若者たちの陰茎が、次第に勃起しはじめた。
DSとミレイユはわかっている。
エスカが尻から捻った大便から漂う匂いに、強烈な催淫の力が備わっていたからだ。
しかも悪臭ではなく、甘い水菓子のようなにおいで、人に不快感は全く覚えさせなかった。
糞の周囲に蝿が誘われた様に、惹きつける力があった。
大便にはすでに蝿がたかり出し、その表面を嬉しそうに飛び回っているが、エスカに向ける彼らもまた同じようなものだった。
「『ようかい』、ほら、おれらのちんぽをどうにかしてくれないのかよ?」
淫魔の美少女に呼びかけた若者は、亀頭の先を指ではじいて、どれだけ硬くなっているのかを示してみせた。
他の若者も淫らに笑い、勃起した己のものを握りしめる。
皆の陰茎は血が集まって高々と勃起し、大量の我慢汁を垂らしていた。
話とはまるで違うでっかい勃起に目を向けていたダフネは、目を細めて口を半開きにしているエスカの尻をつついた。
「エスカちゃん。これ、遠慮なく『なかよしこよし』をやってもらってええもんずらか?」
「あ? え? えーと、えーと……」
エスカは欲情しながらも戸惑っていた。
記憶にある『じぱんぐ』の民は、もう少し奥ゆかしかったはずだ。
人通りが多い街中でちんぽを丸出しにすることや、おまんこを誘うときに段階をすっ飛ばして、「やらせろ」と直接的に言ってくることは無かった。
「おい、『ようかい』のくせにやらせてくれないのかよ?」
「そこの褐色肌の『とんがり耳』も、すじ丸出しの誘っている格好だってのに、見せるだけで終わるのか?」
彼らの言葉がダフネにはわからぬ。
もちろん、DSもミレイユもだ。
彼らの充分にでかいちんぽを見つめて舌なめずりをしながら、ミレイユは彼らの言葉の翻訳をエスカに求めた。
「そ、そうだったでチュウ……えいっ」
エスカが念じ、翻訳術式を3人のエルフにかけた。
やたらとねちっこい声の響きが、何を意味するのかがわかった。
つまりはここでやりたい。
それは願ったりかなったりずら、とダフネは左足を上げて抱えた。
「ほれほれ。おらのまんこはすっかり仕上がっておるずらよ?」
脚を抱えてI字に立つダフネに、男たちは歓喜の声をあげた。
ざっくりと割れたズボンの真ん中にのぞく、ダフネの幼い女性器と尻穴がはっきりと見えたからだ。
広げられて丸見えになった陰唇は、彼女が言う通りにとろりとした蜜が垂れていた。
褐色の肌よりも色素が濃い肛門もまた、男たちの目を楽しませた。
欲情を掻き立てられ、我慢がしきれなくなった1人の男がダフネを抱き上げた。
「やる気じゃねえか! 今更拒むなよ!」
「おらはぜんぜん拒んでねえずら。おめえが満足し切るまで、なかよしこよし、するずらよ♡」
「何いってんだかわかんねえが、出し切るまでぶちこんでいいぞみたいなことはわかるぜ! おらっ! ぶちこむからな!」
男はI字に立つダフネの小さな女陰に、そそり立つ己のものをぶち込んだ。
「おおっ♡ でっかいのが押し込んでくるずら♡」
ダフネはあまりの快楽に気が緩んで、脚がさがってしまった。
エルフの膣もサキュバスほどではないが、快感を得やすい。
子どもの時分でも、小さな砦を丸焼きにするような魔法が使える魔法戦士でもあるが、性の快感に浸るとサキュバス並にみっともなくなる。
「うああ……♡ そのままじっとして欲しいずら♡」
ダフネの小さな口からため息が出た。
奥まで進んだ陰茎はとてつもなく硬く、なんともいえぬ圧迫感を膣全体にもたらしてくれたからだ。
性交の感激は、相手の男も同じように享けていた。
「おおっ! 『ようかい』のおまんこはたまんねえっ!」
思わず叫んでしまう。
とても締め付けが強くて、けれどもしっかりと奥まで受け入れてくれるからだ。
「動かすぞ! いいか!」
「おら、ごしごしやられるのがだいすきずらよ♡」
「何行っているのかわかんねえよ! おらっ、イキ狂えよ人外!」
男はダフネを抱えて腰を動かし始めた。
褐色エルフの童女は空を見上げて嬉しそうにあえいだ。
その様子を見たエスカはますます、サキュバスの『推し活』を今すぐここでしたくなった。
淫魔の推しといえば、ちんちんのことにほかならない。
「な、なんかよくわからないけど、あ、あてもお願いしたいでチュウ!」
