンナを連続で斬り刻むリリィ。二つの刀剣を自在に攻撃する彼女の姿は、正に刀剣術を極めたサムライの様な姿だった。
ジャック「す、すげぇ…まるで『スターバーストストリーム』だ…!!」
バルト「この技…イリスとリリィでしか使えない技の一つだな…。」
◇◆◇
百花繚乱を繰り出したリリィは、そのまま膝を付いた。どうやら今の奥義で限界の様だ。
リリィ「はぁ…はぁ…今の私は…まだ未熟って事ね…!」
イリス「付け焼き刃で済まない…だが、ある程度までは上手く追いつけれた。」
だが、奥義を受けたアンナは、致命傷を負いながらも立ち上がった。
アンナ「随分と派手にやってくれたな…!!」
リリィ達「ッ!!!」
アンナは有り余った力でリリィにとどめを刺そうとした。
その時だった。
「よせ。アンナ。」
リリィ達「ッ!!!!?」
アンナ「エ、エリーゼ様ッ!!?」
リリィ達の上に、電子モニターが映し出し、幼女の様な姿が現れた。
リリィ「あんたが…エリーゼッ!!」
エリーゼ「いかにも。余がエルスタインの女帝エリーゼじゃ。」
電子モニターに映る幼き女帝。その女帝こそ、今リリィ達が敵対しているエルスタインの女帝『エリーゼ』であった。
百花繚乱
リリィがイリスを憑依されている時に発動できる奥義。二つの刀剣から放たれる連続斬りと連続突き。その連撃を受けたら最後、斬撃の牢の中で連続に切り刻まれていくだろう。
次回、脱出ッ!!?