※この作品はR-18です。

Lily EP3 ~戦慄のエルスタイン~   作:YU-GO

21 / 44
第十九話 ~城へ突入~

香奈子を救うべく、ただひたすらに城へ向かって行く日菜と、彼女の後を追ってゆくドリータ。その二人を追うべく、メノウとクラリスは屋根の上を走りながら、二人の後を追っていた。

 

クラリス「お、お兄ちゃん、建物の上での移動…難しいよ…。」

 

メノウ「建物の屋根から飛んで別の屋根へ移動するからな。ゆっくりでも良いから着いてきて。」

 

クラリス「う、うん!!」

 

メノウは軽々と屋根から屋根へ渡っているが、クラリスは立ち止まってから屋根から屋根へ渡りながら、必死にメノウへ着いていく事を精一杯だった。

 

メノウ「日菜の奴…香奈子っていうアンタの姉さんを助ける気持ちはわかるが、勝手に一人で城へ向かうのは余りにも無謀過ぎるだろ…ったく。」

 

クラリス「ドリータさんも日菜お姉ちゃんを追いかけるのも必死だね…(汗)。」

 

◇◆◇

 

ドリータ「日菜ッ!!!」

 

日菜「ドリータさ『ガシッ!!!』ぶへっ!?」

 

日菜はドリータに追いつかれ、ごろんごろんと回転しながらズサーッと立ち止まった。

 

ドリータ「こんのバカタレッ!!一人では無謀じゃろ!!」

 

日菜「お姉ちゃんが叫んでるの!!『助けてッ!!』って!!」

 

ドリータは離そうとする日菜を必死に抵抗している中、メノウとクラリスが屋根から飛び降りて来た。

 

メノウ「日菜、あんたの気持ちは俺にも分かるが、無謀にも一人で突っ込んだら、お陀仏になるぜ。」

 

クラリス「私達もいるよ!ここは私達とみんなで香奈子さんを助けに行こっ!」

 

日菜「………………。」

 

日菜は俯いて、考えた。

 

日菜「…………………分かったわ。」

 

ドリータ「うむ!一人で戦うよりも、仲間と共に戦えば、怖い物は無い!!」

 

ドリータは日菜の肩にバシンと叩いた。

 

日菜「痛ッ!?ちょっとドリータさん!!」

 

メノウ「相変わらずお前は…ん?」

 

クラリス「どうしたの?お兄ちゃん。」

 

メノウ「目の前の奥に誰かがいるぞ?」

 

メノウは指差すと、その奥には人影が見えた。日菜達はその人影をよく見た。

 

ドリータ「だれなんじゃ?アイツは?」

 

日菜「………まさか………!!」

 

日菜は直ぐに理解したのか、誰よりも真っ先に奥にいる人へ突っ走った。

 

ドリータ「こ、これ!!日菜!!!」

 

メノウ「俺達も行くぞ!!」

 

クラリス「うんっ!!」

 

メノウ達も日菜の後を追い始めた。

 

◇◆◇

 

ジャック「これで殲滅の様だな。」

 

ブラック「ブリードモドキにシスターに、魔法少女に巫女など、女性型の兵士や生物兵器がいっぱいいたな…。」

 

ガレオン「人外さんもおったんやけどな。」

 

リリィ達は迫り来るエルスタインの戦力の大半を壊滅していた。カレンがこの戦闘でダメージを負ったみんなを回復していた。

 

バルト「ネクロモーフ…コイツらも黒の国やらに鹵獲された様だな。」

 

ピンク「こんなにグロテスクなモンスターを見たの初めてよ…!」

 

ブルー「ああ、私達が元いた世界とは異なる世界の魔物である事を聞いた事がある。」

 

イエロー「夢に出そうなグロヤバなモンスターよ!!」

 

ジュウソルジャーの女達はネクロモーフの死骸を見て戦慄が走っていた。なにしろ奴らは人の形を整えているものの、異形さが増しており、奴らは殺害よりも死体を増やして数を増やすといったタチ悪い存在である。

 

リリィ「噂では、白の国が奴らが出没した世界を跡形も無く破壊したって、アカシックのニュースで聞いたわ。」

 