エスカはおもむろに服を脱ぎ、丸めてミレイユに手渡した。
ダフネとあまり変わらぬ背丈の、まるで子どもという身体つきに、大きな饅頭の様に膨らんだ乳房が乗っかっていた。
ぷるんと揺れ、景気よく弾むその様子に、取り囲んでいた男たちは歓喜した。
「この『ようかい』、ガキ巨乳タイプだぜ!」
「吸い付きたくなる乳首をしてんなあ、おい!」
「舐めるのはだめだぞ。ちんぽをこすりつけるだけにしろ! 『チチデカようかい』! 相手しろ!」
「はあいでチュウ♡」
たくさんの『推し』に取り囲まれたエスカは、意志薄弱モードに入っていた。
『推し』たちが、あまい匂いを放つ乳房をこすり始めた。
エスカのおっぱいは肌も中身も柔らかく、押し付けるとその部分が深々とへこむ。
さするとすべりがとても良い。
思わず、先走り汁が出てしまい、それを肌になすりつけてしまった。
エスカもまた、男臭い酸っぱいにおいに脳髄をやられ、搾精魔の本能に理性を乗っ取られてしまった。
まんこからサキュバス汁を垂らしながら、『推し』たちを掴むと、小さな指で亀頭をくすぐり、雁にやんわりとした刺激を与える。
たったそれだけなのに、弄ばれた2人の男は尿道からせりあがってくるものを感じ取って、エスカに向けて叫んだ。
「その手を止めてくれ!」
「も、もう出ちまいそうだ!」
他のちんぽにおっぱいをくすぐられながら、エスカはちんぽの先の向きを、大きく開いた口に向けた。
「たーんと出してくださいでチュウ♡」
柔らかく小さな手にこすられた亀頭が震え、陰茎の裏側が大きく脈を打った。
「おおっ!」
「で、でたあっ!」
二本の陰茎からいきおいよく精液が飛び出した。
それをエスカは大きく開けた口に飛び込ませたが、出た量があまりにも多く、受けきれずに口元と胸にこぼれてしまった。
ねばっこく、青臭い液体が小さな身体にかかったのを見て、男たちはますます欲情を催してしまった。
「まだだ。まだ終わらないからな!」
「『ようかい』! 俺達全員のをお前ともう1人にたっぷりと注ぎ込んでやるからな! ほら、さっさと股を開けよ!」
「……仕方がないでチュウね♡」
エスカは脚を大きく広げる。
うち1人が彼女を抱き上げて勃起をそこにぶち込んだ。
「おふっ♡」
充分に濡れたそこの中で、ピストン運動が始まる。
一方のダフネは、相手の挿入が激しくなって、よがり声をあげていた。
小さな体を大きな肉棒に突き動かされ、うっとりとした様子の目つきを相手の男に向けていた。
「もう、そろそろだ!」
「おら、中でだされるの、だいすきずら!」
「何行っているのかわかんねえよ、『ようかい』! でも俺は忖度しねえからな! うおっ、孕めっ!」
男は思い切り腰を突き上げる。
ダフネが歓喜の声を漏らしながら、種汁を中に流し込む、陰茎の脈動を感じ取っていた。
「ふう……もう一発してもらってええずらか?」
ダフネは股をくねっとさせて、中に入っている相手の陰茎に刺激を与えた。
ぬるぬるとしたエルフの幼い膣に亀頭を刺激され、相手の男も興奮を緩めなかった。
「こいつ、なかなかスケベなタイプだな……少々きついがかわいいし、もう1回ぐらい出したいからやってやるか」
またも相手の男は、ダフネの股をほじくりだす。
あまりにも激しく、彼女の割れ目からこの男が放った精液が地面にこぼれてしまった。
その様子をミレイユが物欲しそうに眺めていると、DSがそれをたしなめた。
「ダフネたちの後にしろ。それまでは、俺達は見守るだけにしたほうがいい」
「……そうだな。しかし楽しそうだ。まったくもって羨ましい。今すぐ仲間に入れてもらいたいものだが!」
「憤るなよ、姉さん。その2人の面倒を見ていてくれ。俺は少し、あたりを探ってくる」
ミレイユがうなずいてよろしくと告げると、DSは指で印を切り、風の魔法を発動させて浮かび上がった。
周辺を探索するのならば、空からうかがったほうが早い。
彼の何気ない魔法は自分たちに目を向ける人々の注目を浴びたが、彼は気にしなかった。
□ □ □ □ □
500メートルほどあがった空から見る『コイワ』の街は、まことに驚くべきものだった。
雑然としすぎていた、どころではない。
この街は、街路と路地が組み合わさった巨大迷宮だ。
(どこまで続いているのだ、この街は?)
