ずいずいずっころばし ~ 亡くなったと聞かされていた父が生きていた。跡取りとして子作りを迫られる~ 作:青嘴
しとしとと雨が降っている。梅雨の空とは、なんとも冴えない。
「
「ん。何時に?」
「夜明様が時間を作ってくださるならいつまでも待つと」
「じゃあ今すぐにでも。
俺の秘書である弥生に告げてから、俺は傘を差してこちらをチラチラ見ている女性を見る。
彼女で所謂俺のお
寝室へと向かった俺は、羽織を脱いでクローゼットにしまい、令和の世にあってどこの若旦那なんだろうかというような和服をいつでも脱げるよう準備をする。避妊具はない。なにせあちらもこちらも目的は子供だ。心の中では単純にSEX気持ちいいですとしか思ってない俺であるが、少なくとも名目上は。
それから少しして、寝室のドアが開いた。振り返った俺は、ふんわりしたワンピース姿の純香さんを見る。
「脱げる?」
「あっ、は、はい⋯!」
緊張している様子の彼女を見て、つい微笑ましくなった。おどおどしながらワンピースを脱ぎ始めたので、歩み寄って手を貸す。本当は緊張を解くトークなどをした方がいいのかもしれないが、面倒だ。
純香さんを一糸纏わぬ姿にしてから、俺はベッドを示した。
素直にベッドの上に上がった純香さんは、豊満な胸と細いくびれをしている。
まぁ細いと言っても、俺の正妻の
「ぁっ⋯⋯」
気づくと俺は流れるように愛撫を始めていた。恥ずかしそうに純香さんが控えめな声を出している。
ちょっとグッとくる声だった。甘い声に、俺のやる気も高まる。
純香さんの右胸を握るように持ち、もう一方の胸に吸い付く。手で揉みしだきながら、乳頭を甘く噛むと、純香さんの体が跳ねた。
「ああっ、ぁあ!」
じゅるじゅると音を立てて乳首を吸うと、純香さんが声をあげた。演技かな?
少々派手な声だった。
それからボディラインを手でなぞり、太ももの内側を撫でる。
俺は上体を起こしてから、彼女の肉芽を見るべく両手の親指を蕾に添えた。そして押し開くようにして、あらわになった肉芽にふーっと息を吹きかける。
「ひゃっ」
すると心細そうな声がした。今度は演技ではないだろうと俺は笑ってから、舌先でゆっくりとクリトリスを舐める。初めはごく優しく、それから少しずつ強く。
「ぁ、ぁ、ぁ、あ、あ、あ、あああっ、や、ぁ、ひゃっ、んン」
堪えられないというように純香さんが声を出す。見れば瞳は潤み、白い肌は上気していた。
太ももが小刻みに震えている。イきそうなんだろうなぁ。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あああああああっ、あー! んんんぁ、ひゃっ、あー!」
強めに舌先で嬲って俺が絶頂を促すと、ビクンと体を跳ねさせてから、純香さんがイったようだった。
ぐったりとしてしまった彼女を見て、これからが本番なんだけどなぁと考える。
秘所から溢れている愛液を、俺は指で掬った。
そして割れ目を何度かなぞり、ゆっくりと中指の先端を入れる。きついなと思いながら、俺は中を慣らし始めた。中指の根元まで入れて激しく指を動かす頃には、純香さんはまた声をあげるようになっていた。
「あ、ああっ。ぁ⋯⋯あ、あ!」
俺は嬌声を聞きながら、指を二本に増やし、かき混ぜるようにそれを動かす。
そうしてしばらくしてから、俺は指を引き抜き、純香さんの秘所に自分の亀頭をあてがった。
「挿れるぞ」
「は、はい⋯⋯あっ! あ! あああああ! 熱い、っ、ひゃぁ、ぁぁ、熱い」
「痛い?」
「だ、大丈夫です、ぁあ! ゃぁぁァ、あああ! 気持ちいい!」
それは何よりだと思いながら、絡みついてくる彼女の内部を味わう。
俺のを搾り取ろうとするようで、キツキツの中はすごく気持ちがいい。
「動くよ」
「ああああ!」
俺はそこからは容赦なく激しく動いて、自分の側の快楽を優先した。貫いている内に、純香さんが蕩けたような、理性の糸がブツンと切れてしまったような顔になった。刺激が強すぎたのだろう。
事後。
俺は意識を飛ばした純香さんを残してシャワーを浴びに向かった。
浴室で鏡を見る。
黒い目に黒い髪。その辺を歩いていても特に誰かに気にされることはないだろう平凡な顔だ。
性格もいいわけじゃなく、どちらかと言えば悪いかもしれない。
成績普通、運動神経普通。
新卒で入った会社を2ヶ月でやめた。退職代行サービスは神だ。
さて、そんな俺が、なぜ正妻+愛人五人もいる境遇になったのか、である。
昨年、俺の母が亡くなった。俺はずっと父親は亡くなったと聞いていたのだが、生きていた父親に母が今際の際で連絡を取った。それが峰永夕一郎、俺の父親である。五十歳の時に、峰永家で使用人をしていた母と不倫して俺が生まれたそうだ。現在七十半ばの父は、ほぼずっと入院しているが、俺が産まれていたと初めて知り喜んだそうだ。というのは、俺の兄が急逝しており、分家筋にも男子がおらず、代々男子が継ぐと決まっている峰永の家を今後どうしようかと悩んでいたかららしい。
父は俺に言った。
『お前だけが頼りだ。なるべくたくさんの子を作ってくれ』
俺は最初困惑したが、父の病室を出たあと、俺専属の秘書だと名乗って隣に立った弥生から説明を受けた。
美人でセミロングの眼鏡の女性である。
『峰永家の血筋には不思議な力が宿ると言われているのです。中でも男子に。なので時代錯誤のように感じるかもしれませんが、子作りが肝要となってくるのです』
俺には不思議な力がないんだけども⋯⋯と思ったが、俺は別のことを尋ねた。
『俺は種馬になればいいと?』
『次期ご当主にもなっていただきます』
『そういうのって生活費とかって⋯⋯?』
『峰永家には潤沢な資産があります』
と、こうして俺は、SEXしていれば働かなくていい環境を手に入れた。
弥生及び亡くなった兄のお嫁さんだったという由月さん、そして愛人たちと体を重ねる日々だ。
唯一本妻の舞子は⋯⋯初夜の時に『嫌です、来ないで!』と言って部屋から脱走して戻ってこなかったので、俺は向こうが折れるまでは無理にと思って今も寝ていない。
俺がこの峰永家に来たのは、今年の二月だ。それまでの母のことなど色々あった。
そして俺は四月に結婚した。
それを境にして、四月からこの六月現在まで、とにかくSEX三昧だ。
純香さんが今回きたのは、愛人の一人の
なんとも事務的であるが、まぁそんなもんだろう。
その日はその後、俺は複数の寝室を持っているので、別の寝室でお昼寝をして、夜に備えた。