ずいずいずっころばし ~ 亡くなったと聞かされていた父が生きていた。跡取りとして子作りを迫られる~ 作:青嘴
三日月の夜、雨が上がったからか夜空が綺麗に思えた。
夜、部屋に誰を呼ぶかは、基本的には俺に任せられている。
面倒な時⋯⋯というと失礼だが、ダラダラしたい時、俺は舞子が実家から連れてきた侍女の
「弥生、花房を呼んで」
「畏まりました」
弥生に命じてから、俺はベッドに寝転がる。峰永家と同じようにいくつかの特殊能力を宿した血筋というものがあるそうだ。昼間の純香さんや、舞子もそうした家の出身だというが、俺にはさっぱりわからない。
ちなみに花房は、初夜に舞子が逃げ出した際、『私が代わりにお勤めを果たします! 怒りをお納めください!』と名乗りをあげて、別にそこまで怒ってはいなかったが俺は据え膳は食べる方なので、その夜は花房の処女を頂いた。以来の付き合いで、一番気心が知れている。
パッチリとした目をしていて、色素の薄いセミロングの髪をしている。
唇は肉厚だ。胸は大きくもなく小さくもない。手のひらに収まりがいい。
多分平均身長くらいで、普通体型。
万が一花房が妊娠した場合、舞子が後ろ盾になるか引き取る形になるので、花房が俺に抱かれるのは舞子のためでもあるようだ。勿論舞子は俺と花房の関係を知っている。だが別に花房が俺に抱かれる理由なんてなんだっていい。
「失礼致します、花房です」
そこへ花房がやってきた。ドアを閉めた花房を見ながら、俺はベッドから起き上がる。
「咥えてくれる?」
「喜んで!」
俺がベッドに座りなおして下衣をはだけた時、絨毯に膝をついた花房が両手を萎えている俺の陰茎に伸ばした。
そして目を細めて笑ってから唇を開けて、先端を口に含む。そして爪の丸い手を竿の側部に添えると優しく擦り始めた。花房はフェラが上手い。少なくとも俺にとっては。俺好みに仕込んだからだ。
次第に硬くなった俺のモノを、筋に沿って花房が舐める。チロチロとした舌先の感覚は少し焦ったい。
それから再び先端を咥え、唇に力を込めて雁首部分を扱くように刺激する。いい感じだ。
「花房、もっと深く咥えて」
「っ、ぁ、ひゃ、はい⋯⋯っッ」
花房は従順だ。ただ舞子に忠誠を誓っているので、舞子のことに限っては時々うるさい。デートに連れて行ってやれだのという。知ったことではない。俺を嫌がったのは舞子だ。
「っく、出すぞ」
俺は思わず花房の髪を掴み、強引に腰をすすめ、喉の奥に射精した。
はぁっと荒く息をしてから引き抜くと、花房の唇の端から性液が垂れた。
僅かに咳き込み、それ以外は飲み込んだ様子。
「あ、ハ⋯⋯花房の中にもいっぱいください」
「いいけど、今日はテンションが上がってこないんだよ」
「花房に飽きましたか⋯⋯?」
「そういうんじゃなくて、昼もやったし今も出したし。そうだな何か⋯⋯あ」
俺はその時、ベッドサイドにある綿棒に気づいた。
「花房、服を脱いでベッドに上がってくれ」
「はぁ、わかりました」
従順な返事に、俺は頷き返してから、下着は脱いだままだが上の和服を整えた。
「花房、膝を立てて脚はM字な感じに」
「はい」
「いいか? 脚、閉じるなよ」
「? わかりました」
不思議そうな花房を見て、俺はニヤリと笑ってから、彼女の白い太ももに触れる。そして左手で蕾を覆うように撫でてから、密芽を露出させる。露わになったクリトリスを一瞥しつつ、俺は右手に持っている綿棒をそっと花房の繊細な場所へとあてがった。
「ひゃっ!」
クリの上をごく優しい力で突くと、それだけで花房は声を上げる。
続いてクリの周囲を弧を描くようにして動かし、振動させるような手つきでまたダイレクトに刺激した頃には、花房が嬌声をあげながら泣いていた。
「あ、あ、あ、あ、ああああああ、イくっ、い、イっちゃう、あ、あ、あ、あ、ああ、ひゃーっ。や、や、ぁああ、あ、あ、ああ、イくの、イっちゃうの、待ってぇ、あ! イった! やぁ、ひぅ。ン。あ! 待って、待ってまたイく、あ、イっちゃった、う、ぁぁ、またイっ、いやぁぁぁぁああ」
それを見たら俺のテンションが上がってきた。
「気持ちいいか?」
「ひゃっ、ぁ、気持ち良すぎて変になります、ぁあ⋯⋯あああ」
「クリと中、どっちが好きだ?」
「えっ、ぁ⋯⋯中にください」
「嘘はよくないな。どっちも好きなくせに。正直になるまでお仕置きだ」
こうしてこの日は夜通し花房のクリトリスを綿棒で責め立てた。涎を溢しながら焦点の合わない目で震えるようになったのち、花房は意識を飛ばしてしまったので、俺は彼女の体に薄手の布団をかけて別の寝室へと向かい、着替えをもってからシャワーへと向かった。
空が白む時刻になっていた。
もう朝の四時かと考えながら歩いていると、仏壇の間のところに灯りが見えた。
そうだ、今日は俺の兄の月命日である。一度も会ったことはないが、体の弱い人で愛妻家だったらしい。その愛されていた俺の義姉・由月さんは月命日のたびに喪服姿で帯をしめて座っている。髪はウェーブのかかった長い金髪なのだが、この日はまとめている。
いつもはどちらかといえば快活に俺に迫ってくる豊満な肉体の妖艶な美女なのだが、こうしてしっとりとした姿を見ていると⋯⋯ちょっと強引に犯したくなる。
まぁそういう機会は毎月あるのだし、俺はとりあえず部屋に戻って眠ろうと考えた。
どうせ日付が変わって本日もSEX三昧だ。睡眠をとっておかないと体力が持たない。
こうして俺が向かったのは、ここにだけは女を入れない俺専用の寝室だった。
内鍵がついていて隣が正妻の舞子の部屋という作りだ。
本来新婚時は間の壁を撤去してベッドをくっつけて眠る様子だが、最初の夜一度だけ撤去された後からは、俺たちは完全に別の部屋という形で寝ている。
この他に俺は、峰永の邸宅に約十の寝室を与えられている。非常に広い邸宅で、明治の頃に海外から移築されたそうだ。そこに改築などを加え、和室などもある。服装は、当主は和服と決まっているようだ。
「しかし特殊なの力ってなんだろうな?」
俺は寝転びながら呟いた。令和のご時世、怪異・あやかしがこの世に存在すると聞かされても、胡散臭さしかないというのが正直なところである。だが俺の兄は、あやかしの討伐に失敗して亡くなったらしい。父も大怪我をしたのだとか。弥生が言うには、『夜明様は最後のお一人、いなくなっては困りますのでこの厳重な結界を張った街におられれば安全です。街からの外出時も凄腕の護衛がつきます』だそうだ。
街というのは、ある地方都市の一角に存在する広大な峰永家の土地のことだ。コンビニから駅からビルからある程度のものはなんでもある地方都市の一部なのだが、峰永家の土地の部分に限り、結界が構築されているのだという。人間には害はなく見えないそうだ。あやかしや怪異にしか効かないらしい。
まぁ見えないのでないのと同じということだ。外に出られないわけでもないし、俺はあまり気にしていない。
そんなことを考えている内に、俺は睡魔に飲まれた。