『ショーワ通り』から南東に目を向けると大きな川が流れているが、川向うにも街が広がっている。
(あの川の向こうも、『トーキョー』なのか?)
しかも河を越え、街の上にかかる大きな橋のようなものが、南側に向けて延々と続いていた。
それが『はいうぇい』と呼ばれる高速道だということを、DSは知らない。
ただあの果てしれない地上橋の上では、この世界の風の精霊たちが汚いガスにまみれながら、喜びの叫びをあげ、猛っているだけはわかった。
それからゆっくりと、時計回りにくるりとまわる。
巨大な湊と大きな海を目にする。
しかし、その海の色彩は、カントニア大陸のどの海にも比べて、土色に淀んでいた。
かすかに漂ってくる潮風も、硫黄のようなにおいがあった。
(海の精霊どもは不満そうだ。この海はどうやら……汚穢が満ちているみたいだ。)
毒の海。エスカが評していた『魔都』にふさわしい。
闇属性のエルフであり、その力で悪を除す、『除悪の戦士』たるこの男の中に、破壊の衝動がわずかながら怒り出した。
「そして……こんなにも晴れているのに空はなぜ、紫がかっているのだ!」
この『トーキョー』の空は、淀んで汚れた紫色の大気を薄っすらと覆っていた。
様々な悪と戦ってきた魔の戦士である彼にはわかる。
この街には、巨大な悪が潜んでいるはずだ。
もはや『エルフィーリズム』の取材旅行をやるレベルではない。
(俺は、この『魔都』を討伐する為に呼び寄せられたのか!)
果てしなく広がる『トーキョー』は、鉄と石の魔物の様だった。
特に、大きな川を挟んだ西南西にある銀色の尖塔が禍々しかった。
634メートルにも及ぶ高さのあの塔は、この都市がそそり立たせる陰茎のようだった。
その奥にもう1本、なんか赤っぽい色をした鉄塔みたいなものが見えたが、あれには心を動かされなかった。
「……しかし、わからん!」
DSが怒鳴ったのは、悪を倒すことについてではなかった。
『エルフィーリズム』の新規イベントのロケを、どこですればいいのかがわからない。
「ただただ広い! キファニアが言っていた『みっどたうん』や『あくあてくすせんたー』は、一体どこにあるのだ!」
その場所はエスカが知っているはずだ。
しかし彼女に念話を送ったところ、皆の前で下の口でのちんぽの踊り食いの真っ最中だった。
いくら呼びかけても、アホみたいな喘ぎ声しか聞こえない。
「あへ♡ ひゃへ♡ はへへ♡」
これでは何もわからない。
ただでさえ、この世界に来たばかりなのに。
(うむう……所詮は淫魔か。あんな下等で低俗な魔族を道案内にするなど、愚劣そのものであったか。)
今は識ることを諦めるしか無かった。
となれば取材の足しにしようと、かばんの中にある『たぶれっとぱっど』を取り出して、それの映像術式を使い、ここから見た魔都の周囲を撮ろうと考えた。
DSがかばんに手を伸ばしたその時だった。
西南西にある巨大な尖塔から、彼にめがけて何かが飛び出したのだ。
それは弾丸だった。
しかも特筆すべきだったのは、その銃弾は音を置き去りにする程の速さで飛んでいたということだ。
その標的は、背を向けている格好のDSだった。