ルカ「私にはわからない世界だな…。」

 

ジャック「さて、後は目の前の城だな。あそこにエリーゼっていう奴がいる…!!」

 

リリィ「その様ね。みんな、また何が待ち構えているか、気を張って行くよ!!」

 

一同「応ッ!!!」

 

◇◆◇

 

日菜「あれは…お姉ちゃん!!」

 

人影に向かって走る日菜が目にしたのは、姉の香奈子だった。

 

日菜「お姉ちゃん!!助けに来たよ!!」

 

ドリータ「待て日菜ッ!!其奴に近づくなッ!!」

 

日菜「えっ!?」

 

ドリータは忠告を掛けようとするも時既に遅く、日菜は香奈子らしき人物に掴まれた。

 

日菜「くっ!?は、離してッ!!」

 

香奈子(?)「………………」

 

日菜「お姉ちゃん!!私だよ!!日菜よ!!」

 

香奈子(?)「…………………。」

 

香奈子(?)は無言のまま日菜を見つめていた。

 

日菜「お姉ちゃん…?」

 

香奈子はそのまま不気味な笑みを浮かべ、日菜と共に闇の中へ引き摺り込み始めた。

 

日菜「い、いや!!なんで!?どうして!?」

 

ドリータ「日菜ッ!!」

 

ドリータは間一髪で日菜を掴んだが、引力に負けて日菜と、そして香奈子と共に闇は引き摺り込まれた。

 

闇が3人を引き摺り込んだ後、そのまま闇は消滅した。

 

メノウ「くそっ!!間に合わなかったか!!」

 

クラリス「お、お兄ちゃん!!アレ!!」

 

クラリスが上へ指差し、メノウはクラリスが指差した方角を見た。その上には、エリーゼとアンナがいた。

 

そしてその後にリリィ達がその場所へ辿り着いた。

 

リリィ「エリーゼ…!!」

 

エリーゼ「良くここまで来た様じゃな。お主らの愚かで無謀な勇気は誉めてやろう。」

 

ガレオン「極悪チビ女王のエリーゼ!!今度な何を仕掛ける気やぁ!?」

 

エリーゼ「そうじゃなあ〜取り敢えず、お主らはある所へご案内じゃ!!」

 

エリーゼはそう言うと理不尽にリリィ達を闇へ引き摺り込んだ。

 

バルト「なっ!?」

 

イエロー「ぬおおおおおっ!!根性ッ!!!」

 

ブラック「上がれねぇ!!」

 

リリィ「私達を闇へ引き摺り込んで、どうする気!?」

 

エリーゼ「闇に引き摺り込まれてからの、お楽しみじゃ♪」

 

エリーゼは指を鳴らした時、リリィ達は完全に闇の中へ引き摺り込まれた。

 

エリーゼ「さて、アンナ。それにヴィンス。お主らの出番じゃ。」

 

アンナ/ヴィンス「はっ!!」

 

アンナの隣には、中肉中背の美青年のヴィンスがいた。彼も闇の化身の一人で、元いた世界から派遣された極悪非道の魔剣士で、彼の片目には魔眼が宿っていた。

 

◇◆◇

 

日菜「…………うん?」

 

ドリータ、香奈子と共に闇に引き摺り込まれた日菜は目を覚ますと、そこは放課後の誰もいない教室の中だった。

 

日菜「ここは…エクセレント女学園!?」

 

日菜はここがエクセレント女学園である事を気づき。今の彼女の衣装は戦士としての衣装ではなく、当時のエクセレント女学園の制服を着ていた。

 

日菜「どうして私はここに…?グラップラー、いる?」

 

日菜はギア・グラップラーを具現化する事が出来た。

 

日菜「グラップラーは具現化出来る…それより、外に出ないと。」

 

日菜は外を出ようとした時、放送が鳴った。

 

『橘日菜さん、橘日菜さん。運動場前に来てください。』

 

日菜「………………。」

 

日菜は誰もいない教室を出て、放送通りに運動場前へ向かっていった。




次回、強敵現る。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。