(基本的にイズヴァルトがメインで投稿しておりますので。あしからず。)
そして、今。
(西暦2048年。)
このジパングは、『ようかいハンター』たちが遺した魑魅魍魎に実権を握られていた。
かつてのアフリカ系アメリカ人の様にスポーツとセックスにかまけ、実家が太いだけで無能ばかりの東海岸白人裕福層みたいにSNSでバズることしか追い求めなくなった一般のジパング人は、彼等に支配された。
もはやジパングの現在は、世界がうらやむ様なオールナイト強チンポとLOVEマシーンおまんこぐらいしか取柄が無かった。
20年前なら『チー牛』や『肉丼』と言われる様な劣等人種も、バッキバキのずる剥けちんぽやぬるっぬるっの肉厚ジューシー有能膣を淫水焼けさせ、毎日毎日不特定の者達とぐっちゅんぐっちゅんやっていた。
つまり、ジパング人はうんことガキ以外は何も生み出せなくなったのだ。(ごく一部以外は。)
トーキョーはもはや、エスカとアニーが圧倒された、科学と技術と金のにおいがぷんぷんとする都ではなかった。空を飛べなくなっていた。
そしてこの、ひび割れたコンクリートの巨大な墓地の一角である『スミダ』の地に、この地帯を治めている魔物の住処があった。
その魔物というのは『白猫御前』である。
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その魔物が棲みついていたのは、『シンコイワ』をはさんだアラカワの向こうにある、半円形の建物だった。
下半分はコンクリートで固められていたが、上はガラス張りである。
かつては『スミダスポーツ健康センター』と呼ばれる、公的な施設だった。
しかし今の名称は違う。
『スミダにゃんにゃんパーク総司令部』である。
かつてそこにあった水泳施設に朱で塗った社と護摩所、それから、マタタビ栽培ハウスを設けて『白猫御前』は鎮座していた。
その一角にある座布団やら毛布やらを敷き詰めた一画で、何かが丸まって、眠りながら心地よさそうに鳴いていた。
「にゅー」
体長はおおよそ1メートル20センチ。頭に毛に覆われた耳をつけ、長いしっぽが伸びている。
けものかと見えたが、人型だ。
輿までかかる長く白い髪を広げ、幼げな顔立ちの頬に猫のひげのようなものを6本生やしていた。
「むにゃむにゃ……にゅー」
髪の色と同じ襦袢をまとい、裾から尻尾を出して眠っている者こそが、『スミダ』と『エドガワ』を治める『ようかい』、白猫御前であった。
「うにゃうにゃ……」
白猫御前はずっと眠っていた。この『ようかい』は1日に12時間も眠るのだ。
寝がえりをうつと襦袢の裾がはだけた。真っ白い脚の先にあったのは、ふっくらとした割れ目であった。
「うにゃにゃー」
また寝返る。今度は後ろ側がめくれ上がり、小さな白い尻と尾ていに生える尻尾の根っこが顕わになった。
彼女の様な『ようかい』は、チーナ文字で書くと『幼怪』と書く。幼い怪異という意味である。
そもそも、この白猫御前は、『ようかいハンター』の三田二郎の遺児の1人でもあった。母親は半猫半人の怪異、猫又である。
三田はその猫又をとらえて眷属にし、ずっぷしずっぷしと中に出しまくって白猫御前を産ませた。その怪異だが、ニンゲンでいうと11歳ぐらいの少女に見える。
「うにゃにゃ~」
また心地よさそうな声を出しながら白猫御前が寝返る。大きく脚を開いた格好だ。
ふっくらとした割れ目がちょこっとだけ開き、割と出たがりな陰核と薄い陰唇が露わになった。
「ぶっ!!」
白猫御前は眠りながら屁をこいた。にぼしくさいにおいだった。
すんすん、と鼻を鳴らすと口を半開きにして、小さな舌をぺろりと動かして。むにゃむにゃとつぶやく。彼女は小魚ふりかけをかけた銀シャリを食べる夢を見ていた。
「ごちゅーしん! ごちゅーしん!」
そう叫びながら、黒い翼を背中に生やした、袴姿の者達がこの部屋に飛び込んできた。
入って来たのは『ようかい』のつかいっぱしり、烏天狗。
ニンゲンでも怪異でもない中途半端な魔の者である。
「白猫御前様!ぷっぷとおならを鳴らしてばかりいないで起きてください!」
「む~ん。うるさいニャ。なんなんだニャ?」
入って来た烏天狗は2人。それぞれ、つばくろうにどあらりゅうざえもんだ。
男っぽい名前だが女である。まだ12か13になったばかりの娘に見える顔と背である。
とはいえ、この2人は烏天狗の中でも特に出来がいい。
何せ白猫御前が直々に『眷属』として契った者達だからだ。
つばくろうが顔を真っ青にして叫ぶ。
「『むさしまる』と『つばめさんじょう』の消息が途絶えましたっ!」
「うにゃ?」
「御前様が偵察に向かわせた木っ端烏天狗たちですよ!」
「いやいや、それほど木っ端でもないニャー」
『むさしまる』と『つばめさんじょう』はなかなかの手練れだ。
チャンバラフィットネスのジムで汗を絞るのにいそしんでいたところを白猫御前が見つけ、怪異の力を与えて烏天狗にした。
ニンゲンから妖怪もどきにするには少し歳がいきすぎていたが、あの2人なら遅れをとらないはずだ。
大方、負傷した身体を休める為にどこかに身を潜めているのだろうが。
「……誰にやられたかニャ?」
「たぶん、コイワのほうに現れたという謎の妖怪にかと」
「御前様。ひとまずは私と、どあらりゅうざえもんをコイワへお遣わしください!」
「ふーにゅ……」
白猫御前は腕を組んであぐらをかく。
あの2人が援軍を呼ぶ隙も与えずにやっつける奴なら、相当な手練れだろう。そう考えた。
「うんにゃ。お前たちだけじゃだめだニャー」
白猫御前は2人にこう命じた。
『エドガワ』と『スミダ』で今動ける烏天狗をありったけ集め、コイワに向かわせろと。