『ジャキィン!!ジャキィン!!ガキィン!!!』
激しい剣戟が鳴り響く魔空間。そこはナイトメア・エリーゼが戦闘の為に生み出された決戦場である。エルスタイン城が見えるが、周囲は荒廃しており、エリーゼの過去や心の傷が皮肉にも再現している。
リリィ/イリス「はあああッ!!」ジャキィンッ!!!
エリーゼ「ふんっ!我が鎧に傷を付けるのは不可能な事よッ!!!」ズバァン!!
リリィ「があっ!!」
ナイトメア・エリーゼが持つソウルエッジがリリィを斬り裂き、ジャックが両剣を双剣形態へと切り替えて連撃で彼女を追い込んでいく。
エリーゼ「無駄だと言っておろう!!」ズドバァァ!!
ジャック「ぐあああっ!!」
ジャックはエリーゼの攻撃を受け、地面にずさりながら体勢を整える。
エリーゼ「くかかかかっ!どうしたソウルキャリバーよ!?久しく復活したのか、あの時の力が発揮しておらんのではないか!?」
イリス『あの時の力…!?』
エリーゼ「………そうか、空っぽのままか。リリィよ、かつてソウルキャリバーには、エリュシオンと呼ばれる意識体が宿っておった。」
リリィ「エリュシオン…?」
エリーゼ「じゃが、今は長話をしてる場合ではないのう…!!」
エリーゼの瞳が殺意に増し、リリィとジャックはそれぞれ戦闘体勢を整え、ジャックの方が真っ先にエリーゼに飛び込んだ。
ジャック「あの手段を選ばねえディストピア思考のクソ野郎かっ!!タチ悪いクソ善意の事を言うんじゃねぇ!!!!」ガキィン!!ガキィン!!ズバッ!!ザシュ!!!
ジャックの怒りに満ちた攻撃がナイトメア・エリーゼを攻撃するが、鎧は全く歯が正す、ただ単に刃の音を散らすだけだった。
エリーゼ「痒いのう!!」ドゴォ!!
ジャック/ガルム「ごおっ!!?」
エリーゼの異形の右腕がジャックを殴りつけた。
リリィ「つ、強い…あれが…ソウルエッジ…!?」
リリィは圧倒的な戦力の差で即座に挫けそうになった。だがリリィはソウルキャリバーの柄を強く握り、エリーゼに突っ込んだ。
リリィ「たああああっ!!」ズバァン!!
エリーゼ「ぬうっ!?」
ソウルキャリバーがエリーゼの鎧に傷一つ付け加えた。
エリーゼ「馬鹿な!?貧弱な霊剣が、我の鎧に傷を付けられるとは…まさか!!」
エリーゼはリリィが持つソウルキャリバーに純白の光が輝いていた。その光は正義や秩序をもとに全人類を支配する為のディストピアな光ではなく、邪悪な闇そのものを打ち払い、人々に希望の光を与える物だった。
エリーゼ「エリュシオンが目覚めたのか!?いや、我が知るエリュシオンとは異なる存在…!!」
イリス『ソウルキャリバーが光ってる…!』
ソウルキャリバー「リリィ…僕を目覚めさせてくれてありがとう…。」
リリィ「ソウルキャリバーが喋った!?」
ソウルキャリバー「僕はエリュシオン。このソウルキャリバーの意識体で、ソウルキャリバーそのものだ。僕はあの時の僕ではなく、君の強い想いによって新たに新生した。」
ジャック「インテリジェンスソード…意思が宿る剣…資料に載っていた通りだ。」
ガルム『眩いぜ…直視したら目がやられちまうぜ…!』
ソウルキャリバーの意識体、エリュシオンはリリィに力を与えた。するとリリィの衣装がソウルキャリバーを持つ戦士に相応しい鎧が纏い、その姿は聖騎士の様な姿となった。
エリーゼ「その姿…ジークフリートに似ておるのう…じゃが!新たに生まれ変わったソウルキャリバーは所詮はなまくら!!なまくらが邪剣であるソウルエッジに敵う事はないわっ!!!」
リリィ「確かに新たに生まれたソウルキャリバーはあの時みたいに力は出ない…けど!!新たに生まれたソウルキャリバーには、お前には知らない力がある!!光は命を壊す事もあるけど、邪悪な闇を打ち払う正義と希望の源でもある!!」
イリス『そうだ…光は命を守り、時には命を壊す…!!』
ジャック「光は純粋だ…その純光が、人々の運命を大きく左右する!」
ガルム『俺もそうだった…あのディレクをぶっ潰す為の希望の光…そして、悪徳の光にして悪を殺す光を…!!』
エリーゼ「むず痒い物よ…じゃが!その光で、闇である我を殺してみろ!!光が闇の前ではどれだけ無力なのか、思い知らせてやろう!!!」
リリィ「いや、私はソウルエッジを壊して見せる…そして、エリーゼを、貴方を助けて見せる!!みんな!行くよッ!!!」
一同「応ッ!!!!!」
リリィの掛け声により、ジャックは戦闘体勢を取り、エリーゼはソウルエッジの力を解放させ、刺々しくも禍々しい姿へと変貌させ、霊剣と邪剣との最終決戦の火蓋が切って幕を開けた。